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大西玲央 J.Cole『The Off-Season』のNBA要素を語る

渡辺志保 J. Cole『i n t e r l u d e』を語る アフター6ジャンクション
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大西玲央さんが2021年5月20日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中でJ・コールの新作アルバム『The Off-Season』についてトーク。歌詞の中に含まれるNBA、バスケットボール要素やJ・コールのプロバスケ選手としてのデビューなどについて話していました。

(宇多丸)今日は大西さん、ちょっといつもと角度を変えて。バスケットボールの魅力が伝わる映画と音楽の話という角度からということなんですけども。

(大西玲央)はい。いきなりバスケの試合を見せるよりも、こういうカルチャー系のところから入る方が分かりやすいのかなと思って。まずは音楽方面から紹介していきたいですけど。まず1曲、聞いていただく形にしようかなと思うんですが。最近、日今月の14日に新譜をリリースたばかりのJ・コール。彼が『The Off-Season』というアルバムを発表したんですけども。

J・コール、デビューが2011年。そこからずっとビルボード1位に輝くなど、かなりアメリカでは大人気ラッパーなんですけども。彼がかなりNBAとの関係性が密接ということで。まずは1曲、聞いていただきたいと思います。『The Off-Season』の2曲目です。『a m a r i 』という曲です。

J.Cole『a m a r i 』

(宇多丸)はい。J・コールニューアルバム『The Off-Season』から、『a m a r i 』を聞いていただきました。ちょっと短めの曲かつ、途中の小節が変わったりさ。すごいトリッキーな、めちゃめちゃテクニカルな曲だけど。これ。

(大西玲央)そうなんですね。まあすごいたたみかけるようにラップしていくので、追っていくのが大変といえば大変なですけども。

(宇多丸)小節感覚がつかめなくなるような。わざとトリッキーな構造になっていますよね。

(大西玲央)そうですね。かなりテクニカルなラッパーなんですよね。J・コールって。なので、かなり人気のあるラッパーではあるんですが。今、聞いていただいた曲の中にも実は2ヶ所、バスケポイントがあるんですよ。

(宇多丸)ほう、バスケポイント?

(大西玲央)具体的にNBAの話で。「Watchin’ Jr. catch it off the backboard(バックボードからボールを取って叩き込むジュニアを見た」っていうラインがあるんですが。これはもう、具体的にデニス・スミス・Jrという選手の話で。この選手は高校時代の頃からJ・コールと仲がよくて、ずっと見届けている選手で。それで2019年のNBAオールスターのスラムダンクコンテストの時にデニス・スミス・Jrのダンクのパスを投げたのがJ・コールだったんですよ。

(宇内梨沙)へー!

(大西玲央)なので、そういった関係性がまずここで見られるという。で、さらに「Kill ’em on a song, walk up out the booth, do the Westbrook rock-a-baby」というライン。これは「スタジオのブースに入って今、すげえ曲をレコーディングした」っていうボースティングなんですけども。その最後に「ウェストブルックみたいなゆりかごポーズをカマすぞ」って言っていて。これはラッセル・ウェストブルックというNBAの選手。彼が得点した時とかに相手のディフェンスに対してゆりかごポーズをして「お前を相手に得点をするなんて赤子を相手にするようなもんだ」みたいな。

(宇多丸)ああ、「赤ちゃんをかわいがっているようなもんだ」って。

(大西玲央)そうなんですよ。なんで、強気な発言というか、ラップでよくあるボースティングにラッセル・ウェストブルックの行動を落とし込むみたいなところがあって。他のもこのアルバム、ざっと数えただけでも6、7ヶ所、NBA選手の名前が出てきていて。

(宇多丸)そもそもオフシーズン……『The Off-Season』っていうタイトルで、ジャケとかもバスケットコートだし。もう完全にそういう感じですよね。

(大西玲央)そうなんですよね。ジャケットもフープが燃えてたりとか。で、オフシーズンっていうのもスポーツ用語で「シーズンとシーズンの間」っていうことで。「スポーツ選手も自分のようなラッパーもそういうオフシーズン中に頑張ることでトップに立てるんだ」みたいな意味があるみたいなんですけども。まあ、J・コールって元々、最終的には『The Fall Off』という作品を出すっていうことを言っていて。そこへのつなぎのポジション的なアルバムがこの『The Off-Season』なんですけども。「オフシーズンでも俺はこうやって技術を高めているんだ」っていうメッセージなんですね。

(宇多丸)オフじゃねえじゃねえかっていう話ですよね(笑)。でも、面白いよね。そこもボーストなんだよね。

(大西玲央)そうなんですよ。で、実際にトップレベルのNBA:選手たちもオフにもずっとバスケをしているんですよね。なので、そういったところも関わってくるという。で、J・コールは本当にバスケ好きすぎて、最近アフリカでプロバスケ選手になるっていう。

(宇多丸)えっ、なにそれ?

(宇内梨沙)ええっ?

(宇多丸)選手、プレイヤーとしても上手いんだ。

プロバスケ選手としてデビュー

(大西玲央)上手いんですよ。身長が190ぐらいあって。で、過去にもNBAオールスターでセレブとか引退した選手が出る試合でアリウープダンクを決めてたりとかして。

(宇多丸)ああ、そうなんだ!

(大西玲央)で、今年からアフリカにNBAとFIBAが出資してできたプロリーグがあるんですけども。そこのルワンダ・ペイトリオッツというチームの一員として、まあ数試合しかプレーはしないらしいんですけども、プロ選手デビューを果たしているという。

(宇多丸)それは……もちろん、向こうにとってはすごくスターが来るっていうバリューもあるけども。でも、やっぱりそこで出て、そんなに変じゃない程度には上手いってことなんでしょうね。

(大西玲央)そうですね。ちょっと映像を見ましたけど、めちゃくちゃ普通に頑張ってましたね(笑)。

(宇多丸)へー! そりゃあ本物だわ。なんか、シャキール・オニールとかプロのバスケ選手がラップをしましたみたいなのは結構あるけども。ラッパーがプロの選手になっちゃいましたっていうのははじめて聞きました(笑)。

(大西玲央)そうなんですよ。結構、NBA史におけるヒップホップと、ヒップホップ史におけるNBAってかなり密接なもので。本当に片方を語るにはもう片方も絶対にちゃんと説明をしなきゃいけないっていうぐらいに密接なので。

(宇多丸)リリックとかにめちゃくちゃ出てくるもんね。

(大西玲央)そうなんですよ。これを取り上げ始めると、きりがないんですけど。最近はポップスなんかでも普通に選手の名前が出てくるようになってきていて。たとえばBTSの『Dynamite』なんかには冒頭の方でレブロン・ジェームズの名前が出てきたりとか。(「Jump up to the top, LeBron」)

BTS『Dynamite』

(宇多丸)うんうん。レブロン級になると、さすがにね、もうNBAにすごく詳しくなくても知っていますからね。

(大西玲央)なのでそんな感じで音楽は特になんですけども、NBA選手の名前がポンポンポンポン当たり前のように出てくるので。そういったところを注意して聞いてみると「ああ、なるほど。そういうことを言っていたんだ」っていう風に理解が深まるというか。で、普段から、NBA選手ってどうしても超人的なイメージがあって。「あの人たち、ちょっとわからない」みたいな雰囲気になっているかもしれないですけど。実は自分たちの周りで普段から摂取してる身近なところにNBA選手とかバスケって入っているんだなっていうのが今回、気づいていただければなと思っています。

(宇多丸)やっぱりねヒップホップとかは特にそのネームドロップという文化があって。歌詞に具体的な固有名詞をガンガン入れるって文化があるから余計に一番近しいスポーツであるNBAが出てきがちっていうことでしょうね。ということでカルチャー作品、まずは音楽からご紹介いただきました。

<書き起こしおわり>

Creepy Nuts J・コールのプロバスケ選手デビューを語る
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渡辺志保とDJ YANATAKE J.Cole『The Off-Season』を語る
渡辺志保さんとDJ YANATAKEさんが2021年5月17日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でJ・コールの最新アルバム『The Off-Season』について話していました。

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