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星野源『Dead Leaf』を解説する

星野源 アルバム『POP VIRUS』発売と5大ドームツアー発表を語る 星野源のオールナイトニッポン
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星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でアルバム『POP VIRUS』の中から『Dead Leaf』を紹介して解説。山下達郎さんとの共演や歌詞の意味などを話していました。

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(星野源)そんなところで星野源ニューアルバム『POP VIRUS』の中から1曲オンエアーして話そうのコーナー。今週オンエアーする曲のタイトルは『Dead Leaf』でございます。メールを読みたいと思います。東京都の男性の方。「僕は親の影響で山下達郎さんを敬愛しているのですが、今回の源さんのアルバムに達郎さんが参加されたので、いてもたってもいられず、フラゲ日に無事購入しました。実際に曲を聞いてみると、出だしから達郎さんのあの声が飛び込んできて、うち震えました。ドゥワップ色を出すために達郎さんに参加を依頼されたそうですが、ネオソウルとドゥワップの融合というアイデアはどこから出てきたのでしょうか?」。メール、ありがとうございます。

もう一通。大阪府の方。「『Dead Leaf』、素敵な曲ですね。大好きです。先日、山下達郎さんがご自身のラジオでこの曲をかけてくださいました」。ああ、僕もこれね、聞かせいただきました。ありがとうございます、本当に達郎さん。

山下達郎 星野源『Dead Leaf』を紹介する
山下達郎さんがTOKYO FM『山下達郎のサンデー・ソングブック』の中で自身がコーラスで参加した星野源さんの楽曲『Dead Leaf』を紹介していました。

「……曲紹介で『この曲は3分ほどの長さの曲ですが、5曲分ぐらいのエッセンスが詰まった曲でございます。Aメロが何回か出てきますが、ひとつとして同じものはありません。分からないでしょうが、全部違うんです。若い人がこのような曲を作るなんて、すごいですね』と感心しておられました。それから少し間があって、達郎さんがフッと笑ったんです。まるでレコーディングの時を思い出しているかのように。そして『お手伝いさせていただけて嬉しかったです』とおっしゃっていました。源さんが達郎さんとのレコーディングが宝物のような時間だったと感じたように、達郎さんにとっても素敵な時間だったのではないでしょうか。聞いているこちらも嬉しくなりました」ということで、ありがとうございます。

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山下達郎とのレコーディング

そうなんです。この曲はですね、僕が作詞・作曲・編曲もしまして、バンドで録音したものにですね、達郎さんにお願いをして、山下達郎さんがご自身のアルバムとかライブとかでもやられている、ご自身の声を多重録音してやるドゥワップ曲というのがありまして。そのドゥワップのコーラスっていうものを入れていただきたいなと思いまして、オファーさせていただいたら、ライブで本当にお忙しい時期だったんですけど。「ライブが終わったら大丈夫だよ」っていうことで。「もちろん、それまで待たせていただきます」ということで、やらせていただくことになりました。

前も話したっけ? 話してないっけ? そのレコーディングのその現場と言いますか、立ち会わせていただいて。本当に最高な時間だったんです。その達郎さんにも「君がディレクターだからね。ディレクションだからね。何も遠慮せず、何でも言ってね」という風に言っていただいて。と、言ってももう言うことは何もないんですけれども。一緒にね、スタジオの中で録音をさせていただきました。

星野源 山下達郎との共演曲『Dead Leaf』を語る
星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で新作アルバム『POP VIRUS』に収録される山下達郎さんとの共演曲『Dead Leaf』について話していました。

で、このアイデア自体は、どのあたりだったかな? イエローマガジンね、その前のイエローマガジンで細野晴臣さんと山下達郎さんと3人で鼎談をさせていただく機会があって。そこでネオソウルの話にちょっとなったりしたんですよね。ディアンジェロとか。そういう話になったのは、それはそれで普通に終わった話なんですけど。その他にも細野さんとのテレビブロスの対談連載でもディアンジェロの話になったりとか。何か、そういう先輩方……いわゆるネオソウルっていうジャンルをやらない先輩方と、ネオソウルというジャンルの話になることがあって。

細野晴臣と星野源 D’Angelo『Playa Playa』を語る
細野晴臣さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』にゲスト出演。星野源さんとお互いの選曲を聞き合うコーナーでディアンジェロ『Playa Playa』、スライ・アンド・ザ・ファミリーストーン『Frisky』を聞き、語り合っていました。

なんか、その中で自分がたぶん、その2つが合わさるということが新鮮だったし、面白かったんですよね。そういう話で盛り上がれるということで。それでアルバムの曲を考えていた時に、ネオソウルの曲の中にドゥワップ・コーラスがあると面白いんじゃないか?って。で、いちばん最初はその、ドゥワップってね、いわゆるブラックミュージックの本当の先祖のような存在ですけれども。

なんとなくあの、ビーチボーイズとか、そういうコーラスがネオソウルに重なったらすごく面白いんじゃないかなっていう、なんかその違和感としての最初のアイデアではあったんですけど。その中で「あれ、ちょっと待って。でもそれはもう日本には山下達郎さんしかいない!」って。そう考えた時に、「いや、違和感ではなくて、それはもう、ものすごくぴったりなのではないか?」って。なんかそういう風にどんどんどんどんアイデアが頭の中で変わってきまして。

で、自分で実際に曲を作ってみないとなんとも……なので。自分で曲を作ってみて「ああ、これは行けるのではないか?」ということで、達郎さんにお願いしたという経緯でございます。じゃあ、まず曲を聞いていただこうと思います。それではアルバム、もう発売中でございます。まだ買ってない方がいるんですね? ダメですよ。いろんな方法で手に入れられますから。そんなあなたも、これを聞いてぜひポチッとしていただけたらと思います。『POP VIRUS』収録曲でございます。星野源で『Dead Leaf』。

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星野源『Dead Leaf』

(星野源)はい。お送りしたのは星野源ニューアルバム『POP VIRUS』に収録されております、山下達郎さんがコーラスアレンジ、そしてコーラスをしていただきました。『Dead Leaf』という曲でございました。いかがだったでしょうか。この曲、曲ができて、それで歌詞を書いた時がええと、その時が割と景色の良い所にいて。街が見渡せるみたいなところにいたんですよ。東京の街が。それで、歌詞を考えていて。窓の外にね、そういうのが広がっていて。夕暮れだったんですけど、なんか街を見ていて「ビル、でけえな」みたいに思っていて。

で、そのビルを見てた時に、夕日が落ちていく方向にっていうか、まあビルがあって。それで地平線の方に夕日が落ちていってたんですけど、なんかその様が昔どっかでなんかそのサルが夕日をすごい見てるって映像を見たことがあって。たから猿も「夕日がきれいだ」って思う気持ちがあるんじゃないか? みたいな。なんかそういう映像を見たことがあって。それがなんか、東京のビル群が全部猿に見えて。夕日をこうやってボケッと見てるみたいな感じに見えて。それでこういう書き出しに……「立ち尽くした冷えたビルが 猿みたいに夕日見てた」という。

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「電波真綿」

で、なんかその冬になっていく感じ。それもなんか表現できるのではないかということで、こういう歌詞を書き始めたら割と数時間で全部書けました。バーッと。で、個人的にはもう「電波真綿」という言葉が思いついたので、「もうこれは大丈夫!」みたいな感じでしたね。「電波」は普通の携帯電話とかの電波で、「真綿」は「真綿で首を絞める」の真綿ですね。電波、そして真綿という言葉をつなげて、なんとなくその感じっていうの表現できたというのは「ああ、やったぜ!」みたいな。

で、今回僕、ちょっと何て言えばいいんだろう? その謙虚さとかではなく、そういうのはもういいから、とにかく自分を褒めようと思って。「いいな!」って思ったら「お前は天才だ!」とか言いながら作詞していましたけども(笑)。「いいの思いついたぞ! お前は天才だな!」とか言いながら曲を作っていました。なんで……(笑)。そんな中で割と早くできた曲ですね。

で、昔から「言葉がこれじゃ足りねえなあ」って思うことが多くてですね。「この言葉じゃねぇんだけど、でもいちばんこれが近いな」みたいな。なんかそういう感覚みたいなのがあって。そういう感覚を持っている人っていうのを自然と描いていくような感じの歌詞になりましたね。で、ラブソングになりましたね。なんかね。それで結構、今回アルバム曲の中ではじめの方に書いた歌詞なんですけど、ここからどんどんラブソング群が増えていくっていう感じだったんですよね。

で、最後の1行とかもですね、なんか書いていてすごく気持ちが良くて。非常に自分でも好きな曲でございます。それと、あと楽曲の中では小林創さんという、いつもお世話になっておりますジャズピアニストの方が弾いてるキーボードがですね、オルガンにちょっと聞こえるんですけど、JUPITER-8というアナログシンセサイザーでですね。すんごい機械なんですけど。僕が作曲して編曲した曲の中ではSAKEROCKの『ホニャララ』っていう曲のキーボードで使ってるアナログシンセサイザーと同じ機種でございます。すごい昔の。

で、それを使って。こういうアレンジの楽曲って大体オルガンがもうなんかスタンダードだったりとか。エレピだったり、ウーリッツァーだったり、フェンダー・ローズだったりとか。あとはもうオルガンだったりとかするんですけれども。それなんか、それじゃああれだなと思って。シンセで音作りをして作ったっていうのが非常に楽しかったです。「ああ、こういう感覚になるんだな」っていう。なんか、どこのものでもない感じになんとなく自分の中でなって、非常に作っていて楽しかったです。そんな感じで『Dead Leaf』、ぜひみなさん、たくさん聞いていただければと思います。そんな感じでお送りした曲は星野源で『Dead Leaf』でした。また来週ね、何かそういう話ができればと思っております。

(中略)

(星野源)17歳、千葉県の方。「源さん、こんばんは。最近僕は『アナログな感じが好き』というわけでRadikoから携帯ラジオで聞くようになりました」。ああ、なるほどね。Radikoでスマホとかで聞いてたけども、そうじゃなくて携帯ラジオで電波で聞くようになったと。「……『Dead Leaf』をこれで聞くと、Aメロのドゥワップの時にコーラスがザザッとバグるような音がラジオから聞こえ、非常にきれいなハーモニーとすごくマッチしてきれいなことに気づきました」。ああ、いいよね。こういう感受性! 10代ならでは。いいですね。ねぶり棒あげます。

わかるわかるー! 僕もこんな事ばっかり考えた。10代で高校卒業してから、アナログレコードプレーヤーを手に入れて。で、100円レコードとかあるじゃん? で、レコードをね、ヤン富田さんっていうミュージシャンの方がアナログレコードを100円とかで買ってきて、四つとか三つに割るの。それで、全然違う種類のレコードをつなぎ合わせて、新しいレコードを作るっていうのをやってたことがあって、それをやってたりしてたの。で、それでたまたまテンポが合うとか、メロディーが合うとか、そういうことが起きるんですよ。

で、それをすっごい面白いと思っていて、それをやりまくったりしていた時に、それとまた違うことをやってみようと思って、ラジオをずっとかけながら、レコードをかけて、テレビもずっと回して。ずっとそれを聞いて、音楽がたまに全部の音楽がリズムとかハーモニーが一致する時があるんですよ。「楽しい~!」とか言って。1人で(笑)。一人暮らしの部屋で「最高!」みたいな(笑)。そういうことばっかりやっていましたね。バイトから帰ってきて(笑)。10代の終わり。アホでしたねー。うん。

でも、そういうの、感性は大事ですよ。ラジオだとちょっと音が違うとかさ。無理やり圧縮してさ。iPodが出だした時、全然音がよくないんだけど。その時のデータの圧縮技術って。でも、それがよかったりするんですよ。MP3よりもAACだったかな? その方が俺は好き、みたいな。で、いちばん圧縮している音がいちばん好きみたいな。その音で古いSP盤の音をiPodに入れたりすると叙情的になるとか、そういうことばっかりやってましたね。

<書き起こしおわり>

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