安住紳一郎 海外リスナーからの新型コロナウィルス現地情報を紹介する

安住紳一郎 海外リスナーからの新型コロナウィルス現地情報を紹介する 安住紳一郎の日曜天国

(安住紳一郎)ものすごく、悪くない。ものすごくいい。歓待される。話の土地になってますけども。南フランスのモンペリエと田舎町に住んでいる方。「ラジオクラウドで先日まで毎週、砧のヒマラヤ杉さんの状況を聞いており、無事に退院されたことを喜んでおりました矢先、今度は自分がコロナウィルス感染拡大防止のため外出禁止となりました。フランスは現在、全土で外出禁止です。必要最低限の買い物や健康を維持するための軽いスポーツは許可書を携帯していれば可能です。ただし『1人で行動すること』とされていて、違反した場合には罰金を支払うことになります」。やっぱり罰金なんですね。

「幸いフランスは農業大国なのでスーパーから物がなくなるということはなく、また軽い運動も許可されているので南仏の青い空の下、ジョギングをしたり散歩をする人たちがちらほら見受けられ、意外と快適に暮らしています。また毎日夜8時になると人々が窓から医療従事者やこの状況でも変わらずに働いてくれているごみ収集の方などに対し拍手を送っています。フランスらしい素敵な対応に心和むひとときです。まだまだ始まったばかりの外出禁止や予断を許さない状況ではありますが、このように和やかに暮らしています」。そうね。

(中澤有美子)ああ、やっぱり8時にされているんですね。

毎日夜8時に医療従事者などへ拍手をおくる

(安住紳一郎)そうですね。ちょっとね、でもこういう時でも何かそういう一瞬、心を解放するイベントがあると……ということかもしれませんね。フランスのニースからもやはり来てますね。「ムッシュ・ムラムラ」さん。イタリア寄りですけどもね。「今、フランスはコロナウィルスの影響で外出禁止令が出ているので毎日、私たち親が子供の家庭教師をしています。我が家には11歳と5歳の息子たちがいます」という。今日はちょうどメッセージテーマが「愉快な子供の話」ということで、お子さんの話を書いてくださいています。

「……普段、家ではゲームざんまいの長男ですが、今は学校からの宿題で毎日少しずつ本を読まなくてはいけません。ある時、本を読まずにゲームをしてサボっている息子を見て『ほら、ゲームはやめて本を読みなさい』と渡そうとした。すると、手が滑って本を落としてしまい、その拍子にしおりが外れて落ちました。すると息子は『ああ、せっかくセーブしていたのに。ママのせいでセーブポイントが分からなくなったじゃないか』と怒られてしまいました」というメッセージも一緒に送ってくださいました。そしてスペインからです。ありがとうございます。

(中澤有美子)ありがとうございます。

(安住紳一郎)「最近、日本の状況を聞いて大丈夫かななどと思っていましたが、まさか自分たちが今、似た状況になり、そしてダイヤモンド・プリンセス号とは比較もできませんが家の中に家族で引きこもる生活になるとは思いもしませんでした。スペインだけではなくヨーロッパ全体がしばらくは外出禁止。国境も制限され始め、今は外に出るのはスーパーか薬局に行く時。しかも大人1人限定です。幸い、我が家には犬がいるので『犬との散歩』という理由で1日に一度、外に出るようにしています。

15日間と言われていますが、更に15日間の延長もあり得るとも聞いています。スペインでは毎晩8時になると、わらわらとバルコニーから皆さんが出てきて、医療関係者の方々への賛辞の拍手や口笛があります。私もこの時はご近所さんと一体になった気がし、大きな拍手を送っています。毎晩8時になるのが楽しみな日々です。

世界中、鬱々とした春になりそうですが、いつかは終わり、また太陽いっぱいのバルセロナを散歩できる日を楽しみに、引き続き家の中で頑張りたいと思います」という。「コスモのママ」さんです。ありがとうございます。

(中澤有美子)ありがとうございます。

(安住紳一郎)それからヨーロッパ。もう一通来ていますね。ベルギーのブリュッセルから来てます。ありがとうございます。みんな、海外で頑張ってるね。すごいね。ベルギーのブリュッセルからいただきました。「世界中で注目を集めているコロナウィルスですが、とうとうベルギーも18日の水曜日から外出禁止令がスタートしました。約3週間は買い出し、散歩などでの外出は可能ですが、他の方との距離を1.5メートル以上を保つことが必要とされています。

テレワーク

食料品展や薬局以外は休業となっているので、基本的には家族と家で過ごす日々です。いつもは出張ばかりで不在がちな主人も、この外出禁止令に伴いテレワークとなり、2歳の娘は大喜びです。テレワーク初日、パパの仕事の邪魔にならないよう私のパソコンで『お仕事』と称してキーボードを打つ遊びをさせてあげました。するとその日、夜ごはんを食べながらため息をひとつ。理由を聞くと『私、今日仕事して疲れちゃったのよね』とOLのような一言。思わず家族で笑ってしまいました」。

(中澤有美子)かわいい!

(安住紳一郎)「……毎日、めまぐるしく情報が変わり、不安や疲れもたまりますが、おしゃべりが上手になってきた娘と笑いながら乗り切りたいと思います」。そうですか。かわいらしいですね。ちょっと言ってみたかったんでしょうね。大人の真似をしてね。ヨーロッパ、フランス、スペイン、そしてベルギーからいただきました。ドイツもいただきましたね。ありがとうございます。

(中澤有美子)ありがとうございます。

(安住紳一郎)さあ、今度は北米大陸に行きまししょうか。カナダから来てますね。「花まる子」さん。50歳女性の方。こちらもCOVIDの影響で活動自粛が始まりました。日本と違い、マスク着用者は病気発症者のイメージが強いんです。アジア系がごく少数、マスクを着用している他はマスクそのものも目にしない現状です。私も接客業なので、マスクをして働きたいのですが、数名の常連さんにも意見を聞いた限りでは『病気だと勘違いされるからやめた方がいい』と止められました。

風評被害も怖いのでマスクを使用できない状況です。日本から数週間遅れる流れで同じようなものが売り切れています。我が家は日本の情報を元に買い物をしていますが、アルコールジェル、除菌シート、手洗い石鹸、トイレットペーパー、冷凍食品と時差式で同じ流れで売り切れていきます。少し冷静になって状況を見ていきたいと思います」という。カナダの方ですね。そうですか。

(中澤有美子)そうですか。

世界中で買い物で困っている

(安住紳一郎)世界中、なんとなくあれなんですね。買い物で困るのは似てますね。トイレットペーパーはそれぞれの国によって状況が違うかもしれませんけれども。いろいろ日本での在庫や流通が間もなく整うにも関わらず、トイレットペーパーなどの買いだめによって買えない人が出たという社会問題がありましたけど。いろいろ海外の皆様からのメールを読むと、海外でもトイレットペーパーの買いだめで買えないっていう問題が頻発しているみたいですね。

(中澤有美子)そうなんですね。

(安住紳一郎)なのでなんとなくね、日本で2週間くらい前から起こっていることはテレビのワイドショーが「トイレットペーパーがない」っていう映像を大々的に映したことによって買い占めや買いだめが行われたっていうような解説になってますけど。これ、読む限りだとそうとは限らない。なんとなく自然の流れでやっぱり、必要で困るというものを買いだめしちゃうのかもしれないなと今、個人的に思いました。アメリカのユタ州からもお便りをいただいています。

(中澤有美子)ありがとうございます。

(安住紳一郎)「私が住んでいるアメリカのユタ州では20日までの時点で112のケースが確認されています。最初は本当に私も含めて皆、他人事でした。誰もマスクはしていませんでした。みんなの話にも登っていないのに2月に妹から『日本ではマスクが手に入らないから、そちらで買えたら送ってほしい」と言われ買いに行ったら、どのスーパー、ファーマシーでも売り切れで驚いた次第です。郵便局に行った際に『たくさんのアジア人が母国にマスクを送っている』と職員の方から聞きました。

その後、短い期間であっというまにパニック状態になりました。学校は休校。レストランはテイクアウトとフードトラック以外は全店閉鎖になってしまいました。仕事も家からテレワークするように指示した企業が増え、道路から車の数が激減しました。日本の『マスクの次はトイレットペーパーが不足するだろと買い占めが始まった』というニュースでアメリカの大都市からトイレットペーパーの買い占めが広がり、今ではマスクはもちろん、トイレットペーパー、ペーパータオル、水、卵、ミルク、パスタ、シリアル、インスタントラーメン、缶詰、野菜などがスーパーの棚からなくなっています。

お米もありません。外出制限に備えているためなのでしょう。その上、数日前にマグニチュード5.7の地震が起きました。弱り目にたたり目とはこのことですね」。そうですか。この方は日本のトイレットペーパーが不足するだろうというニュースを見て、アメリカでもそれが起こったという風に感じたようですね。そうですか。たしかにそうね。

(中澤有美子)そうですね。たしかに。先を行っているところを参考にということですね。

(安住紳一郎)日本の私たちの買い物の振る舞いが世界中に影響を与えてるってことですね。そう考えるとより、うん。身の引き締まる思いかもしれませんね。さて、最後です。オーストラリアのメルボルンからいただいています。ありがとうございます。

「こちら、オーストラリアでは事実上の鎖国状態が政府より宣言されました。3週間前からトイレットペーパーが店頭からなくなり、先週中頃より大手スーパーでは食品棚は空っぽ。パニックがパニックを生んでいます。そんな中でも私たちアジア人はパンはもちろん、米、麺、芋など主食になるものがあればなんとか凌げる食生活なので、オーストラリアの方々よりは節制の食事に慣れているのではないかと思っています。

大手スーパーでは入手できない米や麺などもアジアングロッサリーなどではまだまだ手に入れることができる状態なので助かります」。海外にお住まいの皆さんからいただいたお便りを紹介しました。すごし長くなりましたけども、なんとなく世界の状況が分かったのではないでしょうか。ねえ。

<書き起こしおわり>

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