星野源とハマ・オカモト 2人きりの屋久島旅行を語る

星野源とハマ・オカモト 2人きりの屋久島旅行を語る 星野源のオールナイトニッポン

(中略)

(星野源)そして、先ほど衝撃的なお話として屋久島へ2人で行ってきましたよという話をしましたが。埼玉県の方。「37歳と27歳がトランプのスピードをして神経衰弱をして最後にはヨガ。幸せそうです。屋久島後編、楽しみ」ということで。

(ハマ・オカモト)ああ、なるほど。ありがとうございます。

(星野源)兵庫県の方。「ヤバい、笑いすぎた。始まって1時間たつのにまだ旅行初日の夜。二泊三日ですよね? 屋久島ツアーの話で3週間ぐらいいりますね」という。

(ハマ・オカモト)いや、本当にね、ペース配分を考えないといけないですね。

(星野源)そうですね。でも、後半というか、2日目の話をしていきましょうかね。私、星野源とハマくんが2人で屋久島に1月2日から4日まで二人旅をしたという。同じ部屋ということで。ヨガをしてぐっすり寝た後、次の日は自然に触れに行くという。

(ハマ・オカモト)はい。

(星野源)屋久島、調べたらいろんなコースがあったんだよね。すごい有名な縄文杉っていうのもあったんだけど、縄文杉に行くのには行きと帰りで11時間から12時間ぐらいかかるっていうことで。三泊四日とか、結構長めの滞在だったらそういう日が1日あってもいいかなって思っていたけども、ちょっと疲れるのも……せっかく休みに来ているのにっていうのもあったんで、そこまででもない、行き帰りでだいたい5、6時間の太鼓岩っていうところまで。

(ハマ・オカモト)太鼓岩、行きました。

(星野源)で、その太鼓岩っていうところが山の上の方にあって。そこからの景色がいいよ、なんて。で、たしかに写真を見せてもらったりとかして、その岩の上から見る景色が結構山々にモヤみたいなのとか雲がかかっていて。本当に屋久島ってほぼ1年中が雨か曇りみたいな島で。で、そのガイドの人とか島の人に聞いたら「完全に晴れる日は年に10日ぐらいしかないんじゃないか」ぐらいの。

(ハマ・オカモト)「両手ぐらいあったらいい方じゃないか」って。

(星野源)ねえ。言ってましたね。でもそんな中、結構天気が悪くても、でもコケがきれいだと。雨が降っていてもコケがすごいきれいだからっていう話を聞いて。どんな天候でもいいやって、朝支度をして。で、ガイドさんに連れて行ってもらって登りましたね。

(ハマ・オカモト)登りましたよ。2人でいわゆる登山ウェアというか、ああいうアウトドアウェアを前日に借りて。で、本当に舗装されていなかったじゃないですか。自然のままで。だから、それなりに厳しい険しい山道を2人で。ガイドさんを入れて3人か。

(星野源)まあ行きで2時間半ぐらい。行きましたね。なにがすごかったって、とんでもなく天気がよかったんだよね。

(ハマ・オカモト)これはもう、僕らも言っていたわけですよ。事前に調べていて「曇りが多い」とか言っていたじゃないですか。そしたら晴れているから「晴れてるじゃん!」って。「ラッキーですね」なんて言っていたんですけど、僕らのこの「ラッキーですね」を何千倍も上回るテンションで長年ガイドをやっている、そのついてくれた方が「これはヤベえ! この晴れ方はもうヤバい!」っていう。もう興奮をしてらっしゃって。

(星野源)うん。で、なんかその屋久島に行く時に、また「屋久島に行くんですよ」なんて周りのスタッフとか、お世話になっている人とかに行ったら、屋久島って聖なる島みたいなことを言われて。神様が住んでいるみたいなことも言われますから。『もののけ姫』のシーンのモデルになったり、そういうのもありますから、「屋久島自体が呼ばないと入れないらしいよ」って。

(ハマ・オカモト)とかって言いますよね。

(星野源)そうそう。縁がない人とか、屋久島の森自体に拒否される人は本当に島にさえ来れないみたいな。飛行機が飛べないとか、なんか病気になっちゃったりとか、そういうのが本当にあるらしくて。そしたら、もうなんかね、山を登っていくじゃないですか。最初は入り口でちょっとお金を払ったりして。その中で、いろんな観光客の人もちらほらいたんですけども、舗装されているところから舗装されていないところに入っていって。

で、本当にガイドさんがいないと無理だろうみたいな。そんな中を通っていくんだけど、まあ雨だろうと思ったし、屋久島に着いた時はちょっと晴れたりもしていたけどほぼ曇りで。「でも、雨が降っていないからいいね」って。で、山の方に行った時にはすごい灰色の雲になってきて。「これ、雨が降るね」なんて言っていたら中に入っていったらどんどんどんどん晴れてきて。行く道、行く道、全部行き先を照らしてくれてるんですよ。

(ハマ・オカモト)光が照らしている。

(星野源)光がパーッて。もう「こっちへどうぞ」みたいな。「すっごいきれいだね!」なんて言って。本当に後光みたいな感じで光がバーッて差していて。行く先々に光があるみたいな。で、そこでもう、「俺たち、すごいね!」みたいな話になって。

(ハマ・オカモト)「日頃の行いだね」なんて。

(星野源)「だね!」なんつって。でもすごいきれいで。で、「苔むす森」っていうところも非常にきれいでしたし。その中でガイドの方の説明を聞いて、非常に勉強になってね。「ああ、そうか。全部溶岩のあれなんだ」とかね。

(ハマ・オカモト)だから土じゃないんですよね。島自体が。花崗岩っていう岩で主に形成されているから、植物が地面に根を張るんじゃなくて、どんどん横に……「岩なんで下に行けないんです。横にグーッと行くからこうなっているんですよ」なんて。「もう樹木の上から種が落ちて、そこに覆いかぶさって生えているんですよ」とかね。

(星野源)いろいろと話を聞かせてもらって。それで面白くて。で、それで2時間半ぐらいかけて。

(ハマ・オカモト)登りましたね。最後、キツかったですね。

(星野源)太鼓岩ね。最後のあの急斜面が結構キツかったんですけども。あの太鼓岩、すごかったですね!

(ハマ・オカモト)すごかった!

(星野源)本当にすごかった!

(ハマ・オカモト)あれはすごかった!

(星野源)写真で見ていたちょっと曇りがかった空ではなく、ドピーカンだったんですよね。

(ハマ・オカモト)すごい。もう笑っちゃいましたもんね。「うわあ! なんだ、これ!」って。

(星野源)正月の3日。朝から昼にかけて。「こんなめでたいこと、ありますか?」っていうぐらい、本当に「どうぞ」って歓迎されている感じがして。それでもうテンションがあがったんだけど、いちばんテンションが上っていたのがガイドさんだったっていう。

(ハマ・オカモト)フハハハハハハハッ!

(星野源)「こんなことはなかなかない!」って。

ガイドも驚く晴れっぷり

(ハマ・オカモト)とにかくずっとね、天気のこともすごく、「今日は本当にラッキーですよ」って言いながら登ったんですけど、その太鼓岩に登ってからのそのガイドさんのテンションたるやね。我々2人をもう置いてね、「こんなに光が柔らかいことは久しぶりだ!」って。ずーっと写真を撮ってましたね。

(星野源)そうね。それもなんか嬉しくってね。こっちで見ていて。「そうなんだ!」っていう。でも本当に、なんて言うんだろう? 個人的にはもう感じたことがない感じになるというか。「こんなにきれいな景色って、あるの?」っていう。

(ハマ・オカモト)ねえ。本当に。もう人工物がなにも見えず。あれは素晴らしかったですね。

(星野源)で、なんとなくテンションが上がってしまって。大きい声で「ヤッホー!」って言ってみたの(笑)。

(ハマ・オカモト)フフフ、そうそうそう。やまびこをね(笑)。

(星野源)それでゲラゲラゲラッ!って終わるかと思ったら、「ヤッホー!」って返ってきて。もうびっくりしちゃって。

(ハマ・オカモト)「本当に返ってくるんだ!」って。

(星野源)「やまびこって返ってくるんだ!」って。

(ハマ・オカモト)「本当にできるんだ!」って。もうね、はしゃぎ倒しましたね。

(星野源)はしゃぎ倒しましたね。

(ハマ・オカモト)あれはもう素晴らしかったな。

(星野源)本当に2018年、忙しかったので。いろんな疲れとか、アルバムも出て「本当にお疲れ様」みたいな気持ちがより、その日太鼓岩に登ったことによって癒やされて。本当に、がんばってよかったな、みたいな。ご褒美をもらえたなって。

(ハマ・オカモト)あれはご褒美でしたね。

(星野源)ちょっといちばん上に登ったすごいきれいな写真があるんで。それをどこかで上げましょうね。ラジオが終わった後にね。

(ハマ・オカモト)ねえ。あれはもったいないから。あれはみんなに見てほしいなって。我々が素ではしゃぎ倒しましているっていう(笑)。いい写真がありますから。そのガイドさんに撮ってもらった。

(星野源)そうだね。ガイドさん、カメラマンもされている方で。異様にカメラが上手いっていう。

(ハマ・オカモト)いい写真ばっかり撮っていただいたんですよ。

(星野源)で、そっからですよ。降りていく道中も、普通降りていくと夕方になっていくんで日が暮れていくはずなのに、降りていく先までどんどん照らしてくれているっていうね。

(ハマ・オカモト)今度は夕日が差してね、全く違う景色みたいになっているんですよね。帰りは。

(星野源)本当にきれいで。屋久島、ぜひ行ったことがない方は行っていただきたいなって思って。

(ハマ・オカモト)これはおすすめします! うん。

(星野源)で、帰りました。そしてその夜が来ましたよ。

(ハマ・オカモト)フフフ(笑)。ええ、夜が。二夜目がありますから。

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