SKY-HIさんが2022年8月29日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン』に出演。ラッパーのみならずプロデューサーや社長など、様々な分野でハードワークを続ける理由について話していました。
(R-指定)まあ、でもほんまに昔からハードワーカーっすもんね。
(SKY-HI)なんなんでしょうね、これね。
(R-指定)マジで、なんでしょうね? もちろん、その二足のわらじもそうですけど。自分で、ラップするのはわかるじゃないですか。でも、それこそビートも作ったりとか。でも、やっぱりトータルコントロールも自分でやるってのも、それってめっちゃ仕事、多いじゃないですか。
(SKY-HI)多い。
(R-指定)それを全然やる……しかも、やりに行くでしょう?
(SKY-HI)やりに行く。なんだろうね?
(R-指定)でも、なんかパンクしたりしないんですか? 脳と身体的には?
(SKY-HI)わかんない。もう既にパンクしてるのかもしんない(笑)。パンクしながらずっと走っているのかも(笑)。
(R-指定)わからずに走っているっていう(笑)。いやー、すげえなー。
(SKY-HI)あれ、でもなんなんだろうね? なんか、やんないといけない感じがしちゃうんだよな。たとえばだけど、「他の人がリリックを書くから、歌って」って言われたら、嫌でしょう?
(R-指定)絶対に嫌。
(SKY-HI)そうそう。それにちょっと近いところはある。「ここはやんないといけない」っていう何かがある。
(R-指定)なるほどね。任せてられないというか、やっぱりここは俺が……っていう。
(SKY-HI)あとはやっぱり楽しいのがあるし。あと、そういうビートメーカーとかに発注する時にも、その目線で発注したい。
(R-指定)ああ、ビートメーカー目線で?
(SKY-HI)そう。その目線で発注したい。
(R-指定)作ったことのないやつの意見より、ちゃんとあっちのこともわかった状態で……。
(SKY-HI)そう。知っている状態で。
(R-指定)その方が、より明確にビジョン伝えられるっていうことですよね。「こういうビートがほしくて。ここの音をこうして……」みたいな。
同じ目線で発注をしたい
(SKY-HI)それこそ、さっき言っていた「リル・ナズ・X風の……」っていう話になった時に、それはカントリーっぽいアコギが入ってた方がいいのか、BPMの話なのか、それとも歌が乗りやすいようなコード感があればカントリー風じゃなくてもいいのか、ドラムの質感はどういうのがいいのか、みたいなのとかが……だから「雑な振り方をしたくない」みたいなのはあるね。
(R-指定)ああ、なるほどね。
(SKY-HI)だからなんかこう、そんな風にやっていたら、最終的にプロデューサーとして頑張れるようになりました(笑)。
(R-指定)プレーヤーとプロデューサーってやっぱり全然脳、違います? 切り替えます?
(SKY-HI)でも結構一緒な気がする。要は「いいものを作りたい」みたいなやつだから。あんまり変わらない。あと、これも本当に善し悪しなんだけど。さっきのその前髪問題とかもそうだけど。正直、心のどこかで作ってる時に、特にメジャーデビュー以降はそうだけど。「ラジオでかかる曲を作りたい」とか「ロックフェスに出れるようになる」とか。しかも、そのラジオももっと具体的に「この番組でかかるような曲を作らなきゃ」とか、そういうのをやっぱり持って作っていたから。
だから「何かに向けて作る」っていうことに関しては、たぶんずっとトレーニングを数年間されていて。だから、もう好きな子たちがいるわけじゃん? あと、自分はアイドル時代も本当にもうクソみたいな経験をずっとしてきてるから。もう恨みに恨んでる、一生忘れられないトラウマもいっぱいあるから。そのトラウマの解消は、もう人にトラウマを与えないことでしかない。自分はもう、めちゃくちゃそのされて嫌だったことがたくさん……それだけで番組が埋まっちゃうくらいあるから。
(R-指定)聞きてえ……(笑)。
(SKY-HI)それをされないようにしたいっていうのもそうだし。曲を作るにしても「俺の大好きなこの子たちはどういうものだったら一番輝くだろうか?」とか、「どういう服だった一番似合うだろう?」みたいなことをすげえ考えられるようになったから。あの経験はやっぱムダじゃなかったなという気がする。
(R-指定)だから昔から、なんて言うんすかね? 俯瞰でもめちゃくちゃ見るし。目標設定して、言うたら狙いに行く。当てにいくっていうことを、しかもちゃんと楽しみながらやれるクセがついているっていうことなんですかね?
(SKY-HI)そう。だから今は本当に狙わないで曲を作れてる。
(R-指定)ああ、そうか。それが当たり前になってきてるから。もう自然に、ナチュラルに……。
(SKY-HI)っていうのもあるし。もうなんかその必要がなくなってきたというかも。あんまり本当に今、気にならなくて。いわゆる、それこそ再生回数とか、その指標。そういうのがもう全然今は気になっていなくて。なんか「いいな」っていうのを作りたいっていうのと、あとはそういう大切な人がいっぱい周りにいるから。「そこにかっこいいって思われたい」っていうのはすごいある。「あいつらにかっこいいって思われるのを作りたいな」っていう。だから世の中に出してないやつとかも結構、本当にかっこいいのが……だから最近、自分の作品は今まで生きてて一番好きかも。
(R-指定)へー!
(SKY-HI)「ご褒美、来た!」って思って。
「ご褒美、来た!」
(R-指定)それはめちゃくちゃ幸福なことですね。
(SKY-HI)めちゃくちゃ幸福だと思う。
(R-指定)いろいろ経て。二足のわらじを両輪でやって。で、自分でも叩き上げて。かつ、プロデュースもして……っていうのから今、自分の作品が一番好きっていう。
ありがとうございました久しぶりにRとたっぷり話せてとても楽しかった!#cnann pic.twitter.com/6E3VxKLo8a
— SKY-HI (@SkyHidaka) August 29, 2022
<書き起こしおわり>
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