Creepy Nuts 2023年3月オールナイトニッポン卒業を発表する

Creepy Nuts 2023年3月オールナイトニッポン卒業を発表する Creepy Nutsのオールナイトニッポン0

Creepy Nutsのお二人が2023年1月16日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン』の中で2023年3月末で番組が終了することを発表していました。

(DJ松永)ここで、番組から大切なお知らせでございますはい。Creepy Nutsのオールナイトニッポンは今年、2023年の3月いっぱいで、終了させていただくことになりました。
(R-指定)そうなんですよね。

(DJ松永)そうなんです。

(R-指定)これが……まあ、どう説明しようかな?

(DJ松永)まあ、シンプルに言うと、我々いろんなお仕事をさせていただく中で、もうちょっとゆっくり時間を使ったり……音楽の仕事にトライアンドエラーができるような時間を作ろうってなって。ちょっと、ここいらで働き方を見直してもいいかな、みたいなことを俺とRの中で話し合って。それで、決断したことなんですよね。

(R-指定)そうなんですよ。

(DJ松永)まあ、シンプルに「音楽に費やす時間を増やそう」ということで。

(R-指定)だからこれ結構……ほんまにね、楽しんでくれてた人とか。言うたら番組をめっちゃ応援してくれて、イベントとかにも来てくれた皆さんには、めっちゃ申し訳ないんですけどね。ちょっと、俺の中でもあんまり、これについては去年までは2人で話ししてなかったことでもあったりするんですよね。お互い、忙しい中で、ブワーッと駆け抜けていってる中でお互いに……なんていうか、俺はここ2年、3年ぐらいずっと薄く、音楽と毎週こういう風な場所があるという、それはありがたい状況やねんけど。そこの切り替えがちょっと結構ね、難しくなってきていて。

(DJ松永)うんうん。

(R-指定)だから言うたら1週間、丸々音楽だけバーッとずっとやってて、みたいな中に1個、この全然別のスイッチになるみたいなところ。それがね、リフレッシュになるタイミングとか、楽しいタイミング、救われるタイミングもめっちゃあったんやけど。やっぱりその切り替えがどんどん難しくなっていってるのを肌で感じてたんですが。それこそ、ありがたいことに一部になったりとか。ラジオの状況はどんどん良くなっていくし。面白がって聞いてくれる人とか、協力してくれる人も増えていくし。

状況がありがたくなっていくから、ミュージシャンとしての側面の性というか。「音楽に100パー、自分の全部の時間を使いたい」っていうところ……ここはある種、本来ミュージシャンとしては純粋な思いやねんけど。あまりの状況がありがたくて、幸せな場所であるがゆえに、なんとかそれはグッと引っ込めてやってきたんですが。で、俺はそのずっと気持ちやったんですよ。ここ何年か。

で、松永さんも実は同じように思ってて。それを俺は知らんくて。で、お互い知らん状況でバーッと走り抜けてたが、その都度その都度、お互い急に……やっぱりね、去年とかも不調が出たりとか。ちょくちょく、そんな風になってきていて。「ああ、結構俺ら、お互いにガタが来てんねやんな」とは思いつつ。それで満を持して、去年の年末というか、もうちょっと前。去年の後半ぐらいに2人で、もうほんまに何の気なしに「来年、どうする?」みたいな話から、そういうことになって。

2人で話し合って出た結論

(DJ松永)そうそう。だから、これは2人で話し合って出た結論で。で、やっぱりこのスタッフの人たちも本当に理解のある人たちに支えられているから、やっぱりこういう決断ができたなとか思うんだけれども。うーん。まあ、すごい音楽を必死にずっと頑張っていったら、本当に自分が……まあ、音楽でうまくいかない時とか、本当にそれ以外の日常生活とかでしんどい思いをしてる時とか、その全ての自分を救ってくれていたのがラジオというものだったんですね。

で、そのラジオをありがたいことに頑張っていったら……「頑張ってみるもんだな」とか、本当に思いましたね。その自分がラジオをやる場側に立たせてもらうようになって。で、単発の番組も何度かやらせていただいて。もう信じられないことに、レギュラーにしてもらって。まあ、なかなかラジオを……『0』で何年間もやるのは難しかったから。そこから一部にしてもらって。本当に、短髪の時に企画書を出してくれたスタッフさん、作家さん、ディレクターさんたち。一緒に初回からずっと、番組をタッグを組んで作り上げてくれてチームの皆さんとか。

で、このラジオを楽しみに寄り添ってきてくれてる人も、もしかしたらいるかもしれないなとか思うと……その人たちのことを考えると、なかなかちょっと整理が、踏ん切りがつかないところがあって。

(R-指定)そうやな。

(DJ松永)そういうところもあるんだけども。でも、Rが言ったみたいに、なんだろうね? やっぱり、基本的にはミュージシャンだから。やってきた音楽……ラップをやって、DJをやってっていうので、ここまで来たから。それですごい、夢みたいな……一部に上がるなんて、本当に夢のまた夢みたいで。ちょっと今でもまだ知らない状況で。それを1年間やらせてもらったのに自分たちから降りるっていうのはなかなか……まあ勝手な決断をさせていただいてるなとは思うんだけれども。

だからやっぱりここ最近、働いていてずっと、なんとなく思っていたのは「全部は無理だね」っていうね。ありがたい。本当に感謝しながらも……仕事は全部、ありがたいんですよ。で、特にこのラジオなんてホームだし。スタッフさんも作家さんもディレクターさんも本当に皆さん、俺たちのことをすごいよくわかってくれていて。理解してくれている人たちだから。もちろん、こういう場所はあった方がいいのはわかってるんだけれども。

うーん。でもここ3、4年はもうずっと無呼吸で走り続けてきたような感じがあるんですよね。でも全部、お仕事はありがたい中で、そこを……自ら、その仕事を受けない勇気みたいなものっていうのは、なかなか決断できずにいたんだけど。やっぱり、なんだろうね? うーん。人生の、このフェーズが今と数年前とでは、また違うもんね。やっぱり徐々に変わっていってるっていう中で、人生、月並みですが、一度きりなんで。

「いろんな生き方を試してみたいな」っていうことはすごい思っていて。うん。俺もRもそうだけれども、何の興味もないまま、ラップとDJをバーッとがむしゃらにやっていって。それで、たくさん、Creepy Nutsとしてもお仕事をいただくようになっていって。それに合わせて、そういう対価もいただくようになって、生活もより安定していって……みたいな状況で。なんか、ラップとDJして返ってくる対価とか、自分の努力にによって得る対価って、いっぱいいろんな種類のものがあるじゃないですか。

でも、それら全て、なにを目的にやっているんだろうな?って思うと、それは人生を豊かにするためじゃん? 全部。で、俺とRにとって、その中で一番のものはなんだろう?って、それはラップとDJなんですよね。それが一番、自分たちの人生が豊かになる方法だから。うーん。それをもう1回、ちゃんともうちょっと、ゆっくりじっくり見直す時間みたいなものが一旦、必要かなと思って。やっぱりどうしても、レギュラー番組っていう性質上、めちゃくちゃ本当にありがたいことしかないから、これは本当に贅沢なことを言ってるなとは思うんだけども。

週に1回、規則的に生放送の時間がやってくるっていうのと、もの作りとの相性みたいなところは、噛み合わせがなかなかちょっと難しい部分も……数年間もやってるとね、難しい部分があって。

(R-指定)なので、なんやろうな? もちろんラップとDJは人生を豊かにするんやけども。やっぱり俺らのこのラジオによって、俺らの音楽自体、音楽表現とか自体も豊かにしてもらったりとか、広がりがね、めちゃくちゃあるから。やっぱりすごい、どこか俺の中では一心同体っていうか。切っても切れないもんやっていうのは、絶対にあったから。それで何年か、走ってこれたっていう。で、むしろその回転速度を上げれば上げるほど、どんどん出てくるっていうようなタイミングやったり、頑張れたり。ドーパミンが出るタイミングだったりってのも、もちろん何年か前はあったりしたから。

でもその中で、やっていく中でこの毎週、一部の枠でっていうものすごい大きなものをありがたいことに背負わしていただいている。やっぱり同じぐらい、ありがたいことに全部が大きくなっていって。で、その全部をこの両手に抱えるには……っていうのはさっき松永さんが言ったようにあって。で、俺らの一番、最も本来やりたくて、本来、この全生命をつぎ込んでやるものみたいな。もう、これは究極の決断ですよ。それをやるってなったら、今までは「いや、でも全部、やってみるんや」ってなっていたけども。

でも、さすがに自分の身体的にも、心的にも、お互いにいろいろなっていくのを見てて。ただね、これは「どれが」とか言うわけやないんやけども。でも、「じゃあ、最後は音楽やな」っていう。とは、思うかな。

(DJ松永)なんか、こう、やっぱりたぶん俺らも、このオールナイトをやめる実感がまだないし。あんまり俺の中で、このオールナイトについて、自分で決断したくせに、なんか実感がわいてないところがあって。そう。3月までね、一応あるから。でも、たぶんあっという間だと思うんだよ。でも、どう終わるんだろう?って考えたけど。昔、自分たちが聞いていたラジオとか、もちろん今も聞いているラジオとか、いろいろ想像して。

でも、なんか昔は、たぶん10代の自分だったら、自分がずっと聞いていたラジオが急に終わったら、本当に好きな人と、すごい大事な人と完全に断絶されたような気持ちになるなとか思ったんだけど。たぶん、今はSNSとかもあるし。ライブと音楽があるし。まあ、ラジオは現状報告の場でもあるけど。でもヒップホップ自体も現状報告の音楽でもあるから。

(R-指定)俺らにとってもな。そうやな。

(DJ松永)本当、前向きな気持ちでいれるなとは思うんだけどね。

(R-指定)だから3月、最後まで皆さん、ぜひお付き合いください。楽しくね、いきたいなと思って。

(DJ松永)そう思っております。

(CM明け)

(R-指定)Creepy Nutsのオールナイトニッポン、そろそろお別れのお時間です。

このラジオがなかったら、今のCreepy Nutsはない

(DJ松永)ちょっとあと、ギリギリまであれですけども。本当に1回、言っておきたいのは、このラジオがなかったら今の俺らは絶対なくて。ここで出会ったラジオのスタッフには本当に、心から感謝していて。(言葉を詰まらせながら)で……この番組が、なんていうか終わっても、なんか関係を変えたいっていう気持ちは、1ミリもなくて……。うん。一生……一生、ずっと一緒にやっていきたいなとも思うし。で、同じ感覚を持ってくれている相方と、一緒にいられることもありがたいなとか思うから……。うん……。

(R-指定)まあ、せやな。ちょっと、3月まで、ねえ。みんなで楽しんでもらえたらと思います。

(DJ松永)ねえ。本当、感謝を言葉で伝えるのって、難しいね。

(R-指定)せやね。

<書き起こしおわり>

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