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PUNPEE 星野源『さらしもの』歌詞と低音ミキシングを語る

PUNPEE 星野源『さらしもの』歌詞と低音ミキシングを語る SOFA KING FRIDAY
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PUNPEEさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』の中で星野源さんと制作した楽曲『さらしもの』についてトーク。歌詞(リリック)の意味や楽曲の低音部分のミキシングについてなど話していました。

(PUNPEE)お送りさせていただいたのはMaki & Taiki feat. Mummy-DさんとZEEBRAさんで『末期症状』という曲になりました。なんでかけたか?っていうと、先日やった『おげんさんといっしょ』というNHKの星野源さん主体の番組でこの曲の冒頭のリリック、「夜中のクラブの暗がりから……♪」っていうMummy-Dさんのラインからちょっとオマージュさせてもらったっていう感じだったので、かけさせていただきました。

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詞の内容はあれっすね。『Pop Virus』にラップを乗せるというバージョンだったので、『末期症状』のその「ヒップホップという病原菌に感染した」という内容の曲……DJ Maki The MagicさんとDJ Taikiさんが主体でビートを作っていて、その上にMummy-D氏とZEEBRA氏のラップが乗るというそういう曲です。1995、6年ごろの曲ですね。

Maki & Taiki Feat. Mummy-D, Zeebra『末期症状』

で、自分がこれを自分が持っているのはアナログ、レコードのEPに入ってて。他にも『バスドラ発~スネア行』っていうMUROさんの曲が入っていたりして。それもすごいかっこよくて好きな曲でありますので、それを冒頭にかけさせていただきました。はい。

前回に引き続き、そのNHKの番組の反響はまだ続いてあったので、何個かメッセージを読もうと思います。

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はい。東京都の会社員の方。「PUNPEEさん、こんばんは。平日、仕事や家事を乗り切ったご褒美的番組として毎週、楽しく拝聴しております」。すいません。こんな部屋のノリみたいな感じなんですけど。ありがとうございます。

「……先日の『おげんさんといっしょ』、生放送を拝見していましたが、学ラン姿で『さらしもの』をやるのかと勝手に想像していたのでまさかの『夜をつかいはたして』のドームアレンジ、さらに『Pop Virus』のラップパートもあり、いい意味で終始裏切られ、しかもハマりすぎのバイトのボーイ役で時折さしこむ小ネタで笑い、非常に楽しませていただきました。あのNHKでの生放送ということで、リハーサルや台本など、しっかりあったかと思いますが、見ているこちらはとてもゆるく、フリーダムな雰囲気で最高でした。今回、初絡みの方にいらっしゃったのではないかと思いましたが、放送当日やリハーサルで印象に残ってるエピソードがありましたら、共有いただけたら嬉しいです」。

はい。当プログラムのステッカーとジングルとかが入っているCD-Rをお送りしておきます。そうですね。台本的なのは簡単なやつはあったんですけど、基本的にそれに書いてあるものがどんどんと収録中に変わっていくっていう……どんどん脱線していったりする感じだったんで。その大まかな曲とか以外は。意外とっていうか、「ああ、こんなにゆるいんだ、NHK……」っておもったんですけど、NHKさんがゆるいわけじゃなくて、たぶんあの番組がいい意味で結構、何も考えず。でも締めるところはしっかり曲だったりとかで締めるっていう感じだったんじゃないすかね。そんな気がします。

それと、もう一通。奈良の方。「PUNPEEさん、こんばんは。星野源さんとの『さらしもの』、かっこいいです。毎日のようにリプしています。質問ですが『ツァラトゥストラ』ってどういう意味ですか? 無知でごめんなさい。ちなみに私の毎日の通勤曲は『Renaissance』で嫌な日もステップしながら聞いていると違った景色になります。ありがとうございます」。はい。ありがとうございました。

「埼玉のツァラトゥストラ」の意味

そう。自分も星野さんの方のラップのパートで「ツァラトゥストラ(※さらしものだよばかのうた 語りき埼玉のツァラトゥストラ)」っていうリリックが……あそこは完全に星野さんが書いたんですけども。あれは『ツァラトゥストラはかく語りき(Also Sprach Zarathustra)」っていうのがあって。自分が最初にそれを知ったのは曲だったんですよね。すごい有名な「テー、テー、テーッ、テレーッ♪」っていうやつですね。それがその『ツァラトゥストラはかく語りき』という曲の冒頭の部分で。自分はスタンリー・キューブリックの映画『2001年宇宙の旅』っていう結構有名なSF映画で知ったんですけども。

で、それって実は曲が先にあったんじゃなくて、ニーチェっていう哲学の思想の方が書いた本からインスピレーションを受けてリヒャルト・シュトラウスが書いた交響曲らしいんですよね。自分はそのニーチェは読んだことがないんですけど、きっと星野さんは読んだことがあるんでしょうっていうか……まあ、別にプレッシャーをかけているわけじゃないですけども(笑)。でも本当、大ざっぱな内容しか知らなくて。ツァラトゥストラっていう人が出てきて、その人の行動だったり物語を中心に話されていく哲学書っていう感じらしくて。

最初にその神が不在になった世の中というのをツァラトゥストラが察知して。「おっ!」ってなって。それをいろんな人に「神はいなくなった! いなくなったんだ!」って言っているんですけど、みんなは信じないみたいな。そういう絶対だったものがいなくなったというのを伝えていったけど、みんなはそれを鼻で笑うみたいな。で、超人説みたいな……「超人」みたいな考えを人々に言うんですけど、それに人は全然耳を貸してくれないんですね。で、結局は誰もわかってくれないからいろいろと経て山に籠もって。それで山の中でとある人々に出会い、山から降りていったところでその話は終わるっていう物語なんですよね。

なんですかね? どういう意味で「埼玉のツァラトゥストラ」って……言ったら、その前の歌詞から紐解くと、「1人でずっといろいろとやってきた」っていう感じなのかな? で、山から降りてきて、やっと自分とかいろいろな人と曲を作るようになったとか、そういう感じなんですかね? なんか一緒に曲を作ったのにファン目線みたいな感じでいま、結局紐解いている感じなんですけども(笑)。そんな感じもあったんですかね? わからないですけども。各々でそこは、いつか話してくれることを待ちましょうという感じです。

「凡人の黒ぶち 偉大な暇人」

あと、リリックの中に「凡人の黒ぶち 偉大な暇人」っていう風に言ってくれていて。ここは自分の『Renaissance』っていう曲の「我ら偉大で滑稽な暇人」っていう歌詞をたぶん引用してくれたっぽいですね。「我ら偉大で滑稽な暇人 余計なことをすぐ考えだす」って。なんか「レノンも暇すぎてImagine」とか。まあ、暇人だからいろんなことを考えついて、それを曲に落としていろんな人と共有できるんだなっていう歌詞を書いたんですけど。なんかそこを拾ってくれたりしていて、ありがたかったですね。ありがとうございました。

で、先週その音のミックスのことでまだ結構話せることがあったなっていう感じなんですけども。

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低音の感じについてあと5分ぐらい話そうと思っていて。『さらしもの』っていう曲の自分のラップが入ってくる「滑稽なさらしものの歌」っていう場所から低音、ベースが入ってくると思うんですよね。ブーン、ブーン、ブブーンブンッ!って入ってくるやつ。

で、ここのミックスとドラムのキックのミックスが結構いろいろと面白かった部分があって。今回、その曲を調整する上で。言ったら、トラップ以降とかサウスのヒップホップが流行った以降ってみんな結構若いリスナーとかもiPhoneとかラップトップ、ノートパソコンで曲を聞く人が増えたと思うんですよ。ちゃんとしたCDコンポとかじゃなくて、そういうので聞く人が増えたと思ってて。言ったらそのコンポで聞く低音とラップトップで聞く低音って全然違くて。もうスーパーローが聞こないんですよ。パソコンだったりiPhoneのスピーカーって。

低音を強調するミキシング

スーパーローってこの部分ですね。(音を鳴らす)。これ、いま低音の聞こえない環境で聞いたら全然聞こえない音。でも、たぶんイヤホンで聞けば聞こえると思うんですよ。クラブのスピーカーとかだと聞けると思うんですけども。この音っすね。(音を鳴らす)。で、このスーパーローって結構ヒップホップでは大事で。やっぱりクラブで聞いた時にここがあるとすごい出るし。でも、ラジオとかテレビではこの部分は聞こえづらいから、じゃあどうなるか?ってなった時、この低音の音を最近のUSのヒップホップの人もそうですけど、音を割るんですよね。歪ませるみたいな。

言ったら、ピークを超えると音って割れるようにアナログだと出来ているんですけど、わざとちょっと割らせるというか。エレキギターで言うとディストーションとか。いろんなやり方で割ったりできるんですけども。それを割って、存在感を出す手法っていうのがあるんですね。そうすると、パソコンのスピーカーでもその部分がわりかし聞こえてくるし……っていう感じだったりするんですね。

で、そうやって技術的に割っているものなのかと思ったら、最近のUSのヒップホップのプロデューサーの人のチュートリアルというか、やり方をこの前に見ていたんですけども。「なんでこんな低音が出ているの? デカすぎじゃない?」っていう質問に対して、そのプロデューサーはちゃんとしたスピーカーを持っていなくて。ノートパソコンのスピーカーでトラック、プロデュースした音を作っていたんですよね。で、ノートパソコンで聞くためにこの808(TR-808)の低音のベースを上げまくって。上げた結果、割れちゃったっていうだけだったんですよね。

で、結局それがメソッドとして、いまはみんなが「どうやって割っているんだろう?」って、その割り方を研究したりとかしていて。でも、「最初は実はただ音がデカすぎて割れちゃったっていうところから、もしかしたらこれは来てるのかな?」って言ってる人もいたから。そういう部分がすごいその黒人さんの、なかったから自然にそうなっちゃったっていう発想が、結果的に後々イケてるっていう風になったのがすごくスタイリッシュな感じがして興味深かったという話です。

パソコンやiPhoneで聞こえるように低音を調整

それでその星野さんの『さらしもの』の時もそのブーン、ブッブン、ブンッ!っていう低音がクラブとかコンポとかの環境じゃなくて、パソコンのスピーカーとか、iPhoneのスピーカーでも聞こえないとダメだから。ミックスし終わった後に自分たちのノートパソコンに1回……そのお世話なってるレーベル・SUMMITの増田さんとノートパソコンに入れて聞くみたいな。で、「うーん、これノートだとまだあんまり聞こえないっすね?」みたいな。

で、その後にやっぱりみんなが聞いてるような……ちゃんとしたヘッドホンじゃなくて、やっぱりみんなが聞いてるのってiPhoneの純正のイヤホンだったりだと思うんですよね。だからそれでまた聞いて、「でもこれだと上げすぎていて逆に低音が目立ちすぎてるな」なんていうやりとりをしていて。で、また落としてノートパソコンで聞いて……っていう。もうそのやりとりを3、4回ぐらい最後に繰り返していて。「あと、うーん。キックがこれだとベースが出すぎていて埋もれるな?」みたいなのを繰り返していたら、最後の方で星野さんサイドの人たちがちょっと面白がっちゃって。

「この人たち、いつまで低音をやるんだろう?」みたいな感じで。でも自分たちは結構それが普通だったりして。でもまあ、やっていることも理解してくれていたんで、すごい面白い経験になった気がする。ノートパソコンとかパソコンが普及してから、やっぱりその急激に低音が出るみたいな……最初のイントロはそうでもないのに、ドラムが入った瞬間めちゃくちゃ低音が出るみたいな曲って結構あって。リル・ウージー・ヴァートの『XO Tour Llif3』なんかも最初のイントロはめちゃくちゃ、まあ結構普通なんですけど。ドラムが入った瞬間、低音がもうデカすぐるぐらいデカくて。

でもノートパソコンで聞くとそんなにデカく聞こえない。でもイヤホンで聞くとデカいっていう曲とかって、そういう背景……聞くメディアが変わったっていうのがあるのかな、なんていう風にも思った感じでございました。なのでそれが切り替わったというか、急激にこの曲、低音がデカくなったんって思った……自分がなんとなく記憶でそう思った曲があるので、それを聞いててみようと思います。リル・ウェインの『6 Foot 7 Foot』という曲です。この曲もドラム入った瞬間、めちゃくちゃブーン!っていうスーパーローが出てる、8080のキックが出てるので。聞いてみてください。どうぞ。

Lil Wayne『6 Foot 7 Foot』

<書き起こしおわり>

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