山下達郎さんが2022年6月21日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』にコメントを寄せていました。
(星野源)ここで、とある方からコメントが届いているそうです。これ、名前言わなくていいの? まあ、聞けばわかるか。こんなこと、珍しいですよ。いわゆるコメント……コメントをくださるって、なかなか珍しいパターンで。なんか、こっちの企画があって「コメントください」じゃなくて。「コメントが来た! 急に来た!」っていう。ありがとうございます。ということで、聞いてみましょう。どうぞ。
<コメント音源スタート>
(山下達郎)星野源さん、そして星野源のオールナイトニッポンをお聞きの皆さん、こんばんは。山下達郎です。ご無沙汰しておりますが、星野くんの変わらぬご活躍、陰ながら拝見しております。私の曲をいつもかけていただいて、ありがとうございます。星野くんといつ、最初に会ったかというのも記憶がないんで。それぐらいなんか、細々としたというか。で、一番記憶に強いのは2017年。もうあれから5年、経つんだ。民放連の『WE LOVE RADIO』っていう。あれでご一緒させていただきました。
あれから、2018年に星野くんのアルバム『POP VIRUS』。これでコーラスを使っていただきました。不思議な曲でしたけど、なかなか楽しい体験をさせてもらいました。難しい曲です。いろいろと要望もはっきりしてて。『ここはこうしてほしい』ということで、頑張ってやりました。本当に時代が移り変わっていく中ですけども、まだお若いので、これからまたどういう具合に広げられるか、リスナーの皆さん、楽しみにしてると思いますけども。体をお大事に。くれぐれも。あまり無理せず、やってください。
今はどこの事務所もこき使うのが好きなところばっかりなので、そういうところも気をつけてですね。また、こっちも今、ツアーをやっておりまして。もうすぐアルバムも出ますのでバタバタしておりますが。また一段落したら、どこかで食事でもさせていただければと思っております。お互いに頑張っていきましょう。山下達郎でした。
<コメント音源おわり>
(星野源)ありがとうございます! いやー、こき使われております(笑)。私も。いやいや、そうですね。そうなんです。アルバムがね、もう出たんだね。いわゆる日が明けて今日、6月22日に発売ということで。『SOFTLY』っていうね。11年ぶりですって。オリジナルアルバム。ねえ。いやー、本当におめでとうございます。アルバム完成、リリース、おめでとうございます。そしてコメント、ありがとうございます。
(星野源)そうですね。初めて会ったのがその民放連のラジオだったと思いますね。その後、『YELLOW MAGAZINE』の対談で細野さんと一緒に来ていただいたりとか。あとはその『Dead Leaf』という曲でね、参加していただいて。だから一緒にスタジオで達郎さんがコーラスを入れる様をずっと見続けることができたっていうのは本当にもう、めちゃくちゃ勉強になったし。「うわっ、こうやってやるんだ!」っていうのを見れて、本当に嬉しかったですね。あと、本当にすごかったですね。もう、とんでもなかった(笑)。あの神業みたいなものをずっと目の前で見続けられるっていう、非常に楽しい時間でした。
『Dead Leaf』レコーディング
(星野源)そう。で、「難しい」ってずっと言われてました(笑)。僕、なんていうか繰り返しがあんまり好きじゃなくて。1番、2番でどんどん変えてくんですよね。だからそれが「変えるんだね」って言ってましたね。なんかそれを思い出しました。はい。そんなわけでアルバム、おめでとうございますということで。ちょっと今日、達郎さんの曲をかけたいんですけど。アルバム『SOFTLY』の1曲目に『フェニックス』っていう曲のアカペラバージョン。新しく録ったバージョン。去年だったかな? 去年の番組のために録り下ろしたというような、そのバージョンが入ってるんですけど。
その『フェニックス』の原曲というか、2005年リミックスの方なんですけど。久しぶりにその『フェニックス』を聞いて。アカペラバージョンを聞いて。「ああ、いいなあ」と思って。今の時代っていうか、この本当にね、もう本当に「移り変わっていく」って達郎さんもおっしゃってましたけど。どんどんなんか予想もしないことが起きたりとか、今はとにかく苦しい感じがあるし。そういう時代の中で、どういうアルバムを届けるんだろう?って思ってたんですけど、1曲目にそれが来てて。
なんか前に聞いてた印象とはまた全然違う受け取り方を自分がして、すごく素敵だなと思い。きっとこの……あれですよね。『オールナイトニッポンGOLD』も今日、やられていたんですよね。だからこう、達郎さん、働いてますね(笑)。「めちゃめちゃ働いてるな、達郎さん! 大丈夫ですか?」っていうのは非常に心配なんですけど。ぜひ達郎さんもお体にお気をつけて。またご飯をご一緒させてください。
なので、アルバムの曲はちょっといろいろかけてらっしゃると思いますので『フェニックス』のその2005年リミックスの方をのちょっと聞きたいと思います。で、それに合わせて『SOFTLY』の方もぜひ皆さん、聞いていただければと思います。山下達郎で『フェニックス』。
山下達郎『フェニックス』
<書き起こしおわり>