安住紳一郎さんが2024年3月3日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で恋愛三大作戦のひとつ、忘れ物大作戦について話していました。
(安住紳一郎)山口県からいただきました。ありがとうございます。
(中澤有美子)ありがとうございます。
(安住紳一郎)下関から。ありがとうございます。「今から30年くらい前。当時、高校生だった私は九つ年上の男性に夢中でした」。ええっ? 高校生で九つ年上? うわー、ずいぶん早熟だね。あら、すごいね。この事実に立ち止まっちゃうね。
(中澤有美子)進めないね(笑)。
(安住紳一郎)進めないね。すごいな。「そのことを知っている友人が、私の誕生日会に彼を招待してくれて……」。えっ、九つ上って当時、いくつってこと? 18歳だとして、27とか? 27歳の男性で、女子高校生の誕生日会に行く? ええっ? まあ、行くけどさ……。
(中澤有美子)呼んでもらえるなら、ねえ。
(安住紳一郎)呼んでもらえるなら行くけど。いやー、そうなんだ。ええっ? すいません。時間がかかってますが(笑)。「私の誕生日会に彼を招待してくれて、何も知らなかった私は突然、現れた彼にとても驚きましたが、『友人、グッジョブ!』と感謝しました。帰りは家が同じ方面だったこともあり、車で送ってもらうことになった私。このチャンスを逃すわけにはいかないと、近眼の私は車に眼鏡を置いて降りるという忘れ物作戦を決行しました。ハンカチくらいなら連絡はないかもしれないけど、眼鏡ならきっと連絡してくれるはず。そう計算した私の予想は見事に当たり、今では私の夫になりました。眼鏡を捨てる覚悟で挑んだ作戦でしたが、結婚して本当に良かったです。去年、銀婚式を迎え、今でも変わらず大好きです」。あらー。忘れ物大作戦。
(中澤有美子)あるんですね。そういう伝統的な……。
(安住紳一郎)古典的な作戦だよ? 中澤さん、知らない?
(中澤有美子)ちょっと利用しないかった。ああ、そう?
古典的な作戦、忘れ物大作戦
(安住紳一郎)忘れ物大作戦はもう、古典的ですよ! 友人から評判を広める作戦と、悪者に襲われてるところを急遽、助ける作戦と忘れ物大作戦。これはもう、恋愛三大作戦のひとつですよ。えっ、友人から評判を広める作戦は知ってますよね?
(中澤有美子)でも意図的にそんなこと、できるんだって今、思いました。
(安住紳一郎)できますよ!
(中澤有美子)「言って、言って」って言うの?
(安住紳一郎)「◯◯さんってすごくいい人だよね」っていう風にどんどん広めていって、広めていっていう。で、「なんか最近、やたら◯◯さんの評判、私の耳に入るな。なぜだろう?」みたいな。で、その人のことを考える時間を長くして。人間って、その人のことを考える時間が長くなってくると「好き」っていう風な感情のスイッチが入りやすくなるから。で、◯◯さんの評判をずっと聞いてるうちに好きになっちゃうっていう作戦ですよね。えっ、知らない? なに? こんな当たり前のことを私に丁寧に説明させてるの? そういう気持ちになる?
(中澤有美子)そうですね。そういうのを作戦として繰り広げることができるっていうのはよくわかってなかった。
(安住紳一郎)そうですか。わかりました。じゃあ、もし2度目の人生がありましたら、トライしてみてください。
(中澤有美子)そうですね。
(安住紳一郎)あれ? わざと悪者に絡まれてるところを颯爽とヒーローのように現れて問題を解決するっていう作戦。これは知ってますか?
(中澤有美子)知っています。それはでも、男性がよくやるやつで。女性にはあんまりやる機会がないなと思ってました。
(安住紳一郎)これもね、あんまり最近はよろしくないからおすすめできないけれども。いろいろね、発展系があるんだよね。当然そんな暴漢に襲われるみたいなことは、まあドラマとか漫画しかないわけだけども。あえて、ちょっとしたトラブルを友人が設定してくれるっていうことはね、ありますよね。ちょっとね、私なんかは田舎に住んでたから。自転車通学がほとんどだったから。チェーンが外れちゃうとかね。
(中澤有美子)ああ、サドルがないとか?
(安住紳一郎)サドルがないのはあんまりないけども。チェーンが外れるとかね、ちょっとしたトラブル系。まあ、それはわざとセッティングはしないけれども。もう、すぐに回ってきますよね。「◯◯ちゃんのチェーンが外れた!」みたいな。そうするとその◯◯ちゃんによく思われたい男性がもうダーッと行くわけですよね。
(中澤有美子)なるほどね(笑)。
(安住紳一郎)「チェーンなんてものは、もうお手の物ですよ。知らないかもしれないけど、僕はE組では『ペンチ』なんて呼ばれてんだから」なんて。それで直すわけです。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!
(安住紳一郎)これは『北の国から ’89帰郷』から来てるんだよね。もう、すぐ直しちゃう。「ああ、全然。へっちゃらですよ。なにかったらまた、声かけてください」みたいな。
(中澤有美子)最高だわ!
(安住紳一郎)「毎度でーす」なんて(笑)。知らない? で、忘れ物大作戦。
(中澤有美子)ああ、そうだった(笑)。
(安住紳一郎)で、連絡先交換とかするのも少し恥ずかしいなんて時は忘れ物をわざとして。そうすると「〇〇さん、これ忘れてる!」なんていうので。「連絡、取りたいんだけど」みたいなことを言うと、お互いね、なんかちょっと友人なんかにもほら、気取られることなくね、お互いに連絡先を交換できるという。で、これ発展系があってさ。そういう風にやりたくない場合はさ、もう忘れ物をこちら側が事前にチェックするんだよね。降り際に。「ああ、ちょっと待って? 忘れ物、チェックするから!」っていう。もう、そんなに連絡が欲しくない場合はね。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!
忘れ物大作戦封じ
(安住紳一郎)これはほら、相手を傷つけないためにさ。だからそんな大げさに、大きな声は出さないけどさ。「あ、忘れてる」なんて。それはもうだから、さよならっていう。
(中澤有美子)忘れ物をさせないっていうね。
(安住紳一郎)相手がさ、待っちゃったりとか。本当に忘れ物、届けなくちゃいけなくなるから。そういう時はもう……。でしょう? 私、こう見えても恋愛マスターだからさ。
(中澤有美子)おおう。ですよねー(笑)。
(安住紳一郎)ねえ。気持ち悪い。ごめんなさい。50男が恋愛指南、気持ち悪い。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!
(安住紳一郎)皆さんからのメッセージ、お待ちしています。
(中略)
(安住紳一郎)日曜天国は眼鏡にまつわる話、皆さんからお便りをいただいております。「先ほどの忘れ物大作戦についてですが、私も経験あります。学生の頃、好きな人の家でみんなでたこ焼きパーティーをした時に、わざと私も眼鏡を忘れて帰りました」。やってるんだねー。「次の日に彼から『これ、誰か忘れていない?』なんてグループLINE。『あっ、私のだ!』と『しめしめ』と思いながら返信。翌日、眼鏡を彼が学校に持ってきてくれました。その時にお礼にかわいいチョコを渡して、ついでに遊ぶ約束なんかしちゃって……みたいなことがありました。『一本!』とはいかなかったけども『技あり!』」。
いいねえ! この柔道のポイントにたとえてもらうの、いいね!そう。そんなに簡単に一本は取れないのよ。積み重ねでね。「合わせて一本!」でいいわけだから。最終的には寝技で……やめなさい! いいの、いいの。今、ちょっとポイントの積み重ね方は違うけどもさ。「有効!」とかね、「効果!」とかね。うん。すごくいい。「技あり!」とかね。「そのまま25秒で一本になります! そのまま動かないで!」なんて……ダメだ。ごめんなさい。令和に入って、おかしいね。ごめんなさい。こんなね、ダミ声で恋愛話をされても困るよね。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!
(安住紳一郎)「そのまま動かないで! 間もなく一本!」って……(笑)。
(中澤有美子)ああー、おもしろい(笑)。
(安住紳一郎)ねえ。本当に(笑)。
<書き起こしおわり>