山下達郎さんが2022年6月12日放送のTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』にゲスト出演。かつて、聴力検査の際にヘッドホンをつけた瞬間に聞こえるボタンを押したという伝説について、安住紳一郎さんが確認をしていました。
【ラジコタイムフリー】https://t.co/TJbNdFcnNw#安住紳一郎 #中澤有美子#山下達郎#nichiten #日曜天国#TBSラジオ #radiko pic.twitter.com/e084JHSaJW
— TBSラジオ 安住紳一郎の日曜天国 (@nichiten954) June 12, 2022
(安住紳一郎)でも本当、「音職人」と言われるくらいで。とにかく非常に、うん。ちょっと偏執的なぐらいの(笑)。
(山下達郎)すいません(笑)。いや、上には上がいますからね。僕なんか足元にもおよびませんからね。
(安住紳一郎)前に噂で聞いたんですけど。健康診断に行って、聴力検査のブースに入った時にヘッドホンをしますでしょう? で、「音が鳴ってる時はずっとボタン押してください」って言われるじゃないですか。皆さん、やりますよね。そしたら音職人の達郎山下はもうヘッドホンをつけた時からボタン押しちゃうんですって。それで「音が鳴ってからボタンを押してください、山下さん」って言われてるのに「いやいや、音が最初から聞こえる」って言ってボタンをずっと押しちゃうっていう。あの話、本当ですか?
(山下達郎)いやいや、盛りすぎですよ、それ。ただ、すごく老朽化したヘッドホンで。あれじゃあね3Kとか10Kとかね、ノイズに埋もれて聞こえない。SNが悪いんですね。SNって、わかりますね?
(安住紳一郎)「Signal Noise」。
SNの悪いヘッドホン
(山下達郎)要するに、ヘッドホンかけても昔は要するに「シャーッ……」って鳴るんですね。その後、向こうから。はるか遠くから「ピーッ……」って聞こえるでしょう? 「だからこんなSNじゃ聴力検査はできませんよ」って言ったんですけども。でもそれ、いつも行っている人間ドックで。それを何回もやってるうちに僕が入っていくと「ああ、またこいつ、来た……」っていう顔をされて。
(中澤有美子)フフフ、「面倒な人が来たぞ」って(笑)。
(安住紳一郎)年イチの恒例行事に(笑)。
(山下達郎)だからそれね、話を盛られているわけ。
(安住紳一郎)そうですか?
(山下達郎)そうです。うちの奥さんがそれをね、話をちょっと盛ったんです。自分の番組で。で、その隣がね、いわゆる肺気腫の検査で。「吐いて、吐いて、もっと吐いて……」って。僕、あの吐いて……っていうのが全然ダメなんです。肺活量、全然ないんで。僕。
(中澤有美子)ええーっ?
(安住紳一郎)ありますでしょう?
(山下達郎)いや、ないんです。僕、3600しかないんです。肺活量が。
(安住紳一郎)ええーっ? それでよくロングトーン、できますね?
(山下達郎)それは別問題なんです。だってそれだったらお相撲さんが一番ロングトーンができることに論理的にはなんじゃないですか。5000、6000とあるんだから。
(安住紳一郎)違うんですか?
(山下達郎)違うんですよ、全然。
(安住紳一郎)それはちょっと、あれですね。病院の人もがっかりですね。「ちょっと山下達郎が来るから肺活量、見てやろう」って思いますよね?
(山下達郎)その肺気腫の人も「こんなの、やれないよ」ってやったら、またそこの部屋に2人、いるんですよね。僕が入るとその2人が「ああ、また来た……」ってね、そういう。別にいじめてるんじゃないですよ。僕は全然そういうんじゃなくて。だから尖ってね、「こんなの、SN悪くて聞けるわけない!」とか、そんなことは言ってないんですよ。だからだんだん、盛るんですよ。話を。
(安住紳一郎)でも、ちょっとそれは着色した状態で後世に残していただけません? 面白いんで(笑)。
(中澤有美子)レジェンドの……(笑)。
(安住紳一郎)レジェンドらしいんで(笑)。
(山下達郎)やめてくださいよ、そういうの(笑)。
(安住紳一郎)ええーっ? だってヘッドホンしてSNが悪くて「シャーッ」ってなっているからもう音が聞こえてるっていうことでボタンを押すって……。
(山下達郎)そういうね、盛る話はたくさんあるんですよ。僕のラジオのハガキのリスナーで、ご主人が僕のライブに来て一緒に歌ったら、隣にいた奥さんが「うるさい。聞こえない」って言われたと。「これはいけないことでしょうか?」って来たんで、僕は「いけない」って言ったんですよ。そしたら「山下達郎はライブで『歌うな』と言っている」ってなって。それも盛りですよね?
(安住紳一郎)ああ、なるほど。「観客は客席で口ずさむな」っていう風に……。
(山下達郎)そうです。そういう風に言ったってなって。でも、それは違うんですよ。その旦那さんが僕のライブで一緒に歌っていて、隣の奥さんにそれを文句言われて。「これはダメでしょうか?」って聞かれたから「ダメですよ」っつったんです。
(安住紳一郎)それは「夫婦間でやってください」っていうことですよね?
(山下達郎)そういうことを言ってるのに、盛るんです。切り取りです、切り取り。
(安住紳一郎)そうですね。それはいけませんね。
(中澤有美子)それは心外ですね。
(山下達郎)この際ですから、強調しておきますけどね。
「ライブで『観客は歌うな』と言った」は誤り
(安住紳一郎)切り取りはよくないと。でもね、聴覚検査の話はね、ちょっとやっぱり面白いんで……ちょっと好きなようにやらせてください(笑)。
(山下達郎)もう、勝手にしてください(笑)。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!
(安住紳一郎)この話、本当に面白いんですよね(笑)。
(山下達郎)最近の人間ドックは改善されてるので、全然問題ないですよ?
(安住紳一郎)ああ、なんかヘッドホンがよくなりました?
(山下達郎)よくなりましたね。やっぱりエレクトロニクスのね、発展ですよね。なんだ……大丈夫なの? こんな話で?(笑)。
(安住紳一郎)最高ですよ(笑)。
<書き起こしおわり>
https://miyearnzzlabo.com/archives/82194