渡辺志保 ジェイ・ZとNFLのビジネス提携を語る

渡辺志保 ジェイ・ZとNFLのビジネス提携を語る MUSIC GARAGE:ROOM 101

渡辺志保さんがbayfm『MUSIC GARAGE:ROOM 101』の中でジェイ・Z率いるロック・ネイションがNFLとビジネス提携をするというニュースについて話していました。

(渡辺志保)まずは気になる海外トピックを紹介しましょう。ジェイ・ZがNFLとビジネス契約。アメフトのNFLがジェイ・Zが代表を務めるロック・ネイションとビジネス提携をするという風に報じられました。これはジェイ・Zがチームのオーナーになるというわけではなくて、あくまでもエンターテイメントやジャスティス……社会正義に関するプロジェクトなどをロック・ネイションがコンサルティングするという立ち位置になるらしいんですね。

で、これがなぜ、いまいろいろ話題になっているのかというと、NFLは以前、コリン・キャパニック選手をめぐる人種差別問題で大きく話題になったんですね。で、このコリン・キャパニック選手をめぐる問題というもの、もしご存知なければぜひぜひ、それこそググっていただきたいところなんですが。

いま、NFLから半ば追放されるような形になっているコリン・キャパニックという黒人選手がいるというところで、特にブラックエンタメ業界からはNFLは非難轟々の状態だったんですね。というわけで今回のジェイ・Zの動きにもさっそく、たくさんのバッシングが集まっています。なので、ちょっと言い方が過激かもしれないけども、ちょっと白人至上主義的なところがあるNFLに対して、「ジェイ・ZがなぜそんなNFLとのサインをするのか? お前は俺らのことを忘れちまったのか? コリン・キャパニックについてどう思っているんだ?」みたいな風にバッシングが集まっております。

ただ、その中でもたとえばカーディ・Bなんかは非常に好意的で。「ジェイ・ZがNFLと我々の問題を解決してくれるに違いないわ」というような意見も発しているというところです。というわけでここでジェイ・ZとNFLが手を組むということになると今後、毎年毎年世界的に注目されていますがスーパーボウルのハーフタイムショーにおいてもジェイ・Zがプロデュースする可能性というのが非常に高くなるのではないかという風に言われていますね。

ジェイ・ZのNFLに関するリリック

で、このニュースが報じられた時に私が真っ先に思い出したジェイ・Zのリリックというのがありまして。昨年、発表されたジェイ・Zとビヨンセのザ・カーターズという夫婦名義での作品で『APESHIT』という曲があるんですけども。そこでも、もともとジェイ・ZはNFLからスーパーボウルのパフォーマンスのオファーをもらっていたんだけども、それを断ったという噂がニュースになっていたんですが、それを逆手に取ってリリックにしていて。

「俺はスーパーボウルにNOを突きつけた。お前らには俺が必要だけど、俺はお前らのことを必要にしていない(I said no to the Super Bowl: you need me, I don’t need you)」という風に言っておりまして。それで「NFLに伝えてくれ。俺らだってお前らの協力がなくてもスタジアムにいる。スタジアムでライブしてお客さんをパンパンに入れてるぜ(Tell the NFL we in stadiums too)」っていう、そういうことをラップしていましたので。

ここまでメンチを切ったジェイ・ZがNFLと今後、どんな風にビジネスを展開してくのか、気になるところですね。ということで、この1曲を聞いてください。ザ・カーターズで『APESHIT』。

THE CARTERS『APES**T』

<書き起こしおわり>

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