渡辺志保さんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でアメリカを襲ったハリケーン「ハービー」による洪水で甚大な被害を受けたテキサス州ヒューストンについてトーク。アーティストたちの支援活動などを紹介していました。
(渡辺志保)いつも冒頭で私の推しチューンをかけさせているんですけども。8月末にアメリカを襲いました大ハリケーン「ハービー」というのがありますけども。かつて、アメリカを襲ったハリケーンといいますと、2005年にニューオーリンズを襲った「カトリーナ」というのがありましたけど。今年、2017年にこのハービーというハリケーンが全米史上最悪の被害をいまもたらしているということで。被害総額が1250億ドル(約13.8兆円)という、本当にね、これどうやってトランプさん、修復するんだ?っていうような規模になっていますけども。
で、ヒューストンといえば、これまたかなり昔の『INSIDE OUT』でも特集をしたことがあるんですけど。ヒューストンって本当にラップシーンにおいてはかなり由緒ある、歴史ある土地でして。古くはゲトーボーイズとか。ゲトーボーイズなんてね、ついこの間、Supremeとコラボするまでになっちゃいましたけど、ゲトーボーイズとか。
UGKとか。トレイ・ザ・トゥルースとか。そういったスターラッパーがたくさん輩出されていますし。あとは私も大好きだけどビヨンセだとか、かのデスティニーズ・チャイルドを輩出したのもこのヒューストンの地ということで。あとは、ドレイクもめちゃくちゃヒューストンに思い入れがあって。何度となく自分のリリックに落とし込んでいるし、エイサップ・ロッキーもヒューストンで生まれたヒップホップ・ラップの手法である「チョップド・アンド・スクリュード」というものに魅せられて、自分のヒット曲を作ったというところもありまして。非常にヒップホップ重要無形文化財みたいな感じのヒューストンのシーンなんですよ。
で、そのヒューストンがいま甚大な被害に見舞われているということで、さっきも名前を出したビヨンセとか、あとジャスティン・ティンバーレイクとか、いろんなムービースターとかが一斉にドネーション(寄付)をね、募って。自分たちの財産をたくさん寄付しているということがひとつあるんですけども。さっきも名前を出したトレイ・ザ・トゥルースというヒューストンのベテランラッパーはなんと、自分でレインコートを着てボートを出していろんな人々を救出しているという、すごく素晴らしいニュースがありまして。しかもその救出した人の中には、NBAのプレイヤーのジョナサン・シモンズ選手もいたということで。トレイ・ザ・トゥルースが地元を代表して本当にいろんな方を助けているっていう。
トレイ・ザ・トゥルースの活動
「俺たちはボートさえあれば人を助けに行くからね!」っていう感じですごくがんばっているところと、あといまから紹介したいのは、これまたヒューストンラップのキングとも言われておりますZ・ロウというラッパーがおりますけども。Z・ロウがですね、『Houston 2Gether』という曲をさっそくリリースしまして。これも売上金はチャリティーにされるというところですので、ぜひぜひ聞いていただきたいと思います。リリックの中にはヒューストンの市長の名前が出ていたりとか。あと、「セレブリティーは多額の寄付をみんなでヒューストンに送ろう!」っていうちょっと余計なお世話的なチャレンジを始めたケビン・ハートへのシャウトアウトなんかもありますので、ぜひぜひ聞いてみてください。Z・ロウで『Houston 2Gether』。
Z-Ro『Houston 2Gether』
はい。いまお届けしていますのはZ・ロウで『Houston 2Gether』ということで。「#HUSTONSTRONG」というハッシュタグも盛り上がったりしていますけども。ちょっとヒューストンに祈りを捧げるとともに、みなさんもぜひぜひヒューストンラップをディグってみてください。
<書き起こしおわり>