星野源『おんがくこうろん』J Dilla回の反響を語る

星野源『おんがくこうろん』第1回でJ.Dillaを選んだ理由を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2022年2月15日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でNHK Eテレで放送された『星野源のおんがくこうろん』J Dilla回の反響について話していました。

(星野源)先週の金曜日、NHKのEテレで『星野源のおんがくこうろん』初回放送がオンエアーされました! ありがとうございます。なんだかすごい反響でした。ありがとうございます。皆さん、見ていただいて。で、30分の番組だったのにトレンド1位にもなりまして。めでたいですねー。なんか、あれだよね。裏が『クール・ランニング』で。『クール・ランニング』って面白いじゃない? 面白いから、見てくれる人も少ないかもな、なんて思っていたんですけども。

その時点で、だから『クール・ランニング』が1時間半ぐらいやっていて。でも、ツイート数みたいなのは同じぐらいだったんですよ。だからすごく、みんな見てくれているし、盛り上がってくれているなっていう感じで。本当にありがとうございます。で、『星野源のおんがくこうろん』っていうのは僕とNHKアナウンサーの林田理沙さんと、あとはパペット2人。設定としてはNHKにいるオバケみたいな。解説が大好きで……たぶん『時論公論』とかの解説者の人を見ながら「解説、いいなあ」って思っていたようなパペットのオバケみたいなのが音楽解説をしてくれるみたいな設定で。その中の人は専門家だったりとか、音楽評論家の方、研究者の方だったりに来ていただいて声を出してもらうという。

それでみんなで音楽の話をワイワイしたり、僕が知りたいこととか、あとは僕がもっと音楽のことを勉強したいなっていう風にいつも思うので、勉強をさせていただくという番組です。で、見ている人が自然と音楽を聞く耳だったり、感受性みたいなものが田起こしされてね、今後聞く音楽が割と種から割とすぐに花が咲いたり、作物になるような、そういう音楽の入り口みたいな場所になればいいなと思っている所存でございます。

音楽の入り口のような場所にしたい

(星野源)で、この番組がすごくいろんなところで感想とかもいただきまして。この番組でもメールでたくさんいただいたので、それをどんどん読んでいこうと思います。「『おんがくこうろん』、マジでヤベえ番組でした。NHKのプライムタイムにJ・ディラが紹介されているという事実が信じられませんでした。途中、コメント出演されていたmabanuaさんもご自身のラジオ番組で『NHKでJ・ディラを特集するのは事件であり、源さんだから番組として取り上げることができた』とおっしゃっていました。次のジョージ・ガーシュウィンもとても楽しみにしています」という。ありがとうございます。

mabanua『星野源のおんがくこうろん』とJ Dillaの功績を語る
mabanuaさんが2022年2月14日放送のFM GUNMA『mabanuaの50号より愛をこめて』の中で自身も出演したNHK Eテレ『星野源のおんがくこうろん』についてトーク。さらにJ Dillaの功績について話していました。

(星野源)そうなんですよ。今週の金曜日はジョージ・ガーシュウィン回を放送しますので皆さん、お楽しみに。それで、そうなんだよね。J・ディラというプロデューサーであり、本当に数々の名曲を作り出してきた音楽家を特集させてもらったんですけども。最終的にはJ・ディラだったり今後、取り上げさせてもらう音楽家の皆さんが『プライムタイムで名前で聞けるなんて信じられない』って言われないようになるといいなとは思っています。いろんな音楽というものが世の中にはあって。いろんな音楽のインスパイア元だったり、影響を与えた人だったり、ミュージシャンだったり、プロデューサーだったりっていう人は本当に山ほどいて。

で、なかなかテレビではそういう人を取り上げづらかったり。どうしてもね、表に出るミュージシャンとかアーティストの方が多いのはしょうがないんですけども。でも、僕が普段接している音楽っていうものではそこがすごく大事だったり。そういう人だったり、そういう音楽の面白さみたいなものはいつも感じていて。でもテレビではなかなかそういう部分が見れないなって思っていて。そういうところを出せるような番組に……でも、堅苦しくないというか。ダラッと見ていてもいいような、そういう番組、バランスでできたらなと思っていまして。なので、嬉しいですね。

こういう感じの感想がなくなっていくのが目標ですね。続いてのメール。「『おんがくこうろん』、見ました。今まで自分の好きな音楽は漠然と好きということが多く、ジャンルもバラバラだったので『なにを聞く?』とか『なにが好き?』とか聞かれてもあまりうまく答えられませんでした。だけど今回のJ・ディラ回を見て、好きなハイエイタス・カイヨーテもロバート・グラスパーもどちらもディラの影響を受けていることを知り『これか!』と。点と点がつながり、一見全く違うけど一筋の同じ色の糸が織り込まれているんだと……」。ああ、これはいい言い方ですね。

「織り込まれているんだと思いました。そしてそれをなんとなくつながっていると思っていた私の耳も捨てたものじゃないぞと報われた気持ちになりました。なかなか音楽を深堀りして聞く機会が少ないからこそ、源さん、林田さん、解説員さんたちが醸すぬるま湯のような温度感で伝えてくれる番組、とても贅沢で大切な時間だと思いました。第二回のガーシュウィンも楽しみです」という。ありがとうございます。

そうですね。そうそう。だからなんかね、「これとこれってなんか好きなんだけど、なんでだろう?」って思った時に、そのどちらにも影響を与えている人がいたりね。本当にたしかにしますよね。続いて、千葉県の21歳の方。「音楽についてじっくり話しているテレビ番組を見るのは新鮮で面白かったです。パペットのお二人がメガネをクイッとしたり、レコードをかけたりと細かい仕草がたくさんあってめちゃくちゃかわいかったです」。ねえ。本当にかわいかったね。

「ひとつ、気になったのは林田アナウンサーです。イラストを用いてJ・ディラについて説明をする時、セリフを読むのがめちゃくちゃ上手くて笑ってしまいました。源さんもニコニコしていたので余計に面白かったです。ぜひ、星野ブロードウェイに特別出演していただきたいです」。これはっ! これはいいですね! 林田さん、参加していただきたいですね。ああ、寺ちゃんが拍手をしている。ねえ。いつか、来ていただけるのだろうか? オールナイトニッポンに他局のアナウンサーの方が来るというのは普通になってきましたからね(笑)。でもNHKはどうなんだろうね?

ちょっとでもいつか、ぜひ来ていただきたい。本当にセリフを読むの、上手いですよね。林田さん。そういうところもぜひ、見ていただければと思います。『おんがくこうろん』、目的としては入り口に立ってもらえるような番組ということなので。なんかそんな感じでダラッと見ていただければいいかなと思っております。よろしくお願いします。

今週18日(金)のテーマはジョージ・ガーシュウィンでございます。Eテレで11時から放送です。なのでね、先週は10時半からでしたけども、今度は夜11時からということで。ぜひお楽しみに。で、NHKプラスで放送日から1週間、見逃し配信もしているので前回のJ・ディラ回も見ることができるのでよろしくお願いします。

『星野源のおんがくこうろん』見逃し配信

<書き起こしおわり>

タイトルとURLをコピーしました