渡辺志保 リアーナのNFLスーパーボウルハーフタイムショーを語る

渡辺志保 リアーナのスーパーボウル2023ハーフタイムショーを語る INSIDE OUT

渡辺志保さんが2023年2月13日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中で2023年のNFLスーパーボウルでリアーナが行ったハーフタイムショーのパフォーマンスについて話していました。

(渡辺志保)でも、やっぱりね衣装もね、真っ赤なお衣装で。最初、私が見た瞬間にリアーナさまは歩いていらっしゃって。で、ちょっとやっぱりお腹のところがさ、丸くなってるように見受けられたんですよ。で、「えっ?」と思って。「pregnant?」と思って、ずっとショーを見ていたわけだけど。途中、「これは衣装がちょっとだぶついて、それでお腹が大きく見えるのかな?」とか思ったんだけど。でも見てるうちにだんだんと「ああ、これはガチで妊娠によるお腹の膨らみでは?」と思ってですね。それも感動したし。

(渡辺志保)で、やっぱりダンサーの皆さんは真っ白いパフパフみたいな感じの衣装で。リアーナはロエベとね、あとアライアのめちゃくちゃ綺麗な真っ赤なお衣装を着てて。そのシンプルさがいいなと思いましたね。本当にもう、女王みたいな感じで。で、一番最初からまたフルで見ましたけれども。最初の『B*tch Better Have My Money』が始まる時のリアーナのあのすごい挑戦的な顔っていうかさ。「フンッ! 見てなさい」みたいな感じの、もう本当に彼女のアルバムのタイトル通り「Unapologetic」な表情が「うわー! これだよ、リアーナ。やっぱりこれこれ!」みたいな。

で、パフォーマンスの途中にちょっと笑顔を何度か見せる瞬間もあったから。「ああ、リアーナが笑ってて、リアーナがハッピーでよかったな」っていう風に思いましたし。で、ハーフタイムショーってどのアーティストも等しくパフォーマンスする時間は14分っていう風に決まってますけれども。その中に今回のリアーナのセットリストは12曲、詰め込んでいて。で、「あの曲もやってないし、この曲もやってないし」っていう風に思う方もいらっしゃるかと思うんだけれども。

setlist.fmっていう私がいつもライブのセットリストを見る時に参照してるホームページがあるんですけれども。そのホームページを見ると、たとえば『Only Girl (In The World),』に移る時にちょっとだけ『Where Have You Been』のビートを入れているとか。『We Found Love』の時に『S & M』と『Rude Boy』の要素をちょっと入れてるとか。歌ってはいないけれども、そういうちょっとビートであるとか、たぶんコーラスのラインとかなんですかね? そういうのを忍ばせているっていう風にも、ひとつずつ丁寧に書いてあって。なるほどな!って思ったんですよね。

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(渡辺志保)で、個人的には……もちろんリアーナはヒット曲に次ぐヒット曲っていう風に思いましたし。日本では結構、デビュー当時の『Pon de Replay』とか『SOS』とか、めちゃくちゃ流行ったわけだけど。そういうもキャリアの初期の楽曲っていうのは、たぶんリアーナの中ではいい意味で「もう歌わなくていいや」みたいな曲になってるのかなという風にも思いました。というのと、『All of the Lights』をやったのよ。

(DJ YANATAKE)いや、本当よ!

カニエ・ウェストとの楽曲をパフォーム

(渡辺志保)そう。カニエ・ウェストの『All of the Lights』。で、この曲はそれこそセトリリストを過去までさかのぼってバーッと見てたんですけど。だいたいリアーナのライブのセットには入っている曲で。でも、昨今のやっぱりカニエ・ウェストに対するキャンセルカルチャーっぽい、ちょっとあれな感じを考えると、わざわざ入れなくてもいいのでは?っていう風にも思ったんだけど。でも、それをやっぱり入れるってことはこの『All of the Lights』っていうのはリアーナにとっても大事な曲なんだなという風にも思いましたし。

やっぱりどうしたって私はあの曲もすごい好きだし。カニエが『All of the Lights』をライブでやったのもシカゴのライブで拝見したんですけど。やっぱりあの曲の時の多幸感みたいな。「みんながハッピー!」みたいな気持ちがすごかったんですよ。そのカニエが歌った時もね。だからその時の個人的なパーソナルな思い出とかもワーッと去来して、すごくエモい感じだったし。

(渡辺志保)あとはその次に『Run This Town』に移るわけですけれども。で、『Run This Town』もジェイ・Z名義の曲で。ジェイ・Z『Run This Town feat. リアーナ&カニエ・ウェスト』なんですよね。で、『Run This Town』に関しては今回のスーパーボウルのハーフタイムショーのCMの動画でも『Run This Town』がフィーチャーされていて。で、かつその『Run This Town』というそのフレーズもね、「私がこの街を仕切るのよ」っていう意味ですけれども。そのフレーズがスローガンみたいな形で使われていたから、やるんだろうなとは思っていたけれども。

でも『All of the Lights』の次にこの『Run This Town』をやるっていうことで、結構なんかそのカニエさんへの目配せというか。まあ、これは私がカニエファンだからですけれども。そういうところを感じ取ってしまったし。あと、リアーナが事前に「ちょっとスペシャルゲストを連れてくるかもしれないわ」っていう風におっしゃっていたので。マジで『Run This Town』で私はジェイ・Zが来るのかなと思ったの。

で、『Run This Town』の次に『Umbrella』をやったじゃないですか。で、あのイントロが来た時に「ああ、じゃあ『Run This Town』じゃなくて『Umbrella』でジェイ・Zが来るのかな?」って思ったんだけど、結局ジェイ・Zはいらっしゃらず。ゲストは来なかったっていうことになるんですけれども。何はともあれ、我々はそのスペシャルゲスト a.k.a リアーナとエイサップ・ロッキーの第二子がリアーナのお腹の中にいらっしゃるという事実をこうやって目撃できただけで……。

(DJ YANATAKE)直前のCBSかなんかのインタビューで「サプライズゲストが来るわ。でも、当てられないよ」みたいな感じで言ったんでしょう?

(渡辺志保)そうそうそう(笑)。だから「そりゃ、当てられんわな」っていう感じもするし。まあ、ミュージシャンのゲストを呼ばずに潔くお一人プラス大勢のダンサーさんたちで歌いきったのがよかったなとも思ったな。

(DJ YANATAKE)あと、そのカニエみの話で言うとさ、最後の『Umbrella』の時にさ、赤いすごい長いロングコートみたいなの。前にボタンが付いてないし。あれもYEEZY GAPみがありましたよね? 志保さんも買ったあの……。

(渡辺志保)ああ、比較画像とかも出ていましたけども。でも、あれはあれでライアという有名なブランドのデザイナーさんへのトリビュートという。

(DJ YANATAKE)ダンサーの服とかもまあままYEEZYみがあった気がしましたけども。

(渡辺志保)あのちょっとパフパフなのもね。それでリアーナがパフォーマンス中にダンサーの方からさ、メイクパレットをちょっと手に取って。お化粧直しをパフパフってほっぺにね、するシーンがあって。明らかにあれはご自身が手掛けているFenty Beautyっていう化粧品で。「こんなあからさまなプロモーション、ある!?」って思ったの(笑)。

ショーの途中で化粧直し

(DJ YANATAKE)あれ、スーパーボウルセットとか売ったら、すごいんだろうな(笑)。

(渡辺志保)まさによ! で、私もあの形状によく似たFenty Beautyのアイシャドウパレットを持っているから。「あれと同じアイシャドウパレットだったら嬉しいな」っていう風にFenty Beautyのサイトにすぐアクセスしたら、もう今日、だからそのセットが売り出されているのよ!

(DJ YANATAKE)ああ、もう売ってるの? すげえなー!

(渡辺志保)そう。フットボールセットみたいなのが。

Game Day Looks
Fenty Beauty by Rihanna was created with promise of inclusion for all women. With an unmatched offering of shades and co...

(渡辺志保)本当にすごいよ! で、女性、もしくはメイクをなさる男性だったらわかると思うけども。よくリキッドファンデーションとかをポンポンって伸ばす、卵型みたいなスポンジがあるのよ。よく使う人は「ああ、あれね」って思うだろうけども。で、あれってよく見たらフットボールのボールの形にそっくりなのよね。で、その形のスポンジのセットとかも売り出されて。「いやいやいや!」みたいな。

で、その後にリアーナご自身が手掛けている下着ブランド、SAVAGE X FENTYのサイトにもアクセスしたんだけども。まさにあのダンサーさんが実際にモデルになられていて。「あのパフパフのジャケットにはこのSAVAGE X FENTYのこのブラをつけてました」みたいな。そういうお写真とかも出ていて。もう全てが用意周到に……当たり前だけども、こんなビジネスチャンスというか、マーケティングチャンスもないだろうから。

Just a moment...

(DJ YANATAKE)まあ、ハーフタイムショーはギャラはないっていう評判ですからね。

(渡辺志保)言いますよね。だから、そりゃそうだっていう感じですけれども。そういうところをひとつひとつとっても、よくできてるなと思ったし。

(DJ YANATAKE)あ、本当だ。今、ネットで見ましたけども。

(渡辺志保)で、今年はApple Musicが初めてスポンサーになったスーパーボウルのハーフタイムショーということで。これまでずっとペプシがやっていたのを今年からはApple Musicっていうことで。だから個人的にはちょっとね、本番前のプレスカンファレンスもApple Musicが主催で。かつ、Apple Musicでポッドキャストずっとやってる方が司会でプレスカンファレンスなんかもしていて。そういうのもすごくいいなと思ったし。

で、もういち早くね、リアーナのハーフスーパーボウルの公式プレイリストみたいなものを作っていらっしゃったし。だから私、勘違いしたんだけど。Apple Musicが中継するのかな?ってちょっと勘違いしてて。それもちょっと、ゲームパスへのアクセスが遅れた理由のひとつだったんだけども。

(DJ YANATAKE)ロゴがデカデカと入ってたもんね。

(渡辺志保)だから中継してくれよと思ったけど、やっぱりね、それはおそらく勝てないんですね。放映権みたいなものはね。というわけで、先週はちょうど月曜日にグラミーがあったけど。今週は今週でまたこのリアーナで大騒ぎをしてしまったということで。

(DJ YANATAKE)でも、こういったらあれなんですけど。6年だか7年ぶりのステージで。この間のヒップホップ50周年じゃないけど、もうそれ以上に現役感バリバリですごかったし。ちょっと聞きたいんだけど、あんだけお腹が大きくても、歌うことは大変じゃないんですかね?

(渡辺志保)ねえ。なんかお股をちょっと広げるようなポーズとかもあって。「破水したらどうしよう?」みたいな。

(DJ YANATAKE)なんなら、ダンスも軽く合わせてやってたじゃない?

(渡辺志保)そうそうそうそう。でもそこはやっぱり、そのいろんな妊婦さんもいるけども。ご本人の適性というか、特性というか。

(DJ YANATAKE)ダンスは置いておいても、歌うことっていうのは大丈夫なもんなんですか? お腹に力んじゃって……。

(渡辺志保)腹に力が入るから。でも、それも人それぞれなのではと思いますし。

(DJ YANATAKE)「diamonds in the sky♪」って歌ったところで……とかね。

(渡辺志保)パーン!って花火が打ち上がっちゃって、破水しちゃって……みたいになったらどうしようって。でも、リアーナのあのお腹の感じから見ると、ちょうど今、安定期入ったぐらいなんですかね? しかも去年の5月に出産したばっかりっていうことで。なかなか……だから、いつの間にっていう感じがしますけども。

(DJ YANATAKE)よくそれを隠し通して、ここでバーンと出せるっていうのもすごいことですよね。

(渡辺志保)そうそう。それこそインタビューとかプレスカンファレンスとかもあって。だからその本番3日前のカンファレンスの動画だったかな? 今日、見返して「ああ、こんな衣装にしてたんだ。たしかにお腹は見えないけど……」とか思ってましたね。第二子、おめでたいなっていう風に思います。

(DJ YANATAKE)まあ、でも大興奮でしたね。

(渡辺志保)大興奮でしたね。まだご覧になってないという方がいらっしゃいましたら、もうNFLの公式のYouTubeのアカウントでフルのパフォーマンスが見れますし。ベイビーフェイスのオープニングアクト。『America The Beautiful』を歌っていらっしゃったので、それも合わせてぜひぜひという感じです。

リアーナ・スーパーボウルハーフタイムショー

<書き起こしおわり>

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