安住紳一郎さんが2021年11月14日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で地元の高校の後輩である日本テレビ、滝菜月アナウンサーについてトーク。かつて一緒に食事をした際に「聞いてほしいことがある」と改めて切り出された話を紹介していました。
(安住紳一郎)あとは佐藤さん、上の小学校2年生の長男の男の子がラジオ聞いてくださっていた?
(佐藤さやか)そうなんです。私がですね、安住さんがアメリカ50州の覚え歌を歌っていらっしゃったので。私も覚えたいと思って、覚えたんですよ。
(安住紳一郎)佐藤さやかさんが?
(佐藤さやか)私が。覚えました!
(安住紳一郎)向学心がありますね。
(佐藤さやか)そして、ラジオを聞いて歌っていたらいつの間にか、長男も歌えるようになったんです。やっぱり。
(安住紳一郎)そうか。佐藤さんのを聞いていて。へー、すごい!
(佐藤さやか)それで、覚えたもんだから長男も学校の行き帰りで口ずさむんですよね。きっと。
(安住紳一郎)あら、恥ずかしい。
(佐藤さやか)アハハハハハハハハッ! そう。よくよく考えると恥ずかしいかもしれない(笑)。
(安住紳一郎)いやいや、いいんですよ。
(佐藤さやか)そしたらば、お友達が「それ、知ってるよ」って言ったんですって。
(安住紳一郎)ああ、その長男の学校の友達が。
(佐藤さやか)お友達が。それで帰ってきて。「ママ、知ってるって。アメリカ50州覚え歌」って。「ええっ?」ってびっくりして。「それはもう、聞いてるしか……ほか、ないよね?」っていう話になりまして。で、そこまでコロナ禍ということもあって、学校の保護者の方と仲良くなる機会ってなかったんですけれども。
(安住紳一郎)ああ、そのお友達のお父さん、お母さんと。
(佐藤さやか)そうなんです。でも、その子の家は割と近かったので。その中でもちょっとしゃべることのできるお母さんだったんです。で、「お母さんが好きなのかな? お父さんが好きなのかな?」ってちょっと私もいろいろ想像してしまいまして。
(安住紳一郎)まあ、元々アメリカに住んでいらっしゃる方は何人か、知ってますからね。
(佐藤さやか)ああ、そうですね。で、「行き帰りに一緒に歌ってる」って言うから、「これはちょっと聞いてみたいな」と思って。ある日、そのお母さんにお会いする機会があったので。「あのさ、日天、聞いてるの?」って聞いてみたんですよ。そしたら「聞いてるよ!」って言ったんですよ(笑)。
(安住紳一郎)へー! ああ、嬉しいですね。
(佐藤さやか)「いつから聞いてるの?」「すっごい前。結婚する前から聞いてる」って。安住さんのファンだそうで。
(安住紳一郎)ありがとうございます。
(佐藤さやか)すっごく聞いてるんですって。「もう何回も何回も、お気に入りの回は聞いてるんだよ」なんて言っていて。
(安住紳一郎)本当? むしろ恥ずかしいわ。
子供の同級生の母親が日天リスナー
(佐藤さやか)で、子供もちょいちょい私に「スリーピングスパイ」とか言ってきたりとか。「本当に大好きなんだな」っていうのが伝わってくるぐらい……(笑)。
(安住紳一郎)まあちょっと、ヘビーリスナー的な粘り気も少し生じ始めている感じですね。
(佐藤さやか)フフフ(笑)。それで、そのお母さんに「中澤さんが産休の時も聞いてた?」って言ったら「聞いてたよ」って。「それから年に1度、出てくるあの人、知ってる?」って聞いたんですよ。「ああ、ナントカさやかさんでしょう?」ってそのお母さんが言ったんですね。「そう。ナントカさやかさんで……」って言ったら、そのあたりから感づいたのか「ええっ?」ってなって。「私、佐藤さやかって言うんだよ:って言ったら「えええーっ!」って。街中で(笑)。
(安住紳一郎)ああ、それは驚くだろうね。へー! そうか。結婚して、名字が変わってるから。
(佐藤さやか)そうなんです。それでびっくり仰天で大興奮して。お互いに。そうなんです。
(安住紳一郎)へー! じゃあ今日、聞いてくださってたら……。
(佐藤さやか)絶対に聞いていると思います。
(安住紳一郎)「ああ、○○くんのママだ。本当だ」っていうことになっているのかな?
(佐藤さやか)なっているかもしれない。本当に楽しみにしてるみたいで。
(安住紳一郎)そうですか!
(佐藤さやか)今後は「一緒にアドベンチャーワールド、行こうね」とかお話をしているところです(笑)。
(安住紳一郎)そうですか。そんな長男の息子さんの保護者会で橋渡しができて本当に……うん。望外の喜びです。そういうこともあるんですね。
(佐藤さやか)本当にでも、嬉しいですね。リスナーの方とつながると。
(安住紳一郎)またアメリカ50州覚え歌って、特に佐藤さんみたいに向学心の強い人の心にはなんか、火がつくみたいね。
(佐藤さやか)火がついちゃいましたよ。あれは。
(安住紳一郎)なんか覚えてみたいっていうか。いつか役に立つんじゃないかっていうのと、何とか自分の能力だったら覚えられる、みたいな。そういうことがあるみたいですね。できるようになりました?
(佐藤さやか)できるようになりました。覚えるとね、歌いたくなっちゃいますもんね。
(安住紳一郎)あと、50州覚えているっていう、なんていうんですか? 得意げな気持ちっていうか。ええ、ありますよね。そういうのね。50州、絶対覚えられないっていう風に思ってた時期がある人こそ、そういう思いが強いみたいですね。
(佐藤さやか)ああ、そうですか。
(安住紳一郎)私と出身の高校が一緒で。それでその後、日本テレビのアナウンサーで今、活躍されている滝(菜月)さんっていう女性アナウンサーがいらっしゃるんですけれど。田舎の高校なんで、そんな高校から同じような職業が2人出るっていうのは珍しいので、とても嬉しかったし、今も交流があるんですけれども。滝さん自身も私の存在があってアナウンサーっていうものを考えたっていう経緯もあって。非常に私に対して好意を示してくれている後輩の同業者なんですけど。今ね、大活躍ですもんね。
(佐藤さやか)そうですね。よくお見かけします。
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(安住紳一郎)もう歳がたぶん20近く離れてると思うんですけど。で、たまに……2年、3年に1度ぐらい会って。そして地元の話やら、最近の話をするんですね。まあちょっとね、男性、女性なのでそんなになんか仲良くはできないんですけれども。まあなんかやっぱり同業だし、同じふるさとなんで楽しくて時間を忘れて1時間、2時間って話しちゃうんですけども。コロナの前だったんですけど。久しぶりにっていうことで都内で食事をしたんですよね。うどんを食べたんですけど。
そしたら「じゃあ、そろそろ楽しかったですけど。失礼しましょう。おいとましましょう」みたいな時になったら、滝さんが急に「あ、ちょっとすいません。今日、聞いてもらいたいことがあって……」って言って。そして……1度、あれなんですよね。席を外したんですよね。だいたいほら、後輩の女性の人からこのタイミングで切り出されると、まあ結婚の報告か、仕事辞めるか。まあなんかちょっとそういう人生の区切りの報告を同業の先輩にするみたいなタイミングじゃないですか。で、まあなんか、「嬉しい」っていう気持ちは当時、わかなかったな。やっぱりなんか……「ああ、そうか。まあ一緒にやってたけど、うーん……」と思って。
「今日、聞いてもらいたいことがあって……」
(安住紳一郎)まあ、結婚の場合はね、あれなんですけど。「もしかしたら仕事……? どういうことかな?」なんて思ってね。ちょっともやもやするでしょう? 「まあ、結婚もそうか。うーん、そうか……まあ、おめでとうだな」なんて思ったりとかね。「また先、越されたな」みたいな感じもさ(笑)。「一体何人、見送ればいいんだ?」みたいな感じで。「ああー……」みたいな。「ぼわーん」みたいな感じ、あるじゃない? 難しいニュアンスね(笑)。あの、嬉しい気持ちはもちろんあるよ。嬉しい気持ちはあるけど。
で、それまではしゃいでいた自分に対してのさ、なんかさ、「ああ、今日はその報告のための食事会だったか……いかん、いかん。純粋に自分が楽しんでしまった。それは彼女も言い出すタイミングを作るの、大変だったろうな。反省。はしゃいでしまいました」みたいな感じで。1人、ほら、ねえ。食後の満足感を抱えながら。番茶をすすりながらさ、「なんだろう……ああ、混んでないといいな」なんてね。
わかる? その感じ、なんとなくわかりますでしょう? あの空気ね。独特の間っていうか。なんか。「あ、あ、ああ、ああ……ああ、ごゆっくりどうぞ」「急いでますか?」「ああ、急いでないですから。大丈夫でーす」なんて。で、滝さんが席に戻ってきたんですよ。それで「ふう……」なんて。ちょっと緊張するみたいな感じの雰囲気を出すからさ。「いや、緊張しなくていいから早くその報告しなさいや」なんて思ってたんだよね。そしたら普通に「はあ……はあ……」なんて言いながら。「はあ、緊張する……」なんて言って。
「はあ、はあ……アーラバーマ、エン、アラスカ、アリゾナ、アーカンソー♪ カリフォルニア、コロラド、コネチカット、エンドモア♪ デラウェア、フロリダ、ジョージア、ハワアイダホ♪ イリノイ、インディアナ、アイオワ、サーティーファイブトゥゴー♪ カンザス、ケンタッキー、ルイジアナ、メーン♪ メリーランド、マサチューセッツ……」って歌い出すわけよ。「どうしたの!?」って思ってさ。
(佐藤さやか)アハハハハハハハハッ!
(安住紳一郎)もう、ポカーンとして。びっくり、こっち。「大事な話って、なにそれ?」って思って。でさ、歌い終わって。で、こっちはポカンとしてさ。「大事な報告かな?」って思っていたからさ。本当に面食らっちゃって。で、なんか向こう。滝さんはなんか「やりきった!」っていう感じでなんか、ニヤニヤしているわけ。「覚えちゃいました」みたいな顔してるんだけど。こっちはなんか少し冷めた自分がいてさ。「はあ?」みたいな。滝さんもアメリカ50州覚え歌、触発されて。一生懸命覚えて。「今度、安住さんに会う時は覚えたのを披露して驚かせてやろう」と思ったみたい。
(佐藤さやか)へー! ああ、そうだったんですねー! 最後の最後に持って行き方が素敵ですね(笑)。
(安住紳一郎)なので滝さんも向上心が強いから、やっぱり覚えてみようと思ったみたいですね。
(佐藤さやか)覚えたくなって覚えた方、たくさんいると思います。
(安住紳一郎)でも、なんかそのタイミングで「大事な話」で切り出されたもんだから。なんか転職とかね、結婚とか、そういう報告かなと思ってたから少しなんかこう、冷めてる自分がいてね。それで「どうでした?」なんて言われて。15とか20とか後輩だから。やっぱり先輩が喜んでくれると思ったんじゃない? きっと。でも、今ひとつ喜んでない私に対して怪訝な顔して見てるわけですよね。「えっ、あれ?」なんて言って。「どうでした? どうでした?」なんて言うから「ああ、ちょっと間違ってたね」なんて言って。冷静に指摘して(笑)。俺のダメなところね。
冷静に指摘してしまう
(安住紳一郎)そしたらすごい悲しそうな顔をして。「ああ、そうですか……」なんて言って(笑)。それで、そうなると俺も大いに反省して。「ああ、ごめん、ごめん、ごめん。すごく上手にできてた。覚えてくれて、ありがとう」なんて言ったんだけど。ちょっとさ、ほら。違ったものが出てきたからさ。動揺しちゃってさ。「ああ、あそこはね、『アイオワ、サーティーファイブトゥゴー♪』だよ。『アイワ、サーティーファイブ』じゃなくて『アイ、オワ』だよ」なんて言ったりして(笑)。最低の先輩ね。喜べばいいじゃんっていう話なんだけども(笑)。
私のスマホの待ち受けは
こちらです。
いつでもすぐ練習できるように。#nichiten pic.twitter.com/i5iqVkNmwH— 滝菜月(日本テレビアナウンサー) (@taki_natsuki) November 14, 2021
<書き起こしおわり>