安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中で七夕の短冊の願い事についてトーク。いままで各地で見てきた中で印象的だった短冊の願い事を紹介してきました。
(安住紳一郎)あの短冊の願い事っていうのはやっぱり、あんまり人としては人の願い事を見るっていうのはよくないですよね。
(中澤有美子)まあ、そうですかね。おおっぴらにはね。
(安住紳一郎)ただ、目には入りますよね。
(中澤有美子)はい。知りたい感じはあります。
(安住紳一郎)幼稚園児とか小学生とかが書いているのは面白いですもんね。私は、かならず見るんですよね。悪趣味ですね(笑)。
(中澤有美子)フハハハハハハッ! うん、大好物(笑)。
(安住紳一郎)大好物ですよね。もう私は七夕の短冊になにが書かれているのか?っていうのを地域ごとにまとめて、なにか社会の役に立ちたいっていう気持ちになっていますからね。私がこれまでに見てきた街角に飾られているお願い事の短冊の飾り。それを見て面白かったのは2ヶ所ですね。これは前にも話しましたけど九州の久留米の駅で近くの保育園とか幼稚園児のみなさんが書いたということなんですが。久留米っていうのはとても明るい街じゃないですか。たくさんの芸能人の方が生まれるぐらい華やかだし。チェッカーズがいる、松田聖子さんがいる、吉田羊さんも出たところでもありまして。
(中澤有美子)そうですね。
(安住紳一郎)人口に比して大変に華やかというか、根が明るいというか。すごく楽しい街なんですけども。だからやっぱり幼稚園児たちが書くお願い事も奮っているっていうね。
(中澤有美子)「奮っている」(笑)。
(安住紳一郎)もう個性が爆発しているわけですよね。特にね、久留米の6歳、7歳の男の子のその個性の奔放さたるやっていうことですよね。びっくりしました。もう本当に。すごかった。いっぱいあって。で、保育園の先生たちの訂正とかをはるかに超えちゃった感じね。で、私が見ていちばん驚いたのは「東京のホテルになりたい」っていうね。そういう男の子のお願い事があって。「ああーっ!」って思ったね。
(中澤有美子)わあ!
「東京のホテルになりたい」
(安住紳一郎)「ウルトラマンになりたい」とかね、そういうのもあったりしたんだけどね。あと、もうひとつおすすめなのは東京の丸の内。地下鉄の駅でたぶん読売新聞の本社につながっている駅だと思うんですけども。あのあたりはもう銀行の本社やら大手商社やら不動産会社やら、そういった財閥系企業の本社なんかも集まっていたりしますよね。そこに七夕飾りが地下鉄の駅かなんかのご厚意で置かれているんですけども。それがね、結構わっさりとお願い事が書かれているんですよ。
(中澤有美子)ああ、そうですか。たわわに実って(笑)。
(安住紳一郎)たわわに。これ、私は好物だからね、逃さないでしょう。6年ぐらい前かな? 観察をしに行きましたね。うん。当然ね、書かれていることは勤め人たちの切なる願いでしたね。
(中澤有美子)ああ、お勤めの人たちが主に書いている感じ?
(安住紳一郎)あそこはむしろ、ショッピングをするような場所ではないので。特に出口によっても違いますもんね。
(中澤有美子)はいはい。子供なんかのはあまりない感じ?
(安住紳一郎)ないですもんね。だからすごく大人たちの切実な声が書かれていましたけどもね。
(中澤有美子)はー! どんなだろう?
(安住紳一郎)そうですよね。まあ、みなさんも想像がつくと思うんですけどもね。転属願みたいなのがそこに書かれているんですね!
(中澤有美子)フハハハハハハッ!
七夕の短冊に「転属願」
(安住紳一郎)ザーッと書いてありました。びっくりしました。「これはなんだ? 目安箱なのかな?」みたいな感じになっちゃったり。直訴しちゃったりとかして。
(中澤有美子)アハハハハハハハッ!
(安住紳一郎)具体的な日経平均株価とか書かれていましたもんね。
(中澤有美子)へー!(笑)。
(安住紳一郎)「ふーん!」って思いましたけどね。なかなかね、いろいろとありましたね。どこだったっけな、あそこ? 面白かった。大手町かな? あとは「何事もよい方向へ向かいますように」とか「人生充実しますように」とか「全ての願いがかないますように」とか。そういう「ああ、いろいろな問題を抱えていらっしゃるんだな」っていうようなね。「ポケットを叩いたら1万円が出てきますように」みたいな。そういう現実逃避型とかね。
(中澤有美子)フフフ、ファンタジー(笑)。
(安住紳一郎)ファンタジーの方に逃げちゃったりとかね。それから具体的に「明日も笑顔でここを通れますように」みたいな。もうすでになにかが始まっているとかね。うん。そういうような「ええっ?」みたいな。「私と関わる全ての人たちとうまくコミュニケーションが取れますように」みたいな。「取れてないのかも?」みたいな。そういうなんかね、すでに診療所の受付のような感じになっちゃっていたりして。
(中澤有美子)診療所(笑)。
(安住紳一郎)「ふーん!」と思いました。すいません。
<書き起こしおわり>