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DJ松永 般若自伝『何者でもない』を語る

DJ松永 般若自伝『何者でもない』を語る ACTION
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DJ松永さんが2020年5月27日放送のTBSラジオ『ACTION』TBSラジオ『ACTION』の中でおすすめ本を紹介。ラッパー般若さんの自伝『何者でもない』を紹介していました。

(幸坂理加)それでは水曜パーソナリティー、DJ松永さんがおすすめする本、紹介をお願いします。

(DJ松永)まずこの本を紹介するというこの企画。俺、本を普段、本当に読まなくて。これまでの人生であんまり読んでこなかったんですよ。その中でこの横並び……俺の翌日、芥川賞作家の羽田圭介さん。その前日に本を紹介しなきゃいけないこの重み、ハンパじゃないと思って(笑)。それでどうしよう?って思って。俺が過去の名作を紹介したところで、これは太刀打ちできないから。もう自分のフィールドにグッと寄せるしかないと思って選んだのが、ラッパーの般若さんの自伝『何者でもない』という本になっております。

(幸坂理加)おおー、はい。

(DJ松永)まず般若さんがどういった方なのかを説明します……1978年生まれのラッパーでございます。10枚以上かな? アルバムをリリースしてまして、昨年には日本武道館でのワンマンを成功させており、テレビ朝日の番組『フリースタイルダンジョン』では初代ラスボスを務めていらっしゃいました。最近は俳優業も非常に活発にされていて、いろんな映画やドラマでも活躍しております。日本語のヒップホップ好きならもう絶対、知らない人は1人もいません。日本語ラップシーンの殿堂入りのレジェンドでございます。

その般若さんが2018年ですね。一昨年の12月に発売された自伝本がこの『何者でもない』となっております。まずヒップホップっていうのはもうラッパー自身が自分の言葉で自分の人生や生活を歌うジャンルなので。その人自身が魅力的だと音楽が素晴らしくなる。で、般若さんはレジェンドのラッパー。その彼が書く自伝は面白い。これはもう、シンプルな方程式で成り立つんですよ。もう。

(幸坂理加)ええ、ええ。

(DJ松永)で、般若さんの幼少期の話から今、現在の話まで書いてあるんですが、その中でヒップホップ好きなら知っている……般若さんは本当にレジェンドなんで有名な逸話みたいのがいくつかあるんですけども。俺が知っている逸話の中でも、詳しい書かれていて俺が興味深く読んだ部分があって。それの話をしたいんですけれども。般若さんっていう名前って、元々はグループの名前だったんですよ。「般若」っていう3人組だったんですよ。般若さんは元々はYOSHIっていう名前だったんですよね。で、相方にRUMIさんという女性のラッパー。それでDJ BAKUさんの3人組が般若というグループだった。

で、それを高校生の時に組んだんですよ。それでRUMIさんっていうのは同じ学校のクラスの女の子だったんですよね。BAKUさんはたしか別の学校の人だったのかな? 最初はRUMIさんとYOSHIさん、現在の般若さんの2人で組んだというのが般若だったんですね。で、当時……90年代には『鬼だまり』っていう伝説的なイベントがあって。それこそZEEBRAさんとかが出られていたイベントなんですけども。

そこに当時、10代、高校生の般若さんが行って。それで、お客さんもみんなでオープンマイクみたいな、お客さんも一緒にラップをやるみたいな場面があって。「お前ら、上がってこいよ!」って言われた時にステージに般若さんとRUMIさんが上がってラップをして。それでデモテープを当時、ZEEBRAさんに渡して。それでドキドキしながら「おい、ZEEBRAってかっこいいな」みたいな感じで2人では帰り道に話しながら帰ったらしいんですよ。

それで後日、当時また伝説的な『Hip Hop Night Flight』っていうラジオ番組があって。YOU THE ROCK★さんがパーソナリティーを務められていた番組なんですが、その番組から般若さんの家に電話がかかってきて。「『Hip Hop Night Flight』、TOKYO FMの者なんですけども。番組で曲をかけたいんで、出てください」って言われて。もうそこでドリームじゃないですか。

で、般若さんが出たその回にはZEEBRAさんも出ていらっしゃって。ZEEBRAさんとYOU THE ROCK★さんと般若さんが電話でしゃべったんですよ。当時17歳、高校生の般若さんが。そこで般若さんが渡したデモテープのB面の曲をかけてもらうんですけど、そのB面っていうのはその当時のシーンをディスる曲……それこそZEEBRAさんとかYOU THE ROCK★さんへの痛烈なディスの曲。その曲を流すんですよ。で、ZEEBRAさんとYOU THE ROCK★さんは「お前のそのアティテュードがヤバいよ」なんていう風に般若さんをすごく褒めて。それをきっかけに般若さんの名前がブワーッと広がるんですよね。

『Hip Hop Night Flight』・般若出演回

(幸坂理加)へー!

(DJ松永)で、そこから般若さんがどういう風に名を広めていったのか? それは「カチコミ」って呼ばれる方法で。それはなにか?っていうと、東京やってるクラブイベントにお客さんとして行って、カチ込んでいって、人がライブをしているところに乱入してマイクをぶんどって。それで自分でラップを始めるっていうライブジャック。ライブ荒らし的な行為でその名前を売っていったんですよ。

で、そんな破天荒なことをしていた般若さん。ある時にRUMIさんがカチコミをしている般若さんを見て「これはもうついていけない」と思って。それは般若さんにマイクを奪われたラッパーの怯えた顔を見て「ああ、もう無理……」って思ったらしくて。そこからRUMIさんは音信不通になるんですよ。

(幸坂理加)ええーっ!

(DJ松永)それで般若さんはYOSHIという名前から般若に名前を変えるんですよ。グループの名前を背負って、ソロで活動していく。そこから般若さん、もう実力がすごいし、とてつもない努力をされて。ソロのラッパー般若としてすごい売れていくんですよね。アルバムも出して。妄走族っていうグループとしても売れたりとかして。

(DJ松永)それでアルバムを出して作品が売れて、ワンマンライブも成功させて……っていうような順風満帆な時。アーティストとしては日本のラップ好きはもう全員知ってるようなスターの状態。それで2008年にUMBというMCバトルに般若さんは出るんですよ。でもそれは当時は異例なことで。MCバトルって無名なラッパーが名前を売る場みたいな意味合いが強いんですよ。だから般若さんとか、もうすでにミュージシャンとして成功してる人が出るのはリスクしかないというか。だって負けたら「あっ、般若、負けた」ってなるわけですよ。しかも現役でMCバトルをやっている人の方が強かったりするから。

だって般若さんが最後にMCバトルに出たのは2002年とかだったりするんですよ。6年、ブランクが開いている状態で、そもそももう売れているから出なくてもいいのに。負けたら危険なのにもかかわらず、般若さんは出るんですよね。まず、東京予選に出るんですけれども、般若さんがやっぱりすごいなと思ったのは、順当に勝ち上がるですよね。6年ぶりでブランクがあるのに。それで予選を勝ち上がって、その東京予選の決勝。その決勝の相手がね、RUMIさんだったんですよ。

(幸坂理加)ええーっ!

(DJ松永)それでそこから、グループとしての般若が自然消滅して、音信不通になってから初めてRUMIさんと般若さんが会うのが東京予選の決勝の舞台なんですよね。

(幸坂理加)ドラマ!

(DJ松永)ドラマでしょう? そこで、般若さんはRUMIさんに勝つんですよ。勝って、その次。UMBの全国大会に進むんですが、通常UMBの全国大会って東京で行われていたんです。今でもそうなんですけども、その歴史の中ではじめて、全国大会の決勝が地方で開催されたのが2008年で。その開催地が大阪だったんですよ。で、その当時、大阪のラッパーでHIDADDYさん……今も大活躍されてますけども。HIDADDYさんというラッパーが当時有力視されていたんですよね。優勝候補として……実力もあるし、「たぶん次、優勝するだろう」みたいなことをHIDADDYさんが言われていて。

しかも、MCバトルって観客判定だったりするんですよ。だからそれで地元大阪のスターであるHIDADDYさんが出るということで、まあHIDADDYさんがすごい優勝候補であるのは当たり前で。そんな中、般若さんはどう挑んだか? みんなね、各地方の代表とかだったりとかするんで、みんな仲間のクルーとかを連れて行って。セコンドとかにつけたりするんですよ。ステージ上に仲間を連れて上がっていったりするんですけども、般若さんは1人。東京から単身、大阪に乗り込んでいって。それでみんな、入場曲とかがあるんですけれども。みんな、通常は入場曲って自分たちの曲をかけたりするんですけども、般若さんだけ長渕剛の『とんぼ』なんですよ。

で、みんなダボダボのBボーイファッション、ストリート的な格好をしている中、般若さんだけ上下シンプルなジャージ。で、試合前に「コメントは?」って聞かれて「○○……」とかしゃべってからMCバトルが始まるんですけど、般若だけ無言なんですよ。当時の試合の映像を見ればわかるんですけど、般若さんはもう目が普通じゃないんですよ。もう完全にイッちゃってるんですよ。入りきっちゃっていて、もうヤバいやつ。で、単身、丸腰で大阪に乗り込んだ般若さんは準決勝でHIDADDYさんも倒して。そのまま優勝をかっさらっていくんですよ。

UMB2008・全国大会で優勝

(幸坂理加)ええーっ! アウェイの中?

(DJ松永)そうなんです。もう伝説的な現場だったんですけども。その現場の最前。東京から来た般若さんに優勝をかっさらわれたのを見た大阪の高校生がいたんですよ。それは誰か? R-指定なんですよ。俺の相方、R-指定。

(幸坂理加)えええーっ!

(DJ松永)で、R-指定は当時、客としてそれを見ていて。その、東京の般若さんに優勝をかっさらわれた瞬間を最前で見ていたその高校生が3年後、UMBで日本一を取るんですよ。それでRはそこから三連覇をするんですよ。その後、去年、Rは般若さんから『フリースタイルダンジョン』のラスボスの座を引き継ぐことになるんですよ。

R-指定 般若とのラスボス継承バトルを振り返る
R-指定さんがニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』で般若さんとのフリースタイルダンジョン・ラスボス継承バトルを振り返っていました。

(幸坂理加)すごい……映画じゃないですか!

(DJ松永)で、Rが最前で見たその2008年のUMB。その時にRは何歳だったかっていうと、17歳。般若さんが『Hip Hop Night Flight』に出て、ZEEBRAさんにフックアップされた年齢と同じなんですよ。これ、ドラマでしょう? ヒップホップって、面白いんですよ!

(幸坂理加)ねえ。これ、実話ですからね!

<書き起こしおわり>

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