ビビる大木 Chuck Berry『Johnny B. Goode』を語る

ビビる大木 Chuck Berry『Johnny B. Goode』を語る 東野幸治のホンモノラジオ

ビビる大木さんが2022年12月30日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオSP~俺たちの洋楽紅白歌合戦~』に出演。Chuck Berry『Johnny B. Goode』を選曲して紹介していました。

(東野幸治)それでギターも1回、チャレンジするのよね?

(ビビる大木)はい。やりました。でも全くダメだったんですよ。ギター、自分の演奏は。

(東野幸治)その、早弾きみたいな。

(ビビる大木)ダメでした……。

(東野幸治)どうなんですか? 昨今の音楽事情で言うと……打ち込みとか。言うたら、楽器を弾けなくてもパソコンで曲が作れるみたいな時代じゃないですか。そこはやっぱり……?

(ビビる大木)俺はその最近の子がサブスクで、ギターソロを早送りしてるって聞いて、本当にちょっと……「ああ、本当にこれは1回、ちゃんと聞かさなきゃダメなんだな」って。

(東野幸治)その、「ギターソロをなくそう」じゃなくて、「聞かさなあかん」と?

(ビビる大木)聞かさないと。彼らに「ああ、これは飛ばしちゃいけないところですね」っていうのを気づかせてやらないと。

(東野幸治)そうそう。だって、ライブに行ってギターソロの時、ギターがパッと前に出て、ギターを弾いたりとか。ベースの時間とか、それぞれの時間があるから。あれはあれでね、あの人たちの見せ場やし。

(ビビる大木)そうなんですよ。

(東野幸治)あそこで、言うたらリーダーに「下手くそ!」っていうことでクビを切られて。退場させられるバンドマンもいるっていう。

(ビビる大木)そうなんです!

(東野幸治)言うたら、海外の武闘派的なバンドみたいな話も聞けるし。そういう面白みもあるから、ちょっとみんな損してるかなとは思うし。

(ビビる大木)だから今日はちょっと時間の許す限り、やっぱりギターソロ! ギターソロまでは聞いていただきたい曲を何曲か、持ってきたんで。

(東野幸治)だからか。これ、1曲目びっくりして。本当に(笑)。「いつの時代や?」思うて(笑)。「未解決事件やん!」と思って(笑)。

(ビビる大木)これは未解決じゃない! 解決してますから(笑)。

(東野幸治)これはだって『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でマイケル・J・フォックスが弾いたやつですよね? 曲紹介をお願いします!

(ビビる大木)1曲目なんですけど。まずね、チャック・ベリーを今日は持ってきました。ただこれはちょっと、『Hail! Hail! Rock ‘n’ Roll』っていうチャック・ベリーの60歳の誕生日のお祝いライブの音源なんですけど。

(ビビる大木)この60歳のチャック・ベリー。そしてこれにお祝いに駆けつけたのがエリック・クラプトンとか、ローリング・ストーンズのキース・リチャーズとか。

(東野幸治)ああ、もう名ギタリストが集まるんだ。チャック・ベリーのために。

(ビビる大木)で、ジョン・レノンの息子のジュリアン・レノンなんかも一緒に歌ったりとかっていう『Johnny B. Goode』を今日は……。

(東野幸治)その初期の『Johnny B. Goode』じゃなくて、特別な?

(ビビる大木)はい。60歳。チャック・ベリー、還暦です。

(東野幸治)で、やっぱり当時、すごかったし。そのパフォーマンスがすごかったし。だって、あの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の1でマイケル・J・フォックスがやるんですよ。ほんで、それでちょっと乗ってきて、ギタープレイしたらもう全員が引いちゃって。「もう少ししたら、わかるけどね」みたいなことをジョークを言いながら去っていくところがあるけど。本当にその斬新な登場というか。

(ビビる大木)そうですよ。だってあの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でも変なバンドマンがチャック・ベリーに電話をするじゃないですか。「おい、すげえ曲があるぜ」っていう。ああやって、『Johnny B. Goode』が誕生したみたいなのもね、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は言ってくるわけですよ。その名曲です。

(東野幸治)わかりました。じゃあ、ちょっと曲紹介をお願いします。

(ビビる大木)参りましょう。チャック・ベリー『Johnny B. Goode』!

Chuck Berry Hail! Hail! Rock ‘N’ Roll『Johnny B. Goode』

(東野幸治)さあ、大木さん、いかがですか?

(ビビる大木)いやー、かっこいいですね。

(東野幸治)懐かしいですね、やっぱり。久しぶりに聞きました。

(ビビる大木)で、たぶんこの時のライブのリハーサルの映像を見たことあるんですけど。チャック・ベリーがキース・リチャーズに「おい、そこのギター、そう弾くな。こうやって、やれ」とかって、ギターの弾き方を指示するんですよ。

(東野幸治)キースに? ローリング・ストーンズのギタリスト、キースに。

(ビビる大木)で、リハーサルが終わってキース1人にインタビューするんですよ。「さっき、なんかいろいろと弾き方で言われてましたね。チャック・ベリーに」って。「おう。あれ、チャック・ベリーじゃなかったら俺、ぶん殴ってるからな」って(笑)。キース・リチャーズが。「かっこいいな! やっぱりとんがっているな!」って。

(東野幸治)でも、先輩の言うことは嫌々だけども従うっていう縦関係でしょう?

(ビビる大木)まさにもう、さんまさんと東野さん(笑)。

(東野幸治)そりゃそうですよ……って、ちゃうわ!(笑)。

(ビビる大木)フハハハハハハハハッ!

(東野幸治)やってもうた!(笑)。っていうところですよ。だからこの曲を聞きながら、思い出したのは『ニューイヤーロックフェスティバル』。内田裕也さんを中心に、日本のロックミュージシャンが集まる。浅草かな? 集まって、朝まで歌うっていうので。それが1月後かな? どこかフジテレビの深夜、関東ローカルとかで流れるのよね。そしたらもう、よくわからない人だらけで。昔やったら松田優作さんが歌ってたりとか。たけしさんが生放送終わりで駆けつけたりとか。で、安岡力也さんがなんかこう、ツイストを踊っていたり。ジョー山中さんがめちゃくちゃ悪い感じとか。独特の……それを束ねてる内田裕也さんみたいなんが……。

(ビビる大木)あれが、チャック・ベリーです!

チャック・ベリーシステムのニューイヤーロックフェス

(東野幸治)あれがチャック・ベリー(笑)。だから、内田裕也さんが安岡力也さんに「力也、違うぞ」っていう(笑)。

(ビビる大木)そういうことです。で、力也さんも「まあまあ、裕也さんが言うからしょうがねえけど……」って(笑)。

(東野幸治)「お前らだったらぶち殺してるからな」っていうところで。そういう意味で言うと、だから不良が減ったというか。

(ビビる大木)そうですね。だから、ボスが歌ってくれると似合う今日ですね。チャック・ベリーは。ボスが歌う1曲です!

(東野幸治)フハハハハハハハハッ!

<書き起こしおわり>

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