星野源 憧れだったMacintosh Quadraを手に入れた話

星野源 憧れだったMacintosh Quadraを手に入れた話 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2023年4月11日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で子供の頃に憧れていたMacintosh Quadraを中古で手に入れたという話をしていました。

(星野源)で、パソコン関係でいうともうひとつ。僕、ひとつ夢が叶いまして、今日ね、届いて立ち上げたんですよね。それが、Macなんですけど。さっき、「Macで楽曲を作ってる」って言ったじゃないですか。それは最近のMacなわけです。Macintoshなわけです。で、僕が買ったのがですね、Quadraっていうやつなんすよ。で、それは僕が小学生の頃に、親父の友達の家で見たMacなんですよ。もう憧れに憧れて……で、僕は小学生の時にMacintosh、それで大好きになって。「Macってなんてかっこいいんだ!」って。

(星野源)で、中で動いてるソフトとか……たまに定期的にね、こういうパソコンの話になりますけど。ハードディスクとか。あとはもう、その時のなんて言えばいいの? もうパソコンがカリカリカリカリいう音とか。あとはブイーン! みたいな、「機械が動いてます!」みたいな音とか。あと、あの白いっていうか、なんていえばいいんだろう? フロックデザインのすごいおしゃれなMacなんですよ。

で、それに憧れて、小学生の時に古いMacの雑誌を開いて。後ろにある中古情報を見て、電卓を叩きながら自分のパソコンセットを……昔はマウスを買うのも別売りだったりしていたんですよ。だから、それを組んでね。小学生で……たぶん10歳とか11歳とかですよ。「100万かー」とか言ってる小学生だったんですよ(笑)。

自分なりのMacの構成を考える小学生

(星野源)もちろん、そんなことを共有できる友達は誰1人もいないわけ(笑)。周りには。みんなドラゴンボールだから(笑)。俺はドラゴンボールも好きだけど。好きで、普通に見てたけど。「展開がなかなか進まないな」と思いながらアニメを見てましたけど。すごい好きでしたけど。でもAppleのね、あの虹色のリンゴマークを「かっこいいな。好きだな」って思っている、当時は寂しい子供だったんですよ。僕は楽しかったけど。それがですよ、もうすっごいきれいなのを見つけてしまいまして。買ってしまってですね。

それを立ち上げたんですけど。(起動音が)ブオーン!っていうんですよ。その時の感動たるや、すごいですね……。いや、この話、聞きたい?(笑)。聞きたい人、いるかな? いなそう。いる? Quadraの話。当時、すごいハイエンドなものだったんですけど。

(中略)

そんなわけでね、だから話せることといえば本当に、もうとにかく作曲を頑張ろうっていうタイミングで。かつ、その間になぜかパソコンをもう本当に素人ながら、ちょっといじったりとか。あとは昔の古いMacを買ってしまって。

そうなんですよ。もう90年代のMicrosoft Wordとか入ってるんですよ(笑)。最高なんですよ。カリカリ言いながら。で、めちゃめちゃ快適に動くのね。だからなんか、そういう……なんて言えばいいんですかね? よく知らなかった頃って、パソコンってなんかすごいみたいな。で、見て、知って、詳しくなっていくと、その中に……なんか顕微鏡で生物をさらに拡大して覗くみたいな感じがして。「えっ、こんなところに、こんな模様があるの?」みたいな。で、その模様には生物学上の理由があったりとか。なんかそういう感じの「ああ、これはこうなってるんだ!」みたいな楽しみっていうか、面白さみたいなものが見つかったりとかして。

で、そこでなんかちょっと世界が広がったりするんですよね。非常にそういうのが……今だからなんか、楽しいんですよ。古いMacの音をサンプリングして、それをちょっと曲に入れてみたりするんだけど。「あれ? ちょっと待って? これ、Macの起動音って権利的にダメだったよな?」とか思いながら。リリースするにはね。自分で作る分には別にいいと思うんだけど。

(中略)

(星野源)さっきね、ちょっとパソコンの話をしましょうみたいな。誰か、したい人います? みたいな話をしたら、結構メールが来てるみたいです。ありがとうね。「星野源さん、初めまして。パソコン関連の講師をしている、『たすいち』です」。ありがとうございます。たすいちっていうのがまた、いいお名前ですね。「NVIDIAは『エヌビディア』で読み方、合ってます。パソコン用語の読み方って難しいですよね。Quadraとかだと、ハードディスク接続がSCSIだと思いますけど、周辺機器を探すのが大変かもしれませんね。MOとかメディア、売ってるのかな?」。

MO(笑)。MO、懐かしい! MO、使ってたー! MOね、ありましたね。そうですね。ハードディスク……でもそれはね、ハードディスクがもう入ってるやつだったんですよ。その前に使っていた人が自分で入れていて。だから、接続しなくても大丈夫だったですけど。でも周辺機器ね。たしかに。SCSIはもうすごい古いもんね。あの規格は。

続いて。来た、チュースケ。「ファーストパソコンはMSX2です」だって。ああ、そうですか! 素敵ですね! いいですね! 「会社に勤めて少ない給料でようやく買えたパソコン(?)でした。実質ゲームしか実行していません。コナミの『スナッチャー』をプレイした時は衝撃でした」(笑)。『スナッチャー』! MSXでやられてたんですね。僕はもう、CD-ROM世代なんで。僕、PCエンジンだったんで、CD-ROM2で「『スナッチャー』、かっけーな!」って思いながら、お金がなくて買えてないっていう少年時代でしたね。

続いて。ラジオネーム「サムライダー」。「自分のファーストパソコンは……」。これ、みんな送ってくるの、ちょっと面白いね(笑)。「自分のファーストパソコンは初代iMacでした」。ああ、あのかわいいやつね! 「あのスケルトンボディーがかっこよくて、父におねだりして買ってもらいました」。羨ましい! 買えなかったわー、あれ。俺、一番お金がない頃だもん。もう、「素敵!」って思いながら、電気屋さんで見ていたわ。あれね、きれいだったよね。いろんな色が出てて。衝撃的だったわ、マジで。

ファーストパソコンはiBook G4

(星野源)だから僕のファーストパソコンは、iBookのG4です。だから結構最近っつっても、最近ではない? どうなの? 全然買えなくて。一人暮らし始めてから、しばらくはお金がなかったんで。G4でしたね。でもなんか持ち運びを……文章を書きたかったんですよ。そういうのもあって、持ち運びできたらいいなと思ったんで、ノートブックにしたくて。で、白いiBookで。初代のiBookはカラフルだったじゃないですか。でも、その時G4の時は真っ白だったんですよ。

で、その僕がちっちゃい頃憧れてたMacは白かったんで。フロックデザインのね、線が入ってるやつ。白いっていうか、なんて言えばいいの? ちょっとクリーム色みたいな感じだったので。それになんか近い感じがしてですね、非常にその電源ボタンを入れた時の感動たるや、すごかったですね。懐かしい。杉並区天沼のアパートで、電源を入れたことを今でも忘れません(笑)。電源を入れて、奥側にベランダというか、窓があって。そこから陽が差していたのを、今でも覚えてますね。

(星野源)ラジオネーム「ロレムイプサム」。53歳。僕の初めてのMacはColor Classicです」。ヒューッ! 素敵ですね! 「カラクラはもう売ってしまいましたが、Newton MessagePad 130はまだ大切に……」。すごい! すごーい! マジで? 「まだ大切に保管しています」って、素晴らしい!(拍手)。あのね、なんて言えばいいんですかね? すごい漠然とした言い方すると、iPad miniみたいなやつです。

なんて言えばいいんだろうね? 手のひらで操作できるパソコンなんですけど。たぶんすげえお金を持ってる人が買っていたっていうイメージがありますね。私はNewton、触ったことないです。憧れですけど。「この前、久々に電源を入れたら日本語化していたもののフォントがうまく読み込まれていないのか、文字化けして読めませんでした。インストールし直すには古いMacが必要なので今度、源さんの家に遊びに行ってもいいですか?」。フハハハハハハハッ!

えっ、うちのQuadra、使う?(笑)。ああ、そう? そうなんだね。僕は去年、ニューヨークに行った時に、いろんなミュージシャンに会って。で、結構高齢の方、昔からやられてる方とかのスタジオに遊びに行ったら、使ってるシンセサイザーが古くて。もうそれだけで大興奮みたいなやつがあって。でもそれを操作するっていうか、管理するのがパソコンで、直で繋がってるんのね。で、それがMacintosh IIっていうやつで。II CAだったかな? なんかそういうの、いいよね(笑)。「いいよね」っていうか、Macを介して別の機械をさ、ちょっと管理したり、操作したりするの、いいっすよね。はい。

ラジオネーム「ムトウ」。「ラジオを聞いていたら懐かしいMacの名前が。自分は今年60のオヤジですが初めてのPCはQuadra 840AVで」。ああ、なるほど! 強化されてるやつでよすね。グラフィックっていうか、映像と画面が。「当時はPCの中で320×240サイズの動画が動くことが画期的で、最高にクールのマシンでした」。でしょうね(笑)。ちょっと待って! 楽しくてしょうがないですけど(笑)。だってさ、320×240って、すごいちっちゃいのよ。今。もうとんでもなくちっちゃいの。今でいくと。

だから、何て言えばいいんですかね? 今のたとえばiPhoneとか、スマホで見てももうガビガビみたいな映像なんですけど。もう超クールでしたよね。当時の映像の感じって。「起動音のボーンっていうサウンドがこれまたいい音で。たしかスタンリー・ジョーダンの生のギター音と聞いてました」。ああ、ギター音の時のやつですね。「CDもダイレクトには使えず、キャディと言われる入れ物の中に入れて使っていました。メモリは8MB。ハードディスクが500MBという、今から見ればよくそんなので動いてたなというスペックでした。書こうと思えばいくらでも出てきますがこの話、面白いですか?」。面白いです! だって500メガだぜ? ギガじゃないんだよ(笑)。1000メガで1ギガですから。

続いて。ラジオネーム「サー」。「源さん、もうすぐ58歳」。アハハハハハッ! その世代、寄っといでー! 50から60のあたりの方々、寄っといで! やってまーす! 先輩方、いろいろ教えて! 「もうすぐ58歳、自作ユーザーです。僕はRyzen派で、ですのでグラボはRX6700XTです。完全自作をするようになって20年です。源さんの場合はマザボ交換でしょうけど、メモリも規格が変わるかどうかなので、グラボ交換でいいと思います」。ああ、なるほどね。そうなんですよ。いや、本当に。マザボと、なんて言えばいいですかね? CPUとか、相性とかあるじゃないですか。

それの、そのマザーボードでは、もう最高的なやつだったんですよ。それ以上、特に選択肢ないですみたいなやつだったんで。ああ、そう言ってもらえて嬉しい。よかった、よかった。「グラボ交換でいいと思います。あとMacintosh購入とのことですが、僕は卒論集をMac(35年前のClassic)で作成した苦すぎる思い出があり(ことえり)」。ことえり!(机を叩く)。ことえりね(笑)。ATOKでもないんですね(笑)。「いまだに苦手です。iTunesも持ってません」。ああ、なるほどね。だかれあWindowsの方なんですね。

いや、そうなんです。日本語機能がずっと弱かったんですよ。Macintoshって。今はもう、僕はずっとね、文章を全部書いてますけど。めちゃめちゃ快適なんですけどね。本当に昔は大変だったっていう。変換とかがちょっと大変だったみたいな。めちゃくちゃな変換になっちゃったりする時期とかあったらしく。その時期は僕思ってないんですけど。ねえ。

<書き起こしおわり>

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