Creepy Nuts 若手ラッパーたちの脅威を語る

Creepy Nuts 若手ラッパーたちの脅威を語る Creepy Nutsのオールナイトニッポン0

Creepy Nutsのお二人が2020年12月29日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』の中で自身の2020年の活動を振り返り。さらにLEX、OZWorld、WILYWNKAなど若手ラッパーの脅威について話していました。

(R-指定)でもね、年末最後の放送ですけれども。番組的な流れはさっきちょっと話したじゃないですか。もう我々Creepy Nutsとしても今年はいろいろやりましたよ。ホンマに。

(DJ松永)その……R-指定、2020年、100点満点! お疲れさま!

(R-指定)おおー、俺? 100点満点?

(DJ松永)お疲れさま!

(R-指定)なんですか、急に?

(DJ松永)Rさん……?

(R-指定)DJ松永? 当然100点満点やろ?(笑)。

(DJ松永)フハハハハハハハハッ!

(R-指定)非の打ち所がないよな。ホンマに。

(DJ松永)まあでも、頑張ったよな、今年な。

(R-指定)頑張りましたよね。それこそね、さっきいろいろとソニーチームとも打ち合わせをしていたら、そこのイシカワさんという人が来てくれて。「本当に今年、頑張りました。ありがとうございます!」みたいに。最後の年末の挨拶みたいなのをしたぐらいですからね。

(DJ松永)でも本当にさ、やっぱりこうやってラジオをやってると日々起こったことを毎週しゃべったりしてるけどさ。1年単位でさ、本当に自分たちがどうなってるかっていうのは全く想像がつかんな。

(R-指定)去年は全く思ってなかったことしかやってないよ、今年は。

(DJ松永)やっていない。本当にまあ音楽でもさ、いろいろ頑張らせてもらったし。武道館にもちゃんと立てたし。その音楽以外の仕事ですよね。Rさんはドラマに出たりとか。

(R-指定)ドラマに出るとは思わなかったな。

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(DJ松永)「どういう人生なの?」っていう感じ。

(R-指定)松永さんなんてバラエティーのレギュラーですからね?

(DJ松永)もうどうなってるか、わかんないよね。

(R-指定)『ケンミンSHOW』にも出たやん? なにしてん?

(DJ松永)どういうことなの? すごいよね!

(R-指定)いろんな活動をさせてもらいましたよね。

(DJ松永)まあ年末、これから明日も『プレミアMelodiX!年末スペシャル』にも出させていただきつつ、大晦日はももクロの『ももいろ歌合戦』。

(R-指定)先ほどもちょっとももクロの『オールナイトニッポンGOLD』の方にお邪魔しましたけども。

(DJ松永)出させていただいて。あとはニッポン放送の年越し前。ももクロの『ももいろ歌合戦』からの中継を吉田尚記さんと我々が例年やらせていただいているんですが、今年もそれをやりつつ、『COUNT DOWN TV』にも出させていただいて。年始『さんタク』にも出るからね。怖いよ! どうなってんのよ?

(R-指定)ほんで、それこそ告知されてからにしようと思って。告知されてから、前にもラジオで話しましたけども。我々、Creepy Nutsは木村拓哉さんとLINEを交換させていただきましたよ。

(DJ松永)そうですよ。

(R-指定)それで「『さんタク』、呼んでいただいてありがとうございます」って木村さんに送って。そしたらその告知をされたのがクリスマスやったから。「いや、逆にごめんね。年始に」みたいな。「いやいや、ありがとうございます。最高の年の始まりです」って送ったら「そんなことより、メリークリスマス」みたいな。「メリクリ」が木村さんから来て。

木村拓哉から「メリクリ」LINEが来る

(DJ松永)俺も「メリクリ」、来た。今年、唯一来た「メリークリスマス」LINEが木村さんからだわ(笑)。おかしくない? すごいことになっていない? 今年唯一の「メリークリスマス」LINEが木村拓哉なんだよ?

(R-指定)そんな世界線、ある? で、「今年誰から『メリクリ』が来ませんでしたわ。1人だけしか……」の世界線は全然あるけど。「その1人だけって、誰?」「木村拓哉」「いや、嘘つくな!」っていう(笑)。

(DJ松永)フハハハハハハハハッ! イカれてるよ!(笑)。

(R-指定)「嘘つくな! 月9やぞ? 相手は!」っていう。月9の神みたいな人が来ているっていう。

(DJ松永)いや、すごい話ですよね。本当に。いやー、でも結局あれだな。真面目な話になるけども。結局、曲を作ったり頑張ってライブしたりできないと、ダメだな。逆に俺、それが不安になったわ。その、めちゃくちゃありがたい状況になればなるほどさ、この……音楽をやってきたからこそ、やらせてもらってるわけだから。やっぱりこれ、他の仕事が増えてるわけだから。俺らが気を抜けば、おろそかにしてしまう可能性すら……そういう危険性すらはらんでいるからさ。逆に俺、なんか身が引き締まるというかさ。マジで曲、作らんとな。

(R-指定)俺、ホンマに言うても、まあCreepy Nutsとしての曲も水面下で作っているし。なんやかんや言っても自分でよかったなと思うのは、やっぱりちゃんと去年よりもラップを書いてることかな? まあ、ライブする機会は減ったけど、言うても客演とかいろんなね、梅田サイファーとかでもやっていたりして。ラップを書いている量が年々多なっていくっていうことはまあ、いいことなのかな、みたいな。割とギリまでRECがあったりとかして。で、今日も曲の話をしたりして。やっぱりこれは必要やなというか。あと、一番なんか楽しいですよね。やっぱりね。

(DJ松永)そうだね。ラップ、楽しいよね。あと、俺は来年の目標としては、「逃げずに若手の曲を聞く」っていう……俺はあるのよ(笑)。

2021年の目標「逃げずに若手の曲を聞く」

(R-指定)だってさ、さっきのTaka(WILYWNKA)くんの曲(『NO MAKE』)とか、超ヤバいよ。

(DJ松永)超かっけーよ!

(R-指定)みんな、正直超ヤバいんですよ。だから……せやな。

(DJ松永)なんか俺さ、すぐに音楽を聞く時に癒しを求めるの。癒しを求めると、すぐに懐メロを聞いちゃうの。

(R-指定)わかる! 自分たちが10代の頃に聞いてた曲を聞いてしまう。

(DJ松永)本当になんかもうすごい最近、KREVAとSEEDAの『TECHNIC』とか聞いているからね。

(R-指定)『good boy, bad boy』とかね(笑)。『街風』の頃のね。

(DJ松永)本当に……なんか、なんだろうな? 目を背けたら楽なのかも。あと、聞くとかっこいいしね。めちゃめちゃかっこいいし。

(R-指定)そう。でもやっぱり、それこそ自分より若い世代のフレッシュなラップを聞くと、やっぱりね、それこそビビるんですよね。「すげえ!」って。それで「この人らと同じ土俵で戦っていかなアカンのや。こんなフレッシュなやつらと……」って思って。それで言うたら、ハナからエンジンが違うようなやつらもおるわけじゃないですか。

(DJ松永)本当だよね。

(R-指定)そいつらに負けじと頑張ろうぜっていう気合いを入れるスイッチっていうかね。

(DJ松永)すごいよ。俺さ、なんかLEXがさ、『Black File』かなんかのインタビューで話してるの見て。LEXってすごい超カッコいいじゃん。まだ10代でしょう? すごいよね!

(R-指定)ヤバいって。

(DJ松永)本当に。フロウ、すごいじゃん? フロウがすごい多彩で、実験的なことをやっていて、超気持ちいい。すごい高度なことをやってるんじゃん。「どうやってるんですか?」ってインタビュアーの人が質問したら、「いや、感覚っすね」みたいな。だから「あんまりどうこうみたいな、勉強をした理屈とかじゃなくて……」みたいな感じで。でも、それはもう天性のものらしくて。なんか学生時代の時から携帯でボイスメモとかで。ラップとかやる前なのかな? 適当にスキャットで「♪♪♪♪」って歌って録音するのが趣味だったんだって。

(R-指定)すげえ……。

(DJ松永)なんかもう単純にそれが純粋に趣味で。誰にも言わずにそれをやってたんだって。それである時、好きな女の子がLEXの携帯をパッと取って流したら……「うわっ、なにこれ! みんな、聞いて!」みたいな。で、LEXはめっちゃ恥ずかしいみたいな感じになって。で、それがブワッと広がって、みんなにそれが認知されて。「でもこれ、よくない?」みたいな感じになって。でもさ、パッとボイスメモでスキャットを録音したものを聞いて、かっこいいと思うわけじゃないじゃん? でも、それがかっこよかったなんて、すごくない?

(R-指定)すげえよ!

(DJ松永)普通のやつがやったらそんなの、笑われるに決まっているじゃん?

(R-指定)俺なんか、一番最初書いたリリックをヤマトとタクに大急ぎで電話して。電話越しにラップをしたやつ。今、この場で流された死ぬもん。余裕で!(笑)。

(DJ松永)友達のヤマトね(笑)。

(R-指定)もう余裕で。いや、すげえよ。それがかっこよかったんやもん。

(DJ松永)本当に世代が回っているんだなって思うもんな。OZworldとLEXとが対談みたいなのをしていたの。お互いを知ったきっかけみたいな。OZworldってめっちゃ若いじゃん。で、そのOZworldがLEXを知ったきっかけはトラックメイカーから紹介してもらって。それで聞いたらめっちゃかっこいいってなって。それでLEXはOZworldのことを「いや、昔から聞いていて。スターなんで」って言っていて。

OZworld × LEX


(R-指定)ええっ?

(DJ松永)「えっ? もうそんぐらい時代は巡っているの? 怖いんだけど!」って。

(R-指定)一歩間違えりゃ俺らなんかズブズブの老害よ! ヤバい、ヤバい、ヤバい!

(DJ松永)俺らってもうちょっと老害なんだよ。

(R-指定)気質、あるんよ。

(DJ松永)老害……俺ら、マジで先輩の曲しかかけないし(笑)。今もあの、傷つきたくないからすぐレジェンドの……すぐにNANJAMANとか聞いちゃうから。

(R-指定)わかる。最高!

(DJ松永)最高じゃん?

(R-指定)でもな、それじゃアカンのよ。

(DJ松永)本当に老害の素質がすごい。俺ら。

(R-指定)でもな、やっぱり近くにいる先輩が全然そうじゃないから俺は見習おうと思って。今日、俺は般若さんのドキュメンタリー映画を見に行ったんですよ。『その男、東京につき』っていうのがあって。インタビューで俺も出ていたりするから、それを見に行ったら般若さんはマジで常に進化し続けていってるなというか。ラップのスタイルとかも。それを改めて思うし。なんかそういう戦ってるのとかを見て、めっちゃ良かったの。そのドキュメンタリー映画。俺はもう、できたやつを劇場で初めて見たから。結構それこそジブさんも俺も出てきて。T-PABLOWとかも出てきたりとかして。結構みんなが般若さんについて語っている。

それで懐かしくなっちゃってさ。家に帰ってからその『Hip Hop Royal』っていうYOU THE ROCK★さんが2000年代に主催していたヒップホップイベントの動画がYouTubeに上がってたから見たの。「フリースタイル」って書いてあったから。そしたらRHYMESTER、雷、ジブさんのUBG、妄走族。それでヘッズっていう子供たちのグループもおってんねんけど。それで、スチャダラ。結構明るい雰囲気でステージの上でフリースタイルするみたいな。で、みんな手を叩いてあのスチャダラパーの『Get Up And Dance』。「パーパラッパッパッパラッ♪」のあれの上でみんなで和気あいあいとしている時に般若さんがフリースタイルを仕掛け始める。

(DJ松永)すごいな!

(R-指定)それで般若さんがフリースタイルし終わって、妄走族の面々が出てきて。ガミさんが出てきて。子供たちが手を叩いているところで「大麻合掌! 大麻合掌!」って(笑)。

(DJ松永)出た! 妄走族の伝説の曲(笑)。

(R-指定)そういうのを聞くと、やっぱり懐メロ最高やなって思うんやけども(笑)。

(DJ松永)「懐メロ最高!」ってなるんだよな。くそー。

「懐メロ最高!」となりがち


(DJ松永)いや、本当に懐メロに逃げちゃう癖ね。

(R-指定)でもやっぱりね、若いのも聞いていきましょう。勉強になるし。マジで。

(DJ松永)そうだね。勉強になるしね。本当だね。いやー、曲を聞いていかないとなって思うよ。実際にかっけーしな。

(R-指定)せやねん。かっけーし、その人たちにちゃんと立ち向かって行かなあかんのよ。

(DJ松永)本当にそう。だから結局さ、でもヒップホップってさ、誰が聞く音楽か? 誰のための音楽か?って言ったらさ、若者とか10代のキッズの……。

(R-指定)ユースカルチャーなんですよね。

(DJ松永)そうなんだよね。結局若者への音楽なんだよね。だから……なんだろうね? 入れ代わって更新されていくのは当然というか、必然だからさ。ちゃんと食らいついていかないといけないなと思いますよ。

(R-指定)そうね。エミネムみたいなことになる可能性もあるもんな。エミネムも、食らいつくために言ってる可能性もあるよ。全員聞いて。

(DJ松永)ああ、そういうこと?

(R-指定)全員聞いて、「いや、まだまだ俺のがヤバいぞ!」っていうことでカマしているのかも……。

(DJ松永)たしかに。若手に噛み付いているのも、でもかっこいいよね。

(R-指定)そうそう。全然。「俺だって若い者には負けねえぞ?」をエミネムはずっとやっているわけですから。

Creepy Nuts エミネムvsマシンガン・ケリー ビーフ再発を語る
Creepy Nutsのお二人が2020年1月28日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』の中でマシンガン・ケリーとエミネムのビーフが再び勃発しかけた件について話していました。 (DJ松永)じゃあ、ヒップホップ...

(DJ松永)そうだよね。俺、NORIKIYOさんもその感じあるなって。

(R-指定)わかる!

(DJ松永)あの人ももうさ、レジェンドだけどもさ。まだキレキレじゃん。ずっと。あの人のリリースペース、怖いんだけど。あれ、どういうことなの?

(R-指定)マジで怖い。

(DJ松永)病的で……しかも、クオリティーが超高くない?

(R-指定)それをずっと……。

いまだキレキレのNORIKIYO

(DJ松永)あの人さ、曲のリリースペースが半端じゃないけどさ。まあ、探せばそういう人っているんだけど。でも曲が短かったりだとかさ、内容がそんなない曲だったりすれば、まあなんとかそれは理解できるんだけどさ。あの人、しっかり1曲1曲が詰まっていて。考えられて練り込まれた曲をさ、あのペースで出すってさ……怖いよね?

(R-指定)すごい。だから上を見ても、下を見ても、隣を見てもヤバいやつばっかり。

(DJ松永)ヤバいやつらばっかりなんだよね。

(R-指定)頑張っていきたいね。

(DJ松永)頑張っていきたいですよ。

(R-指定)というわけで、お聞きください。Creepy Nutsで『かつて天才だった俺たちへ』。

<書き起こしおわり>

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