渡辺志保 ドレイク VS ケンドリック・ラマー 2024年5月6日現在の状況を語る

渡辺志保 ドレイク VS ケンドリック・ラマー 2024年5月6日現在の状況を語る INSIDE OUT

(渡辺志保)そうそう。でも、さっき言ったみたいにたとえばJ・コールにはケンドリックはそういうことを別に言ってないわけですから。バイレイシャルだとかって。だから、やっぱり我々も……私もそうですけれども。やはりそこにオリジナルに対するリスペクトとか、ちょっと面白そうだからつまみ食いして、パッとまた離れちゃうとか、そういうのって日本のヒップホップシーンにおいてもあると思うんですけど。「あいつ、ヒップホップ面したい時だけ、ここに来るんだよな」みたいな。そういうのはあると思うんですけど。やっぱりその姿勢を改めて見直すべきではないか、とも思いました。

(DJ YANATAKE)なるほどね。まあでも、あえて逆のことを言うけども。そうやって、トレンドを作ってきたり。ほら、手をかけたら次にその子がヒットするみたいなのもいっぱい作ってきたから。功績がないわけじゃないとも思うんだけどね。

(渡辺志保)もちろん。でも、それが逆にケンドリックたちの神経を逆なですることにもなっちゃってるっているのかな、とも思いましたね。だから最初はただのドレイクに対する個人的なディスだと思っていたし。「ちょっとドレイク、集中攻撃でかわいそうだな」とも思ったりしたけれども。なんかケンドリックの曲を聞いていると、これってたとえば人種とか、社会とか、自分のアイデンティティであるとか、プライドであるとか。そういうところを背景にした戦いなんだろうなっていうね。

(DJ YANATAKE)というのがわかってきたってことですね。じゃあ、時間がなくなってきちゃったんで。まとめ的なこと、あります?

(渡辺志保)なのでたぶん、これからまた何かしら動きは絶対にあると思うので。あと結構、ちょっと怖いなって思ってるのが、そのマスタードとか、ケンドリックの周りのラッパーたちも「LAのために」みたいな感じで今、SNSで発言とかしている。あと、この『Not Like Us』と2パックの『Hit ‘Em Up』っていう、これもバッドボーイをめっちゃディスった歴史的なビーフのディス曲がありますけど。そのマッシュアップした曲っていうのをちょいちょい、見かけるんですよ。だから本当にその96年に2パックとビギーが殺されたみたいな、最悪な方には行かないでほしいっていうのは、めっちゃ思いますね。

かつての東西抗争のような最悪な方向には行かないでほしい

(DJ YANATAKE)なんかやっぱり当時のその東西抗争みたいなのはもっと……今みたいなインターネットの時代じゃないからさ。なんか実際に行ったら襲撃されるとかさ、そういうニュースとかもあったけども。今はネット上でこのスピードでこれだけやり合うっていうのはたぶん、歴史的に見ても一番のスピードと量のね。

(渡辺志保)いや、本当にびっくりしましたよね。

(DJ YANATAKE)今、そのすごいことが起きてるよっていうのを今日、志保さんにまとめてもらいました。

(渡辺志保)いやいや、ちょっとまとめきれずって感じなんですけど。なんで続報はまた来週の『INSIDE OUT』でお話できればなって。

(DJ YANATAKE)ちょっとだけ俺、あえてドレイク側のあれを言うけども。さっきのさ、結構大きいトピックになっていた11歳の女の子の隠し子がいるみたいなことに対して、なんでケンドリックがそれをその情報を知っていて、そのリリックになったのか?っていうことに対して。でもドレイクは「そんなの、証拠を見せてみろよ。出てきたらラップをやめてやる」みたいな。で、そこで「OVOにスパイがいる」っていう話をしたじゃない? でも、たとえばそれが二重スパイだったらっていう可能性があるのが、面白いよね。わざとそういう風にケンドリック側に嘘の情報を流して。それをまんまと歌詞に書かせて。「ほら、見たことか。こっちの罠にはまった!」みたいな感じがあったとしたら、ドレイクのやり口もすごいなって……(笑)。

(渡辺志保)それが本当だったら、めちゃクソ性格が悪いっすよね(笑)。

(DJ YANATAKE)まあ、みたいなね。大きいトピックだったんでちょっと、補足でした。

(渡辺志保)わかりました。

<書き起こしおわり>

渡辺志保 ドレイク VS ケンドリック・ラマー 2024年5月13日現在の状況を語る
渡辺志保さんが2024年5月6日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中で『Like That』に端を発するケンドリック・ラマーとドレイクのビーフについてトーク。ドレイクが発表した『THE HEART PART 6』で一旦、事態は収束していきそうだと話していました。
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