星野源さんが2024年1月2日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』を能登半島地震を受けて予定を急遽変更して生放送。リスナーからのリクエストに応えて『オマリーの六甲おろし』を選曲、紹介していました。
(星野源)はい。そんな感じで今日は(令和6年能登半島地震の)被災地の方。あとは不安になってる方。眠れない方。いろいろいとらっしゃると思いますが、一緒の時間を過ごしてですね、ちょっとでも一瞬、気をそらせたりとか、ぼんやりできたりとかね。あと、いい音楽をいっぱいかけます。はい。なので、音楽を聞いたりする時間を一緒に過ごせればと思います。
そこでちょっと1個、問題があるんですよね。1個、ちょっとこれは……僕、いつも自分で選曲をするんです。僕、自分の音楽ももちろん作ってますけど、自分の音楽以外の選曲ってのいうのももちろんあって。で、僕の、星野源のおーるないとにの特徴っていうのは、割とFMとかAMでも多くあるのは楽曲の1番だけかける。ワンコーラスだけかけて、あとはフェードアウトとかして「いっぱい曲をかけたい」っていうラジオ局が多いと思うので。やっぱり曲の分数を短くしていっぱいかけるみたいなラジオ局って本当に、とても多いし。それが普通だと思ってますけど。
僕はなんか、それを聞いていて「フルで聞きたいな」ってラジオっ子だった中学生の時にずっと思っていて。特にAMだと、フルでかかるとちょっと珍しいというか。僕が9年前にオールナイトニッポンを始めた頃にはまだあまりなかったんで。僕はここで「フルでかける」っていうのをずっとやってきました。なので、自分で選曲して、フルでかけるっていういつもやっていて。それがすごい楽しいんですけど。僕、今日の1曲目にマーヴィン・ゲイとタミー・テレルの『Ain’t No Mountain High Enough』をかけようと思っていたんですよ。なんか、無条件にちょっと体温が上がるというか。少し元気が出るような曲にしたいなと思っていて。
『Ain’t No Mountain High Enough』をかけようと思っていた
(星野源)ただ、すごいリクエストが来てるんですよ。違う曲で(笑)。すごい来てるんです……(笑)。だから、ちょっとこれ僕、この番組ではあんまりリクエストっていうのは、そんなに受け付けたことがないんですけど。今日は特別にちょっと、それをかけるしかないかなっていう感じなんですよね。熱量がすごいので。本当に、全国から届いてるんです。
だからそれがこの番組……でもちょっと、この曲が俺と結び付けられすぎてる気がするんですよ(笑)。そんなことじゃないのよ。俺が中学生の時に聞いてたコサキン。そこで聞いて、すごい面白かったから、自分がラジオをやる時にたまにかけてただけなんですけど。なんか知らないけど最近、うん。「そんなつもりないんですよ」っていうのをちょっと念頭に置きつつ、たくさんリクエストいただいたので、今日の1曲目は、これをかけさせていただこうと思います。
まだ聞いたことのない方、いらっしゃると思います。特徴としては1番が日本語で、2番が英語になります。で、この曲、すごいいい曲だし。僕、マジで本当に大好き曲です。なんですけども、1番はちょっと独特なニュアンスがすごいあるので。で、いわゆる日本語で歌うことにあんまり慣れてない方の歌なんですけど。それで2番になると英語になるんですよ。なので「2番なるとよくなるんだな」って思って、聞いてください。それでは、今日の1曲目をお送りしましょう。『オマリーの六甲おろし』。
『オマリーの六甲おろし』
(星野源)お送りしたのは『オマリーの六甲おろし』でした。やっぱりいい曲ですね。僕、個人的に好きなのはあのコーラスの女性の声。なんかその、歌をすごい専門的にやられてるっていうよりかは、なんとなくマネージャーさんのような歌声っていうか。あと、球団関係のスタッフの方かな、みたいな感じの歌い方なのがすごい好きですね。はい。たくさんのリクエスト、ありがとうございました(笑)。ぜひ、たくさん聞いてくださいよ。ねえ。Radikoでも今、聞けますからね。タイムフリーでも聞けますから。
(中略)
(星野源)メールがたくさん来ています。石川県の方。「源さん、こんばんは。先ほどの『六甲おろし』、初めて聞きました。歌い出し早々、笑いが止まりませんでした。ありがとうございます。地震が来てから、こんなに笑えて嬉しいです。今年のラジオ始めは源さんから元気をいただけています。急遽、生放送にしていただきありがとうございます」。ああ、よかった。ありがとうございます。こちらこそ。
金沢市の方。「源さん、『オマリーの六甲おろし』をかけてくれて、ありがとう。余震が続いて不安だったけど、めっちゃ笑った。オマリーもありがとう」(笑)。オマリーに感謝。本当だね。ありがとう。
オマリーに感謝
(星野源)福井県の方。「明日、東京に帰る予定でこんな不安な状態のまま仕事を始められるか不安だったのですが、リクエストと聞いて『まさか!?』と思ったら、やはり『オマリーの六甲おろし』。めちゃくちゃ笑顔になりました。その後の『もろもろこしこし』さんの(初体験の)ご報告、マジでめちゃくちゃ笑顔です。おめでとうございます。こんなに笑ったの、久しぶりな気がします。リクエストしてくださった方々、流してくださった源さん、もろもろこしこしさん、ありがとう。仕事、頑張れそうです」。よかったです。ありがとうございます。
石川県の方。「『オマリーの六甲おろし』で泣き笑いしました。源さんの『ガハハッ!』で元気がもらえます。たくさん笑ってください。もろもろこしこしさん、おめでとうございます」。もろもろこしこしへのね、「おめでとう」と。いやー、ありがとうございます。ちょっとね、こういうメールをもらうと、やばいんですけどね。ちょっと、やばいんですよね。ちょっと、泣きそうなっちゃう。いやー、そうですか。そんな感じで今日はちょっとメールをね、たくさん読んでいこうと思います。
<書き起こしおわり>