春風亭一之輔さんが2025年12月5日放送のニッポン放送『あなたとハッピー！』の中でXに投稿した「CAさんが俺の荷物のせいでギックリ腰になった」というポストが炎上し、様々な論争を巻き起こしたことについてトーク。その真相を話していました。
（春風亭一之輔）声がね、まあまあ先週よりはだいぶ良くなりましたね。先週、ここはもうちょっと声がガラガラでしたからね。お聞き苦しくて申し訳ないです。それでまあ、いろんなところに行きまして。北海道に行ったり、富山に行ったりしながら昨日、帰ってきたんですけどね。いやー、まあXとかね、そういうのをやってない人は全然わかんないと思いますけども。
まあ、なんかいろいろネットニュースとかになってるんですけど。もう僕、火ボーボーです。びっくりしました。荼毘に付されてるのかと思いました。大変ですよ。説明するとですね、僕が飛行機に乗った時にSNSのXでつぶやいたんです。「CAさんが俺の荷物のせいでぎっくり腰になって隣の席で休んでる」って、これだけポストしましたら、なんと「いいね」が56000。そしてインプレッションっていうんですか？ 3175万。それくらいの人が見てるんだって。
事情を説明するとですね、僕が飛行機に乗って。前から3列目でしたかね。で、早めに入れていただいて。で、トートバッグ。これ、いつも持ってるやつ。これぐらいの、横20センチ、30センチで縦50センチぐらい。よくあるトートバッグ。ノートとか入ってるんですけど。これを「うーん、どこにしまおうかな？ 前の席の下に入れるか、上に入れるか、どうしようかな？」って悩んでいて。で、CAさんが来て。「どうされました？」って言うから「これぐらいだと前の席の下、入りますかね？」って言ったら「入るんじゃないですかね？」って言ったんですよ。
「ああ、そうか」ってなって。「じゃあ、ちょっと入れますよ」っておっしゃっていただいて。別に自分でできるんですけど。「えっ、そうですか？」って。それでなんかCAさんが受け取って、僕の席の前の座席の下にこう、入れようて前にかがんだの。かがんで2秒ぐらいして「あっ！」って言ったんですよ。それで「えっ、どうしました？」「あ、来ました……」「何がですか？」って言ったら「ちょっとぎっくりっぽいかもしれません」って言うので。「大丈夫ですか？ 無理しないでください」って言ったら「あの、お客様の右隣の席が今日、誰も座らないので。ちょっと休ませてもらっていいですか？」っておっしゃってですね。それで僕の隣の席にお座りになったんです。「別に全然いいですから。どうぞ、座ってください。休んでください」って言って。
で、僕とCAさんが隣合わせでこう座って。「大丈夫ですか？ 無理しないでね」って言ったら「いや、ちょっと休めば大丈夫だと思うんですけど……」って。それでしばらくして「いやっ！」って声出してパッと立ったら「あっ、大丈夫です」って。「無理しないでね」っていう、その状況を飛行機の扉が閉まる前に僕は「空が青いね」っていう感覚でそのまま事実をね、つぶやいたんですけど。
行間を読みまくる人が続出
（春風亭一之輔）そしたらやっぱりこれね、なんというのかな？ 行間を読む方がね、すごく多くて。はい。極悪落語家が……男尊女卑の極悪パワハラ落語家が「おい、俺のスーツケース、お前が乗っけろ！ 俺は客だぞ！」みたいな感じで上に乗っけさせて。「はい、やらせていただきます」ってCAさんが乗っけたらぎっくり腰になって。それで僕の隣で休んでるのを「おい、休んでやがんぞ、こいつ！ どういうことだ？」みたいな感情でつぶやいてるっていうのを察してくれた人たちが「けしからん！ お前みたいな人権意識のかけらもないような男は2度と飛行機に乗るな！」っていうですね、貴重なご意見をたくさんいただきまして。ええ。火ボーボーです。
で、事実としては今みたいな感じなんで。はい。まあ、でも僕、人の心がないんで。炎上してるのを見ながら「ああ、なるほどな。やっぱり多様性だよな。いろんな意見を賜るのは大事だよな」と思いながら。で、だんだん変わってくるのね。その炎上もね。最初の頃、「いいね」が500ぐらいだと面白がってる人がいるんですけど。1000、2000、3000と来るとやっぱり「けしからん！」って行間を読みすぎる人たちが増えてくるんですよ。そうすると、だんだん1万とかを超えると僕を擁護する人が「そんなこと、言ってないじゃん？ なんでみんな、怒ってるの？」っていう人が増えてきて。
で、だんだん行くとね、「これは一之輔のフィクションだろう。面白がらせようとして嘘ついてんだろう」という人がいて。そのうちに「嘘にしてはつまらない。一之輔ってつまんないやつだ」っていうのが増えていくんですよ。そのうち行くとね、番外編として「幻滅しました。ファンやめます」って人がいて。「とうとう俺にも来た。『幻滅しました。ファンやめさせていただきます』勢が」って思いながらフーッとこう2日間ぐらい、ずっとね、見てました。
はい。というわけで……貴重意見、ありがとうございました。これからも頑張っていこうと思っております。CAさん、ありがとうございます。いつも。体、大事にしてくださいね。はい。知らない人から「謝罪をしろ」と言われましたので。ごめんちゃい！っていうことでですね、皆さん、頑張っていきましょう。
ということでいやー、大変だね。空が青いね、今日もね。はい、行きますよ。ニッポン放送、有楽町、11時まで生放送です。『春風亭一之輔、あなたとハッピー』。火ボーボー。
（中略）
（春風亭一之輔）だから、さっきの話に戻るんですけど。そういうことになるとだんだんだんだんそのインプレッションっていうのが増えてくると、話が変な方に……「変な」っていうか。CAさんの働き方とか、なんていうの？ その機内でのマナーとか。
（増山さやか）ああ、そういう問題提起の事案に発展していくわけですね？
（春風亭一之輔）まあ、僕がその問題の一因として取り上げられてるんですけど。
（増山さやか）まあ、そのきっかけをね。いや、でも不思議ですね。いろんな方がそうやってね、いろんな風な見方ができるっていうのがXのいいところでもあり……っていうところもあるんですね。
（春風亭一之輔）まあね。心の弱い人だと折れちゃうと思うけど。僕、ほら。ハートが生ゴミなんで。「食べたら当たるぞ」っていうような感じで。なんて言うのかな？ もともと腐ってるんで。
（増山さやか）そんなことないでしょう？（笑）。
（春風亭一之輔）ワタナベエンターテイメント。僕のね、メディアの仕事をお願いしている会長からLINEが来ましたよ。心配して。「大丈夫ですか？」「大丈夫です！」って言ったら「志らくさんの気持ちがわかりましたか？」って言われて。ちょっとその炎上とは違うんだよね。僕ね。系統が。勘弁してもらいたいですよ。そういうことで（笑）。
「空が青いね」と同じノリで事実だけつぶやいたら勝手に行間を読む人が続出して燃え盛ってしまった一之輔師匠、お気の毒でした。バズると本当にいろいろな人が寄ってきて大変ですよね。そんな大変そうな話を面白おかしく話してくださる一之輔師匠、さすがです！
