安住紳一郎 海外リスナーからの新型コロナウィルス現地情報を紹介する

安住紳一郎 海外リスナーからの新型コロナウィルス現地情報を紹介する 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2020年3月22日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で海外在住のリスナーから届いた現地の新型コロナウィルス関連のお便りを紹介していました。

(安住紳一郎)この番組は関東に流れている放送なんですけれども、海外にお住まいの方からもたくさんお便りいただいていますので、今日は番組冒頭で海外の皆さんからのお便りを紹介してまいります。フランスのパリからお便りをいただいています。「カナ」さん。女性の方。ありがとうございます。

(中澤有美子)ありがとうございます。

(安住紳一郎)「昨今のこちらの情報はすでにご存知のことと思いますが。先週の火曜の正午よりフランスでは厳戒態勢が敷かれております。外出禁止と報道されているので日本に住む友人たちからは『食べ物はあるのか? トイレットペーパーは大丈夫なのか?』と心配されていますが、自分で外出許可書をダウンロードし、必要事項を記入し、携帯すれば買い物やちょっとした運動、犬の散歩にも出られる状況なので軟禁状態ということはなく、街の中も人々が距離を取って粛々と行動しています。

ただし個人行動厳守で外出先で友人や家族と会うことは禁止されている状態です。日本の報道の映像には警察官が取り締まる静まり返ったパリの街に、ただただ行き場のない雰囲気が漂っているという光景が映っていますが、実情では皆、在宅で仕事をし、子供たちはオンラインで授業。時々バルコニーから中庭や向かいのアパートの人と手を振り合ってあいさつしたり。ちょっと近所を歩いてきたりと決まった範囲の中でできるだけ元気に楽しく、いつもの生活を続けています。

先日は友人たちとオンラインでつなげ、画面越しに飲み会をしました。このオンライン飲み会はあちこちで行われているようです。今、フランスでは過酷な日々を送る医療従事者の方々に感謝とエールを送るため、夜8時に窓を開けて一斉に拍手する運動が広がっています。私たち夫婦も毎晩、感謝の気持ちをこめて『ありがとう』と拍手しながらきちんと自己管理をしようと気持ちを改める時間を過ごしています。

今、さまざまな事情で海外で暮らす日本人の皆さんも日本にお住まいの皆さんも、きっとそれぞれの場所で頑張っておられることと思います。1日も早く世界の事態の収束を願っています。長文失礼いたしました」という、フランス・パリよりカナさん女性の方。ご主人とお住まいのようですけれども。

今、日本人は130万人近い方が海外で生活をされているということのようですので。当然、たくさんいらっしゃるわけですが。スペインからもいただいています。ありがとうございます。カナリアス諸島(カナリア諸島)にお住まいだということですね。ちょうどモロッコの沖合ですよね。もうアフリカに近いと思いますが。スペインから「ミー」さん。ありがとうございます。

(中澤有美子)ありがとうございます。

(安住紳一郎)「ただ今、スペインはコロナの影響で外出禁止令が出て、スーパーや病院以外は基本的に家から出てはいけないということで、子供は家で退屈しています。外出すると高い罰金を払わなければならず、家族に会いに行くこともできないようです。飛行機も入ってこず、孤立状態です。店も強制的にクローズで、失業した人がほとんどです。そんな中、子供が元気なのがせめてもの救いです。早く状況が改善し、人々が自由に生活できる日が来ることを願っています」。スペインのカナリア諸島……カナリア諸島とも言うようですけども。たしかに大陸ではなくて島なので、また状況が違うのかもしれませんけれども。なかなか衝撃的な……。

(中澤有美子)そうですね。大変ですよね。

(安住紳一郎)「失業した人がほとんどです」という……。ドイツからいただきました。ドイツのツィーゲルハウゼンの「チャイカ」さん。ありがとうございます。

(中澤有美子)ありがとうございます。

(安住紳一郎)おかしいですね? 関東にしか流れてないラジオなんですが。むしろもう千葉よりもお便りが来るっていうね。千葉の人たち、意外にこの番組に対しては距離を取ってますからね。ちょっとすごいね。本当。ツィーゲルハウゼン。初めて聞きますけれども。「ドイツは事実上、国境が封鎖されました。いろんな施設やお店が続々と閉鎖になり、人と会う機会が少なくなってきていて皆、ストレスが溜まっています。

そんな時に電話で友達の声を聞くと、気持ちが安らぎます。改めて人の声の温かさに気づかされました。今は大変な時ですが、自分のできることを精いっぱいやりたいと思います」。この方は24歳で行っていらっしゃるのかな? 日本に暮らしてても不安なのにね、海外で……「もしかしたら日本にしばらく帰れないかも」って思いながら、また慣れない中で、パニックの中で生活するというのはね。まあ言語にも少し不安がある人もいるでしょうし。

(中澤有美子)そうですね。いかばかりかと思います。

(安住紳一郎)子供のこととか考えると……。フランスからいただいています。「私は南フランスのモンペリエという田舎町に住んでいます」。結構ね、フランスからのお便りが多いんですよね。もともと私はしゃべり手として比較的、フランスとの親和性が高いということは自分でも何となく気付いてたんですけども。

(中澤有美子)フフフ、そうだったの?(笑)。

「比較的フランスとの親和性が高い」(安住紳一郎)

(安住紳一郎)やっぱり、そうですね。まあ、あらためて自分もそういう風に理解しました。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)ちょっとね、私の……何て言うんですかね? こう、うん。ブラックジョークっていうか、何て言うんですか? その、エスプリっていうんですか?

(中澤有美子)フフフ、エスプリ(笑)。

(安住紳一郎)それは比較的フランスの方から評価されてたんですよね。あとはまあ国内ですと東京よりも川崎の皆さんね。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)いや、本当なんですよ。あと横浜の青葉区の皆さんからの支持が非常に多い、強いんですよね。あとは沖縄の与那国島ですけどね。これは何回もお話ししましたけども。いや、やっぱりその地域によっての好き嫌いっていうのはありますよね。私はどちらかと言うとヨーロッパではフランスの皆さんからの支持が厚いですね。自分で言うのも何ですけども。これは事実なんでお伝えしますけども。先日も1ヶ月半ぐらい前にフランスのパリで撮影した時もですね、フランスに在住のコーディネーターの皆さん方から「日本からは何人ものキャスターにアナウンサーが取材に来るけれども、やはり安住氏は違う」って言って。

(中澤有美子)ああ、そうですか?

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(安住紳一郎)「ブラーボ!」でしたよね。やっぱりね。

(中澤有美子)ああ、そうですか。「セ・ボン、セ・ボン」で。へー!

(安住紳一郎)「ああ、そうか」って思いましたね。ただ単に移動の車の中でディレクターと喧嘩をしてただけなんですけども。

(中澤有美子)ああ、そういうところがいいんだ?

(安住紳一郎)そういうところがいいみたい。「日本から来るアナウンサーとかキャスターとかは耳馴染みのいいことしか言わない。フランスのキャスターなんかは必ずもう画面上で怒っている。日本から来るタレントさんなんかは楽しい感じばっかりで取材されてて、安住氏は車の中では常に喧嘩をしている。そのスタイルが私たちにはたまらないね!」なんて言って。

(中澤有美子)すごい腑に落ちました(笑)。

(安住紳一郎)そうですね。「すごくノーと言える感じが素晴らしいですね」なんて言われて。「ああ、そうですか?」なんて(笑)。「俺、そんなこと言ってたかな?」と思ったらただ純粋にその車の中でスタッフとギャーギャー言ってたのがね。いつも通りやっていたみたいで評価されましたね。

(中澤有美子)そうですか(笑)。

(安住紳一郎)話半分以下にして聞いてほしいんですけども。そういうことがありますね。あと、与那国島の話はしましたもんね。前ね。……この話もします?

(中澤有美子)お願いします(笑)。

与那国島・竹富島で評価が高い理由

(安住紳一郎)ああ、そうですか。しましょうかね話rあ。与那国島と竹富島か。そうですね。沖縄県ですけれども、与那国島とか竹富島はですね、しばらくテレビの放送がNHKしか入らない時代がずっと続いていたんですよね。やはり離れてますからね、電波の状況が……。それで、いわゆる民放という、民間放送が受信できるようになったのが1999だか2001年くらいなので、まだ20年ぐらいしかたってないという。なので、民放の歴史が浅いんですよね。それで私が1997年から仕事をし始めてまして、何となく他の地域だと私が1年生、一番最初の仕事の取っかかりのところを見てる人たちが多かったりするので。「ああ、安住というしゃべり手はだいたいこういう人だ」っていうことを最初から理解してますもんね。

(中澤有美子)ええ。

(安住紳一郎)そうすると、当然等身大の評価になるんですが、その沖縄の離島の皆さん方は2001年とか2002年くらいから見始めてますから、私がもうすでに中堅として出始めてたんですよね。で、比較的自分のレギュラー番組とかをしっかり持ち始めてる頃の途中から見ているものですから、その島の人たちからしてみると「この人はテレビの歴史の最初からいた人」みたいな。だから黒柳徹子さんとか大橋巨泉さんなんかと一緒にスタートライン上に私を見てるわけですよね。

(中澤有美子)フハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)で、司会者みたいなことをしてるから、「ああ、この人はもう最初からテレビにいた人だ!」っていう風な認識をお子さんから年配の方まで思ってるわけですよね。なので竹富島とか与那国島に行きますと、私が結構あれなんですよね。黒柳徹子さんばりのベテラン感として扱ってくれるわけですね。「あららららららーっ! 安住先生! 沖縄までロケに来て! いや、大御所なのにー!」って。

(中澤有美子)ええ、ええ(笑)。

(安住紳一郎)みんな、ポカンとするわけ。だから最初、からかわれているのかな?って思うのね。でもね、本当に「いやー、ずっと見てたから。小さい時から……」って70のおじいちゃんまで言うのね。

(中澤有美子)70のおじいちゃんが?(笑)。

(安住紳一郎)いや、違うんだよ。70歳のおじいちゃんは見ていないんだけども、でもそういう感覚になるのね。……悪くない!

(中澤有美子)そうですね(笑)。

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