安住紳一郎さんが2022年6月26日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で関東のダムの貯水率について話していました。
(安住紳一郎)そして週間天気予報も今週はずっと太陽のマークが出ているということですね。ずっと予想最高気温が30度を超える1週間ということになります。今年はまた、暑くなりそうですね。
(中澤有美子)そうですね。6月でこれでは、先が長いですね。
(安住紳一郎)そうですね。もしかすると、最高気温41.2ですか? 今年、もしかしたらまた更新するかもしれませんね。いやー……。暑いですねー。くぅー。もうさっそく参っちゃった。ねえ。そして、気になるのは、皆さんもう先、先に行ってますか? これだけね、梅雨時期に雨が降らないと。ちょうど週末、私は四国の愛媛・松山に行ってたんですが。松山も水不足で取水制限。一番最初の取水制限が始まっているっていう風に地元のニュースでは言ってましたが。
関東地方の水がめですが、利根川上流9ダムの貯水率、今どれくらいだと思いますか? この番組ではかなりダムの貯水率についても詳しく皆さんとね、一緒に見てきた経緯がありますから。すごいですよね。なかなかね。うん。ラジオのね、番組始まってすぐ、ダムの貯水率をみんなでうんうん言いながらっていう。
(中澤有美子)思いをはせているという(笑)。
(安住紳一郎)ダムについても皆さんも詳しくなりましたもんね。ずいぶんとね。ポイントとしては、何ですか? その春と夏で貯めておく量の分母が変わるんで、貯水率が急にね、月が変わった瞬間に変わるっていう時がありますんで。そこの数字のマジックにごまかされないようにっていうのがひとつ、ありましたよね。夏はね、台風なんかで一気に雨が降って。その雨を貯めなきゃいけないので、ちょっと事前に抜いておくんですよね。満タンになる量を変えるわけですよね。
(中澤有美子)そうですね。だから足りないってなると本当に足りないんですよね。
(安住紳一郎)そうですよね。今のところ72.2%の貯水率ということで。平年並みということですね。うん。ただ私たちは専門家ではないので。なので「水は大丈夫です」なんてことは一言も言ってませんからね。ただ、私が数字を見て「去年と同じくらいかな」と思っているだけですから。専門家の分析だとまた違うのかもしれませんからね。これは、専門家に聞いてください(笑)。ただ、私は見てるだけですから。ねえ。ちょっと専門家に話を聞いてみたい気はしますけどもね。まあ、ラジオを聞いてる皆さん方はね、「専門家に話を聞くのはお前たちマスコミの仕事だろ? 聞けよ」って思うかもしれませんけどね。まあ一言、言いましょう。嫌です。
(中澤有美子)フフフ(笑)。この一歩がちょっとね、うん(笑)。
(安住紳一郎)そう。この一歩がね、そうそうそう。
(中澤有美子)嫌なの(笑)。
(安住紳一郎)嫌なんですよね。うん。「お前たちの仕事だろう?」っていう気持ちがね、あると思います。皆さんはね。とってもね。でも結構ね、大変なんですよ。専門家に話を聞くのは。あとは、もうひとつ。大事なポイントとしては「神奈川県」という存在ですよね。覚えてますか、皆さん? 「関東地方が水不足だ。関東の水がめ、利根川、荒川上流、多摩川の上流のダムが渇水だ。水制限がかかるかもしれない。水を大事に使ってください。このままでいくと断水です。水が使えないっていうのはお金がないよりも生活が不便です」。なんてね、言われ始めますでしょう? なんとなく1都6県、まあ山梨は違うかなと思うかもしれませんけれどもね。「ああ、そうなんだ。大変なんだ」っていう風に思いますよね?
(中澤有美子)ねえ。運命共同体かなって。
(安住紳一郎)みんな思う。誰も言いませんもんね? 詳しくはね。でも、実は神奈川県はそこに含まれてないんですね!
(中澤有美子)フフフ(笑)。
(安住紳一郎)神奈川県だけ、上水道体系が違うんですよね。これもびっくりですよね!
(中澤有美子)安住さんに聞いた時、驚きました。
神奈川県は上水道体系が違う
(安住紳一郎)神奈川県の上水道体系だけは全く別物なので。利根川・荒川系の水を使ってないんですよね。他の地域の皆さん方はもう、その水道だけってことになるんですけども。神奈川の方はね、向こうの丹沢の、富士山の方から。山梨の道志村の方から来ますから。全く違うということで、富士山の雪解け水を使ってますから。関東がいくら断水で「あああ……うわーっ!」って言ってても、ほぼ全く無問題っていうね(笑)。たしか関東で水がめが貯水率が40何%で、もうみんなヒーヒー言っていた時に、神奈川の水がめ、貯水率102%っていう。なんかもう「ええっ?」みたいな。「どういうこと?」みたいなね。
(中澤有美子)安住さんはだから、もう一歩進んだところにお宿を取って。そこでシャワーを浴びるっていう風に当時、おっしゃってましたもんね?
(安住紳一郎)私のね、進みすぎた生活。驚きましたもんね? そうですよ。なので、品川のホテルに控え室を作ってくれるんだったら、品川のホテルの水を使う。シャワーを使うのはちょっと申し訳ないから。「川崎にしてくれ」って言ったというね。
(中澤有美子)大違いだから(笑)。
(安住紳一郎)うん。全然違うから。「川崎にしてくれ。そこまで、迎えに来てほしい」なんて言って。で、川崎のホテルを楽屋・控え室にして。そこで朝からお湯に浸かったっていうね(笑)。
(中澤有美子)覚えてる!(笑)。
(安住紳一郎)神奈川だったらいいからって。しっかり入ったりなんかしてね。うん。そうでした、そうでした。あとは京浜東北線の乗っていてね。「いやー、ちょっとこれはダメだ」なんて。もう蒲田のあたりで「これはトイレ行かなきゃダメだ!」なんて思っても、グッと我慢してね。「ううーっ!」って。で、なんとか川崎まで。「なんとか川崎アゼリアまで我慢! ううーっ!」なんて。で、川崎の駅のトイレを借りて。「ジャバーッ!」って。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! 月なるほど、なるほど(笑)。意識高い!
(安住紳一郎)うん。意識高い。関東に住む1人として意識が高いよね。また、こういうことを言うとね、神奈川県の上水道行政の皆さん方がね、「別に神奈川の水だからってジャブジャブ使っていいって話じゃない」ってことになりますからね。あの……話、5分の1でお願いしますよ? 一応、その「神奈川だけ上水道体系が違う」という事実を上手に伝えるための私のじゃれ話です。おじゃれ話です。じゃれてるだけですから。問題の本質はよく理解しています。
(中澤有美子)フフフ(笑)。
(安住紳一郎)ねえ。いや、本当にでもね、神奈川は丹沢水系のお水なので美味しいなんてね、昔から言われてまして。これも話したと思いますけど。横浜港の方の水道も全部山梨の方から富士山の水系から引っ張ってきてる水なんで。横浜港で、船は水を積んで出港しますんでね。よく山梨の道志のあたりの皆さん方は「山梨の水は赤道を越えても腐らない」なんていうね、自慢話をして。たしかにクレソンが取れたり、すごく水がきれいなところなんですけども。「どういうことなのかな?」と思ったら横浜港で水を積んで、横浜の水道の水を積んで、質の良い水を積んで、赤道を越えて、南半球やヨーロッパ大陸の方に行くっていうことが、やはり自慢のひとつだということで。神奈川の水道っていうのは本当に世界を代表する質の良い水道だということのようですね。ちょっとね、その分税金も高くなっているようですけれども。
(中澤有美子)ああ、そうなんですね。
(安住紳一郎)いいですよね。あとは東京都内でも地下水をくみ上げてる市町村が二つくらい、ありますんでね。そこは今度はまた違う。貯水率を発表しても「うちだけは全く違うよ」っていうことになったりするわけですね。いやー、これからね、いろいろ上水道、また注目されると思いますんで。少し、そういうような情報を持っていても楽しいかもしれませんね。
(中澤有美子)そうですね。
(安住紳一郎)あとは予想最高気温を発表して、少し憂鬱になった後に貯水率の話と水の話をすると、少し気持ちが涼しくなるっていう私の放送人としてのノウハウがね、生かされてますね。
(中澤有美子)ああ、本当だ。打ち水効果?
(安住紳一郎)うんうん。打ち水効果。ねえ。関係ないよね? ごめんごめん! もうさ、ごめんなさいね。なんかトークが本当、インチキ臭くなっちゃって申し訳ない。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!
トークの打ち水効果
(安住紳一郎)自分でもびっくりしちゃった。自分でもね。トークの打ち水効果。バカか?っていうね。本当にね(笑)。やだやだ。あーあ。少し気温が赤くなりそうです。大変だと思いますけども、何とか1日乗り切りましょう。
<書き起こしおわり>