星野源『星野源のおんがくこうろん』レイ・ハラカミ回を語る

星野源『星野源のおんがくこうろん』レイ・ハラカミ回を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2022年11月29日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でシーズン2放送が決定した『星野源のおんがくこうろん』についてトーク。シーズン2の初回、「限られた機材で無限の音を作り出した音楽家 レイ・ハラカミ」について話していました。

(星野源)先日、発表されたこの話をちょっとしましょうね。音楽教養番組『星野源のおんがくこうろん』、大好評につき、新シーズン放送が決定しました! ありがとうございます。僕がホストを務めてですね、今年2月にシーズン1が放送されたんですけど。この番組は僕と、あと林田理沙さん。アナウンサーの林田さんと、あとはかいせついん。『時論公論』という番組がありますけども。解説員の方がニュースとか、時事的なことを解説する番組がありますけども。それの音楽版という風に、すごく簡易的に思ってもらえればと思いますが。

で、そのかいせついんの方、音楽に詳しい方が来られるんすけど。パペットとしてですね、とてもかわいくしゃべっていただくという感じでですね、楽しく音楽を学べるというか。「意味わかんねえな」って思っても楽しいみたいな、そういう音楽番組を作りたくてですね、ちょっと作らせていただきました。

で、それがですね、年内中にもう1回やれるとは思わなくてですね。シーズン2が12月3日、夜9時から毎週1回。で、全4回放送します。第5回となる今回、12月3日の放送はですね、電子音楽科のレイ・ハラカミさんを特集します。で、VTRゲストとして矢野顕子さんとか、くるりの岸田繁さんとか、いろんな方がですね、ちょっとハラカミさんのお話をしたりとかですね。前回と同じように、パペットのかいせついんの皆さんと僕と林田さんとでですね、ただ音楽を聞いている時間みたいな。そういうものをテレビで堂々と流すという、素晴らしい番組でございます。

で、メールが来てます。「源さん、『おんがくこうろん』シーズン2、放送決定おめでとうございます。そして何と言っても1回目のアーティストがレイ・ハラカミさん。私個人としては高校生の時にレイ・ハラカミさんの(細野晴臣)『終わりの季節』のカバーを聞き、SC-88Proの音に度肝を抜かれたことを今日のことのように思い出します。音楽が好きな人に『レイ・ハラカミっていうアーティストがいてさ』と話しても、あまり知ってくれてる人がおらず、寂しい思いをしていましたが『おんがくこうろん』で紹介してくださることを知り、飛び上がるほどに嬉しかったです。放送を楽しみにしております」ということで。ありがとうございます。

そうなんですよ。88Pro、通称「ハチプロ」という名前の音源を使っているというようなこともですね、じっくりちょっと取り上げさせてもらいまして。で、詳しく話しちゃうともう番組のことになっちゃうんで、あれなんですけど。結構皆さんがですね、聞く機会の多かったような、割とプロが使っているとても高級な機材とかではなくてですね。

もうみんな、割といろんなアマチュアの人が主に使ったような音源を使ってですね、もう他に誰も作り出せないような音を作った、そういうハラカミさんの音楽だったり、あとはパーソナリティーの部分もちょっと掘り下げて、みんなでワイワイ話しておりますので、ぜひお楽しみにしていただきたいと思っております。

(星野源)でね、全4回、撮ったんですよ。で、めちゃくちゃ面白かったんですよ。相変わらず。で、だいたい1回分の放送が30分なんですけど、1時間半ぐらい撮っちゃうんですよ(笑)。もう、盛り上がりすぎちゃって。で、その時にもう制作陣もちょっとクレイジーですから。もう熱量が高まりすぎちゃって。「このことを取り上げたいです」っていうトピックが、ちょっと多すぎるんですよ。それで、それがちょっと多すぎるのもあって、「じゃあ、これはYouTubeに」って。今回もYouTubeにちょっと未公開というか、入らなかった部分を載っけたりもするんですけど。

だからもう僕もいろんな話をしたいし。林田さんもいろんなことを話したいし。かいせついんの皆さんもいろんなことを話したいし。で、スタッフのみんなもいろんなことを伝えたいし……みたいな。音楽が好きな人しかいないみたいな番組ですね。なんで、こういう風に音楽の話をただ、もうずっとして音楽を聞いて「いいね」とか言ってる番組をやれて本当に幸せだなと。

ただ音楽を聞いて、ずっと音楽の話をする番組

(星野源)でね、本当になぜこういう番組を企画したのかって、前にも話しましたけども。音楽をただかけて、ただ聞いて「いいね!」って言ってる番組があまりにもなくて。なんか、テクニックとか、そういうところを説明するみたいなのはすごく多い気がするんですけど。「いいよね。ここがいいよね!」とか、なんかそういうのを……本当に僕がちっちゃい頃に深夜番組でタモリさんとかがやってたような。そういう音楽を聞いた人が自分の感覚でちゃんと受け取れるような、そんな番組をね、やりたいなという風に思って作りました。

もう1通、メールが来てます。長崎県の方。「レイ・ハラカミさんのこと私はあえて予習せずに、頭を空っぽにして来月の放送を待とうと思います」。うん。それもいいよね。何も知らなくて見ると、ビジュアルと音も一気に入ってくるし。なんというか、『おんがくこうろん』って「入り口に立ってもらう」みたいな紹介の仕方でもあるので。だからね、もしかしたら詳しすぎる人は見てて「ああ、もう知ってるよ」っていうのは、もちろんそうなっちゃうとは思うんですけど。知らない方がですね、なんか興味のきっかけになるような。

で、全く音が興味のない人に音楽の種を植えるみたいなことが一番したいことであります。「一方、林田理沙アナウンサーのことは少し勉強しました。好きな食べ物はチョコレートで」。ああ、そうなんだ。「趣味は料理とお菓子作りだそうです」。そうなの? 知らなかった! 「『星野源のオールナイトニッポン』リスナーとお友達になれる予感しかしません」。ちょっと、どういうこと?(笑)。あなたたちは誰でも友達になろうとしてるってこと?

チョコレートとお菓子作りって、なんかあった? この番組で。俺が寺ちゃんにチョコを作ったことはあるね。作家の寺ちゃんに。でも、そういうことじゃないでしょう? ヤバいね。ただの陽キャじゃん(笑)。リスナーのあなたは。「友達になろうぜ!」っていう人じゃない? そういう人は深夜ラジオ、聞かないんですよ? あ、ごめんなさい。偏見です。ただの。ごめんなさい(笑)。ただの偏見でした。

なんだけどね、ちょっと不思議ですね。ちょっと、嫌だなー。NHKに投書とか送らないでね? 「林田さん、友達になりましょう」みたいな。怪文書、送らないでね。やめてよ? 怖い怖い。というわけで、ぜひ見てください。12月3日、夜9時からNHK Eテレです。で、同じ日、12月3日。午後3時半。お昼過ぎからですね、シーズン1の第1回、J・ディラ回。「ビートの求道者J・ディラ」回がね、アンコール放送されますので。それも見てない方はぜひ。

で、いっぱい海外の音源とか映像とか、貴重なのも使ってるんで。いわゆる、あれだよ。NHKアーカイブスには残せないのよ、もう。お金が高すぎて。だから、もうアンコール放送は超大事だし。で、放送をぜひ、生で見ながら録画してほしいですね。あと、NHKプラスでは1週間は配信はされるんですけど。なので、なかなか巡り合えない番組でもあるかもしれないのでね。永久保存版ですので、ぜひ録画もしてみるといいと思います。

限られた機材で無限の音を作り出した音楽家 レイ・ハラカミ

<書き起こしおわり>

星野源『おんがくこうろん』第1回でJ.Dillaを選んだ理由を語る
星野源さんが2022年2月8日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でNHK Eテレで放送予定の『星野源のおんがくこうろん』についてトーク。第1回目の題材としてJ.Dillaを選んだ理由などを話していました。
星野源『おんがくこうろん』J Dilla回の反響を語る
星野源さんが2022年2月15日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でNHK Eテレで放送された『星野源のおんがくこうろん』J Dilla回の反響について話していました。
タイトルとURLをコピーしました