安住紳一郎 海外リスナーからの新型コロナ現地情報を伝える(2020年4月5日)

安住紳一郎 海外リスナーからの新型コロナ現地情報を伝える(2020年4月5日) 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2020年4月5日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で海外在住のリスナーから届いた現地の新型コロナウィルス関連のお便りを紹介していました。

(安住紳一郎)先々週、海外からのお便りを紹介しました。関東の皆さんにお送りしている番組なんですが、お仕事、勉強、結婚などで海外で生活している皆さんがたくさんいらっしゃいまして。ネットを使って日本の放送を聞いて下さいているということのようですけれども。海外からのお便りは何通か、今週も寄せられています。

安住紳一郎 海外リスナーからの新型コロナウィルス現地情報を紹介する
安住紳一郎さんが2020年3月22日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で海外在住のリスナーから届いた現地の新型コロナウィルス関連のお便りを紹介していました。 (安住紳一郎)この番組は関東に流れている放送なんですけれども、海外にお住まいの方か...

日本国内の情報などは皆さん、ワイドショーなどで確認済みだと思いますんで。日曜天国では今週も海外の状況をお伝えしていきたいと思います。イタリアから3通、来ています。ありがとうございます。マントヴァ在住の「ピアニスト・ミネマツ」さん。南イタリア在住の「獅子丸」さん。そしてフィレンツェ在住の「マリア」さん。女性の方からメールをいただきました。マリアさんのメールを紹介します。やはりヨーロッパなどでは音楽留学をされている方が多いようですね。私たちの番組をなぜピアニストの方が聞いているのかは定かではないんですが、たくさんいらっしゃいます。フィレンツェのマリアさん。

イタリア・フィレンツェの状況

「皆さん、おはようございます。イタリア・フィレンツェに住んでいるマリアと言います。先々週、世界中からのお便りの中で私のイタリアからのメッセージもかならず読まれるはずと思い、心を弾ませていましたが、残念ながら読まれることはありませんでした。私は拗ねてしまって『安住氏はフランス贔屓だから仕方ない』と思いながらも、なんとか平常心に戻りたいと思ったのですが、その後の在宅会議の話も笑えないほど拗ねておりました。疲れているのだと思います」。

(中澤有美子)そう。そうですね。そうです、そうです。

(安住紳一郎)「……まあ、そうは言いましてもこんなことを言えるのも生きているから。毎日600人以上、死者が出るイタリアで暮らしていますと、生きているだけでありがたい。葬儀も禁止されているため、天に召された友人やご近所さんにもお別れも言えません。医療関係者、スーパー、流通関係、警察には感謝と尊敬の気持ちしかありません。外出せず夫と2人きり、24時間一緒の生活が既に3週間を過ぎよとしています。明日からは夏時間になり、24時間が1時間増え、25時間になります。いやはや、いやはや……。

日本の母と電話で話しますと『日本も大変で毎日100人以上の感染者が出てるのよ』と桁違いの会話に温度差を感じながらも、『日本だけは何とか踏ん張って感染防止に努めて、このまま収束してほしい』と心から願っています。自由に日本に帰国できる日がいつになるか分かりませんが、日本にいる80を超える両親が元気でいてくれて、また再会できる日を夢見ています」。イタリア・フィレンツェのマリアさんです。

(中澤有美子)お便り、ありがとうございます。

(安住紳一郎)イタリアは死者が1万5000人を超えたというニュースが出ていましたけれども。ピークは超えたというニュースも出ています。それからヨーロッパ、チェコからいただきました。珍しいですね。「あいちゃん聞いている」さん。それからチェコのお隣、ドイツ。ハイデルベルグから「4101」さん。そしてツィーゲルハウゼンの「チャイカ」さん。そしてベルリンの「毛布」さんといただきました。ベルリンの方のメールを紹介します。本当にヨーロッパからいろいろ、ねえ。ハイデルベルグ、ツィーゲルハウゼン……自分でこれを読むとは思わなかったですね。

ドイツ・ベルリンの状況

「私は7年前からベルリンに住んでおり、3年ほど前から飲食店の店長をしています」。すごいね。「ドイツは弁護士曰く、お給料はアルバイトも含め、これまでの月収の60パーセントを会計士が計算してくれ、会社がスタッフに先払いし、国から後でその分が会社に補填されるそうです」。はー! ドイツはね、すぐ決めたっていうニュースが出てましたけども。

「……ただ、友人の働く会社は経営が苦しく、すぐにはお給料が払えないと言われているそうです。日々、いろんな法律ができているので、私のお店のスタッフにも『断定はできないけれど……』と断りを入れながら説明を行いました。ドイツは人工呼吸器の所有数と集中治療室がイタリアやフランスに比べかなり多いです。また医学生にも給料を払って現場に入ってもらう政令が決まりました。かかっている年齢層が平均49歳と他の国より若いこともドイツの死亡率の低さにつながっているのかなと思います。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)ドイツの方からいただきました。皆様も手洗いとうがいと換気をしっかりして、どうぞご自愛ください。そして音楽留学中。ハンガリーの方からいただきました。「わたこ」さん。

(中澤有美子)ありがとうございます。

ハンガリーの状況

(安住紳一郎)「泣きながらメールを打っています」という。「私の歌の先生が『今は世界中の誰もがサバイバーで仕事やお金など、世界中の全員がかならず何かを失っている。自分たちも何か失うものを選ばないといけないのは仕方がない。それは生命と健康以外で。その中で方法を見つけていかないと。サバイバルモードに思考を切り替える必要があるわよ。生き抜くために』とオンラインでのレッスン中におっしゃっていました」。

(中澤有美子)ああー、そうか。先生ね、いいことをおっしゃいますね。

(安住紳一郎)いや、さすがハンガリーですね。ハンガリーは東西冷戦の終結のきっかけを作った国ですから。やっぱりね、オーストリアとの鉄条網を一番先に取っ払って、そこから全部ひっくり返っていったわけですから。ハンガリーの音楽の先生の言葉は重いですね。80年代、90年代を乗り越えてるわけですもんね。そして私と親和性の高いフランス、来てますね。「フランス母さん」さん、「パリパンダ」さんと。ちょっとねメールの数は減りかけているんですけども(笑)。

(中澤有美子)フフフ、はい(笑)。

(安住紳一郎)おかしいですね? 「私と親和性が高い」って言ったら喜ぶのではなくて、メールが減るっていうのがフランスらしいじゃないですか。寄ると引いていくっていうね。私と同じ性質、ありますでしょう? 猫っぽいっていうね。それからオランダの「カツコ」さん。ありがとうございます。「オランダは高校の卒業試験を中止に。オランダの高校の卒業試験というのは日本の大学受験に相当するもので、一大事です」という。それからイギリス・ロンドンの40歳男性の方。スウェーデンの「サンミ」さん。それから中国・上海の「ロンロン」さん。ありがとうございます。

スペイン・マドリードの状況

スペイン・マドリード「立川のヨッコ」さん。女性の方。メール、ありがとうございます。「一気に生活が変わりました。現在はスーパー、薬局などの必要最低限以外の外出は罰金も課され、静まりかえった街をパトカーや軍の車両が通っています。犬の散歩は認められているので、家族で変わるがわる同じ犬を散歩に連れて行き、犬が疲れているというようなこともよく聞きます。残念ながらうちに犬はいないので、ラジオ体操をしたり、エクササイズ動画を見ながら体力維持にも努めています」。

ヨーロッパはね、犬の権利がしっかり取られてるんで。かならずね、犬の散歩だけは許されるっていうことで。ヨーロッパの犬が疲れているというのがまたちょっとね、ユーモアですね。

(中澤有美子)聞きますね。うん。

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