藤波辰爾さんが2022年1月25日放送のSHOWROOM『豪の部屋』の中で吉田豪さんと新日本プロレスが巡業先の熊本の旅館の宴会をした際、酔って大乱闘が始まり旅館が破壊された事件について話していました。
(藤波辰爾)ああ、それはありますね。猪木さん、動きとかそういう試合に関してはいろいろ、そういう風に自分で習得はしてるというのは知らずのうちに出てますけどね。他の部分では、生の藤波っていう危ないね(笑)。
(吉田豪)アハハハハハハハハッ! 「真逆だ」ぐらいだと思いますよ。猪木さんが常識を突き破る人だとしたら、藤波さんは基本、常識の人というか。やっぱりね、大好きな鉄板の話もあるじゃないですか。旅館破壊事件の時、藤波さんがいかにちゃんとしていたかっていう。
(藤波辰爾)あれはどこだったっけな? 八代か人吉か、あのへんの……ちょうどUWFと新日本が合体した時かな?
(吉田豪)「あまりにも試合がいろいろとギクシャクしているから親睦会をやろう」みたいな感じだったんですよね。
(藤波辰爾)あれに参加していた人とかね、見た人とか聞いた人とか、話すことがみんなバラバラでね。実際、誰の話が事実なんだ?っていうのがあるんだけども。僕も今、冷静に思うと、現場……要するに乱れた事件現場を修復するのに精一杯で。
破壊された旅館の修復で精一杯
(吉田豪)そうなんですよね。いろんな人が殴り合ったりとか、ひどいことになっている中で。
(藤波辰爾)もう、僕は旅館のことが心配で。旅館の女将さんとか女中さんとか、みんないなくなって。引っ込んじゃって、みんないないのよ。
(吉田豪)みんなそっちの心配してない中でね。
(藤波辰爾)でも、誰かがそこにいないと……壊しちゃいかんと思って、僕はもう修復作業。トイレは壊しちゃうわね、ドアは打ち抜いてる。大広間の白い壁にあちこちに穴が空いているの。ボコボコボコッて。
(吉田豪)で、吐いたりだのなんだのって。
(藤波辰爾)トイレは詰まっちゃって。トイレの水がね、階段を滝のごとく流れていたからね。
(吉田豪)それをひたすら拭いていたのが藤波さんという。
(藤波辰爾)トイレをね、やっていましたよ。
(吉田豪)そういう話が本当に最高なんですよ。
(藤波辰爾)いやいや、おそらくあの時は坂口さんも猪木さんもみんな、もう出てこないんだよね。誰かが若手にすぐに押さえに行って……「わからないように押さえておけ」っていう。そういう指示まで出していましたけどね。
(吉田豪)だって最初は坂口さんと前田さんぐらいから始まってるんですよね?
(藤波辰爾)そう。最初はね、坂口さんはいたのかな? 別にモメるとか、そういうことじゃないんだよね。若手の武藤がいたのよ。武藤と最後、前田がね、殴りあったんだよ。別に喧嘩じゃないのよ。要するに、前田と武藤と、やっぱりお互いの団体の主張し出すわけよ。そしたら武藤曰く、武藤はほら、割とああいう性格で、言いたいことを言う性格だから、やっぱり前田がカチンと来たんだろうね。そしたら「じゃあ、どっちが強いのか?」って殴り合って……素手でだよ? 素手で殴り合いをやったらしいんだよね。別に別に喧嘩じゃない殴り合いってどんなんだろう? 俺はわからないんだけども。次の日、顔がこんな(腫れて)。だから試合に出せる状態はないぐらい。だから2人とも休み(笑)。
(吉田豪)そんな中で藤波さんは平常運転という(笑)。
(藤波辰爾)そう(笑)。
(吉田豪)見事ですよね。
(藤波辰爾)そうですよ。だからもうその旅館に着いた日はね、みんな女将さん、女中さん、ずっと並んでね、「いらっしゃいませ!」って僕らが乗ったバスをみんなで迎えてくれたんだけどもね。次の日に帰る時、もう旅館の時は誰も見送ってくれなかったからね(笑)。
(吉田豪)藤波さんは悪くないのに……って話ですよね(笑)。
帰る時には誰も見送ってくれない
(藤波辰爾)いや、本当にもう、それは滅多にないんですよ。それはたまたま、猪木さんだったか、坂口さんだったか、要するにそういうことは1回、無礼講で。UWFも元々は我々新日本プロレス、猪木さんの弟子なんで。一緒に戻ってきたっていう、そういう部分で酒を飲もう、メシを食おうっていうことで。ただ、酒が入るとね。まあ、1升瓶が2本、3本と転がりだすと、それらしい騒ぎになりますよね。
(吉田豪)まあ、そういうようなね、それこそ日本いたずらの伝統とかもあって。まあ、たぶん旅館でそういう風に悪ふざけしてる時って藤波さんはそういう輪には入るんですか?
(藤波辰爾)いや、僕はだからその輪に入るっていうことを……それを止めもしないんだけど。ただ、周りは気になりますね。だから僕の場合は……要するに自分たちがいるその場が違った人に迷惑がかかっちゃうんじゃないかな、とかね。そっちの方に僕はどっちかというと気が働く、神経が働く方なんだよね。だから、やってる方のあれは抑えようがないからね。
<書き起こしおわり>