SKY-HIとR-指定 KEN THE 390を語る

SKY-HIとR-指定 KEN THE 390を語る Creepy Nutsのオールナイトニッポン0

SKY-HIさんが2022年8月29日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン』に出演。R-指定さんと恩人であるKEN THE 390さんについて話していました。

(R-指定)ねえ。あのKEN THE 390さんが主催のね、『超ライブ』。だから、あの時にKENさんがマジで隔たりなく、日高さんもそうやし。大阪のね、10代の俺らたちとかを呼んでくれて。そこがやっぱり一番、覚えてるっすよね。『超ライブ』で一緒やった時を。

(SKY-HI)いや、KENさんのHIPのHOPっぷり。その尻の跳ねっぷりで……本当に結構ね、俺がビートジャックとかをあげまくって。で、なんかTwitterが当時、ヒップホップ界隈で流行り始めの頃。2010年とか11年とか。で、ジブさんとかDABOさんとかが「こいつ、おもしれえ」ってみんな言ってくれるんだけども。でも「自分の作品に呼ぶ」っていうことを最初にやったのがKEN THE 390だったから。

(R-指定)そうなんですよね。だって俺も日高さんの一番最初の「これはこの人、ラップでぶちかましていくつもりだ。ラッパーなんやな」って改めてわからせられたのは、それこそKENさんと、俺の仲間のKOPERUとSHUNくんとRAU DEFさんとやっている『What’s Generation』っていう曲で。そこで「俺はアイドル生まれヒップホップ育ち」から始まるフレーズでバチバチにかますラップをするわけですよ。それで……なんかあの曲で結構、風向き変わった感ないすか?

(SKY-HI)あった、あった。で、Rが今言ったのは違う曲なんだけど(笑)。

(R-指定)ええっ?

(SKY-HI)それはKENさんの『Shock』。クレさんとMummy-Dさんとやったやつで。

(R-指定)そうか。『What’s Generation』はどんな感じでしたっけ?

(SKY-HI)『What’s Generation』はね、「Woo Wee さあさあ、お待ちどうさま♪」って。

(R-指定)ああ、そうや、そうや。

(R-指定)それも同じKENさん作品でごっちゃになっとる(笑)。でも、たしかに『What’s Generation』は風向きが変わった感、完全にありましたね。

(SKY-HI)あれで本当にみんな、OKになった。

(R-指定)ねえ。あれで結構、いろんなラッパーが「えっ、めっちゃうまいやん?」って。

(SKY-HI)「応援していい」みたいな。あれはそうだね。ちょうど『What’s Generation』とさっき言った『Shock』の間に『ガッデム!!』があったから。

(R-指定)『ガッデム!!』はKEN THE 390さんが俺を客演してくれた楽曲で。だかあの頃、ほんまに同じシーンでやっていたんですよね。

それぞれKEN THE 390楽曲で客演を務める

(SKY-HI)KENさんのかっこいいエピソード、いっぱいあるもんな。なんかそういう……Rが言っていたんじゃなかったっけ? 「そんなライブも呼んでもらって、客演も呼んでもらって。こんなよくしてもらって……いつか、恩返しをさせてください」ってKENさんに言ったら「いや、恩返しとかはいいから早くすげえ売れて、俺を客演で呼んでよ」みたいに言ったっていう。

(R-指定)ああーっ! でも、それはたぶん俺の話じゃないかも……(笑)。

(SKY-HI)フハハハハハハハハッ!

(R-指定)お互いになんか昔の記憶すぎて、いろいろ入れ替わっている(笑)。

(SKY-HI)そうなんだよ(笑)。ボタンの掛け違いがひどいことになってる。俺たちの釣りベストのボタンが、合わない、合わない……(笑)。

(R-指定)フハハハハハハハハッ! この2時間で記憶のすり合わせ、していきましょう(笑)。

(SKY-HI)埋めていこう。空白の時間、埋めていこう(笑)。

(中略)

(R-指定)メールです。「この番組的にKEN THE 390さんは近くにやってきたら日が陰り、『あれ? 夜になった?』と勘違いするぐらい大きなイチモツの持ち主として名を馳せています。日高さん、KENさんのイチモツのこの噂、ガチですか?」。

(SKY-HI)ああ、そうだよね。よく腰に巻いていたりするじゃん?

(R-指定)フハハハハハハハハッ! やっぱりそうなんや(笑)。えっ、レアっすね? 腰に巻いているの、見たんすか?

(SKY-HI)あるある。銭湯とかで「よいしょ……」って。

(R-指定)いや、肩にかけてるやん(笑)。新喜劇のニセおっぱいやなんやから(笑)。でも、マジでKENさんがデカいっていうのはこれ、ガチなんすよ。見た人が全員、ほんまに言うから。だから俺はこの噂が出た時に……KOPERUか誰かかな? 聞いた時にはその、噂が膨らみすぎてて。海老名のパーキングでKENさんがトイレ行くって言った時に、なんか空が暗くなって。「夜になったのかな?」と思ったら、KENさんのちんちんやったっていう(笑)。それは竜やから(笑)。

(SKY-HI)海老名から談合坂ぐらいまであるからね?(笑)。だからどっちのトイレに行ったのか、わからないんだよね。

(R-指定)フハハハハハハハハッ! デカッ! あんな世話になった先輩を……(笑)。

(SKY-HI)本当だよ(笑)。俺、このいじりだけはずっとしてこなかったのに(笑)。頑なにしてこなかったのに。変なもん、解禁さすな!(笑)。

(R-指定)でもさっき、話してた「色眼鏡で見られましたか?」みたいな話なんすけど。今よりももっと、日高さんがヒップホップにエントリーした時とかは厳しかったっすよね?

(SKY-HI)そうそうそう。だからさっき、なんかリル・ナズ・Xの話とかをしながらね、「どんどんオルタナティブなっているの、最高だよね」って話をしてたけど。そうなんだよね。昔になればなるほど、やっぱり排他的だし、風俗的だし。俺とかSALUとかがファーストを出してた頃とかは「前髪がある」っていうだけでディスられていたからね。

(R-指定)いや、そうなんすよね(笑)。結構、マジでそうでしたからね。ある程度、なんやろう? 髪が長いやつはもうくくるか、ドレッドか、コーンロウか。それか、もうボウズか、みたいな。なんていうか、その前髪でさらっと眉毛にかかっているなんてやつ、いなかったっすもんね。

(SKY-HI)絶対にダメだった。だからすごい、一番の不良なのはそのシーンの中でずっとあの髪型をやってきたKEN THE 390。KENさんが一番不良。

(R-指定)そうなんすよ! 

(SKY-HI)本当に貫いて……もう意図的。だってさ、別にあの長さ、くくったらそれっぽくなるし。あの細いパンツとネルシャツとかも別に太い服を着ればいいだけなのに。でも、それこそさっき言ったジェイ・Zですら、「お前のスキニーパンツがどうの」みたいなのをディスラインで入れてたぐらいだから。でもその時、お友達のカニエがめっちゃ細いパンツを履いたりしていたんだけど(笑)。

(R-指定)フハハハハハハハハッ! せやねんけど(笑)。

(SKY-HI)でも、その時代とかからもうあの格好でずっとやってきてるから。KENさんが一番不良だと思う。

自分のスタイルを貫き通すのが一番不良

(R-指定)だからKENさんの方がある意味では制服を崩してる。だから不良なんですよ。逆に言うとニューエラかぶってデカいシャツみたいな方が、言うたら学校で言うところの制服で。そういう格好の方が簡単だから。

(SKY-HI)そうだよ。それをどんなに言われても貫き続ける。「これが俺のスタイルだから」っていうのはかっこよかったよな。

(R-指定)だから松永とも言ってるんですけど。あの人が一番太いんですよね。

(SKY-HI)あの人、すごいよ。

(R-指定)肝の据わり方が……いやいや、「ちんちんが」じゃなくて、根性が。いやいや、今、スタッフが「太い」って言ったら手でこの棒みたいな形を……違うんやって!

(SKY-HI)とんねるずのスタイルじゃん(笑)。

(R-指定)フハハハハハハハハッ! いや、ホンマにKENさん、肝が据わっているんすよね。ほんまの意味で一番根性があるっていうか。

(SKY-HI)結構、だからそういう不良の先輩のあのラッパーの人とかでも「KENはすごい」とか、みんな言うもんね。

(R-指定)言いますね。

(SKY-HI)本当に面白かった。俺も大好きなの。KENさんとメシアさんのバトルとか。「これはキング・オブ・ポップとキング・オブ・ドープの戦いだ!」っていうのに対して「バカ! お前、キング・オブ・ポップってマイケル・ジャクソン。つまりはブラックミュージック最先端、最高峰じゃねえかよ!」って。

(R-指定)マジで上手い(笑)。

(SKY-HI)もう完璧。

(R-指定)おい、リル・パンプ、聞いてるか? お前。こうやって返すんやぞ? 「お前なんかダセえし、おっさんだ!」とか……(笑)。聞いたかよ? KENさんの返しを?

(SKY-HI)ひどい。絶対に手の届かないところでいじり倒すの、セコいわ(笑)。

(R-指定)フハハハハハハハハッ! この番組では外タレはなに言ってもいいっていうことになってるんで(笑)。

(SKY-HI)なるほど。治外法権が作られているんだ(笑)。

(R-指定)「どうせ聞いてねえから」っていうのがありますからね。でも、そうやな。KENさんと出会った時とか。覚えてます? 俺も10代やって……でもあの時は20歳ぐらいになってたんかな? KENさんの主催する『超ライブ』でクリスマススペシャルみたいなんがあった時に、もうその時、余裕で大活躍してる日高さんがめっちゃ、ちゃんとサンタのコスプレで来ていて。

(SKY-HI)ああ、やった、やった。懐かしい。

(R-指定)懐かしいっすよね? あの時、みんなで結構朝までそのライブの後、打ち上げで盛り上がって。で、もうクラブ帰りってみんな、ほんまにそこらの適当な店入って。くだを巻くんですよ。帰りたくないから。

(SKY-HI)巻く、巻く。

(R-指定)で、富士そばに入ったの、覚えてます?

(SKY-HI)ああ、入ったかも?

(R-指定)で、そこで俺ら全然、どこの馬の方か知らんようなラッパーたち数名と一緒にAAAの日高さんがそのサンタの格好してて。それで朝の富士そばでそばを食って。みんな、若手の話が長いから日高さん、眠なって。そのサンタの格好のまま、富士そばで「グーッ」って(笑)。「日高さん、日高さん!」「うん? グーッ……」って(笑)。

(SKY-HI)もう1回行くんだ(笑)。1回で起きろ!(笑)。

(R-指定)あれは超レアな光景でしたけどね。

(SKY-HI)あった。でもKENさんはでも全然、もっと前。俺、最初に会った時は大学生だもん。

(R-指定)ああ、そんなに?

(SKY-HI)で、そうだね。「俺もGALAXYで……」みたいな。

(R-指定)ああ、そうっすよね。GALAXYっていう早稲田のブラックミュージック研究サークルで。元々ゴスペラーズもいたんでしたっけ?

(SKY-HI)ゴスペラーズは違うサークルで。

(R-指定)RHYMESTERが総歴、3代続けて部長を務めて。その後にKEN THE 390さん、TARO SOULさんとか。

(SKY-HI)DEJIさんとか、本当にいろんな人がいて。

(R-指定)降神もそうですよね。

(SKY-HI)そこで初めて会っていて。

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(SKY-HI)そこで「ああ、そうなんだ。頑張ろうね」みたいに言ったのをなんかその後に会った時も覚えてくれていて。そのぐらいから、AAAっていう存在をようやくKENさんが認知しだした頃で。「そういうのやってるんだってね。でも、関係ないよね。ラップやってるやつはラップが上手いのが正義だよ!」って。そうKENさんが言うとさ、説得力もあるし。あれはすごい勇気づけられたな。今日、なんか俺らの話よりKENさんの話だな(笑)。

(R-指定)KENさんスペシャルになってるんすよ。あまりに世話になりすぎて。KENさんスペシャルに。でも日高さんはその「SKY-HI」って名前は?

(SKY-HI)餓鬼レンジャーのYOSHIさんとSHINGO★西成兄貴に。

<書き起こしおわり>

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