星野源さんが2023年5月9日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でキリンビール・淡麗グリーンラベルCMで『不思議』の弾き語りを披露していることについて話していました。
(星野源)さあ、もうひとつ、お話しなきゃいけないことがあります。今日からキリンビール淡麗グリーンラベルの新TV CM『GREEN JUKEBOX(居)篇』がオンエアーされました。その中でですね、僕の曲『不思議』の弾き語りをしております。多部未華子さんと共演しました。で、あれなんですよ。ちょっと前にね、このCMで『不思議』の原曲をね、BGMとして使ってくれて。なんか、あれだよね。その後にさ、いつもこのCMは弾き語りの人が出るからさ。あいみょんさんとかね。いろんな人が。
「次のアーティストは誰でしょうか?」みたいなクイズがあったけど。1回、俺の曲が出てるからどう考えても……これ、俺じゃなかったら逆に大変なことになるんじゃないの? みたいな。なんかそういう、Twitterキャンペーンみたいなのをしてたけど。すごいあれ、面白かったですね。俺じゃない可能性があるから、俺もちょっとドキドキしながら1週間、過ごしましたけど。
そうなんですよ。結構前からオファーをいただいておりまして。「ぜひ」なんて。で、『不思議』、元々あれは僕がキーボードで作った曲なんすけど。「このCMだったらやっぱりギターで弾き語りかな」ということで、ギター弾き語りアレンジということでお送りしております。もう見てくれた方はいらっしゃいますでしょうか?
メールです。宮崎県の22歳の方。「初めてメールを送らせていただきます。キリンビール淡麗グリーンラベルの新CMを拝見しました。『不思議』の弾き語りが実家に帰ってきたような心地よい優しい雰囲気に、源さんの歌声がマッチしていてとても安心感があり。そして私が22年間、住んでいる大好きな地元・宮崎県の自然豊かな草原。そして多部未華子さんの素敵な笑顔で、お酒が弱くてビール飲めない私でも『ビール、美味しそう。飲みたい』っていう気持ちになりました。
そして源さんが宮崎県に来てくれた嬉しさが爆発してます。ありがとうございます。宮崎県、来てみてどうでしたか? 感想、聞きたいです」と。いやー、撮影がね、宮崎県だったんですよ。で、僕の目の前にいるね作家の寺ちゃんの故郷でもあります。この間、「宮崎県に行ってきました」って話をしたのはもう、まさにこれですね。でさ、もうめちゃくちゃ気持ち良かったんですよ。晴れて。で、宮崎に行くからさ、もちろん飛行機で行くじゃない?
ちょうど、黄砂とかが大変だった時だったんだよ。黄砂も大変そうだし、しかも雨が危ないかも、みたいな感じだったんですけど。もう本当に行った日。行った日の撮影の日だけ、超いい天気で! かつ、黄砂ないっていう。「すごい! 持ってる!」っていう感じでしたね。それでもう本当に気持ちがよくて。なんかね、やっぱりここ最近、本当にずっと家の中で、作業場で曲を作っていることが多いんで。やっぱりああいうお仕事とはいえ、草原で本当に暖かくて。しかも花粉が終わった時だったんですよ。僕のね。なので、くしゃみも出ないし、みたいな、最高タイミングが重なりまして。本当に癒されてですね、気持ちのいい撮影でした。
最高のタイミングでの撮影
(星野源)で、なんかちょっと楽しかったのが、ホテルに泊まったんですけど。そのホテルでね、スタッフのみんなと夜に「ちょっとコンビニに行こう」って。「なんか買いたいね」なんつって。その撮影の前の日に。ご飯を食べて……そう。宮崎牛を食べまして。美味しかったです。めっちゃ美味しかった。宮崎牛を食べて、「ちょっとコンビニに行こう」なんつって。食べた宮崎牛を消化がてら、歩こうなんて。それで4人ぐらいで行ったんですよ。
そしたら、そのホテルがちょっとリゾート的なところなんですよ。で、地図で見たら「ああ、コンビニ近いね」なんて言ったんだけど。もう、なんていうの? そのホテルてるから歩いて、1歩敷地を出た途端になんつーの? 森だったんですよ(笑)。
(寺坂直毅)アハハハハハハハハッ! ああー、あそこですね(笑)。
(星野源)そう、あそこ。森で。しかもなんか神聖な場所っていうかね。神社とかあったりするような。で、もう、怖くて怖くて!(笑)。俺、『ゾゾゾ』とか日々見てるから。なんていうの? 行っちゃいけない森の動画とか、すごい見てるわけ。だからもう、なんて言えばいいの? もちろん、ホテルの近くだから夜も来られるように街灯とか、あるんですけど。その街灯がなくなるエリアがあるんですよ。その街頭がなくなるエリアの怖さね。
「ちょっと……街頭なくなってきたね」なんつって。「森、森、森だね」なんつって。本当にあれですよ。ステージ裏でさ、演出部の方とかが案内してくれる時に、スマホライトで地面を照らしながら歩くみたいな感じで。本当に真っ暗な中、地面を照らしながら、みんなで歩くみたいな。あれ、すごい楽しかったですね。なんだろう? あのアドベンチャー感。それで、「おい! あそこに電気がついてる車があるぞ!」っつって。「えっ、あんな真っ暗な中に?」っつって。「ちょっと……大丈夫かな?」とか言って近づいて行こうとしたらブーン!ってどっか行っちゃって。「あれ、絶対やってたな!」っつって(笑)。「あれ、やってましたね?」なんつって。
「あれ、絶対にエッチしてたな?」「うん!」なんつって(笑)。「よし、コンビニ行こう!」っつって。で、セブンイレブンに行って、買って、みたいな。あれ、超楽しかったですね。で、なんか宮崎県の思い出は、ほぼその森です(笑)。闇の森。で、その翌日……夕方ぐらいに着いて、ホテルに行ってご飯を食べて。それでコンビニだったんで、ほぼ夜なんですよ。印象が。そしたら次の日、めちゃめちゃ晴れて。「撮影です」ってなって、バスで外に出る時。その森がね、全然森じゃなかったんです。なんて言えばいいの? 森なんだけど、奥に建物とか見えるんですよ。
だからなんか、夜はあんなに超森が広がってるって思ったんだけど、意外とそうじゃなかったんですよ。「人間の恐怖の本質があるな」と思って。「やっぱり、そこにある情報を増幅させるんだな」と思って。すげえそれもね、貴重な……やっぱりそういう自然に触れるって、大事ですね。本当に。なんか「俺の体は文明に頼りきりだんだな」と思いましたね。あれはなんか、非常にいい体験をさせていただきました。何の話だ?っていう話なんだけども(笑)。
もっとさ、さやかな話をしろっていう話だよね(笑)。夜の森の、エッチしてる車の話とかじゃねえだろっていう(笑)。
(寺坂直毅)宮崎県のイメージ(笑)。そんなことないですからね? みんな、そうじゃないですから?
(星野源)アハハハハハハハハッ! しかも、エッチしているかどうか、わかんないからね。俺らで勝手に「あれは、してたな?」って(笑)。「絶対にしてたね!」っつって。まあ、本当にさわやかな、素敵な街でした。あと、めちゃくちゃメシが美味しかったです。続いてのメール。「YouTubeによるインタビュー動画も見ました。お二人がお話されている様子がとても良い雰囲気で、草原に溶け込んでました」。そうなんですよ。今、YouTubeにメイキングとか、2人でしゃべっているね。多部さんと2人でしゃべってる動画とかあるので、ぜひ見てください。あれ、やっぱり大変だなと思って。そのインタビュー中も、缶を持って。その缶のラベルをちゃんと見せてないといけないのよ。多部さんは。
いわゆる、もうCMのメインのキャラクターなんでね。でも、その見せながらフリートークをするって、すげえ難しいだろうなと思いながら。あれ、すごい面白かったです。なので『不思議』の弾き語り。ねえ。キーボードで作ったものをギターでやるっていう体験をね、これで初めてして。すげえ面白かったっすね。だからなんかね、幅が広がりそうだと思って。ギターで作る曲も、またなんかちょっと幅が広がりそうだなんて、改めて思いました。そんなわけで、ここで1曲聞いてください。星野源『不思議』。
星野源『不思議』(弾き語り)
<書き起こしおわり>