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渡辺志保とAKI IKEJIRI アトランタの人種差別抗議デモの状況を語る

渡辺志保とAKI IKEJIRI アトランタの人種差別抗議デモの状況を語る INSIDE OUT
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アトランタを拠点に活動されているフォトグラファー、ジャーナリストのAKI IKEJIRIさんが2020年6月1日放送のblock.fm『INSIDE OUT』block.fm『INSIDE OUT』に出演。渡辺志保さん、DJ YANATAKEさんとジョージ・フロイドさんの死をきっかけに全米に拡大した人種差別抗議デモのアトランタの状況を話していました。

(渡辺志保)そしてここからお電話が今、繋がっておりますけれども。アメリカのアトランタを拠点に活動しておりますフォトグラファー兼ジャーナリスト、AKI IKEJIRIことアキさんとお電話がつながっております。アキさん、繋がってますか?

(AKI)繋がってます!(笑)。

(渡辺志保)はい。というわけでアキさん、既に10年以上アメリカ南部を拠点に活動をしていらっしゃって。数年前に久しぶりに日本に帰国された時にこの『INSIDE OUT』にも出てもらったことがあるんですよね。

(渡辺志保)で、この間……日本時間の日曜日の夕方になるのかな? Instagramでライブ配信をしまして。実際にアキさんの方から私がメッセージをもらって、急遽Instagramのライブを1時間ほど行なったんですね。かつ、それを聞いてくださっていたヤナタケさんから連絡をいただいて今日、ちょっとこういった形でアキさんにお話を聞こうという回をセットアップしたという運びです。

本当にありがたい限りなんですけど、私の方から簡単にちょっとなぜ?っていうところをもう一度、おさらいしますと……さっきもちょっと話した通り、先週のアメリカ時間の月曜日。5月25日、ミネソタ州のミネアポリスでジョージ・フロイドさんという40代の黒人男性の方が命を落としてしまった。なぜかと言うと、ジョージ・フロイドさんがちょっとスーパーというかコンビニというか、お店に入って支払いをする時にニセの20ドル札を使ったんじゃないか?っていう容疑をかけられて、その場に警官を呼ばれたんですね。「この人は偽札を使っているんじゃないか?」っていうことで。そうしたら、ミネアポリス署から4人の警官が到着した。

そこでジョージ・フロイドさんは取り調べというか、あれやこれやと聞かれることになるんですけれども。そのうちの1人の警官が、こともあろうにジョージ・フロイドさんを地面に押し付けて。かつ、自分の膝をジョージ・フロイドさんの首に押し付けて。その他の警官2人もジョージ・フロイドさんの足とかを押さえていて。もう1人の警官は立って見てるだけだったんですけれども。言ったら計4人の警官でジョージ・フロイドさんの命をその場で奪ってしった。約9分間、警官の1人が自分の膝をジョージ・フロイドさんの首に押し付けて、その命を奪ってしまったということがあった。

そして、その映像が……その場にいた人が自分のスマートフォンで映像を撮っていて。それをソーシャルメディア上にアップしたところ、瞬く間に拡散されて。その日の夜にはミネアポリスでデモが起こり始めた。それがどんどん、ある意味エスカレートしていって、今や全米規模のデモになっている。かつ、アトランタが中でも割と早い段階でいろいろ炎が上がってしまうたりとか、あとは市長が印象的なスピーチをしたりとか。そういったこともありまして。それで私もちょっとアキさんにね、いろいろ昨日の夕方にお話を伺ったということです。そんな経緯がありましたけれども。

まず、アキさんがなんとなくいつもと身の回りの様子が違うな、みたいな。周りがざわざわし始めたな、みたいな。そういったことに気づいたのってどういうタイミングだったんですか?

(AKI)金曜日の夕方の5時ぐらいに誰かのインスタを見ていて。「ああ、なんかデモをやってるな」とは思っていて。「まあ、そらやるやろうな」とは思ってたんだけど。で、そこからえらいことになってしまって。で、9時ぐらいに市長とかキラー・マイクとかT.I.の演説が始まったんで。たぶんその間……7時か8時ぐらいの間に誰かがCNN、ニュースセンターの本社の窓ガラスに石をぶつけて割って。それでそこからヒートアップしていったっていう感じなんだけど。

(渡辺志保)うんうん。逆にさ、月曜日にミネアポリスで事件が起こって。そこから金曜日までの平日の間っていうのは緩やかな、ピースフルなデモとかがあったのかな?

ヒートアップしていったアトランタ

(AKI)ちょっとね、デモはわからへん。でもやっぱりみんな、ソーシャルネットワークでいろいろ意見を交わしたりとか。あと(アトランタのある)ジョージア州でも2ヶ月前に殺人があったんやけど。黒人の人が殺されたんやけど。その人も昼間、ただ単に公演をジョギングしてただけなのに、「なんか怪しい」というだけの理由で撃たれてしまった。で、それを撃った人が元警察官とその息子で。

それでたぶん隠蔽工作があったと思う。だから、その人らが逮捕されるまでに2ヶ月かかって。しかも、そのソーシャルネットワークがなかったらその証拠の映像が拡散されなかっただろうから、それがなければたぶんこのまま隠蔽されたままだっただろうっていう、そんな話もあったんで。まあ、それとリンクするように「いや、こういう歴史は繰り返してはいけないよ」みたいな、そういうメッセージがもうバンバンバンバン入ってきてたけど。でも、抗議のそういうデモは金曜日が初めてやったんちゃうかな?

(渡辺志保)そうか。週末にかけてね、皆さんのフラストレーションが爆発したっていう感じなのかな?

(AKI)そんな感じ。

(渡辺志保)今、教えてもらった事件もその被害者の方の名前がアマード・アーベリーさんという。で、白人男性の親子2名に射殺されてしまったという。

(渡辺志保)それともうひとつ、3月にブレオンナ・テイラーさんという女性の方。彼女も警官によって……麻薬捜査官の人だったかな? 警官に命を奪われてしまうという事件が3月に起きていたんですね。だから、今回はジョージ・フロイドさんの事件だけど、結構私もそれこそTwitterとかを見てるとジョージ・フロイドの事件、アマード・アーベリーの事件、それからブレオンナ・テイラーの事件と3人の名前を並列してるツイートとかテキストなんかを何回も見かけて。

(渡辺志保)だから本当にここ数ヶ月だけでもこういった事件が頻発しているっていう。

(AKI)あとはニューヨークの白人女性が犬をつないでいない状態でいて。それに対して「紐をつないでくれ」って黒人男性に言われて、その女性が警察を呼んでしまったっていうのもあって。

(DJ YANATAKE)あ、すいません。ヤナタケから質問なんですけど。やっぱり日本はあんまりその人種の問題とかに疎いというか。暮らしていてやっぱりそういうこと、なかなか本当に身近に感じる機会は実際に本当に少ないんですね。だけどヒップホップとかを通して、そういう問題がアメリカであるっていうこともいろいろ勉強しているつもりなんですが。実際、アキさん。アトランタに長くお住まいですけど。何て言うのかな? 僕ら、映画とか音楽とかでもたくさん訴えてる人をいっぱい見てきてるので。なんかそういうのって改善していないのかな?って思ったりもしてたんですけど。やっぱりでも、こういうことが起こったというのは、「起こるべくして起きちゃったな」っていうような状況なんですかね? 普段からもそういうのを感じるのかな?

(AKI)そうですね。アトランタって南部の都市なんで。マイノリティーが半分ぐらい住んでいて、マイノリティーがすごく多い都市ではあるんだけども、それでもやっぱり差別っていうか、そういうのがなくならなくて。やっぱり今、ヒップホップがビルボードで上位を占めている状況なのにも関わらず、やっぱり黒人の人が行くクラブと白人が行くクラブっていうのは違うし。行くストリップクラブも違うし。なんかそういう……隔たり、カルチャーの違いっていうのはすごい感じるかな。なんか交わらないカルチャーみたいな。

(DJ YANATAKE)やっぱりどうしてもそういうのは根深いんですね。

(AKI)根深いですね。あと、やっぱりね……もう、これはホンマに歴史的な背景で仕方ないんだけど。やっぱり白人家庭、黒人家庭、やっぱりずっと代々、白人は白人の家庭で「やっぱりあなた、大人になったらね、黒人とは結婚したらダメよ」って教えられてる人もいるし。黒人は黒人で「白人なんかには絶対に負けるな」っていう育て方をされているんで。それはやっぱり田舎に行けば行くほど強いかなって。

(渡辺志保)まあちょっと保守的と言うかね。たぶん日本でも田舎に行けば行くほど結構、そういった帰属意識みたいなものがめちゃめちゃ強い方がたくさんいるのかなとも思うんですけど。で、そもそもなんですけど、アメリカの北部と南部で分けた時に、南部の方が元々奴隷の制度も根強く広がっていた地域だから。やっぱり北部よりも南部の方が人種差別が非常に激しいとか。逆に言うと黒人の人口の比率が高いとか、そういったことになるんですよね。

だから今回も……私も日本からいろんな街のライオット(暴動)の様子を見ていてですね、他の都市とアトランタがちょっと違うのは、その人口の約50パーセントが黒人であるっていう。まあその黒人、アフリカン・アメリカンの人たちが既にマイノリティーではないっていうのがひとつ、特色ではあるので。そこでやっぱりLAとかニューヨークとはちょっと違った個性というか特徴があるという風に皆さんにも認識しておいてほしいかなと思いますね。

アトランタの街の特徴

(DJ YANATAKE)あと、アキさん。今回、いろいろと暴動みたいなニュースの報道が日本だとすごく多く見えちゃって。日本のニュースだと。その背景にあった事件よりももう暴動みたいな方が結構取り上げられているニュースの方が多いような気がするんですけども。でも実際にアキさんのお住まいの近くでも本当にああいう感じで街の状況はひどい感じなんですか? ひどくなっちゃっている?

(AKI)うーん……私もね、ここまでひどいと思わへんくて。で、たぶんみんなもホンマにここまでひどくなるとは全然思っていなかったし、私も友達とかと離していて「いや、ここまでとは思ってないよね」とか。

(DJ YANATAKE)たとえば渋谷だったら、もうセンター街のお店とかが全部やられちゃっているみたいな、そういう感じですか?

(AKI)ああ、そんな感じ。もうそんな感じで、ダウンタウンのホンマの中心の中心部が全部やられたっていう感じ。一晩で。

(DJ YANATAKE)一晩で!

(AKI)一晩で。あとはちょこちょこちょこちょこ、それに飛び火していろんなところでいろいろと暴動が起きてるけど、結局こういう50パーセント。半分の人がマイノリティーの人の街なんで。結局みんな誤爆してるのが多すぎる。そのマイノリティーの人たちが経営しているレストランとか会社とかをやっている感じで……。

(DJ YANATAKE)ちょっとリスナーの方にも分かりやすく説明したいんですけど。アキさんの言う「マイノリティー」っていうのはどういう意味でお使いになられてます?

(AKI)ええとね、全部です。黒人、メキシコ人、私たちみたいなアジア系、ヒスパニック系……要は「白人以外」っていう。

(DJ YANATAKE)ありがとうございます。

(渡辺志保)なるほどね。なので金曜日の夜に急遽、アトランタ市長。女性のね、黒人女性の市長さん。キーシャ・ボトムズ市長が急拠、会見を開いて。そこに招かれたのが地元のラッパーであるT.I.とキラー・マイクだったんですよね。で、結構……たとえば東京都の小池百合子知事がいきなり会見を開いて。その時に「都民がみんな、この人の言うことならば聞いてくれるだろう」って言ってラッパーの人を招くなんて絶対絶対、現状の東京だとほぼありえないっていう感じなんだけど。それがワークするのがアトランタのすごいところだなって私はめちゃめちゃ思って。かつ、T.I.すごいいいスピーチだったけど、それに輪をかけてキラー・マイクがめちゃめちゃ印象的なスピーチをしていて。泣いてたもんね、キラー・マイクがね。

(DJ YANATAKE)それはどういう内容だったか、簡単に教えてもらえますか?

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