東野幸治『THE FIRST SLAM DUNK』と井上雄彦とのラジオトークを語る

マヂカルラブリー『THE FIRST SLAM DUNK』を語る 東野幸治のホンモノラジオ

(東野幸治)あちゃちゃちゃちゃ! 俺も一緒や。くそっ! もうしゃべれへん(笑)。とある、廃校になった高校でね、言うたら井上先生がもうあまりにも衝撃的に終わったから。ファンから再開の声が多数届く。で、集英社の人も「ぜひぜひお願いします」言いながらも。「いや、でももうあれ以上の試合は書けない」みたいなことを言って。もう書くつもりはないみたいな。でも、ファンの人の熱い声援があって。「先生、どうかお願いします」みたいなんで迷いに迷ったあげく、「10日後」っていうところで、それぞれの湘北のメンバーの10日後みたいなんを書いていただけると。

「やった!」と思って。で、少年ジャンプで連載するのか、読み切りをやるのかと思ったら、いやいや、井上先生。ジャンプとはちょっと、なかなか当時、相性が悪かったのかもしれませんけれども。廃校になった高校の教室の黒板に! 1年1組の黒板に桜木! 1年2組の黒板に流川! ああ、出た! それを黒板にチョークで、数コマですかね? 書いていただく。それをDVDで見た時はカメラがグッととらえる。井上先生がグッと黒板にチョークを持って対峙する。おもむろにササササササッ、ササササササッて書いていく。それを5人、書くんですよね。で、それが見れるっていうのイベントを開く。殺到する。

ほんだら、もう痛いファンもいてる。言うてから、そんな黒板なんか書いたら初日に痛いファンがね、「こんなの、桜木じゃない!」とかね、「こんなの、流川じゃないよ!」とか言って消される恐れがある。水をぶっかけられる恐れがある。なんか、ガードをした方がいいんじゃないか?って。なんか美術館みたいな感じでね。それ以上、入ってこれないようなロープを引くとか。

そういうのをやろうと思ったけども、井上先生は「やめてください」と。「おい、やめろ。『SLAM DUNK』好きなやつにそんなやつはいないよ」って言って。何もせずに無防備な状態で3日間か5日間か1週間か、開催して。その間、誰1人黒板を汚すやつ、消す奴は1人もいなかった。負けじと桜木を書く痛いやつ、1人もいなかったっていう(笑)。ほんで、言うたら関係者に「鍵を開けなさい。体育館を開放しなさい」という先生が言う。で、わけわからんおっさんが「なんでや?」って言う。「そこにバスケットボールを置いておきなさい。ファンがバスケットボール、みんなが気づいたら5対5、3対3、ワンオンワンをするから。体育館を開けておきなさい」って。

で、まさかそんなことするやつ、おれへんと思ったら、夜な夜なバスケットボールがドリブルされる音、シュートがスポッと入る音……ああ、なんて平和な『SLAM DUNK』なんだ!っていう。だからぜひ、再開してほしいですよね。いや、逆に聞きたいけど。あつむくん。それを知ってて、なんで行ってないの?

(渡辺あつむ)いや、もうちょっと空いてからとかも思ったんやけども。でも、ほんまにあれですよね。東野さん、見たとか、知ってる。で、僕は見てない。知らんっていう時。めっちゃマウントしはりますよね?

(東野幸治)フハハハハハハッ! そら、するよ! 早く見てんねんから。2000円ぐらい払ってんねや、こっちは!

(渡辺あつむ)そんな偉いかな?

(東野幸治)偉い。あのシーンとかも、しゃべったろかな?

(渡辺あつむ)ああ、あかん、あかん!

(東野幸治)痛さ満開で。「井上先生、『SLAM DUNK』ファンの中にも痛いやつ、いるんですよ! 1人だけ、いるんですよ!」っていう(笑)。いや、ぜひぜひ見てほしいと思いますし。

映画『THE FIRST SLAM DUNK』予告

<書き起こしおわり>

宇多丸『THE FIRST SLAM DUNK』を語る
宇多丸さんが2022年12月8日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で映画『THE FIRST SLAM DUNK』についてトーク。『SLAM DUNK』門外漢だった宇多丸さんが映画の感想を話していました。
マヂカルラブリー『THE FIRST SLAM DUNK』を語る
マヂカルラブリーのお二人が2022年12月8日放送のニッポン放送『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』の中で映画『THE FIRST SLAM DUNK』について、ネタバレなしで語っていました。
佐久間宣行『THE FIRST SLAM DUNK』を語る
佐久間宣行さんが2022年12月14日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で映画『THE FIRST SLAM DUNK』について話していました。
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