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町山智浩 新型コロナ・外出自粛と日本のミニシアターの危機を語る

町山智浩 新型コロナ・外出自粛と日本のミニシアターの危機を語る たまむすび
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町山智浩さんが2020年4月28日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中で新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛が日本の映画館、特にミニシアターに与えた影響についてトーク。危機状態の中で立ち上げられた「アップリンク・クラウド」「仮設の映画館」「ミニシアター・エイド」などを紹介していました。

(町山智浩)今回、日本の映画館の話をさせてください。映画館、今やってないですよね。

(山里亮太)やっていないです。

(町山智浩)ほとんどね。僕もね、アメリカでも映画館はやっていなくて。もうこんなに長い間、映画館で映画を見なかったことって2回目ですね。

(山里亮太)2回目?

(町山智浩)交通事故でずっと入院していたことがあって。その時以来ですね。こんなに長い間、映画館に行ってないのは。でね、今、日本の映画業界。特にですね、ミニシアターが危ないんですよ。ミニシアターというのは、いわゆる東宝とか松竹、東映みたいな昔からあるメジャーな映画会社と関係してない、シネコンでもない、いわゆるインディペンデントな映画館ですよね。渋谷のユーロスペースとかアップリンクとかですね、イメージフォーラムとかいっぱいありますけども。

(山里亮太)ポレポレ東中野とかね。

(町山智浩)ポレポレ東中野ね(笑)。僕、映画秘宝っていう雑誌を作った時に、最初に映画秘宝まつりっていうのをやったのはあそこですけどね。

(山里亮太)ああ、そうですか。あそこは本当にね、あそこでしか見れないような映画を結構やっていて。

(外山惠理)ポレポレ東中野。あの地下のね。

(町山智浩)はい。僕もすごいお世話になりました。だから僕は昔からすごくミニシアターにお世話になってますけど。そこはどこもね、経営が非常にきついんですよ。4月なんてほとんど収益ゼロですよね。どこも。どのくらいきついかと言うとですね、家賃がかかるわけですよ。どこも、ミニシアターって。ミニシアターはみんな、場所を借りてるんですよね。それでTOHOシネマズとかありますけど、あそこは東宝の持っている土地に自社ビルを建ててやってるんですよ。だから、家賃がかからないわけですよ。

(山里亮太)なるほど。

(町山智浩)ところがミニシアターっていうのはビルとかを借りてるから、もう毎月100万とか200万とか300万とか家賃がかかるですよ。それで収益がないから……もう2月ぐらいからだんだんみんなね、コロナが流行ってきて。だんだん映画館に来なくなって。それで3月、4月ともうもうほとんどゼロに近いわけですから。その300万、400万っていう家賃のお金が借金になっているんですよね。それでもし、このまま行くとミニシアターが潰れちゃうかもしれないんですよ。

(外山惠理)本当だ……。

(町山智浩)というのは、今は外出を自粛してますけど。もしその外出自粛が解けたとしても、映画館の席を満杯にすることはできないので。チケットは半分しか売ることができないんですよ。

(山里亮太)そうか。人との距離を取らなきゃいけないから。

営業再開できても満員にはできない

(町山智浩)そうなんですよ。だからこれはね、収益が元に戻るまでにすごい時間がかかるので大変なことになっていて。アメリカも同じような事態なんですけど、アメリカはね、1960年代からその興行連盟みたいのがあって。劇場連盟ですね。そこがずっと積み立てをしているんですよ。こういうことがあった時のための基金があるので。そこからお金が支払われるので。まあ、互助会みたいなので助かっているんですが、日本ではそういうのは聞いたことがないので。まあ、お金がない状態になってますね。

それでそうするとね、ミニシアターでかかる映画ってたとえばアメリカのインディペンデント映画とか日本のインディペンデント映画。だから要するに東宝とかテレビ局が作ってない映画というのがミニシアターでかかるわけですよね。大抵ね。それからアジアやヨーロッパの映画っていうのもミニシアターでしかかからないですよね。ほとんど。

(山里亮太)うんうんうん。

(町山智浩)そういった映画の行き場がなくなっちゃうんですよ。たとえばだから最近だとヒット作でミニシアターから出てきたものっていうと、『この世界の片隅に』なんかもそうですよね。あとは『カメラを止めるな!』がそうですよね。ミニシアターっていうのはそういったちっちゃいが拡大していく時のきっかけになるし、あとは映画監督とかが最初に撮った映画っていうのはまあ、大抵は低予算で作りますから。

それはミニシアターから始まりますよね。園子温監督とか、みんなそうですよね。是枝裕和監督もみんなミニシアターから一作目は公開で。それがだんだんと劇場規模が大きくなっていくわけですよね。あとは俳優さんもそうですよね。たとえばクドカンの周りにいる阿部サダヲさんとかいるじゃないですか。荒川良々さんとか。あのへんの人たちは20年くらい前はみんなミニシアターの映画にいっぱい出てるんですよ。

(外山惠理)へー! そうなんだ。

(町山智浩)で、テレビとかに出るようになるのはその後なんですよ。だからミニシアターがなくなると、監督もデビューできないし、俳優もデビューできない。

(外山惠理)うわあ、大変ですね……。

(山里亮太)町山さん、ミニシアターとかって本当に各シアターによって全然違う映画を流すじゃないですか。あれって誰が……そのミニシアターの人が選ぶんですか?

(町山智浩)もちろん、そうですよ。それぞれの劇場で。だから「この映画がいい」と思ったらやるっていうことができるんですけど。シネコンっていうのは基本的には儲かる映画しかやらないですから。いいか悪いかは別なんですよ。そのへんはもう全然、ミニシアターの意味が非常に重要なんですけども。まあずっとお客さんが入ってないんで、大変なことになってるんで。それでアメリカでもそうなんですけれども、もうしょうがないから、自分たちがその公開できる映画をネットで流すということになってるんですよ。

(山里亮太)ああ、なるほどね。

(町山智浩)で、それをネットで有料で見て、そのお金が劇場に入るというシステムを作り始めているんですけど。一時的にね。

(山里亮太)えっ、劇場に入る?

(町山智浩)そう。劇場に入るんです。たとえばね、アップリンクっていう映画館があって。渋谷や吉祥寺であるんですけど。そこはね、配給権も持ってるんですよ。だからね、アップリンク・クラウドっていうのを作って。たとえばですね、配給権を持っている60本を見放題っていうのを始めましたね。それね、2980円を払うと3ヶ月間、見放題っていう風になっているんですよ。60本を。

(外山惠理)へー!

アップリンク・クラウド 映画60本を3ヶ月間、2980円で見放題

(町山智浩)これも結構面白いんですけど。そのアップリンク・クラウドでね、60本見放題の中には入ってないんですけれども、僕がおすすめする映画があるんで。これは500円で1本、見れるんですけども。20年くらい前の映画でね、佐々木浩久監督のね、『発狂する唇』っていう映画と『血を吸う宇宙』っていう映画の2部作があるんですけど。これはご存知ないですよね?

(外山惠理)知らないです。

(町山智浩)これね、ものすごい映画でね。これね、阿部寛さんがね、元々は二枚目俳優だったのが今、一種の怪優じゃないですか。彼は。その怪優になったきっかけの映画がこれなんですよ。

(外山惠理)ええーっ!

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