安住紳一郎 ドイツ・ミュンヘンのホテルの朝食バイキングでの大失敗を語る

安住紳一郎「1時間弱・強」の世代ギャップを語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2022年3月6日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中でドイツ・ミュンヘンのホテルの朝食バイキングの思い出を紹介。そこでしてしまった大失敗について話していました。

(安住紳一郎)さて、もうひとつお便りを紹介します。先週の放送で歯磨きを買おうとして、女性用の脇の制汗剤で歯を磨いてしまったというお話がありました。これもたくさんお便りいただきまして。ありがとうございます。

(中澤有美子)そうなんですね(笑)。

(安住紳一郎)いや、本当にね、歯磨き問題は奥深いみたいで。「海外生活長い」っていう方からも「アグリー!」っていう意見が届いてます。ありがとうございます。なので日本に帰ってきた時は日本製の歯ブラシをしっかり買い込んでから、もう1度お戻りになるっていうようなお話がたくさんありました。

(中澤有美子)そうかー!

(安住紳一郎)「もう30年近く海外での仕事をしており、海外出張によく出掛けるのですが、7年ほど前に南米コロンビアのボゴタのホテルに滞在しました」。うわー、ちょっとわからないですね。コロンビアって、ちょうどパナマの南米側でしょう? ちょうどくっついている、パナマ運河で渡れるところの南米の入り口じゃない? ベネズエラのところでしょう? よく覚醒剤とか密輸したりするところでしょう?

(中澤有美子)映画ではそういう風になっていたりしますね。

(安住紳一郎)「バゴタのホテルに滞在しました。ボゴタは高度が2000メートルと高地で空気が薄く、夜中に目が何度も冷めてしまうので前日の夕食での痛飲もあり、少しボーッとして朝食会場のレストランに向かいました。その日は週末で客も少なく、また開店したばかりでほとんど他の客がおらず、広い店内に2人ほどの客しかいませんでした。ボーイさんに席を案内され、ビュッフェスタイルでしたので目を覚ますべく、飲み物を取りに向かいました。オレンジジュースを取り、その横にバナナスムージーのような液体が横に並んでいましたので、ちょうど良いなとそのお洒落なグラスを手に取り席に着きました。

オレンジジュースを飲み、次にバナナジュースを一気に飲んだ瞬間、『ああ、これは飲み物ではない』と気付きましたがすでにその液体は口の中に入っており、そこそこいい感じのホテルでありましたので、仕方なく飲み干しました。『なんだ、これは?』と次第に覚醒しながらも、思い当たるものが浮かばず。でも何となく味わったことのあるものでもありました。場所によってはこれまでも奇なものを食べてきたので『海外、特に南米だからいろんなものがあるな。でも俺には合わない。2度と飲まない』と他のものを食べ始めたところ、先ほどのボーイがそのグラスを怪訝な顔をして下げていったのでした。

後でよくビュッフェのテーブルを確認すると、その液体の横には小さな鉄板を置いてあり、なんと私が飲んだのはパンケーキの素で、そこで焼くように用意されていたものでした。これまでパンケーキは焼いたもの、もしくは目の前で焼いてくれたものがほとんどで、液体を自分で焼くのを初めて。なおかつジュースやヨーグルトドリンクと区別なく置いてあるので、誰でも間違ってしまうのではと思いました。生のパンケーキを飲んだのは初めてで、かつ結構量が多かったので大丈夫だろうかと少し心配だったので、日本に住む家内にLINEで連絡をしたところ、『心配ならお湯、大量に飲んでおけば?』とのんきな返信が来て、とても南米で寂しい思いをした次第です」。

そりゃ寂しいよ。南米の高度2000メートルのところで仕事してるんだから。奥さんも優しくしてくださいよ。まあでも奥さんにしてみたらさ、「なにやってんのよ?」って話だよね。朝からね、なんかLINEが来て。「大変! パンケーキの素、飲んじゃった」「知るか!」っていう。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)「『心配ならお湯を大量に飲んでおけば?』とのんきな返信が来て、南米で寂しい思いをした次第です。それからは不明なものが置いてあった際にはお店のスタッフにかならず聞くようになりました。制汗剤の味は知りませんが、生のパンケーキは濃い自然薯から旨味成分を取り除いたような味でした」。それはマズいね(笑)。うーん。これはね、なかなかないですね。

(中澤有美子)たしかに、見た目は似てるかも。ドロッとしてね、クリーム色でね(笑)。でも、たしかに自分で焼くように置いてあること、ないですからね。

わくわくする海外の朝食バイキング

(安住紳一郎)そうですね。海外の朝食食べ放題、ビュッフェ、バイキングはわくわくしますよね。私も偶然行くことになったドイツ・ミュンヘンっていう街で……あれもなかなか大変な出来事でしたけれども。最近ね、ラジオ聞き始めたという方は何のことか分からないので、何かその、それらしいラジオクラウドなり、YouTubeなりで遡っていただければと思いますが。最近、聞き始めてくれた方も何人かいらっしゃるようで。「しょうゆ大使セレクト三口醤油皿の『しょうゆ大使』って誰ですか?」っていう初歩的な質問もありまして。ちょっと私も目が覚めた思いがしました。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! そうか(笑)。

(安住紳一郎)最近、聞いた人は何のことかわかんないよね。「しょうゆ大使って、誰?」って感じだよね。しょうゆ大使って、ごめんなさい。私のことなんです。何回も言ってたから、もう皆さんにとっては耳タコかなと思ってあんまり言わないようにしてたんですけど。最近聞き始めた人にとってはわからないことだらけですよね?

(中澤有美子)そうですね(笑)。

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(安住紳一郎)私がかつて、不幸な理由でドイツのミュンヘンに26時間ぐらい滞在したことがありまして。これもまたちょっと懐かしい話ですけども。

(中澤有美子)いい話ですよ。

(安住紳一郎)ミュンヘンで、ちょうどね、飛行機の搭乗がうまくいかなくて。たしか当時、ミュンヘン空港で何かトラブルがあって。「空港側の責任だ」ということで私たちにホテルと交通費を手当してもらって。ただ「ミュンヘンでの時間は自分たちで潰しなさい」みたいな感じでほっとかれたもんですから、することがなくて。しかも飛行機を乗り換えする予定だけだったんで、手持ちの現金とかを持ってなかったので大変困ったっていう話があったんですが。その時にお腹ペコペコで向かったホテルの朝食会場で、ミュンヘンのホテルだったんで。

「ソーセージとビールってあるのかな?」なんていう気持ちになりまして。「朝食ってビール、普通は置いてないけど。ミュンヘンだったらあるかも?」なんて。もうそんな気持ちでもやもやしてますから。もう「ビールってあるのかな?」って、それしか考えてなくて(笑)。しかもまた夜ね、「外に出てはダメだ」とかって言われてたんで。外の売店にビールとかを買いに行く、そんな甲斐性もないもんですから。ミュンヘンのそのビールお預け状態になってるんですよね。「ビール、あるんじゃないかな?」と思って。

(中澤有美子)そうね!

(安住紳一郎)当時はミスター原田と一緒にそのホテルに缶詰めになってたんですけども。原田さんもビール好きだったんで。「ビール、あるんですかね?」「いやー、朝食会場にはないとは思うけど……あるかも?」なんて言って(笑)。「別料金だったら払えないですけどね」なんて言って。そしたらちょうど、ビールサーバーみたいなのがあったんですよ。で、「これは間違いないんじゃないかな」と思って。でも、注ぐグラスが用意されてなくて。

「えっ? どういうこと?」なんて思って。原田さんとドキドキしてたんですけどね。でもなんか、それらしいガラスのコップをうまく見つけてきて。「間違いないですね!」って言ってレバーをグッとひねったら、そこから熱湯が出てきたんですよ。それでガラスのコップを持っているから「あちーっ!」ってなっちゃって(笑)。思い込みって、怖いよね? 「絶対にビールが出るもんだ」と思ってるから。ミュンヘンだし。ミュンヘンでこんなシルバーのやつがあったら、絶対ビールだと思ってたから。で、立派な、すごい縦長の、なんかトルコの水タバコみたいなこういうお湯タンクだったから。「これは絶対ビールだ」と思ってグッとひねったらものすごい熱湯が飛び散ったんだよね。

ビールサーバーだと思ったものから熱湯が出る

(安住紳一郎)「危ないな」と思って。なんていうの? きれいにストレートに出ない蛇口みたいな感じで。みんな、急須みたいなのをおっつけて入れるタイプのあれだったから。そんな細いグラスを下に持ってる人なんかいなくて。ちょっとシャワータイプぐらいの感じでザーッとなって。「危ない、危ない。怖いな」って思いましたよね。びっくりした。そしたらほら、ホテルのドイツの方がいらっしゃって。「アジア人、なにしてるんだ、バカッ!」みたいになっちゃって。うん。

(中澤有美子)アジア人、怒られる(笑)。

(安住紳一郎)そう。びっくりした。「アインス、アハト、ツヴァイ!」って。「また怒られた!」って思って。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)「ネーヒスト!」って。あ、ごめんなさい。これは「次」っていう意味なんですけど。「Next」っていうのをドイツ語では「ネーヒスト!」って言うんですけども。私、ドイツのホテルで「アインス、アハト、ツヴァイ!」って。これはね、「182」。私、182号室に寝泊まりしていたので。「182号室の安住」って言われていたんで。「アインス、アハト、ツヴァイ! アズミ、ネーヒスト!」ってやると「安住さん、次」っていうことなんだけども。だから、すごい上手でしょう?

(中澤有美子)上手! とても上手(笑)。

(安住紳一郎)はあ、びっくりした。はっきり覚えちゃった。「182、安住、次」。使えますからね。

(中澤有美子)使えますか?(笑)。

(安住紳一郎)使えます、使えます。「ヤーパン!」っていうんだよね。「日本人」っていう意味ですね。すいません。ごめんなさい。

<書き起こしおわり>

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