Base Ball Bear小出祐介 90年代以降のアイドルを振り返る

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Base Ball Bear小出祐介さんがTBSラジオ『タマフル』の企画、『史上最高のアイドルは誰だ!?評議会 女性アイドル編』で90年代以降のアイドルを振り返り。その中から、最高だと考えるアイドルを導き出していました。


(宇多丸)ということで、プレゼン。小出祐介さん。

(小出祐介)はい。お願いします。

(宇多丸)若手ナンバーワン、よろしくお願いします。

(吉田豪)まだ迷っているんですよね?

(小出祐介)あの、もう僕、プレゼンっていうか、ちょっと相談なんです。

(宇多丸)相談(笑)。

(吉田豪)ハローの誰ですか?っていう。

プレゼンというよりも、相談

(小出祐介)それもあるんですけど。ちょっと、話を聞いてもらっていいですか?あの、僕、まあ先週の男性編の時にちょっと思ったんですけど。僕、7・80年代のアイドルの方を語るには、やっぱり知らなさすぎて。どうしてもまあ、史実として語るとか、そっから考察するっていうのはたぶんできると思うんですけど。やっぱりリアリティーを伴わないんで。みなさんと話すとね、どうしても一歩遅れちゃうというか。

(宇多丸)それはね、ちょっとね。

(小出祐介)ってことで、僕がリアルタイムで見てきたところから考えよう、選出しようと思って考えてみたんですけど。でもやっぱまず僕、冬の時代から始まっているんですよ。世代的に。で、考えてみたら、90年代半ばにまず僕、チャイドルブームっていうのがありまして。

(吉田豪)ありましたね。

(小出祐介)それが僕、たぶんいちばん最初に接したアイドルブームなんですね。物心がついてから。前田姉妹とか、浜丘麻矢さんとか、野村佑香さんとか、大村彩子さんとか。そのへんの方々、好きでした。で、その後、90年代・・・95年、6年ぐらいに『夜もヒッパレ』とかの影響で、安室奈美恵さんとかSPEED、MAX、知念里奈とか。沖縄アクターズスクールの方が出てきました。だけど、でもやっぱりなんか、世代的にアイドル的に推すみたいなのはあんまり見てなくて。どっちかって言うとアーティストとして見てたし。チャイドルの子たちも同世代の女優さんたちがいるっていう見方をしてたんですよ。

(宇多丸)あー。

(小出祐介)っていう意味で、いちばん初めに明確に接したアイドル社会現象っていうのはやっぱり広末涼子さんでして。97年なんですけど。『MajiでKoiする5秒前』とか。



(吉田豪)ポケベル始めてね。



(小出祐介)そう。『大スキ!』とかオンエアーされた時とかね、『広末涼子のがんばらナイト』っていうラジオをやっていて。それも僕、毎週聞いていて。録音する機械がないもんだから、その『大スキ!』で、『とっても』を何回言ったか?っていうのをがんばって書き取って。いま、『とっても』を何回言った?みたいな。そういう青春をすごしたりとか。

(宇多丸)(笑)

(小出祐介)まあ、あと僕、部屋に広末さんのポスターと、当時僕のギターヒーロー、リッチー・ブラックモアだったんで。リッチー・ブラックモアと広末涼子で部屋が埋まるっていう。それが僕の青春の風景なんですけど。

(杉作J太郎)でも、あれでしょ?疑似恋愛っていうか、恋愛だったわけでしょ?

(小出祐介)うん。まあ、そうですね。年上の女の子に憧れるっていう。

(杉作J太郎)リッチー・ブラックモアはともかくとして。

(宇多丸)(笑)。わかってますよ!

(小出祐介)(笑)。で、まあまあ、それがありまして。で、なんかそれに誘発されるような感じで、女優さんとアイドルが掛けあわせみたいな感じの売り方される方が結構多かったんですよ。

(宇多丸)当時はね。

(小出祐介)奥菜恵さんとか。あと、遠藤久美子さんとか。

(コンバットREC)要はアイドル歌手が落ちている時期だから、アーティスト風の味付けをした、安室ちゃんとかSPEEDもあれば、今度は女優とかCMでやるっていうのが。割と90年代はそういうのが強かった。

(宇多丸)いまで言う、ザ・アイドル歌手みたいなのがほぼ活動できない状態。アンダーグラウンド化している時代ですね。

(コンバットREC)そうそう。だから女優がメインになったりとかね。

(小出祐介)そうです。で、僕の接しているアイドルっていまのところそんな感じの方だけだったわけですよ。それが、98年に『ASAYAN』でモーニング娘。が出てきましたと。でも、クラスではモーニング娘。ってどっちかって言うとボーカルグループっていう見られ方をまだしてて。

(宇多丸)あ、そうですか?

(小出祐介)そうなんですよ。だからなんか、セールス的にもぜんぜん、ねえ。枚数も出てましたし。で、こう『うたばん』とか出て、タカさんとかと面白い絡みがあったりとかしてたんですけど。でもなんか、クラスではモーニング娘。を推してるみたいな人はまだいなかったんですよ。ぜんぜん。聞いてはいたけど。

(宇多丸)これ、あれですかね?4期メン前ってことですかね?やっぱり辻加護入る前的な?

(小出祐介)で、それが初めて空気が変わったのが、99年の後藤真希なんですよ。

(宇多丸)あ、やっぱごっちんだ。出た!

(小出祐介)で、あの初めてクラスでそのモーヲタが出現したっていうのが・・・

(吉田豪)モーヲタっていう単語がね。いいね。

(杉作J太郎)クラスについに出た!っていう。

(宇多丸)病気ですよ(笑)。インフルエンザとか(笑)。

(一同)(笑)

(小出祐介)で、それって結構、同級生としてはカルチャーショックだったんですよ。

(宇多丸)どういう部分が?

(小出祐介)っていうのも、やっぱり広末涼子さんとか、直前だと鈴木亜美さんとか
はいたんですけど。を、応援するって言っても、定期入れにこっそりトレカを入れたりとか。

(吉田豪)たしなみ程度のね。

(小出祐介)そう。たしなみだったんですよ。密かなたしなみだったのが、やっぱりグッズをつけて学校に来るとか。で、『今日学校帰りでコンサート行くから』っていう奴がいたりとか。初めて女性のアイドルのうちわを持っていたりとか。

(吉田豪)本格的なヲタ活動が始まるっていう。

(小出祐介)ヲタ活動が始まるんです。

(杉作J太郎)ああ、僕も記憶が蘇ってくるなー!

(一同)(笑)

(宇多丸)まさにね。えっ、でもそれはその学内で、たとえばアイドルヲタとして白眼視されるぐらいの感じなの?

(小出祐介)でも、割とそうだったんですよ。でもやっぱりこう、恥ずかしがっている人が多いと。でも、後藤真希さんが出現したことで、だいぶグループとしても、まあその後『LOVEマシーン』が出て、持ち上がりますから。推してる人っていうのがどんどん増えてくるんですね。で、僕もそのぐらいの時期からモーニング娘。をグループアイドルとして、やっとこう推せる精神状態になってきたんです。

(吉田豪)はい。

(小出祐介)ええと、女優さんだったりタレントさんっていう後ろだてがなくても、純粋なアイドルをアイドルとして推すってことが初めてできるようになったのが、後藤真希さん以降のモーニング娘。

(吉田豪)そして、℃-uteが来るんですか?

(小出祐介)℃-uteに持って行きたいんですよ(笑)。

(宇多丸)ちょっと時代がだいぶ飛ぶよ。

(小出祐介)で、まあ僕が迷っている点はここで。たしかに僕、挙げたいんで。で、後藤真希さんがなんですごかったのかな?って、いま考えてみると、やっぱりそのセンター力だと思うんですよ。

(杉作J太郎)すごかったね!

(小出祐介)そう。あのグループの中にいた時の、後藤真希さんがいることによって。

(吉田豪)あの座りの良さね。

(小出祐介)周りもいっぺんにブーストされるというか。

(宇多丸)この間の復活の時でさえ。なんだこりゃ!?っていう。

(吉田豪)神がかってましたよね。

(小出祐介)あの、だから2014年のモーニング娘。のOGの中に後藤さんが混じってパフォーマンスした時に、もうOGのパフォーマンスはいままで見てました。だけどそこに後藤さんが入ったことによって、OGになってもなお、輝くというか。

(コンバットREC)しかも周りを照らすしね。

(小出祐介)そうなんですよ。

(宇多丸)他の人も良くなる。

(杉作J太郎)いろんな意見、あったけど。モメたりもしたけど。宇多丸さんがよく言っていた、『ごっちんは4番でピッチャー』って言ってました。もう、そこだけは僕もわかり合ってましたね。

(吉田豪)意見は違うけど、そこだけは一致する。

(宇多丸)(笑)。まあまあ、それがいちばん輝くっていうことですよね。

(小出祐介)で、そのセンター力みたいなところで考えると、僕、やっぱり前田敦子さんも外せないなと思っちゃうんですよ。

(宇多丸)グループアイドル以降のスターというか。

(小出祐介)っていう意味では前田敦子さんも外せないなっていうところで、僕はまあ後藤真希さんか前田敦子さんで・・・

(吉田豪)えっ、二択なんですか?矢島さん、入ってこないんですか?

(小出祐介)で、いまちょっと悩んでいるんですけど、さっきのRECさんの『刹那の輝き』。一瞬のきらめきを収めた最高の映像っていう意味では、僕、℃-uteの矢島舞美さん、どうしても外せないなって。ここにいま、戻ってきて。

(コンバットREC)ブラックエンジェルズ?


(吉田豪)違うよ(笑)。その映像じゃないよ。

(宇多丸)矢島さんの映像作品はどれなんですか?

(小出祐介)あの、『都会っ子 純情』のミュージックビデオの冒頭なんですけど。あの曲がセリフから始まるんで。で、その矢島さんのセリフパートをこう、顔面どアップのシーンがあるんですけど。そこを僕、スローモーションで延々見ていて。



(宇多丸)うん。ファンなだけじゃねーか!それ。いや、そういう議論の場じゃない(笑)。

(吉田豪)あれがかわいい!っていう(笑)。

(一同)(笑)

(宇多丸)でも、あのやっぱその特にごっちんに関しては、ぜんぜん世代違うし。見てきたアイドルとかも違うのに、そこは一致するんだっていうのは結構ね。

(コンバットREC)たしかにセンター力。なんか、グループで光るタイプなんですよね。やっぱり後藤さんってね。ソロよりもグループの方が光るタイプ。

(宇多丸)そのあたりはどうですか?杉作さんは。ソロよりグループが光るタイプっていうのは?

(杉作J太郎)う、うん。異存は・・・

(宇多丸)眠いんですか!?

(一同)(笑)

(宇多丸)眠いみたいな感じで。

(杉作J太郎)いや、そんなことないです。あの、素晴らしかったですからね。もちろんね、ソロで応援もしたかったんですよ。でもやっぱり、モーニング娘。の後藤真希さんはね、素晴らしかったから。これは。

(辛酸なめ子)あの金髪っていうのがすごかったですよね。11で。

(宇多丸)だから、イノベーター感もありますよね。ギャル感がありながら。

(コンバットREC)しかもやっぱり、アイドル歌手を恥ずかしくないものに戻したっていうのはありますよね。たしかに、いまおっしゃる通りですね。

(小出祐介)クラスのムードが後藤さんの出現でガラッと変わったし。

(杉作J太郎)それとね、やっぱりね、恐れを知らないというかね。長いものに巻かれないようなタイプの人ですから。言ったか言わないかみたいな議論になりますけど。『ロックなんかおかしいよね』とかね。やっぱりね、言えないですよ。なかなかね。

(宇多丸)どの場面で言ったんですか!?

(吉田豪)つんくさんの口癖が『ロック』なのにね。

(コンバットREC)あと、あれね。『この「ち」っていう人は誰ですか?』っていうね。矢口の・・・

(宇多丸)モーニング娘。に入る時に、一応、『モーニング娘。さん尊敬してます』って言ってんのに。でも、それASAYANでオンエアーしてるからすごい時代で。

(コンバットREC)矢口の名前、『ち』って呼んで。

(吉田豪)一文字で言っちゃってね。

(宇多丸)とか、本番を撮っている時に楽屋でガーガー寝てて。『あっ、おつかれでーす』っていうのとかね、ありましたけど。ということで、じゃあ小出くんのプレゼンは。

(小出祐介)あ、まあまあ。いまので。

<書き起こしおわり>
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