星野源と上白石萌歌 アルバム『エピソード』を語る

http://www.allnightnippon.com/hoshinogen/ 星野源のオールナイトニッポン

上白石萌歌さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で星野源さんのアルバム『エピソード』について、星野さんと話していました。

(星野源)ちょっとメールが来ております。これは手前味噌ですいませんな感じなんですが……神奈川県の方。「上白石萌歌さんは雑誌のインタビューで源さんの作品の中では『エピソード』がいちばん好きだとおっしゃっていました」。

(上白石萌歌)そうなんです!

(星野源)僕のセカンドアルバムですね。「……ずばり、どの曲がいちばんお好きですか?」。

(上白石萌歌)ああーっ、選べない! 私、2日目ぐらいに源さんの前で熱弁をしてしまったんですよね。

(星野源)ああ、収録の2日目で楽屋でね。

(上白石萌歌)私は『エピソード』が大好きで。あのアルバムって、なんて言うんだろう? 本や小説みたいにめくるごとにいろんな……それこそエピソードで。いろんな生活に溶け込むような音楽がたくさんあって。

(星野源)ああ、うれしい。

(上白石萌歌)その中でも、私は『ストーブ』っていう曲が好きで。

(星野源)ああ、はいはい。『ストーブ』ね。

星野源『ストーブ』

(上白石萌歌)私のお友達に源さんのファンのお友達がいて。その子から『ストーブ』を教えてもらった時、「これはどう解釈したらいいんだろうね?」みたいなことを話していて。で、よくよく聞いたら、これはお葬式の曲だってなって。そうやってこう……。

(星野源)火葬場の曲なんですよね。

(上白石萌歌)そう。最後、手を合わせて終わるんですけども。どれも、日常の中の一つを切り取ってあるんですけど、そこがすごく奥深いテーマにつながっていたりするので。そういうものを掘るみたいなのが楽しいなと思いまして。聞き込んでます。

(星野源)ありがとうございます。うれしい! それは、いつぐらい? あれは2011年のアルバムだったかな?

(上白石萌歌)ああ、そんな昔の。

(星野源)高校生の時とかに聞いていたんですか?

(上白石萌歌)そうですね。はい。

(星野源)へー。うれしい。あのアルバムは、あれなんですよ。製作が東日本大震災の最中っていうか。

(上白石萌歌)ねえ。そんな話を聞いて。

(星野源)で、1回製作が止まって……っていうのがあって。その中で、どう対峙したらいいんだろう?っていう中で考えながら作っていったのが、そのいわゆる自分の個人的な歌じゃなくて、なにかに自分の感情とかその時の感覚とか、切ないとか辛いとか怖いとか嬉しいとかっていうのをエピソード。それこそ短編小説みたいな形で表現したら、なにかいまの状況の中で……「自分の歌を聞いてくれ!」とかじゃなくて、なにか物語ということにすることで、みんなのものになるんじゃないか?っていうような。なんか、そんな気持ちで作ったのをいま、思い出しました。「小説」みたいなことを言ってくれたので。うれしいです。

(上白石萌歌)いやー、すごく好きです。

(星野源)ありがとうございます! すごいですね。ありがたいですね。

<書き起こしおわり>

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