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モーリー・ロバートソン 米中貿易戦争と習近平「長征」発言を語る

モーリー・ロバートソン 米中貿易戦争と習近平「長征」発言を語る 水曜日のニュース・ロバートソン
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モーリー・ロバートソンさんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中で米中貿易戦争についてトーク。習近平国家主席の「新たな長征に備えよ」という発言を取り上げていました。

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(プチ鹿島)さあ、モーリーさん。気になったニュースをひとつ。

(モーリー)そうですね。CNNの日英の携帯大手がファーウェイ新機種の予約受付を停止ということなんですけども。まあ、新機種の予約受付を停止するっていうことは「Wait and See」。様子見なんですね。で、この先に本格的にアメリカがファーウェイを締め出していった時、やっぱりアメリカとの取引を優先してファーウェイから撤退するというシンボリックなジェスチャーを通じてアメリカに忠誠を示すという……要は企業が踏み絵を踏まされているということになると思うんですよ。

では、ファーウェイはこれで短期的に不意打ちのようにしてアメリカ政府から締め付けられているので、窮地に立たされるという観測も出ています。ただ一方では、ファーウェイ自身も「うちは大丈夫だ」っていう強気発言を繰り返していて、奥の手があるんじゃないか? みたいにまだちょっとよくわからない側面もあるんですね。ところが僕はファーウェイという一企業の問題としてはこれを捉えておらず、最近習近平氏が演説の中で「新たな長征に備えよ」という。

(プチ鹿島)「長征」?

(モーリー)はい。「Long March」という風に英語では……BBCでも「Long March」っていう風に翻訳されているんですけども。共産党軍がかつて、中国の内戦で国民党と争っていた時に劣勢に回った際に長い長い距離、1万キロ以上を旅しながら戦い、最後に勝利を収めたというのが長征なんですね。この「征」、日本だと「征露丸」なんかにも……「露(ロシア)」を「征」したんだよ。ヤバくない? ヤバい商品名だよね(笑)。ということで。

(プチ鹿島)「遠征する」っていうね。

(モーリー)そう。長い遠征。「新たな長征に備えよ」と。それで10年以上、15年とかをかけてでもアメリカに打ち勝つというような檄を飛ばすメッセージを国民に送っていた。そしてもうひとつ、出てきたのがいまから24時間以内のニュースなんですが。レアアース。この番組でも話していました。

(プチ鹿島)出た! タブロイド紙のコーナーで私が紹介しましたからね。

プチ鹿島とモーリー・ロバートソン 米中貿易戦争とレアアース戦略を語る
プチ鹿島さんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中で米中貿易戦争についてトーク。中国が多くのシェアを持つレアアースの戦略について、モーリー・ロバートソンさんと話していました。

(モーリー)そうなんですよ。そしてそのレアアースについて、まさに中国のタブロイドと言われている……どういう風にタブロイドかっていうと、日本だとタブロイドは政権を批判してもいい。言論の自由がある。中国では言論の自由がない中でタブロイドとはどういう位置づけなのか?っていうと、共産党が公式に発表することの建前に対する本音を代弁するのが中国のタブロイド。その中でいちばん大きいのがグローバルタイムズといわれる環球時報なんですね。環球時報の編集長がどうも内部から聞いたらしい話をツイートしたんですよ。

(プチ鹿島)ほう。

(モーリー)中国ってTwitterできないはずなのに、なんで環球時報の編集長は特別にできるの? などなど「?」が満載なんですけども。「これから中国はレアアースへの規制を少しずつ強めてアメリカに報復するのではないかと私は見ている」という。「個人の意見ですが……」っていう含みを持たせて。

レアアース規制の可能性

(プチ鹿島)まあ、アメリカと中国がバチバチやっていますけど、アメリカはレアアースを関税の対象から外していたという。

(モーリー)アメリカ側は25%の関税はかけていません。ところが、アメリカで取れた数少ないわずかなレアアースを「プロセシング」と言って加工をするためには中国に送らなきゃいけないんですよ。それにはすでに中国側で25%の関税はかけている。だからもう報復の対象になっているんだけども。レアアースを本格的にやる可能性があるっていうことで、これを受けてレアアース関連株が一気に株価が上がるというようなことも起こっていて。

それを私はBBCやニューヨーク・タイムズなどからも読みました。で、要はこれ、なんでやるかやらないかわからなかったかっていうと、かつて日本に対して尖閣諸島問題で発動した時に、結構オウンゴールになってしまったんですね。結局先進国が「中国は信用できない取引相手だ」っていうことで他の代替物を求めたり、他の取引先を求めようとした。そして後は中国は自ら加わったばかりのWTOで提訴をされて敗訴しているんですよ。だから「オウンゴールになるから、中国はまさかそんなことはしないだろう」という風に多くの人は考えていた。ところが、やらかしそうなんですよ。

(プチ鹿島)うんうん。

(モーリー)なので、ちょっと興味深いのはファーウェイというひとつのフロントラインからレアアースっていう風になるとどんどんと風呂敷は広がりますよね? 中国は長期戦、長征に備えて風呂敷をどんどんと広めていく可能性がある。

(プチ鹿島)はー! そこで長征が見えてくるわけですね。

(モーリー)そうですね。これとこれが繋がって、その先にはこれもあって……っていう風に長征の構えを見せている。これが果たして弱く見られたくないから習近平さんがある種、自国民。中国人に対して強気に出ているのか、それとも本気でやる用意があるのか。これは見てのお楽しみになってくると思いますね。

(大井真理子)でもあれですよね。ファーウェイの会長のインタビューをうち(BBC)がたぶんいちばん最初に独占で取ったんですけども。その時にすごい自信満々だったんですよね。

(モーリー)そうですね。

(大井真理子)もう西で日が沈もうが東がある。北じゃなくても南があるみたいな感じで。本当に日本の社長さんでは少ない、サウンドバイトと言われる15秒、20秒のとても使いやすいコメントをいっぱいくださったんですけども。その時に取材をした同僚が「本当に自信満々で」って。まあやはり中国政府との関わりが疑われている……まあスパイをするんじゃないかって言われているのに、でもやはりそういう風に出るっていうのは面白いなっていう風に。

(モーリー)ちなみに、別のルートから仕入れた情報なんですけど、北方領土。あそこはロシアが占拠しているわけですけども。中国が4Gの通信設備を作ってあげています。ファーウェイ。

(プチ鹿島)はー!

(大井真理子)レアアースがあるのかと思った(笑)。

(モーリー)ごめんなさい(笑)。レアアースもきっと北朝鮮とかで出てくると思うけど。いや、出てきたらどうする?

(プチ鹿島)「征露丸かな?」とも思ったんですけども(笑)。いまの話の流れからいうと。

(モーリー)フハハハハハハハハッ! だからね、ファーウェイはいくらでも途上国向けとか、一帯一路でやる気満々ですよっていうことを言っていると思うんですよ。だから本当にもしかしたら5年、10年をかけてアンドロイドでもiOSでもない独自のファーウェイOSでアフリカとか中東、ヨーロッパの低所得層を狙った新たなOSの携帯を出すかもしれないですよね。

(大井真理子)絶対に作っていますよね。

(モーリー)そうですよね。

<書き起こしおわり>

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