さあ、いよいよトップ3の発表なのですが、ここで昨年、一昨年のトップ3をちょっとご紹介してみたいと思います。2016年のトップ3はブルーノ・マーズの『Chunky』が第3位。キース・スウェットの『Cant’ Let You Go』が第2位。そして1位はまさかのサミー『Without You』でございました。「まさかの」っていうフレーズを3年続けて使ってますけども。
そして昨年発表した2017年のトップ3というのは、3位が奇しくも前の年と同じでブルーノ・マーズで『That’s What I Like』。『24K Magic』、同じアルバムからっていうのはすごかったですけどね。そして第2位がジェレマイ feat. クリス・ブラウン&ビッグ・ショーンで『I Think Of You』。第1位がセヴン・ストリーターの『Before I Do』でございました。
『Before I Do』はね、2017年に3回以上オンエアーしたんですよね。文句なしの1位でしたが、今年はいまのところセヴン・ストリーターの名前はここまでで出てきておりませんが……さあ、いよいよトップ3の発表です。第3位、ブルーノ・マーズ feat. カーディ・Bで『Finesse Remix』。ブロンズコレクターっていう風に僕は位置づけようとしたわけじゃないんですが、奇しくももですよ、本当に。3年連続で3位になってしまいましたね。ブルーノ・マーズ。『24K Magic』という1枚のアルバムから3年にわたってトップ3というのはまあ、これが21世紀の『Thriller』に肉薄してるというひとつの証になるかもしれませんね。
ちなみこのカーディ・Bをフィーチャーしたリミックスの『Finesse』は昨年の1月、今頃をリリースされたんですよね。まあ1年経ってもまだ新鮮な響きがございます。そして第2位はティアナ・テイラーで『Never Would’ve Made It』。これはまあメロ夜ならではかもしれませんが。ティアナ・テイラーという女性シンガーを僕が見直すことになったということは一度、マイクに向かっておしゃべりしましたが。それと同じかそれ以上に、このプロデューサー、仕掛け人のカニエ・ウェストの底力を知らしめる結果になったかと思います。
ゴスペルナンバーを元にしているということを知って聞けば、この曲のハートに染み入ってくるような感じというのも……まあ、ティアナ・テイラーの『K.T.S.E.』っていう作品集がとにかく素晴らしかったです。その作品集への評価も込みでの第2位です。それでは聞いてください。第3位、ブルーノ・マーズ feat. カーディ・Bで『Finesse Remix』。そして第2位、ティアナ・テイラー『Never Would’ve Made It』。
第3位:Bruno Mars『Finesse Remix Feat. Cardi B』
第2位:Teyana Taylor『Never Would’ve Made It』
お届けしたのは3位、ブルーノ・マーズ feat. カーディ・Bで『Finesse Remix』。そして第2位、第2位。ティアナ・テイラー『Never Would’ve Made It』でした。特にこの第2位のティアナ・テイラーというのはこの番組で初めて聞いたという方が多いのではないでしょうか。昨年の6月にリリースされた『K.T.S.E.』という作品集の中に収められていた曲なのですが、その時からこれはなんか冬の朝を思わせるなと思ってたんですね。まあ曲の中でね、小鳥のさえずりなんかも聞こえますから。真冬の朝というか森の朝というか。
とにかくモーニング・カームの中での静かな、でもそこの凄烈な、なんて言うんでしょうね? 自分の気持ちがいちばんニュートラルになる時間帯を思い起こさせてくれるようなね、そういうR&B、本当に珍しいなと思ってね。高く評価した理由です。さて、1位はなんでしょうね? 後ほどご紹介いたします。
(中略)
さて、楽しい時間ほど早く過ぎてしまうもの。今週もそろそろお別れの時が迫ってきました。ということで、今週のザ・ナイト・キャップ(寝酒ソング)、今夜はメロウ・オブ2018、堂々のナンバーワン。タミアの『Leave It Smokin’』を聞きながらのお別れです。はい、タミアでした! 文句はあるまい!(笑)。これからお休みにならあなた、どうかメロウな夢を見てくださいね。まだまだお仕事が続くという方、この番組が応援しているのはあなたです。次回は来週、1月14日(月)夜11時にお会いしましょう。ゲストに音楽評論家の林剛さんをお迎えしてのメロウな新春対談です。お相手は僕、松尾潔でした。それでは、おやすみなさい。
第1位:Tamia『Leave It Smokin’』
<書き起こしおわり>
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