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DJ松永と渡辺志保 アメリカ・人種差別抗議デモとプロテストソングを語る

DJ松永と渡辺志保 アメリカ・人種差別抗議デモとプロテストソングを語る ACTION
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渡辺志保さんが2020年6月3日放送のTBSラジオ『ACTION』TBSラジオ『ACTION』に出演。DJ松永さんとジョージ・フロイドさんの死をきっかけに広がった人種差別抗議デモやプロテストソングとしてのブラックミュージックについて話していました。

(DJ松永)はい。皆さんも連日、ニュースで目にしているかとは思いますけれども。アメリカ、ミネソタ州ミネアポリスでアフリカ系アメリカ人の男性が警官に取り押さえられて死亡した事件を受けて、全米で人種差別に対する抗議デモが広がっています。そこで今日はアメリカに今も根深く残る人種差別の問題や、それに抗議するプロテストソングとしてのブラックミュージックについて渡辺さんと一緒に考えていきたいと思っております。よろしくお願いします。

(渡辺志保)よろしくお願いします。

(DJ松永)渡辺さん、まず今回のデモや暴動のきっかけになった事件。こちらの事件はどういった事件だったのか、ちょっと改めて教えていただけないでしょうか?

(渡辺志保)さっきも松永さんから簡単にお知らせいただいた通りなんですけれども。5月25日の午後8時ごろ、ミネアポリス市のコンビニでジョージ・フロイドさんという黒人男性がたばこを買ったんですよ。その時に20ドル札を店員さんに差し出したんですけれども、たばこを買って車に乗り込んだら店員さんが「この20ドル札、偽札なんじゃないのか?」ということで警官に通報したんですね。

その時、ニュースで報じられていたのが、ジョージ・フロイドさんのことを「めちゃめちゃ酔っ払っていて手がつけられない状態のお客さんから偽札を出されたから至急、来てください」ということで警官が呼ばれたという。なので、到着した警官も「すごく酔っ払っていて、手のつけられない男が犯罪を働いた」っていう気持ちで現場に到着したそうなんですね。

で、そこから、車から半ば引きずり下ろすような形でパトカーの方に連行した。そしてえその後、応援隊と言いますか。最初に警官が2人、到着した。その後にまた2人が到着しまして。そのうちの1人がデレク・ショービンという結果、今回直接的にジョージ・フロイドさんの命を奪ってしまった警官なんですけれども。計4人の警官がいて。1人は横に立ったまま見ていた。残りの3人の警官がそれぞれジョージ・フロイドさんの足と胴体、あとは首を押さえた形で。

それでずっと地面に約9分間、押さえつけていて。そのデレク・ショービンという人がジョージ・フロイドさんに首元に膝をピンのように、刺すような形で押さえつけて。それが約9分、続いて結果、ジョージ・フロイドさんは息を引き取ってしまったという。で、この事件が起こって、その次の日にはもうミネアポリス市内でデモがスタートしたという経緯になります。

(DJ松永)それで、実際にジョージ・フロイドさんは酔っ払ってはいなかった?

(渡辺志保)そこまでは私も追いきれてはいないんですけれども。でも、ちゃんと押さえつけている時でも「息ができないので、お願いだからどいてください。動けないんです」っていうことは仰っていたので。そんなにどうにもこうにも手が付けられないような状況ではなかったのかなという風にも思いますね。

(DJ松永)なるほど。そして先日、渡辺さんがインスタライブの方でアトランタ在住の方とお話をされていらっしゃいましたけども。そこで現地のデモや暴動の様子をうかがったりしたわけですか?

アトランタからの現地レポート

(渡辺志保)そうですね。実際に事件が起きたのはミネソタ州ミネアポリスなんですけれども、そこから飛び火して、ちょっとずついろんな全米の各都市でデモが行われるようになった。で、アトランタが結構先に暴動化してしまったところではあるんですね。で、私はアトランタのヒップホップのカルチャーすごく好きで。元々、古くはアウトキャストとかTLCとかね。そういうアーティストがいて。

(DJ松永)最高ですよね!

(渡辺志保)最近だとフューチャーとミーゴスとかリル・ヨッティとかっていう若いアーティストもたくさんいるんですけれども。で、私自身もアトランタちょこちょこ行っていて。現地にいるフォトグラファー兼ジャーナリストのAKI IKEJIRIさんという女性の方がいまして。そのAKIさんとインスタライブと、あとはさっき申し上げた私のネットでやっているラジオ番組で電話を繋いで様子をうかがったところ、やっぱり一晩でミッドタウンという、新宿とか丸の内みたいな街の中心地なんですけれども。そういったところに火が放たれて荒らされてしまったっていう。

(DJ松永)そんなに激しいことが……。

(渡辺志保)結構、焼け野原じゃないですけども。でも、誰もここまで暴徒化するとは思てなかったっていうのがちょっと現地の方たちの共通認識らしくて。ただ、その一方で他に現地に住んでる日本人の女性DJの方から「ちゃんと冷静な人もいて、平和にパーティーを楽しんでる。そんな人もいる」っていう情報も入っているので、二極化しているのかなとは思います。

渡辺志保とAKI IKEJIRI アトランタの人種差別抗議デモの状況を語る
アトランタを拠点に活動されているフォトグラファー、ジャーナリストのAKI IKEJIRIさんが2020年6月1日放送のblock.fm『INSIDE OUT』に出演。渡辺志保さん、DJ YANATAKEさんとジョージ・フロイドさんの死をきっかけに全米に拡大した人種差別抗議デモのアトランタの状況を話していました。

(DJ松永)たしかに。でもニュースを見る限りだと、やっぱりちょっと暴徒化したデモの様子が取り上げられることが多いじゃないですか。

(渡辺志保)やっぱりちょっと「映え」じゃないですけど。なんかテレビで報道しておいしいみたいな……。

(DJ松永)テレビだとやっぱりセンセーショナルな映像を切り取って放送をした方がね。

(渡辺志保)「火が燃えてます!」みたいな。「人々が物を強奪しています!」みたいな。そういったところがちょっとフォーカスされがちなのかなとは……残念ながら思うところもありますね。

(DJ松永)そうですね。実際に平和的なデモだったりもちゃんとあるぞっていう話ですよね。なるほど。今回のように白人警官が黒人に不当に暴力を振るって。それがデモなどに発展するケースって今までも何回もありましたよね。

(渡辺志保)そうですね。本当に何回もあって。本当にこれはめちゃめちゃ根深い問題ではあるんですけど。アメリカって本当、建国……国ができたと同時に奴隷制が始まっていて。それで多くのアフリカの方がアメリカ大陸に無理やり、船に乗せられて連れられていって。そこからずっと不当な扱いを受けてきた。それで奴隷……「物」として扱われていたので、名前も剥奪されて。

「お前にアフリカの名前なんかいらない。なぜなら今日からお前はご主人様に仕えるアメリカで働く奴隷だからだ」みたいな感じで、その名前まで変えられて。もちろん、親子も引き離され、そして自分に「値段」が付くわけなんですよね。「30代女性。結構元気。子供を産めます」みたいな感じで自分に値段がつけられて。しかもオークションにかけられるような、そういった……。

(DJ松永)扱いが人間じゃないですね。

物扱いされた奴隷たち

(渡辺志保)そうなんです。そうした歴史があって。なので奴隷制時代にも反乱と呼ばれるような暴動はありましたし。もう本当にずっと何百年も変わらないんだなって思うんですけども。2010年以降、やっぱり顕著だったのが2012年に起きたトレイボン・マーティンという17歳の少年が自警団という、地元をパトロールする人によって、何もしていないのに後ろから銃で撃たれてしまうっていう。それで命を落としてしまった。その銃で撃った人物は全くおとがめなしとは言わないですけど、死刑であるとか重い刑を科せられることはなかったという事件があって。

それをきっかけに、今に至るその「Black Lives Matter」であるとか、そういう運動かどんどん高まっていった。その反面、やっぱりこういった事件がいつまでたっても無くならないっていう側面がありますね。

(DJ松永)なくならないんですね。で、こういった激しいデモが結構毎回、起きているじゃないですか。なのに、変わんないですよね?

(渡辺志保)なのに変わらないですよね。私もそんな、当たり前ですけども。現地に行って日々葛藤しながら生活しているわけではなくて。ここ日本で、なんというかのほほんと毎日暮らしているので、全くもって彼らの気持ちは100パーセント、理解することはもちろんできないんですけれども。繰り返すようにその何百年も前からの奴隷制というその負の連鎖が今になってもずっと変わらない。で、やっぱりキング牧師とかマルコムXとか、時代によってそのヒーローと呼ばれるような方たちがいましたけれども。やっぱり、ちょっとずつちょっとずつ改善をしてきてはいるものの、その根底にある歪みとか憎しみとか、そういったものが本当に根深いんだなっていうのをこういう事件があるたびに感じますね。

(DJ松永)なんかも染みついているんですかね? もう自分が生まれた時からそういう差別主義者の人って……。

(渡辺志保)たぶん、そうですね。差別する側もされる側も「自分のお父さんがこうだったから。お爺ちゃんがこうだったから」っていうのがおそらくずっとずっと脈々と……嫌な意味で受け継がれてきてるのかなとは思いますね。

(DJ松永)こういった激しいデモが起きてるし。それで結構、いろんな著名人の方もメッセージを発信してきてるじゃないですか。今もそうですけど。

(渡辺志保)そうそう。テイラー・スウィフトとかね、アリアナ・グランデとかビリー・アイリッシュとか、女性アーティストも声をあげてますし。あとは結構ヒップホップ界からもたくさん……もうすでに抗議の曲が何曲も発表されていたりとか。昨日……アメリカ時間の今日になるのかな? ラッパーのジェイ・Zが全米の新聞紙に一面の意見広告を出したんですね。で、キング牧師の言葉を用いて「我々も立ち上がります」っていうようなメッセージをバーッと新聞に出したっていうことがありまして。

(DJ松永)はい。

(渡辺志保)これが本当にポジティブで平和的な解決を呼べばいいなと思っています。

(DJ松永)本当ですね。

(幸坂)では、ここからはこうした人種差別問題に対して抗議するプロテストソングとしてブラックミュージックの歴史を辿っていきたいなと思います。曲を紹介していただきながら行こうかなと思います。渡辺さん、1曲目は何でしょうか?

(渡辺志保)1曲目、これも今の、現代のアンセムっていうような感じもするんですけれども。ケンドリック・ラマーというラッパーの『Alright』という曲を紹介したいと思います。2016年に発表された曲で、彼の『To Pimp A Butterfly』というアルバムに収録されてる曲なんですけれども。まさに2012年以降、高まりを見せたBlack Lives Matterを象徴するような1曲で。当時から、デモの時にはこの曲をみんなで歌う。合唱してデモをするということがありました。

現代のプロテストソングのアンセム

(渡辺志保)で、歌詞の中にもたとえば「俺たちは警察のことが嫌い。あいつらは俺たちを路上で殺してしまうから」とか「お前、何がほしいんだ? 家? 車? それとも40エーカーとラバか?」っていう歌詞があるんですけども。この「40エーカーとラバ(40 acres and a mule)」っていうのは全然聞き慣れない言葉だと思うんですが。

(DJ松永)知らないです。

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