春風亭一之輔さんが2023年2月10日放送のニッポン放送『ラジオビバリー昼ズ』に出演。高田文夫さんに『笑点』新メンバー入りしたことを直接、報告していました。
(『春風亭一之輔 あなたとハッピー!』番組終了間際に……)
(春風亭一之輔)で、私は今ね、ちょっと怯えてるんですよ。
(増山さやか)なんで?
(春風亭一之輔)「お前、顔出せ」って言われてるんですよ。この後の……。
(増山さやか)この後ですね(笑)。
(春風亭一之輔)この後の巨匠から。「お前、素通りするなよ?」みたいな感じで言われてますんでね。どう弁解していいか、よくわからないんですよ。
(増山さやか)行ってください。
(春風亭一之輔)ちょっと行ってきますわ。
(増山さやか)今日は雪に気をつけて、お過ごしになってください。
(春風亭一之輔)この後は『ラジオビバリー昼ズ』です。すいません。すぐに向かいます。
(『ラジオビバリー昼ズ』が始まる)
(高田文夫)ほら、もう「すぐに向かいます」っつってたけど、まだ来てないだろう?
(磯山さやか)そりゃそうですよ、先生(笑)。
(高田文夫)普通は「すぐ行きます」っていうのを録音しておいて、まずこっちへ回り込む。それがお前、豊臣秀吉の形だよな? そりゃそうだよ。雪も降ってるんだよ。もうみんな、コケちゃえばいいんだよ。
(磯山さやか)そんなことないです。コケないように皆さん、気をつけてください。
(高田文夫)どうなんだよ? 磯山委員としては?
(磯山さやか)雪……今、有楽町も窓の外を見た限り、ちょっと雪も強くなってきましたね。あ、そして……。
(松村邦洋)来ました、来ました!
(高田文夫)32秒(笑)。
(春風亭一之輔)そんなすぐに来られるわけ、ないじゃないですか!
(磯山さやか)荷物を抱えて(笑)。おはようございます!
(高田文夫)おはようございます(笑)。
(春風亭一之輔)32秒? すいません……(ハァハァ……)。
(磯山さやか)息切れして(笑)。
(春風亭一之輔)先生……一生、ついていきます!
(高田文夫)本当にね、俺は一生こいつ、信用しないよ。もう。
(春風亭一之輔)とんでもないことですよ。本当もうね……。
口が堅い逆オオカミ少年
(高田文夫)口が堅いんでね、もう大したもんだよ。だからさっき、言ったんだけどね。逆オオカミ少年だね。オオカミ少年の逆だから。あれ、なに? 黙ってないと、子供の命が危ないの?
(春風亭一之輔)そうです。末の娘がさらわれましてですね。なんか日テレの日本テレビタワーの一番上の方に、檻に入ってるっていう。そういう画像が流されて。喉元にダガーナイフみたいなのを突きつけられて。
(磯山さやか)やめなさい(笑)。
(高田文夫)しゃべったら?
(春風亭一之輔)しゃべったら、命はないぞと。
(高田文夫)それはちょっと、タチが悪いな。ルフィより悪いな。
(春風亭一之輔)これ、嘘ですからね?(笑)。
(高田文夫)でも日本テレビはそういう手口が多いんだよ。松村の時代から、「黙ってろよ」っていうのは。全部そうだよ。『電波少年』も。
(松村邦洋)そうですね。僕はいつもロケ車のことを「護送車」って呼んでいましたから。いつもそうでした。
(高田文夫)なんにも聞かされずに。
(松村邦洋)はい。『ビバリー昼ズ』終わりでいつもどこに連れて行かれるのか?っていうことで。海外だって、どこに行くかわかんないんですから。パスポートを預けてますからね。日本テレビに。
(高田文夫)「絶対に言うな」っていうね。でも、偉いよな。母ちゃんとか子供にも、黙っていたんだろう?
(春風亭一之輔)まあ、そうですね。また子供が本当に、まるで盛り上がらない。
(高田文夫)俺、子供は知ってるんだよ。一緒にパフェ食べた仲だからな(笑)。賢そうなんだよ。この長男が、しっかりしてるんだよ。どうだ? 子供のリアクションは?
(春風亭一之輔)「うん。まあ、みんな落ち着こう」って……。
(磯山さやか)ええっ?
(高田文夫)「落ち着こう」って?(笑)。
(春風亭一之輔)「一旦、落ち着こう」って。僕を飛び越して、家長の貫禄で。
(高田文夫)月亭可朝?(笑)。
(春風亭一之輔)「ボインはぁ~♪」じゃないんですよ(笑)。家長の貫禄で「落ち着こう、みんな。これはお父さんの問題で、我々家族には関係ないことだ。浮足立つのはやめましょう。地に足をつけて、これからも生きましょう。無理に『笑点』とかを見ることもないし……」って。
(高田文夫)フハハハハハハハハッ! 「無理に見ることもないし」って?(笑)。
(春風亭一之輔)「無理に見ることもないし。我々が偉いわけでもなく。お父さんはなんとなく、こうやって取り立てられてますけども……」って。
(高田文夫)ジタバタしないと。
(松村邦洋)立派な息子だなー。
(春風亭一之輔)「お母さん、そうしましょう」って。
「一旦、落ち着こう」(長男)
(高田文夫)元々、『笑点』は見てなかったんだな。家風として。
(春風亭一之輔)いや……大好きですよ?
(高田文夫)フハハハハハハハハッ! お前、また濁すね(笑)。知らなかったらしいじゃん。『笑点』って?
(春風亭一之輔)『笑点』……なんか座布団を取ったりやったりするっていう番組があるってことは聞いていたんですけどね。まさかね、出るとは思わなかったですね(笑)。
(高田文夫)でも周りの反響はすごかっただろう? 「おめでとう、おめでとう」って。
(春風亭一之輔)来ましたね。だから本当に関係性の遠い人から連絡が来ますね。
(高田文夫)そういうもんだな。賞を取ったりなんかすると、急に遠い人から来るんだよな。親戚だとか。
(春風亭一之輔)立川談春師匠からすぐメールが来ました。遠くはないんですけど。近いんですけども(笑)。
(高田文夫)ハルから電話があったの?
(春風亭一之輔)メールが来まして。「困ってる友達がいるんだけど、2億貸してくれ」っていう(笑)。
(高田文夫)あいつもあいつだな(笑)。あいつ、今『どうする家康』で大変だから(笑)。
(松村邦洋)佐久間信盛役でね。
(高田文夫)もう「どうする談春」だからさ(笑)。
(春風亭一之輔)これからね、弟子も真打ちになりますし。
(高田文夫)そうだよ。こはるも。そんな感じ?
(春風亭一之輔)そんな感じですね。でも、「おめでとう、おめでとう」って言われるんですけど、正直めでたいっていうか……なんていうか、大変ですからね。
(高田文夫)でも、その大変を受けたんだから、偉いよ。
(春風亭一之輔)迷いましたけどね。少しね。でもなんて言うか、その先にね、落語とか、演芸を……。
(高田文夫)それで客が増えてくれれば、いいんだよな。両方、二刀流でさ。落語会も。『笑点』も出るけど、落語もちゃんとうまいっていうさ。そうなればいいよな。
(春風亭一之輔)ラジオも続けて。
(高田文夫)そうだね。
(春風亭一之輔)「ラジオ、辞めないで」とか言う人がいるんですよ。辞めないですよ。僕の固定収が……。
(高田文夫)「固定収」言うな(笑)。
(春風亭一之輔)僕、5月から週刊朝日もなくなっちゃいますから。
(高田文夫)廃刊だもんな。
(春風亭一之輔)休刊。なくなるから。
(高田文夫)あれ、一番古い週刊誌だからな。
(春風亭一之輔)そこに原稿書いてましたけど。それも固定収がなくなるし。『たまむすび』もなくなるんですよ。TBSの。僕、固定収が二つ、減るんですよ。
(高田文夫)あれ、玉袋だけ残ったんだってね。外山アナとな。それが俺はなにより嬉しいんだよ。そんな、人の家のことはどうでもいいんだよ(笑)。
(春風亭一之輔)だからラジオも続けて、やっていきたいなと。
ラジオも続けてやっていく
(高田文夫)だからまあ、そのスタイルでさ、どんどん……ちょうどほら、談志から始まったずっと毒舌の流れがあるからさ。楽ちゃんもそうだけど。それを受け継いでな、やっぱりきついことをどんどん言っていかないと。どんどん(笑)。
(春風亭一之輔)先生、ケツ持ってくれます? なんかあったら。
(高田文夫)俺、どんだけケツを持ってきたか……。談志だ、たけしだって、どれだけ世の中で問題を起こしてきたか……。
(春風亭一之輔)ケツを支えながら(笑)。臀部をこう、手のひらに(笑)。まあ、どうかひとつね、これからもよろしくお願いします。
(高田文夫)そうだね。
(春風亭一之輔)先生、見捨てないでください。よろしくお願いします。
(高田文夫)よかったな。まあまあ、がんばりな。じゃあ、雪だから。とっとと末広亭に行くようにね。
(磯山さやか)寄席があるということですからね。
(春風亭一之輔)今日、だからこの番組の冒頭に出ないとどうになかるぞっていうことで、マツダさんからメールがあってですね。寄席の出番を都合して今……(笑)。
(高田文夫)またさり気なく俺が悪いみたいな。結局お前、遠回りで。結局俺を脅かしているみたいでな(笑)。
(春風亭一之輔)ちょっと寄席、末広亭の方に行ってきます。寄席の方にぜひ来ていただけるとありがたいなと思いますんでね。よろしくお願いします!
(高田文夫)一之輔さんでした!
(松村邦洋)ありがとうございました!
(磯山さやか)行ってらっしゃいませー!
(春風亭一之輔)見捨てないでくださいね?
(高田文夫)「見捨てないで」(笑)。見捨てるよ、馬鹿野郎! ミステリーツアーだよ(笑)。本当、口が堅いからな。先週の金曜日、ここで会った時にさ、俺に雀々の話しかしないんだよ? 週刊誌を見て嬉しそうに「雀さんも大変ですね。先生」ってさ、言っていただろう? それから1週間、葛藤していたらしいんだよ。
(磯山さやか)ねえ。なんかTwitterで回ってきたやつも、前日に飲んだ方が「『笑点』、一之輔さんじゃないんですか?」みたいな感じで言ったら「俺なわけ、ないだろう」みたいなことを言っていて。それで発表されたら一之輔さんで。「マジで人を信じられなくなった」って。
(高田文夫)だろう? あのさ、昇太が呼び込んでさ。「はい。決まった新しいレギュラー、この方です!」って、出てきたから。俺、人生を疑ったもん。今まで74年間、なにをやってきたんだろう?って。「あれ、俺、こいつ知っているな?」みたいな。出てきた時、びっくりしたよ。そしたらまた、あいつがニコッと笑うんだよ。袖で。
(磯山さやか)ますます忙しいですよ。大変なんですから。
<書き起こしおわり>