春風亭一之輔さんが2023年2月9日放送のニッポン放送『春風亭一之輔 あなたとハッピー!』の中で『笑点』の新メンバー入りしたことについて話していました。
(春風亭一之輔)ということで、1曲目はナット・キング・コール師匠の『L-O-V-E』でございました。
(春風亭一之輔)ナット・キング・コール師匠ですが、この前の日曜日は自分の名前が呼ばれるかなと思って、テレビの前で待機してたんですけど。案の定呼ばれずに「ナンダヨ、一之輔カヨ、クソガッ!」と舌打ちしたんだそうです。
(増山さやか)ちょっと……(笑)。
(春風亭一之輔)改めまして、目の前には金曜日のほうじ茶! 増山さやかアナウンサーです。
(増山さやか)おはようございます。ニッポン放送の増山さやかです。ほうじ茶、美味しいですよね。
(春風亭一之輔)美味しいですね。ちょっと香ばしくてね。
(増山さやか)いや、日曜日ね、私もびっくりしましたけれども。翌日、会社に出社したらですね、私のところにみんなが「おめでとう!」とかね、「よくやったね!」みたいな。
(春風亭一之輔)フフフ(笑)。増山さんが「おめでとう」って言われて?
(増山さやか)なんか「私が『笑点』に出るのかしら?」という錯覚を覚えるぐらいの。代わりに「おめでとう」の言葉をいただきました。
(春風亭一之輔)「どういたしまして」みたいな感じですか?
(増山さやか)そうですね(笑)。
(春風亭一之輔)まあ「めでたい、めでたい」と言ってくれる人がね。そうなんですよ。昨日もだからポッドキャストの収録でね、ニッポン放送に来たんですよ。鶴瓶師匠にお会いして。「よかったやないか。どこに行っても知ってもらえて。バンバン金入ってくるで」って。本当にびっくりしちゃった。『ナニワ金融道』に出てる人かと思いましたよ。漫画の中の。でもいろんな方がさ、偉い人も来てくれて。「おめでとうございます」って言ってくれて。そんな中、社長ですよ。ここのニッポン放送のプレジデント。ねえ。檜原社長。女性社長。かっこいいですよ。
ポケットに手を突っ込んだまま目があって。「大変だよね」って(笑)。他のお歴々が「おめでとうございます。これからもニッポン放送を……」って言ってくれる中、社長だけはポケットに手突っ込んで「大変だよね。頑張って。じゃあね」っつって(笑)。クルッと回って向こうに行っちゃって。「かっこいい! わかっているよ!」って。
(増山さやか)本当ですね。
かっこいいニッポン放送・檜原社長
(春風亭一之輔)いいことばっかりじゃないんだから。大変なんだから。
(増山さやか)そうですか。やっぱり、大変?
(春風亭一之輔)本当だよ。たいして見てえねやつらがさ、「つまんねえな、こいつ」とか言ったりさ(笑)。
(増山さやか)見てる人はね、自由ですからね。いろんなことを言うのはね。
(春風亭一之輔)自由だよ。本当ですよ。まあ、この後ちょっと話しますけどね。
(中略)
(増山さやか)さあ……。
(春風亭一之輔)なに?
(増山さやか)あの話ですよ。メールがね、もうたくさんお寄せいただいて。
(春風亭一之輔)なんかおはがきとかでもさ、「おめでとう」だのなんだのさ、ありがとうございますね。
(増山さやか)ちょっといくつか、ご意見をご紹介したいんですけども。
(春風亭一之輔)「ご意見」?(笑)。
(増山さやか)岩手県宮古市の53歳の方。「一之輔師匠、『笑点』メンバー、あなたでしたか。なんだか甥っ子が東大に合格して嬉しいような、姪っ子が東京のIT社長の嫁に行って寂しいような、そんな複雑な気持ちです」。
(春風亭一之輔)どんだけ『笑点』をあがめたてまつってんですか?
(増山さやか)「寂しいような、複雑な気持ちです。どうか金曜ハッピーがこれまで通り、穏やかな変わり者の集える場所でありますよう祈念してやみません」。
(春風亭一之輔)大丈夫だよ、集まってこい、変わり者! 社会にね、適応できない人たち、金曜日の朝、ここに集まってこい。大丈夫よ。全然大丈夫。
(増山さやか)だから今日、初めてお聞きになってる方も結構いらっしゃると思うんですけど。そういった方が引かないか、不安なんですよね。「へたくそポエム」とか、奇々怪々なコーナーがありますから。
(春風亭一之輔)大丈夫、大丈夫。鼻つまんで目つむって聞いていればね、だんだんと慣れてくるからね。この番組。
(増山さやか)慣れですかね。それから、61歳。千葉県鎌ケ谷市の女性の方。件名に「びっくりです」って書いてありますけども。「一之輔師匠、びっくりです。『笑点』メンバーとは、おめでとうございます。ずっと黙っていなければいけないのは苦しかったことでしょう。たまたま『笑点』を見ていましたが『ええっ!』って叫んじゃいましたよ。お子さんたちにも黙っていたそうで、どのタイミングで伝えたんでしょうか? そして、反応はどうでしたか? もう、気になることたくさんです」。
(春風亭一之輔)子供たち? いや、もう本当に言えないからね。娘が日テレの偉い人に連れ去られてね。下でマグマがドクドクしているところに連れ去られて、ドンドコドンドコドンドコ……って。頭に「日テレ」って書いてある仮面かぶったね、なんか犯罪集団がいるんですよ。「お前、言ったら娘をこの中に突き落とすからな。言うなよ!」っていうんで。
(増山さやか)そんな人、いませんから(笑)。
家族の反応
(春風亭一之輔)でも子供たちにも言ってなかったからね。当日、僕はなんか収録して、放送した後の『バンキシャ!』という番組にも出てくれって言われて。待機してたんですよ。日テレでね。「ああ、そういえば俺、子供たちにも言ってないし。『今日、発表だぞ』って言ってないし。どうしよう? 驚くだろうな」と思って、電話したんですよ。で、「お父さんは違うところにいるから。今日、『笑点』の新メンバーが発表されるらしいから。ちょっと見といてくれよ」って言おうと思って、電話したんですよ。そしたら、誰もいねえんですよ。びっくりしたよ。みんな、遊びに行っちゃったりさ。
(増山さやか)じゃあ、もう全然その『笑点』自体を気に留めてなかった?
(春風亭一之輔)気に留めてないですよ。言っちゃ、うちはあんまり『笑点』を見る家じゃないんで(笑)。俺もその時間帯、家にいねえからさ。見ないじゃないですかさ。あんまり、熱心には。だからさ、家に帰って。で、僕は一応、録画だけはセットしておいたんですよ。で、だからその録画をね、なんか見たらしいんですよ。僕が帰る前にね。で、なんか帰ったら子供たちも「見たよ。『笑点』。なんか、いいんじゃないの?」って。本当に、そういう感じ。「いいんじゃない?」って。で、その後に長男が言ったのよ。弟、妹、あとかみさんにも。「でも、お父さんと僕たちは関係ないから。このことで浮かれるのは、よそう」って。
(増山さやか)なんていう、冷静な……。
(春風亭一之輔)「僕たちは普通の生活をしよう。お父さんも何かあっても、こっちに持ってこないでくれよ」みたいな。
(増山さやか)なんて利発な、冷静なお子さん!
(春風亭一之輔)少しは喜んだりなんかしろよっ! なんかちょっと、あるだろう?って。
(増山さやか)逆にね(笑)。
(春風亭一之輔)逆にね。まあでもさ、『笑点』を窓口にしてね、落語とか寄席にちょっとでも興味を持ってくれれば。そこからひとつ前に進んで。お客さん、視聴者の方がね「落語って、あるんだな」とか。たとえばこのハッピーを聞いてくれるのもいいですよ。そういうね、窓口になってくれれば。そういうね、看板ですからね。『笑点』ってね。そうなればいいなと思って出るところもある。でも迷ったよー、おじさんは。
(増山さやか)やっぱり、迷われた?
(春風亭一之輔)迷うに決まってるじゃないすか。本当ですよ。
(増山さやか)だって『笑点』がなかった今までだって、かなり忙しくて。週末なんかも、地方に行かれてましたもんね?
(春風亭一之輔)だからでも、『笑点』ってほら、隔週ぐらいの土曜日の午前中から昼過ぎまでなんですよ。収録が。土曜日のね。だからね、そんなに大変じゃないんだよね。ちょっと、楽ぐらいな感じ。
(増山さやか)なるほど。
(春風亭一之輔)土曜日ってだいたい、僕は地方に日帰りして独演会とかやっていたんで。毎週。それを考えると、ちょっと……座布団もあるしさ。ふわふわしてるし。うん、なんかいいかなって。(小声で)楽かなって感じで……。
(増山さやか)それなら、なんかいいんじゃないですか(笑)。
(春風亭一之輔)フフフ(笑)。すぐクビになったりするかもしれませんけど。いろんな例がありますからね。
(増山さやか)楽しみにしておりますよ。これから。
スターが新メンバーに!びっくり pic.twitter.com/ny6kwn0lOf
— 大福 (@_O_daifuku_O_) February 5, 2023
<書き起こしおわり>