星野源 能登半島地震の翌日のラジオ生放送に込めた思いを語る

星野源 能登半島地震の翌日のラジオ生放送に込めた思いを語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2024年1月2日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』を能登半島地震を受けて予定を急遽変更して生放送。リスナーから次々と届くメールを紹介しながら「不安や、いい意味でのくだらなさをみんなで共有したい」と話していました。

(星野源)2024年1月2日火曜日、こんばんは。星野源です。皆さんいかがお過ごしでしょうか? ええとですね、さあ、どんなラジオにしましょう? ええとですね、今日は元々は収録放送だったんですよね。昨年末に収録した内容をそのまま流す予定でした。それが星野源アワードっていうね、去年1年あったことの、名珍場面みたいなのを募集して、それを聞きながら、笑ったりとかしている様を収録して。それを2時間、収録したので今日、流す予定だったんですけど。やっぱりね、こういう状況でもあって。なんだろう? うーん。

僕もその、お正月を休みと兼ねて収録放送っていうのでもあったので。たとえば僕が全然違う場所に行ってたりとかしてたら、これはできなかったと思うんですけど。家にいれる状況ではあったので、「ちょっと生でやれないかな?」っていうお話をさせていただいて。で、やっぱりスタッフのみんなもね、里帰りとかしてる可能性が全然あったんで。「いれる人だけで。もし可能だったら」っていう風に声をかけたら、たまたまね、全員いて。なので、全員集合です。星野源のオールナイトニッポン、全員集合ということでお送りしたいと。生放送でお送りします。よろしくお願いします。

でですね、メールでものすごい来ているのが「普段通り、やっていただきたい」っていうようなお話のメールが結構多くてですね。それを見て、ちょっと迷ったんですよ。「星野源アワードを流すべきだったのかしら?」っていうね。でも星野源アワード、思い出せば思い出すほどね、くだらなすぎるっていう(笑)。「これは今、流すべきなのだろうか?」っていう。なんか、その「くだらない」の種類がなんかね、「ちょっと今じゃないんじゃないの?」っていう、そういう感じもちょっとあって。なので今日、たぶんくだらない放送になる部分も全然あると思います。

なんで全然、そういうメールもください。いつもの感じのメールくれて大丈夫です。はい。なので、うんちとかちんちんとかも全然……もう全然、送ってきてください。Welcomeです(笑)。なので全然、待ってますし。普段通り……ジングルのコーナーとか、やりますし。国性調査のコーナーとかもね、やろうとやろうと思っておりますので。「普段通りやってください」っていうお手紙、お便りをたくさんいただいたので、ありがたく、そんな感じでやろうかなと思っております。

でもですね、ひとつ思うのは僕、今、会議中にたくさんメールを……本当にすごいたくさん、メールをいただいてありがとうございます。で、そのメールを読んでたんですけども。今回、被災地の方。今も避難されてる方からのメールをたくさん読むと思います。すごいたくさんメールをいただいて。「これはぜひ読みたいな」と思うメールがたくさんありました。で、それを僕読みながら、やっぱりすごく怖くなったし。すごく、なんだろう? やっぱりニュースで見ている感覚と全然違う感覚の言葉っていうものが自分の中に入ってきて。一気にリアリティーをですね、もちろん全然それでもわかってないんだと思うんですけど。それでもやっぱり、ずっと不安だったし。この2日間。

不安だったんですけど。さらにそれ以上の怖さだったり、心の痛みとか、苦しみっていうのを感じたので。このラジオを聞いてて、不安になったりする可能性もあります。あると思います。でも俺、それでいいと思います。一緒に不安になりましょう。今日は一緒に時間を過ごすっていうのが目的だと思います。なので、普段通りのラジオをやりつつ今、いろんな場所で今を生きている皆さんからの生のメッセージを読ませていただいて。それで、そんな感じの2時間を送りできたらなと思っております。

「一緒に時間を過ごす」ことが目的

(星野源)ちょっとメールを紹介します。新潟県の方。「星野源さん、こんばんは。急遽ラジオの生放送を決定してくださり、ありがとうございます。昨日の地震で私の住んでいる地域は、断水や地割れ、液状化が起き、近くの小学校に避難しました。泣いているお子さんもいらっしゃって、パニックになってる方もいました。今でも余震があり、なかなか不安が収まらないです。震源地の方では、もっと不安に駆られている方々が多くいらっしゃることと思います。ラジオの電波を通して声を届けることを決めてくださり、本当にありがとうございます。

今はくだらない話や、音楽の話などでリラックスできればいいなと思っています。今日もぐっすりと眠れない夜ですが、源さんの声でとても安心したいです」という。ありがとうございます。ちょっとでも安心だったり、あとはあれですね。僕は無力というか、何もできることがないなと。そんな中でできることは何だろう?って思ったのが今日の生放送ではあるんですけど。やっぱり僕は本当にちょっと、皆さん気をそらせるとか、そのくらいしかできることはないかもしれませんが。それを今日、ちょっと全力で。あと、ある意味で無責任にやっていこうかなと思っております。

続いてのメール。「こんばんは。能登町に住んでいる者です。断水が続いていますが、さすが私の実家。農業用に使う山水が流れている。トイレや食事用にも使える。こんなに山の恵みに感謝したのは初めてです。そして今日の朝、もっとすげえと思ったことがひとつ。山の水で顔を洗うと、めっちゃ肌がツルツル。化粧水いらずの水洗顔。『えっ、ミネラル? 何これ? すごすぎん? 今までの洗顔クリームとか化粧水とか、バカみたいに調べて買って試したの何だったの? 山水って、すごーっ!!」って。すごい熱量の「すごーっ!!」っていう。

「こんな風におちゃらけてますが、こうでもしないと笑えない。不安だらけになるだけ。能登の皆さん、頑張っていこう。きっと大丈夫になるはずです」という。ありがとうございます。メールをいただきました。そうですね。こういうメールも、たくさんお待ちしております。すごいね。あの、そのお水が私もほしいです(笑)。肌がね、やっぱり冬は荒れがちなのでね。はい。そんな感じで今日は被災地の方、あとは不安になってる方、眠れない方、いろいろいらっしゃると思いますが。一緒の時間を過ごしてですね、ちょっとでも一瞬気をそらせたりとか、ぼんやりできたりとかね。あと、いい音楽をいっぱいかけます。なので、音楽を聞いたりする時間を一緒に過ごせればと思います。

(中略)

(星野源)福井県の方。「明日、東京に帰る予定でこんな不安な状態のまま仕事を始められるか不安だったのですが、リクエストと聞いて『まさか!?』と思ったら、やはり『オマリーの六甲おろし』。めちゃくちゃ笑顔になりました。その後の『もろもろこしこし』さんの(初体験の)ご報告、マジでめちゃくちゃ笑顔です。おめでとうございます。こんなに笑ったの、久しぶりな気がします。リクエストしてくださった方々、流してくださった源さん、もろもろこしこしさん、ありがとう。仕事、頑張れそうです」。よかったです。ありがとうございます。

星野源 能登半島地震翌日に『オマリーの六甲おろし』ラジオリクエストに応える
星野源さんが2024年1月2日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』を能登半島地震を受けて予定を急遽変更して生放送。リスナーからのリクエストに応えて『オマリーの六甲おろし』を選曲、紹介していました。

(星野源)石川県の方。「『オマリーの六甲おろし』で泣き笑いしました。源さんの『ガハハッ!』で元気がもらえます。たくさん笑ってください。もろもろこしこしさん、おめでとうございます」。もろもろこしこしへのね、「おめでとう」と。いやー、ありがとうございます。ちょっとね、こういうメールをもらうと、やばいんですけどね。ちょっと、やばいんですよね。ちょっと、泣きそうなっちゃう。いやー、そうですか。そんな感じで今日はちょっとメールをね、たくさん読んでいこうと思います。

ええと、今、ちょっと思ったんだけども。普段通りを皆さん、求めてくださったじゃないですか。それこそ、被災地の方からのメールでも、他の地域の方からのメールでも。「普段通りのラジオを聞きたいです」っていうお声、たくさんいただいたんですけども。ある意味で、普段通りじゃないかもね。いい意味で特別な感じになっている気がします。なんかすごく……なかなかさ、普段はこんなにメールを読めないんだよね。いつも会議で「もっとメール、読みたかったね」なんていう話をしているんですよ。でもどうしても、やりたいコーナーとかもあって普段はそんなにメールをたくさん読めなかったりするので、今日は非常に嬉しいです。

なので被災地の方の「不安です」とか「しんどいです」とか「実際、こんな感じでした」っていうお話のメールもたくさんいただいてますし。それ以外の不安な日々を過ごしています」っていう他の地域の方とか。あとは、それと全く関係のない、いい意味でくだらないメールとかを特に垣根を設けずに読んでいきますので。あの、酔うかもしれません(笑)。ちょっと船酔いみたいな感じに、もしかしたらなるかもしれないんですけども。もし、楽しんでいただければ幸いです。

神奈川県の方。「源さん、今、洗面所でドライヤーを使いながらラジオを聞いています。ドライヤーを使いながらおならをちょっとだけしたら、めちゃめちゃ臭いんですよ。年末年始で生活リズムが崩れ、暴飲暴食で腸内環境が悪くなっているようで、おならが臭いです。明日から、周りに迷惑をかけないようにして……」。なにこれ? くだらねえ(笑)。なんだよ、このメール(笑)。アハハハハハハハハッ!

いや、でもね、こんなことを言うのもなんだけども、めっちゃわかる! ねえ。年末ってさ、なんだかんだで食べなきゃいけないみたいなの、あるじゃない? どうしても。しかも今年っていうかさ、コロナ禍のいろんな規制が撤廃っていうか、なくなってさ。きっと飲み会とか、たぶんすごい多かったはずなんだよ。で、きっと楽しんだりとか、ハメを外したりとかもしたはずだし。で、僕でさえ、紅白とかいろいろあるからすげえ体調に気をつけなきゃって思いつつも、やっぱり普段食べないものとかを食べたりする機会とかもあるわけですよ。だからこれ、すごいわかります。それでドライヤーでね、ブワーッていうのもあるんでしょう? バスルームの中が一気に浸透していくっていうね。件名は「大変臭いんですが」だ。ねえ。まあ、こういうのも読んでいきますから。

続いて。「僕も今年はラブホに行きたいと思っていました」って。やめてよ、そのシンクロ(笑)。「このラジオの定番、ラブホから源さんのオールナイトニッポンを聞くのが夢です」。いやー、本当にそうだよね。あ、これ初めて聞く人、すいませんね。なんか、そういう風になっちゃっているんですよ。「ラブホで聞いています」っていうメールが、なんでか知らないけど、定期的に来るんだよね。「今、ラブホで聞いてます」って。で、「えっ、そうなの?」なんて言うと「私もです」みたいなさ、同志たちがメールで集まってくるっていう、変な番組なのでね。でもそれが夢のひとつになるって、新しすぎない?(笑)。なんか「よし、いつか僕も・私もラブホから星野源のオールナイトニッポンを聞くぞ」みたいな。いいことだと思います。ありがとうございます。

(中略)

(星野源)今夜は収録放送の予定だったんですけど急遽、生放送でお送りしております。みんなからね、たくさんメールをいただいて。ありがとうございます。今日はですね、「いつも通りのラジオをやってくれ」という風に本当に各地域の方から、被災をされてる方々からも、そしていつもの僕のリスナーからもいただいていて。なので、いつも通りのですね、めっちゃくだらないメールも読みますし。今、被災されてる方の「不安だ」という気持ちとか、そういうメールもですね、どんどん読んでいきたいなと思っております。

なので、さっきも言いましたけどメールの高低差……高低差っていうか、なんて言えばいいだろう? ちょっとあるかもしれません。何卒、よろしくお願いします。石川県金沢市の方。「源さん、こんばんは。急遽、生放送していただけるとのことで、嬉しくてメールを送りました。ありがとうございます。不安な私の気持ちを吐き出させてください。石川県の金沢在住で余震が多く、少しの揺れも気になって眠れません。そんな中、源さんの生の声を聞けるのは勇気が出ます。ありがとうございます。私は単身、被害の大きかった輪島に帰省中で、連絡は取れて、家族全員無事とのことで一安心ですが、家は全壊。水道も電気も通っていないとのことです。

道路もひどい状態で、陸の孤島状態。いつ金沢に戻ってこられるか、わからないそうです。私自身、妊娠中でストレスはお腹の子によくないので、自分とお腹の子に『大丈夫』と言い聞かせています。テレビでは災害情報が出続け、地震が来るたびに震度が出て心配になるので、ネット動画やRadikoに切り替えました。こういう時の明るい番組は本当に活力になります。明日は仕事です。不安ながらも日常を取り戻して、しっかり生きていかなければと思っています。ぜひ不安を打ち消して、明日への活力になる1曲を流していただけませんでしょうか?」という。ありがとうございます。ねえ。先ほどの『オマリーの六甲おろし』は活力になっただろうか?

ええと、すごいですね。そうか。妊娠中というのもあって……そういう状況の方も、そうだよね。多いよね。先ほどもね、どこかであったな。「今朝、産みました」っていう石川の方もいらっしゃいましたね。いや、すごい。そうなんですよね。本当に、やっぱりどうしても災害情報みたいなのを見続けないといけなかったりすると思うので。切り替えるというのはね本当に大事だって言いますよね。うん。いやー、ありがとうございます。

いろんなメールを本当にありがとうございます。「石川県民です。源さん、今日の生放送ありがとうございます。『光の跡』、ありがとうございます。優しい声、メロディー、そして金沢を訪れてくれた方がさらにこの曲に彩りを与えられたかと思うと嬉しいです。源さんが訪れてくれた場所は今も健在しております。また、石川県金沢が落ち着いて明るさを取り戻したら、またお待ちしております」。もちろんです。なんかね、自分ができることはやっていきたいなと思っております。はい。

星野源『光の跡』を能登半島地震翌日のラジオで選曲した理由を語る
星野源さんが2024年1月2日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』を能登半島地震を受けて予定を急遽変更して生放送。金沢への一人旅からインスピレーションを受けて制作した自身の楽曲『光の跡』を選曲していました。

(中略)

(星野源)メールです。石川県の方。「今、ラジオを聞いていたら、緊急地震速報が鳴って石川県はめちゃくちゃ揺れました。まだまだ怖いですし、油断ならない夜が今夜も続きます。引き続き源さん、パワーください」ということで。ありがとうございます。そうですね。みんなからのメールをですね、どんどん読んでいこうかなと思います。

石川県の方。「源さん、こんばんは。私は石川県に住んでいます。家の目の前が海のため、家族と犬2匹と一緒に車中泊をしています。先ほど、目の前を通り過ぎる消防車が他県のナンバーがたくさんで『ありがとう』と『いつか必ずお返ししたい』という気持ちでいっぱいになります。私の地域ではようやく水が出るようになり、少し安心しました。まだまだ油断できませんが、心を落ち着かせるべく『Family Song』をずっとリピートしています。そしてラジオを生放送してくれてありがとうございます」。こちらこそ、ありがとうございます。

そうですね。あと今日、ちょっとやっぱりいろんな方、聞いてると思うんです。いろんな地域の方。それで今みたいなね、情報が入って。「うわっ、早く出さなきゃ!」とか。そういう瞬間って、やっぱりどうしても出てくるじゃない? そうするとやっぱり、キュッと緊張感が出てさ、聞いてる方も、ちょっと不安になったりすると思います。

もちろん現地というか、被災されてる方とか、避難所の方とか。あと、やっぱりその場所場所で対応っていうのはどんどん変わってくると思うので。もちろん、このラジオはですねひとつの情報源だったり、ひとつの逃避場所というか。いつも通りのね、ラジオをやってる部分もありますから。そういう場所としていただいて。その時々でいろんな判断というか、迅速に動いていただければと思います。

楽しんでいただける間は、ぜひこのラジオを楽しんでいただきたいと思います。そしてあと、違う地域だったりとか、聞いて不安になってしまったりとかする人もいると思います。で、さっきもちょっとお話しましたけど。不安になっていいと思います。で、不安ってやっぱりどうしてもはねのけようとするとですね、苦しくなってしまったり。後々ね、そうなってきたりすることもあると思います。頑張れる時はぜひ、頑張っていただいて。不安に……僕も不安なので。で、たぶんみんな不安なところってやっぱり絶対あると思います。「不安だな」っていう時間を共有することで少し不安って、軽くなったりとか。あと「同じ思いの人がいるんだな」って思うと、少し生きれるような。この時間を過ごせるぞっていうような気持ちになれると思いますので。そんな時間を過ごせればと思います。

不安な時間を共有すると、少し不安は軽くなる

(星野源)ぜひ無理せずに。もちろんね、ラジオを聞いていて「しんどいな」と思ったら、違うところに変えていただいてもいいですし。皆さんの好きなように過ごしていただければと思います。はい。石川県の方。「私は地震発生当初、金沢の祖母宅にいました。お正月だからということもありますが、1月1日は祖母の誕生日で、みんなでお祝いが毎年の恒例行事です。みんな無事でしたが、こんなことになるとは誰も思っていませんでした。いろいろな意味で忘れることのできない1日です。

このメールを作成中にも能登で余震が。能登にいる知人のことなども含め、不安もいっぱいありますが『六甲おろし』で笑い、『光の跡』で落ち着くことができました。源さん、本当にありがとうございます」。こちらこそ、ありがとうございます。続いて。36歳の方。「源さん、収録放送の予定だったのに、このように生放送に切り替えてくださり、ありがとうございます。同じ日本に住んでいて今、この瞬間も不安を抱えている人がいるということをひしひしと感じております。微力ではありますが、私も募金をさせていただきます。被災された方々が1日でも早く日常生活を送れることを願っております。放送時間も残り少しですが、源さんの声で日本を明るくしてもらえればと思います」。はい。ありがとうございます。

そうですね。他の地域の方もいろんな方法でね、支援というか。たとえばその募金っていうのもあると思いますし。ぜひ皆さんで調べていただいて。僕も僕で、個人的にはします。なんていうか、でもやっぱりどうしても、僕にはわからないことって絶対にあると思うんですよね。実際にその場所にいたり、本当に寒い夜っていうのを過ごさないとわからないことって絶対あると思うので。僕にはわからないことが、いっぱいあります。だけど、今こうやって僕にできるのは本当にこのちょっとしたことというか。ラジオでしゃべることしかなくて。なので、本当に無責任になってしまいますが。僕はラジオで無責任にしゃべっていこうかなと。それでもしも、ちょっとでもね、気が逸れたり。少しでも元気になってくれる人がいたら本当に感謝したいと思います。

さあ、メールを読んでいきましょう。大阪府の方。(次のメールを見て)はあ……。「さっき、おならをしたら、おちんちんが少しビクンとなりました」。

(寺坂直毅)おおう……。

(星野源)「全身の筋肉って繋がってるんですね」。いや、バカじゃないの?(笑)。「おおう……」じゃないでしょう?(笑)。その「おおう……」ってなんですか?っていう。作家の寺ちゃんも。全身の筋肉、それは繋がってますよね。「源さん、今年もよろしくお願いします」って……どういう関係?(笑)。今日、初めて聞く人もいるねー。ねえ。申し訳ないね。「バカな番組だな」って思ってください。本当に。

なんか、こういうコミュニケーションが、楽しいです(笑)。いつもね、この番組。本当に。ありがとうね。メールを送ってくれて。

(中略)

(星野源)星野源のオールナイトニッポンをお送りしております。ちょっとね、メールをどんどん読んでいこう。「地震の情報を聞くことは不安になって怖くなるので避けたいけれど、それでも状況を把握しておきたくて、自分の不安という感情に気づかないふりをしていました。ですが、源さんが言ってくれた『不安になっていい』という言葉が、不安な気持ちになる自分を認めてくれたように感じました。『怖い、不安だ、つらい』というネガティブな感情を誰かと共有できることって、安心に繋がりますね。源さん、ありがとうございます」という。よかったです。

そうですね。本当に、そうだと思います。新潟県の方。「以前、金沢に住んでいたこともあり、ずっとずっと苦しかった気持ちを源さんが代弁してくれたような気がして、少し楽になりました。そしてそれに続く曲に救われ、震災後、やっと泣けました。聞き終わったくらいのタイミングでまた余震があり、今夜も不安でいっぱいですが、今日のラジオはみんなで腕を組んで聞いてるような感覚です。寺尾聰さん流。勇気をくれた源さん、スタッフさん、時間をともにしているリスナーの皆さんに、ありがとうでいっぱいです」という。ありがとうございます。

星野源 2023年紅白歌合戦 寺尾聰・福山雅治・北川悠仁との『蛍の光』を語る
星野源さんが2024年1月2日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で2023年大晦日の紅白歌合戦の模様を振り返り。『蛍の光』を歌う際に寺尾聰さん、福山雅治さん、北川悠仁さんとわちゃわちゃしながら歌っていた際の話をしていました。

(星野源)そうですね。なんか「時間をともにしている」ってすごく大事だと思っていて。もちろんね、今、この時間に聞けない人もいると思うんで。たとえばRadikoのタイムフリーとか、そういうもので聞いてる人もいると思います。そういう人も、もう一緒でいいです。今、一緒に聞いてると思ってください。今、これを一緒に聞いてる人って、やっぱりね、本当に同じ時間を過ごしてるんですよ。で、たとえばそれが時間軸がちょっと違ったとしても、同じだと思っていいと思います。

同じ不安だったり。あと同じ、いい意味でのくだらなさを共有して。共有することってすごい大事だと思っていて。どんな感情でも。「1人じゃない」っていう感覚って、なかなか持つの難しいし。あと、なんか頭でわかっていても、よくわかんないじゃないですか。でもなんかその、こういうラジオの1回の記憶ってなんだか知らないけど、一生残るんですよ。なんでか知らないけど。僕も中学生の時に聞いた1回のラジオを今でもずっと覚えてるし。その時に見てた景色を鮮明に思い出せるんですよ。

だからなんかこの時間、僕はすごくかけがえのないものだと思っていますし。ぜひ、一緒にね、過ごした時間を、忘れないように。今日も明日も生きていきたいなと思います。聞いてください。星野源で『くだらないの中に』。

星野源『くだらないの中に』

(中略)

(星野源)あと1分30秒しかない。ちょっとメールを読みたい。「小学4年生の頃から応援をしています。私の住む地域では震度6強を観測しました。家が壊れた人たちが多くいます。避難所である小学校には窓を割って入ったそうです。『開くかもしれない』と噂になったスーパーには長蛇の列ができ、今までにみたことがない光景が広がっています。水を思う存分飲みたい。風呂にも入りたい。トイレにも行きたい。心臓がバクバクして寝れません。みんなが助かることを願っています」という。ありがとうございます。そんな中、メールをくれて本当に本当にありがとうございます。

よし。なんか、本当に読みたいメールがいっぱいあるんですが……くだらないので終わろうか。「ちんちんのメールばかりでは華がないと思うので、私のおっぱいの話をさせてください。長年コンプレックスだった陥没乳首を直すために乳首吸引器を使用したところ、誤って乳首から少しずれたところを吸引してしまい、そこに丸いアザができ、結果存在しない3つ目の乳首が誕生しました。現場からは以上です」。ありがとうございます。素晴らしい、素晴らしい。

あ、もう1通、読めるかな? 「今年は辰年なので、ちんちんも立つ年にしたいです」。ばかっ! これでこのラジオ、終わるのか!? ありがとうね(笑)。「源さん、今年もよろしくお願いします」。ああ、こちらこそ。今年も、よろしくお願いします。それでは、全国にいる皆さん、本当にありがとうございました。星野源でした。また会おう!

<書き起こしおわり>

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