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渡辺志保と辰巳JUNK テイラー・スウィフトの戦いの日々を振り返る

渡辺志保と辰巳JUNK テイラー・スウィフトの戦いの日々を振り返る MUSIC GARAGE:ROOM 101
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辰巳JUNKさんがbayfm『MUSIC GARAGE:ROOM 101』に出演し、渡辺志保さんとテイラー・スウィフトのキャリアを振り返り。元カレ復讐ソングからカニエ・ウェストとの10年戦争、そして最新アルバム『Lover』までの戦いの日々について話していました。

(渡辺志保)私、音楽ライターの渡辺志保がお届けしている『MUSIC GARAGE:ROOM 101』。早速、今日はこの時間から今週のゲスト辰巳JUNKさんをお迎えしたいと思います。

(辰巳JUNK)はい、こんばんは。またやってきました。

(渡辺志保)ありがとうございます。前回、ご登場いただいた時にはね、キム・カーダシアン列伝をたっぷりとお話しいただきまして。

渡辺志保と辰巳JUNK キム・カーダシアンとその家族の歩みを語る
辰巳JUNKさんがbayfm『MUSIC GARAGE:ROOM 101』に出演。キム・カーダシアンとその家族、カーダシアン・ジェンナー家の歩みを渡辺志保さんと一緒に振り返っていました。

その時もね、「ラジオで話をするのは初めて」とおっしゃっていましたけども。反響とかご自身のご感想とか、どういう感じですか?

(辰巳JUNK)ご感想……自分の声がショックだったかな?(笑)。

(渡辺志保)フフフ、それは私も永遠の課題ですね。何年たってもやっぱり聞き慣れないし。「こんな感じだったんだ」みたいな。

(辰巳JUNK)もう「やべえな」みたいな(笑)。

(渡辺志保)でも、あれよね。この間話した後の話だと、キム・カーダシアンの「KIMONO」という名前だったソリューションウェア、無事新しい名前が決まったということでね。「SKIMS」になったという。

(辰巳JUNK)そうですね。それも名前のダジャレで。

(渡辺志保)「SKIN(肌)」と「KIM」が融合して「SKIMS」になったという。でも、いい着地に落ち着いたんじゃないかな、みたいな。よかったですね。もうInstagramも発動してるんでね。

(辰巳JUNK)はい、みんなチェックしてください(笑)。

(渡辺志保)私もちょっと良きタイミングで。いい色とサイズを吟味して買おうかな、なんて思っておりますが。今日は2回目のご登場となります辰巳JUNKさん。なんとテイラー・スウィフトのニューアルバム『Lover』のことも交えながら、彼女がこれまでどんな道を……どんな激しい険しい道を歩んできたかということについて特集してまいりたいと思います。

(辰巳JUNK)はい。キムの次はテイラーで、業に満ちてる女たちっていう感じですけども。

(渡辺志保)フフフ、あやかりたいですね(笑)。じゃあ早速、今回も3章立てでお届けしたいと思いますので。まずは第1章から辰巳JUNKさん、よろしくお願いします。

(辰巳JUNK)はい。第1章「優等生は復讐の戦士」! 今回はちょっとヒップホップっぽい感じで、そのテイラーさんのその闘史というか、バトル、戦いの歴史を共に追っていきたいと思います。で、元々1989年に生まれたテイラー・スウィフトは優等生ポップスターだったんですね。ペンシルバニアの農場に生まれて、親は代々エリート銀行員。マジで金持ちのお嬢様みたいな感じだった。私小説のような曲を書くカントリーポップ歌手としてデビューしました。で、結構いろいろと様々なテーマを書けるシンガーソングライターなんですけども、最も注目が高いトピックが「復讐」という。

(渡辺志保)すごい。でも最初からソングライティングのスキルも高く評価された歌姫ってことなんですよね。

(辰巳JUNK)そうなんですよ。実はやっぱりブルーノ・マーズとかマルーン5よりも恋愛以外の曲も書いてるらしいんですけども。やっぱり注目度が高いのが元カレをこき下ろす復讐の歌です!

(渡辺志保)まあこういうネタは女性リスナーも共感しやすいですからね。

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元カレたちへの復讐ソング

(辰巳JUNK)ヒップホップでもやっぱりビーフが目立つみたいなことですかね。たとえば初期の復讐ソング『Picture To Burn』。意味は「写真炎上、燃やすべき写真」みたいな。この中では元カレへの激しい罵倒が繰り広げられてまして。たとえば「あなたにときめいたことなんて一度もなかったわ」。

(渡辺志保)厳しい!

(辰巳JUNK)「あんたのバカみたいなおんぼろトラックも大嫌いだった」。

(渡辺志保)厳しいですね。「おんぼろトラック」っていうのがリアルですよね。農場のね(笑)。

(辰巳JUNK)それで「あんたはレッドネックの田舎者」と。とにかくもう罵詈雑言……どうやらその地元の元カレっていうのはテイラーの友達と浮気していた最低な男だったということらしく、その無駄な時間に終わってしまった彼との交際とともに、その写真を燃やす復讐ソングなんですね。「あんたの写真なんて燃やすぐらいしか役に立たない」という。で、その中でまだティーンエイジャーだったテイラーは「泣いてる暇なんてない。復讐プランを練っているわ!」って。すごいある意味強い女感をたぎらせて。「あんたの親友全員と付き合ってやろうかしら?」みたいな宣戦布告もしてらっしゃいます。

(渡辺志保)なるほど。でもこれぐらい、やっぱりティーンの女の子はこれぐらい言い切っちゃう方がそのファンも「ついていこう!」みたいな感じもありますよね。

(辰巳JUNK)あと、時代もあって。ちょっと過激な歌詞になっております。いまだとちょっと微妙かな?っていう感じで。そのまま結構カントリー・ポップスターとしてスターになったテイラーはもうめくるめくロマンスを繰り広げますね。

(渡辺志保)ほう。羨ましい限りですね。

(辰巳JUNK)たとえばケネディ一族、ハリウッドスター、トップアイドルなどなど。

(渡辺志保)半端ねえ! たしかにトップアイドルと付き合ってましたね(笑)。

(辰巳JUNK)そしてまあ、当然のごとく別れ、復讐のような破局ソングを出していなかったのです。で、復讐の戦士テイラーはとにかく戦いまくるんですよ。これが相手がミュージシャンの場合だったら、まるでラッパーたちのように楽曲でビーフするかのような音楽バトルが勃発したりもしております。たとえば2010年、12歳年上のチャラ男ジョン・メイヤーと破局した際。これは完全に名指しで『Dear John』っていう曲を出しました(笑)。

(渡辺志保)『Dear John』ってさ、ジョンっていうのはアメリカで言うと「名無しの太郎、匿名」みたいな意味も一応あるんですよね? だけど、まあ明らかにジョン・メイヤーだろう、みたいな。

(辰巳JUNK)でも、結構名無しの太郎みたいな名前なんで、リスナーも感情移入ができる感じになっていまして。そこでテイラーはやっぱり12歳の年の差があったので。「あんたの遊び相手にするには私は若すぎたんじゃないの?」と糾弾しております。対するジョン・メイヤーもマジギレして、2013年ごろに『Paper Doll』っていう曲を返答で出しています。そこで「君には早すぎたかな? 小さなかわいい紙人形さん」と。まあ、かなりイヤミなアンサーですね。

(渡辺志保)あららららら。まあ、こんなこともありましたね。はい。

(辰巳JUNK)もう完全にこれ、ジョン・メイヤーはその『Dear John』の歌詞とかもリファレンスして、いちいち細かくイヤミで返してるんで(笑)。

(渡辺志保)相当もうね、カチンと来たんでしょうね(笑)。

(辰巳JUNK)結構これ、面白いのでチェックしていただければと。さらに2015年には当時のトップアイドルグループ、イギリスのワン・ダイレクションのエース、ハリー・スタイルズと……。

(渡辺志保)彼は次の『リトル・マーメイド』のエリック王子役ですけども。

(辰巳JUNK)そう。そのディズニー映画のプリンス役になるぐらいの王子様と付き合って、もちろん破局し。その後に『Style』っていう曲を出しているんですね。「ハリー・スタイルズと……」っていうことなんで、これはほぼ名指し。

(渡辺志保)まんまやんけ! みたいな。

(辰巳JUNK)で、その中でモテ男・ハリーの浮気ぐせ、「浮気しまくった」と糾弾しております。「私たちはこのスタイルから抜け出せない」みたいな、ちょっとキムっぽいダジャレも(笑)。

(渡辺志保)フフフ(笑)。ダジャレっぽいね(笑)。

(辰巳JUNK)対するハリーさんはワン・ダイレクションで出した『Perfect』っていう曲で「もし君が失恋ソングを書くための相手は探してるんなら、僕はパーフェクトの相手さ」って。

(渡辺志保)なるほどね。受けて立とうみたいな感じなんですかね?

(辰巳JUNK)モテ男としての余裕でアンサーしております。

(渡辺志保)でもこれが、このエンジンのかけ方がきっかけで、やっぱりテイラー・スウィフトっていまみたいな立ち位置……女の子代表でみんなのために戦うわ! みたいな。そういうところを築きあげていったっていうことなんですかね?

(辰巳JUNK)まあ理由のひとつだとは思いますね。やっぱり「クソ男が!」みたいな感じで感情移入もできるし。そのセレブの生活を結構を覗ける。にもかかわらず、共感もできるみたいな、優秀なポップソングですよね。

(渡辺志保)で、彼女はずっとファンとの距離が近いというか。常にファンファーストみたいなところもありましたから。そのバランスも絶妙だったのかなっていま振り返ると思いますね。

(辰巳JUNK)そうですね。

(渡辺志保)じゃあ、ちょっとここで1曲。早速この復讐の戦士であられるテイラー・スウィフトの当時の代表曲になるのかな? 聞いていただきたいと思うんですが。辰巳JUNKさんからご紹介をお願いします。

(辰巳JUNK)はい。戦いはすべて、ここから始まった。『Picture To Burn』です。

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Taylor Swift『Picture To Burn』

(渡辺志保)さて、いままで第1章について説明していただいて。初期のテイラー・スウィフト、どんなキャラだったのか?っていう。テイラー・スウィフトっていうとやっぱりみなさん『Shake It Off』とかね、あとは『We Are Never Ever Getting Back Together』とか、王道のポップソングでご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますけど。今日はちょっと違った角度からテイラーに虹色のスポットを当てましですね、引き続き辰巳JUNKさんにお話をうかがってきたいと思います。というわけで第2章にまいりたいと思います。

(辰巳JUNK)はい。第2章「カニエ・ウェストとの10年戦争、そして闇堕ちへ」。

(渡辺志保)10年、長え! そして闇堕ち(笑)。

(辰巳JUNK)壮大ですけども。結構ご存知の方も多いと思いますが、カニエさんとのバトルがもう今年で10周年でして。10年戦争の域に達しましたので。ここらへんをちょっと簡潔にご紹介したいと思います。で、テイラー・スウィフトっていうのは交際相手以外ともバトルを繰り広げているスターなんですね。たとえばケイティ・ペリーとか話題になりましたけど。その中でも最も有名なものがカニエ・ウェストとの10年戦争です!

(渡辺志保)来たよ! とうとう来ました。カニエ・エラが。

(辰巳JUNK)始まりは2009年、MTVビデオミュージックアワード(VMA)で最優秀賞と女性ビデオ部門を受賞した際にステージに上がったんですけども。そしたらなんとスピーチする前にカニエさんが乱入しまして。

(渡辺志保)フフフ、ありえないよね(笑)。

(辰巳JUNK)「テイラーよりもビヨンセのビデオこそが史上最高なんだ!」と叫び出しました。

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カニエ・ウェスト VMA2009スピーチ乱入事件

(渡辺志保)まあ当時、カニエ・ウェストさんもさ、アンバー・ローズっていう結構お騒がせモデル……キム以上のお騒がせモデルと付き合ってて。結構カニエご自身も……まあ私はカニエの肩を持ちたがるから。カニエ自身もちょっとね、コンフュージングな、ちょっと混乱してた時期だったんじゃないかなって思うんだけど。テイラー・スウィフトのマイクを奪ってね。

(辰巳JUNK)カニエさんも結構、お母さんが亡くなってしまった事件とかがあって。本当に大変だったと思うんですけども。当時テイラーは19歳。カニエは32歳ということで。

(渡辺志保)しっかりしてよ!っていうね(笑)。

(辰巳JUNK)「ヤバすぎる!」と。で、このスピーチ乱入っていうのは大スキャンダルになりまして、当時のオバマ大統領まで「カニエは愚か者だ」とコメントする事態にまで発展しました。

(渡辺志保)カニちゃん(笑)。

(辰巳JUNK)で、その後にカニちゃんは謝ったんですよ。で、テイラーちゃんもそれを受け入れる形で解決したはずだったんですけども……2010年になんとテイラーが『Innocent』という曲を発表します。

(渡辺志保)「無垢、純真」というような意味ですね(笑)。

(辰巳JUNK)その歌詞が「32歳はまだまだ成長途上よ。あなたが何者かは過去の行動では決まらないから。あなたはいまでもイノセント(無垢)なのよ」っていう。

(渡辺志保)これはもう「許し」っていうことですかね?

(辰巳JUNK)いや、ニューヨーク・タイムズとかは「すごい礼儀正しいイヤミだ」っていう評価を(笑)。

(渡辺志保)たしかにね。「あんたはもうバカのまま」っていう風に言ってるのとほぼ同義っていうことなんですかね?

(辰巳JUNK)それか「あんた、もう32歳だけど変われるからがんばりな」みたいな上から目線のね、「変われよ」みたいな。まあ、これで音楽業界がざわつきまして。皮肉みたいな感じの歌だったんでカニエさん、激怒!

(渡辺志保)まあね。こういうの、いちばん嫌だろうね。きっとカニエは。

(辰巳JUNK)そう。ストレートな批判でもなないし。それで、謝罪を撤回してしまいます。で、怒ったカニエさんは当時のアルバムですね。名作『My Beautiful Dark Twisted Fantasy』で開き直りまくり。たとえば「ゲス野郎に乾杯をしてくれ」とか「俺はオバマの国の醜態と呼ばれている」とか。


(渡辺志保)ああ、もう自分で言っちゃうみたいなね。

(辰巳JUNK)もう完全にバトルの方向に入っちゃいまして。でもポイントっていうのは全然ジャンルは違うんですけど、テイラーもカニエもすごいいい曲なんですよ(笑)。

(渡辺志保)そこがやっぱりすごいところですよね。これすごいレベルの低い小競り合いだったら誰もね、目を向けないですけども。でも、やっぱりお互いに音楽に関しては天才だから。すごい高次元のところで戦ってるっていうね、そこの醍醐味が。

(辰巳JUNK)すごすぎ、みたいな。で、アメリカ、世界の頂点に立つポップスターとラッパーの高度な音楽バトルがここで開幕いたしました。すごい。で、豆知識で、私はこれ個人的にすごい好きなエピソードなんですけど。やっぱり被害者のテイラーも転んでもただでは起きない女なんですよ。で、ローリング・ストーン誌の取材によるとカニエにスピーチ乱入された悲劇の場面の写真を家でトロフィーと一緒に飾っているらしいんですよ(笑)。普通、トラウマになるのに(笑)。

(渡辺志保)アハハハハハッ! そうですよね。「思い出したくない!」みたいにね。

(辰巳JUNK)それを飾って、しかもその写真立てに書かれたポエムみたいなやつが「人生は小さな障害物でいっぱいね」っていう(笑)。

(渡辺志保)フフフ、小さくねえけど、すげえな!

(辰巳JUNK)そのトラウマものの事件すらもパワーに変えていく。スターの器が半端ない。

(渡辺志保)すごい! 半端ない! でも本当にこんなことをさ、19歳のテイラーちゃんがこんなね、カニエ・ウェストに乱入されて。で、繰り返すようですけどカニエ・ウェストって当時も本当になんかね変わり者みたいな。ちょっと常識外れの困ったちゃんみたいな扱いであったことは変わらない。そのカニエに乱入されて、まあ普通だったら「よよよ……」みたいな。これでちょっと「かわいそうな私」みたいなと同情を集める作戦に舵を切ることもたぶんできたと思うんですよね。でも、そうじゃなくて戦うことを選んだっていうのがやっぱりね、すごい!

(辰巳JUNK)フフフ、カニエさんもテイラーさんも戦うファイターなんでね。

(渡辺志保)じゃあ、その後はどういう展開になったんでしょうか?

(辰巳JUNK)その後も複雑な関係を続ける中で、テイラーさんはニューヨークに引っ越しまして。カントリーっていうよりも都会のポップスターに転向いたしました。これも結構カントリー界隈から批判を受けたんですけども。一方、カニエさんはキム・カーダシアンとご結婚なさり、いろいろ人生が変わっていく中、2015年。因縁の場所……そのMTVのVMAでなんと電撃和解を果たします。

(渡辺志保)なんと!

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カニエとテイラー電撃和解

(辰巳JUNK)で、これもびっくりだったんですけど。その時にカニエさんが大統領選挙への出馬を表明しまして。

(渡辺志保)そうなんですよね。「2020年に、大統領選に立候補する」というトンデモ発言をしていましたね。

渡辺志保 カニエ・ウェスト 2020年アメリカ大統領選出馬宣言を語る
渡辺志保さんがblock.fm『INSIDE OUT』の中で、MTV VMAでカニエ・ウェストが突如表明した2020年アメリカ大統領選出馬について紹介していました。

(辰巳JUNK)それはいま、2024年に延期されたらしいんですけど(笑)。で、その際もやっぱり「カニエ、相変わらずヤバい!」みたいな感じだったんですけど。テイラーさんの場合、「私が副大統領になる」と立候補をしまして。すごい完全な仲良しになりました。

(渡辺志保)フフフ、だってカニエがテイラーにお花とか贈ってましたもんね? すごいきれいなね。

(辰巳JUNK)そう。超デカい白いやつを。

(渡辺志保)それで「わあ!」みたいな。それをSNSに上げて「ありがとう、カニエ!」みたいなね、そういうなんか「あ、よかったな!」っていう。ここでその相反する2つのパワーが同じ方向に向いていって。「すごい素晴らしい!」と思った矢先に、でもやっぱりそれだけでは済まなかったという。

(辰巳JUNK)みんな、もうわかっていたことですが……翌年、カニエさんが衝撃の新曲を発表。『Famous』という曲。その中の恐ろしいライン「俺はあのビ*チとやれるかもな。俺が有名にしてやったんだから」っていう。

(渡辺志保)なるほど。これは……(笑)。

(辰巳JUNK)で、もちろん炎上いたしまして。

(渡辺志保)これはもう、テイラー・スウィフトのことを言ってるっていうのがもうねあからさまだったという。「あの援助なったからお前は有名になったんだろう?」っていうね。

(辰巳JUNK)でも、もうテイラーの友人たちも抗議して、本人もグラミー賞のスピーチで女性の足を引っ張る男性を揶揄して批判をしたという。まあ完全に決裂いたしまして。再度、「カニエはテイラーをいじめた最低野郎だ」という構図に戻ってしまいました。

(渡辺志保)まあね、この「ビ*チ」呼ばわりしてしまったということがね、ひとつ致命傷になってしまったところだし。当時、この『Famous』が入っているアルバム『The Life Of Pablo』がリリースされた翌日ぐらいに、もうテイラーのお兄さんはカニエのスニーカーYeezyをゴミ箱に捨てる動画とかね、わざわざInstagramでアップしていて。「おおっ!」って思ったんですけども。

(辰巳JUNK)はい。抗争ですね。

(渡辺志保)抗争がまた始まった。

(辰巳JUNK)しかしながら、また新たな展開が来まして。カニエの妻、キム・カーダシアンさんが「テイラーは嘘をついて被害者演技をしている」と告発。それで証拠の映像として、カニエとテイラーが電話してその歌詞についてを話す映像をリークしたんですよ(笑)。

(渡辺志保)そうそうそう! スナップチャットとInstagramでリークしちゃって。

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キム・カーダシアンの告発動画リーク

(辰巳JUNK)その映像では、その歌詞について説明するカニエさん。で、それを褒めて。「みんなを驚かせましょう」とか言ってるテイラーの音声が……(笑)。

(渡辺志保)カニエがテイラーに直接、「こういう曲を作ってて、こういう歌詞なんだけどいいかな?」って前もって聞いてるんですよね。

(辰巳JUNK)そう。ちゃんと。「歌詞なんかよりも友達が大事だから確認したかった」というカニちゃんのイノセントな……(笑)。

(渡辺志保)で、テイラーもそこで「すごくいいと思う! みんなをびっくりさせちゃおう!」みたいにノリノリだったのに……っていう。で、その現場にいたキムっていう。しかもちゃんとそれを録っているキムっていう(笑)。「絶対これ、あとで何かしら使ってやろう」っていうのがあったんでしょうね。「これ、言質を取ってやろう」みたいなね。

(辰巳JUNK)それで、このビデオはいろいろと議論を呼んだんですけど。「編集されてるんじゃないか?」とか。まあやっぱり、これで生まれたのが「テイラーが嘘をついてカニエをハメた」という疑惑。これでアメリカでは大騒ぎになりました。

(渡辺志保)そうよ。だから本当にここでまたそのテイラー VS キムエ夫妻。キムとカニエ夫妻としてね、新たな構図が生まれたということで。大変でしたね。

(辰巳JUNK)一応テイラーも反論したんですけども……これのカニエ冤罪疑惑はこの10年戦争のプロットツイスト、どんでん返しだったんですね。そのスピーチ乱入事件より7年間続いていた「被害者テイラー・スウィフト」のイメージが大崩壊しました。「嘘をついて冤罪でハメた」っていうことでもうね、優等生ポップスターのテイラーの評判がガタ落ちしてしまって。

(渡辺志保)そうですね。ちょっとダーティーな感じになってしまったという。

(辰巳JUNK)それでもうテイラーさんは闇堕ちしてしまいます。2017年の楽曲『Look What You Made Me Do』。邦題だと「私にこんなマネさせるなんて」っていう(笑)。

(渡辺志保)「誰のせいやねん?」というところで、「お前のせいだぞ」と(笑)。

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テイラー、闇堕ち

(辰巳JUNK)この曲はもう憎悪のオンパレードになってまして。まあたぶんカニエのこととかを「あなたのことは大嫌いだ。私はもう誰も信じない。お前らが私をこんな風にさせたんだ!」と。

(渡辺志保)これ、そっくりそのままさ、カニエも同じことを言いたいだろうね、これね(笑)。

(辰巳JUNK)フフフ、2人とも結構似ているんで(笑)。で、決めゼリフがなんか電話に出る寸劇みたいなのが入ってまして。「もしもし? ただいま、かつてのテイラーは電話に出られません。彼女は死にましたので……」っていう(笑)。

(渡辺志保)ああ、もう自分で過去の自分を殺めてしまったという。

(辰巳JUNK)もうオールドテイラーは死んだという。

(渡辺志保)だってミュージックビデオにも歴代のテイラーちゃんが出てきて。当時の衣装を……VMAの衣装を着たテイラーちゃんなんかも出てきて。それで「お前ら、全員死んでる」っていうね、そういうストーリーのすごいミュージックビデオでしたもんね。

(辰巳JUNK)それでアルバムも『Reputation(評判)』っていうタイトルで。かなりブラックな感じになってまして。トレードマークは「ヘビ」なんですねそうね。これの元ネタっていうのはもともとキム・カーダシアンが例の映像をリークした際に使ったヘビの絵文字で。たぶん旧約聖書かなんかが元ネタかな?って思うんですけども。卑怯者を表すのがヘビなんですね。

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(渡辺志保)そうですね。ちょっとSnitchっていうかね、タレコミしたやつ、チクったやつみたいなね、そういう意味でも使えますもんね。だってテイラーちゃんはこの時にヘビのマーチャンとかめっちゃ作っていましたよね。その指輪とかすごいグッズを作ってて。だから「ああ、開き直ったんだ!」って思って。

(辰巳JUNK)そうなんですよ。開き直って、逆に自分でヘビのモチーフを使うことでキムエに対抗する。「もうお前らの攻撃なんて効いてないぞ!」みたいなことかもしれないですけども。で、たとえばコンサートとかだと邪悪なヘビの巨大な像とかを置いて。ブラックの衣装でなんか絶唱してましたね(笑)。

(渡辺志保)ああ、していましたね(笑)。

(辰巳JUNK)ということで、カニエ事件によりもう完全闇堕ち。評判ががた落ちということでヘビになったテイラーさん。それを出した曲が『Look What You Made Me Do』ということで。

(渡辺志保)ちょっとじゃあここでその曲ね、実際に聞いてもらいましょう。たぶんこれまでのテイラーの楽曲とはちょっとトーンも違う感じに仕上がってますので。みなさんびっくりされるかもしれません。こちら2曲目も辰巳JUNKさんから曲紹介をお願いします。

(辰巳JUNK)はい。もう闇堕ちしました。『Look What You Made Me Do』、どうぞ!

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Taylor Swift『Look What You Made Me Do』

(渡辺志保)はい。いまお届けしたのはテイラー・スウィフトで『Look What You Made Me Do』。闇堕ちしたテイラーはいかがでしたでしょうか? というわけでアルバム『Reputation』をリリースしたところまでいま、うかがいましたが。いよいよ次は第3章でございます。どうなっていくのでしょうか?

(辰巳JUNK)はい。第3章、闇堕ちしたテイラーはどうなったかということで。「戦士は剣を捨て、愛の旅路へ……」ということで。新アルバム『Lover』を発売いたしました!

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(渡辺志保)壮大ですね(笑)。というわけで2019年。本当につい先日ですよね。

(辰巳JUNK)はい。つい先日に発売されまして。面白いのがこのリードシングルが『ME!』っていう曲だったんですけども。このビデオの始まり。攻撃的な怖いヘビが、なんとカラフルな蝶となって空を飛ぶ变化を映していまして。

(渡辺志保)転生してる!(笑)。

(辰巳JUNK)これが表していること。ヘビはテイラーのメタファーなので。

(渡辺志保)そうね。『Reputation』であれだけね、ヘビ祭りだったから。

(辰巳JUNK)ということで、闇堕ちから一転、博愛キャラに転身しました。もうビジュアルも前作のダークな黒から色とりどりなレインボーに変わりまして。様々な愛をテーマにしたアルバム。かなりおとなしめっていうか、寛容みたいな感じのサウンドになっておりますね。

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闇堕ちから一転、博愛キャラに転身

(渡辺志保)そして、驚くべきことにやっぱり数字が……彼女はやっぱり数字を持っているんだなっていうことに私は今回、びっくりはしないけども。改めて「すげえ!」と思ったところで。8月23日に発売されて、発売5日間ですでに75万枚とかね、売れているっていう。ここ3年でもいちばん売れてるアルバムの数になってるっていう。

(辰巳JUNK)その前が闇堕ちの『Reputation』っていうことで。

(渡辺志保)ねえ。自分で自分の記録を塗り替えて、さらにいままでドレイクのアルバム『Scorpion』が持っていた記録もこの『Lover』で塗り替えたっていう。だからみんな待ってたんですね。こういうテイラーを。

(辰巳JUNK)でも、売り上げは一応『Reputation』からは下がってるんですけれども。ストリーミングに開放しても、やっぱりピュアセールス。アルバムで買うっていう人がかなり付いてることがわかる数字ですよね。

(渡辺志保)ねえ。すごいですよね。

(辰巳JUNK)で、この『Lover』の中ではヘビ事件などで傷ついたテイラーの再起、葛藤、癒し、愛を巡る旅路が描かれておりますね。たとえば1曲目『I Forgot That You Existed』。

(渡辺志保)「あなたの存在なんて忘れていたわ」っていう。

(辰巳JUNK)結構これも上から目線的な感じですが。

(渡辺志保)なので私はこの「あなた」がカニエのことを指すのか、もしくはここまで華麗に転生してるから『Reputation』のこと自体をなかったことにしたいのか、どっち?って思っちゃったんですけど。はい。

(辰巳JUNK)あと、もうひとつあるのが元カレのDJ、カルヴィン・ハリスへの無関心宣言じゃないかっていうことないんですけども。とりあえずですね、歌詞が「あなたの存在を忘れてたわ。それって私にとって致命傷になると思ってたんだけど、実際はすごいいいことだった。とっても平和で静寂を手に入れたし、これは憎悪じゃない。無関心なのよ」という。余裕な感じのアティテュードという。

(渡辺志保)なるほどね。しかも歌詞の中にご丁寧にドレイクの名前までね、ネームドロップして。そこに私は結構びっくりしました。

(辰巳JUNK)まあたぶん、その有名な恋人とか失恋について歌うスターということで共通点を茶化したフックで。またはドレイクさん、カニエさんと喧嘩したので。カニエへのイヤミで出した説もあるんですけども。

(渡辺志保)うんうん。いずれにせよ意地が悪い。イヤミくさいですよね(笑)。

(辰巳JUNK)結構ウエメセで「これは憎悪じゃない。無関心だぞ」と、結構嫌な感じもあるんですけども。実はこの曲はアルバムのラストにつながってるんですね。最後の曲『Daylight』のラストの語りでは、この「憎しみじゃない」みたいな表現が再登場してるんですよ。そこでテイラーが語っているのが「私は憎悪している者じゃなくて愛する者で定義されたい。ただ私は……」と。まあ、ここでテイラーが行きついた答えっていうのはぜひ『Lover』を聞いてほしいんですけども。まあ、やっぱりその愛する者(Lover)ということで。かなり愛が重点的になったアルバムなんですけども。

(渡辺志保)はい。

(辰巳JUNK)でも一応言っておきたいのは彼女はいまでも戦ってまして。今年6月、アーティストの権利について元々いたレーベルとあとスクーター・ブラウンという大物……そのレーベルの新しいオーナーみたいなのを批判しました。で、その中ではかつてスクーターさんが契約していたカニエとキムを執拗な長期的に渡るいじめ加害者として辛辣に批判しています(笑)。

(渡辺志保)ガチ裁判になりそうなほどのね(笑)。

(辰巳JUNK)まだ10年戦争の遺恨は続いていくということで。

(渡辺志保)この後、どうなってしまうのかというね。

(辰巳JUNK)ただし結構この『Lover』で重要なのは、憎悪にさよならしたことなんですね。

(渡辺志保)「ヘイトはもうたくさん」という感じですかね。

(辰巳JUNK)志保さんもおっしゃっていたように、前作の『Reputation』へのさよならなんじゃないか、みたいな感じなんですけども。やっぱりその『Reputation』というのは憎悪とかのシンボルでもあったので。そこからさよならして、「愛を大切にしよう」というテイラーの進歩・成長を表すアルバムなんですね。たとえば前に言った『Daylight』でも「もうマントと剣は捨てよう。朝が来たから」と宣言しておりますね。

(渡辺志保)ほう!

(辰巳JUNK)ついにね、復讐の戦士は武器を捨てて、真実の愛を手に入れたんですよ。

(渡辺志保)「朝が来て、虹が出て……」みたいなね(笑)。

(辰巳JUNK)ドリームズ・カム・トゥルーということでね(笑)。まあ、ちょっと思ったのはこのアルバム『Lover』から教訓を得るとするならば、「優雅な生活こそ最高の復讐である」ということで。

(渡辺志保)自分が幸せであればあるほどね、それが復讐になるんじゃないかなという感じですかね。でも私は本当にその『Reputation』から『Lover』のトランジションみたいなものがすごく個人的に興味深いなと思って。私は本当に正直に申し上げると、テイラー・スウィフトに関してはめっちゃファンでもないし。別にもちろん嫌っているわけでもないし。ただカニエ派として、いままで生きてきたので。たまにこう、彼女の発言に戸惑うこととかはあるんですけど。やっぱりちょっとつかめない感じというか、できすぎたポップスターっていうイメージがすごく強くて。

だからそんな彼女があの『Reputation』の時もそうですけど、自分の恋愛の復讐とかそういったところとはまた違う文脈で、自分の感情をさらけ出すみたいな。そういったところか非常に意外だなという風に去年、一昨年ぐらいから感じているところだったんですよ。で、その「意外だな」っていうのがやっぱり……ちょっと他のトピックに触れますと、やっぱり去年、彼女が初めて政治的なスタンスを表明したっていうところもまさにそうで。ちょっとこのあたりに関しても辰巳JUNKさんのご意見とか見解をうかがいたいなと思います。

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政治的なスタンスを初めて表明

(辰巳JUNK)そうですね。やっぱりテイラーっていうのは優等生ポップスターなので、アメリカでもなんか「いけ好かねえな」みたいな、微妙なアンチもいたんですね。やっぱりその「偉そうな豊かな白人だ」みたいな感じで。で、いちばん大きかったのがやっぱりカニエ事変、カニエのヘビ事件の頃なんですけども。その政治的な話で。結構テイラーってモラルを説いて。イノセントとかね、他のセレブを批判する割に、そのアメリカで意見が分かれる人種問題とか支持政党の話については全然言わなかったんですよ。

(渡辺志保)なるほど、なるほど。

(辰巳JUNK)で、やっぱりアメリカってほとんどのポップスターは一応、そういう政治的なことを表明しまくるので、異色な存在だったんですよ。

(渡辺志保)まあだって本当、ビヨンセもリアーナもマドンナもレディ・ガガもね、みんなやっぱり選挙の時期になると「自分はこうです」という意見を表明して。かつ、自分自身たちがデモに参加したりとかもしているぐらいだから。

(辰巳JUNK)ついでにテイラーはポップに転向した時ぐらいに「マイリー・サイラスとかリアーナみたいな露出が多いポップスターは恥ずかしい」みたいな感じのことを言っちゃって。まあ、失言ですね。それで結構もうね、敵を作ってたりしてるんですよ(笑)。

(渡辺志保)まあ当時ね、マイリーもすごいポロポロポロポロと出していたから(笑)。なるほど。

(辰巳JUNK)で、やっぱり元々テイラーってカントリースターなんで。カントリーだと結構共和党の支持者の方がファンに多いとされるので。でもなんか結構若い民主党員の都会の人にも人気だったんですね。もう両方に人気だったんですよ。他のビヨンセとかリアーナとは違って。だからそのバランスがいいファンペースを崩したくないからリスクのある政治的なことだけ避けているじゃないか?って推測されていて。

(渡辺志保)それこそ保身と言いますかね。

(辰巳JUNK)そう。ちょっとね。そういう「いや、そんだけ偉そうなことを言うなら、そういうことも触れれば? 言えよ!」みたいに大衆は結構ストレスが溜まっていて。で、やっぱりそういうバランスが崩れちゃったのがカニエのヘビ事件なんですね。2016年の。

(渡辺志保)そうね。自分はだからイノセントっていう風にちょっとヴィクティム(犠牲者)寄りだったのが一転したという。

(辰巳JUNK)それでもうみんな、そこらへんの政治的な感じの鬱憤から、みんなテイラーを叩くようになっちゃって。で、大きかったのがたぶん大統領選挙とかで支持政党をあんまり言わなかったんで、まあ民主党員からはもちろん叩かれるんですけども。それも結構イヤミですけども。「言わなきゃいけない」みたいなね。さらに結構なんか暗黒なのが、トランプ支持派のKKKとか、結構人種差別的な感じの層から「テイラーはトランプ支持者のアリアの王女だ」っていう。

(渡辺志保)崇められるような、女神みたいな感じになっちゃった。

(辰巳JUNK)「白人至上主義者の女神なんだ」みたいな。勝手な妄想で持ち上げられちゃって。それはまあかわいそうっていうか。何も言ってないし。それは結構ヤバい感じで。この頃、結構ケイティとかともケンカしていて、いろいろとテイラーも大変だったんで。「もう全てのドミノが倒れちゃった」っていう風にいま、回想をしていますね。その頃のことを。

(渡辺志保)ああ、そうなんですね。

(辰巳JUNK)「どこに行っても怖かったし、なにも話せないと思ったし」って。で、プライベートでお母さんのガンが見つかって、やっぱり世間の注目を避けたかったこともあって。

(渡辺志保)今回のアルバムでもね、このへんは触れられていますけども。

(辰巳JUNK)「だからその大統領選でヒラリー支持だっていうことを言わなかった」っていう風にいまでは言ってますね。それでいま、いろいろと言っていて、「その言わなかったことは後悔してる」って結構素直に語ってますね。なんで結構、政治的な要素も多いのが『Lover』というアルバムになっております。

(渡辺志保)そうか。なるほどね。それで私も最初、トラックリスト見た時にこのアルバムにディクシー・チックスが入ってることに結構ね、びっくりしたんですよ。ディクシー・チックスってみなさんもご存じだと思うけど、本当にカントリーシーンをずっと支えてきた人気の女性カントリーボーカルグループで。

(辰巳JUNK)これもかなり大きなトピックになってまして。元々テイラーっていうのはそのディクシー・チックスの大ファンで。ギターを手に入れて初めて弾いた曲も彼女たちの曲だったんですけども。2003年にディクシー・チックスはイラク戦争をしたブッシュ大統領を批判したんですよ。カントリースターなのに。そしたらもう、テイラー曰く「シーンから消えてしまった」という。

(渡辺志保)いや、本当に消えたと思う。だってそれまでずっと、グラミー賞も毎年出てたぐらいなのに。

(辰巳JUNK)そうなんですよ。結構いろんな音楽業界、カントリー業界がブラックリストに載せたりしたっていう噂もありまして。で、テイラーが語るには、それ以降はカントリー業界っていうのは「政治問題には触れない」というルールみたいなのがあって。自分もそれの影響があったという風にガーディアンとかで語っていますね。

(渡辺志保)なるほどね。だからちょっとサウンド面でも今回の『Lover』はね、いままでずっとデビュー当時から一緒にやってきた、ポップ ミュージックをずっと牽引してきたマックス・マーティンとかね、そのへんの名プロデューサーとも決別っていう言い方がちょっと合っているのかはわからないですけども。そういったプロダクションからも距離を置いて、結構ポスト・マローンとかね、ラナ・デル・レイとかね、ロードとか。そういったアーティストを手がけてきたプロデューサーと多く組んでいるっていうところも個人的には……「ああ、こういうところでもトランスフォームしたがってるのかな?」という風に思った点でもありますね。

(辰巳JUNK)そうですね。マックス・マーティンと組んだポップのアルバム『1989』は大ヒットしたんですけども。結構カントリーの方からは「裏切られた」みたいな声も出ていて。かなり今回、変えていますね。雰囲気とかも。それで「スタジアムじゃなくてもっとちんまりしたところで演奏をしていきたい」とかも言ってますし。

(渡辺志保)というわけで、この後テイラーはその『Lover』でね、1回またちょっといままでとは違って……いままで登ってきた山とは違う山にちょっと到達したような感じもするんですけど。この後、どうなっていくのか? 展望みたいなところはございますか?

(辰巳JUNK)テイラーとしてはやっぱり寛容……いま、アリアナ・グランデちゃんとかもそうですけど、寛容とか明るさ、陽気な方に頑張っていくみたいなのがトレンドなので。それに乗ってる感じで。やっぱりここまで行ったからには、いままでの憎しみとかゴシップキャラみたいなものからは離れたいのかなとは思いますけど。まあ、新作を発表したカニエさんの動向にもよるところですが(笑)。

(渡辺志保)そうなの。ここでまたカニエ……今日もなんて日に辰巳JUNKさんをまたお迎えしてしまったのか! みたいな。「なんという運命!」っていう感じなんですけども。これ、収録でお届けしている番組ですが、収録日の今朝、数時間前にカニエ・ウェストが新しいアルバムを9月末にリリースするということで、またキムちゃんもね、甲斐甲斐しくツイートで宣伝とかしていましたから。そこで……まあでも、カニエもカニエでいま、すごいスピリチュアルな方向にグググッと舵を切ってるから。

私は新しいアルバムもそういう響きのものになるじゃないかなという風にも思っておりますので。この10年戦争が11年目に突入するということで。こちらもまたちょっとゆるっとね、見守っていきたいなとか思います。なのでまたちょっと面白いテイラーちゃんの動向がございましたら、ぜひぜひ辰巳JUNKさんにお越し願いたいと思います。今日のゲストは辰巳JUNKさんでした。ありがとうございました。最後にじゃあテイラー・スウィフトの新作アルバムからの1曲、ご紹介をお願いします。

(辰巳JUNK)はい。戦士が剣を置く楽曲でございます。テイラー・スウィフト『Daylight』。

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Taylor Swift『Daylight』

<書き起こしおわり>

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