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モーリー・ロバートソン ウィキリークス創始者アサンジ氏逮捕を語る

モーリー・ロバートソン ウィキリークス創始者アサンジ氏逮捕を語る 水曜日のニュース・ロバートソン
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モーリー・ロバートソンさんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中でウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジ氏が逮捕された件について話していました。

(モーリー)今日はCNNのTwitterの14日のツイートをご紹介します。こちらです。はい。ウィキリークスのアサンジさんですね。そしてCNNのアカウントのツイート。

(モーリー)「2016年のトランプと2019年のトランプ」という英語ですね。「2016年のトランプ:ウィキリークス、最高! 2019年のトランプ:ウィキリークス、知らねえな? 聞いたことないよ」みたいなね。トランプさんらしい言い方。そしてこのBreaking Newsの見出しが「Trump, After “I love wikileaks”, says it’s “not my thing”」。同じようなことが書いてあるんですけども。「I love wikileaks」って言っていたトランプ氏がいまや「it’s not my thing」なんですね。これは非常に軽いカジュアルな物言いで。「うーん、まあ俺、興味ないし」みたいな。すごい軽くいなしちゃっている。受け流しちゃっているっていうか。そこが面白いですね。

まあ「I know nothing about(何も知らない)」って言うんだけど、トランプさんのすっとぼけた「いや、一生でそんな話を聞いたのはいまがはじめてだ」みたいな。で、彼はしょっちゅう吹いているから、ある種のボケの一部なんだよね。で、それはトランプ支持者にとってはもうその矛盾は全然気にならない。CNNなんかはそこをファクトで追求しようとするんだけど、CNNがファクトを並べれば並べるほど、トランプは「ウソつきCNN!」って言うんですよ。だから、どっちなの?っていうすごいループがここで起きているわけ。

で、ここにウィキリークス、そしてその創始者であるジュリアン・アサンジ氏の年表が書いてあるんですが、2006年にウィキリークスが結成されます。これは本当にスーパーハカーとかMITみたいなところにいる頭脳明晰なコンピュータープログラマーたちが集合体で連携したんですね。ある意味、アノニマスよりも先にやっていたと思います。そして、やっぱりすごい人間、強者ばっかりが集まっていたので、「俺たちの力で世界を変えられるんじゃないか?」って。デジタル革命に乗って理想に燃えていたと思われます。

そして、2007年ぐらいから活動を活発化するんですが、最初は米軍のグアンタナモ収容所のマニュアルをすっぱ抜いたりしていたんですが、2010年にビッグブレイクが来ます。これがいちばんウィキリークスが世界にもたらした大きな衝撃。フタコブラクダなんだけど、1つ目のコブ。2010年に米軍のヘリコプターがイラクで一般人。文民、そしてジャーナリストに発砲して殺害しているところを映した動画を入手して、それを公開してしまったんですね。そして、その後はイラク戦争に関する9万件もの機密書類も暴露した。

そして2016年、直近ではいちばん大きかったウィキリークスの世界に与えた影響、打撃なんですけども、それは米大統領選挙でヒラリー・クリントンさんが優勢だった時、クリントン陣営にとってとても不都合な文書を公開してしまった。これが結局、いまのロシア疑惑へとつながっていくわけですよね。基本情報としては2010年に25万件を超えるアメリカ外交公電がウィキリークスによって流出しました。そして2016年、米大統領選挙の民主党候補、ヒラリー・クリントン陣営のメール内容を発表したと。

それで、ここまで来ると「じゃあこれからの言論の自由はどうなるんでしょう?」とか、そういうメタな問題を考える人もいると思うんですが、今日は私、アサンジの視点からこれを読み解きたい。2010年はアサンジにとってビッグチャンスだった。ヘリコプターの映像は衝撃的でした。人が殺されている映像がネットで見られたわけだから。ところがその頃、アラブの春も起きていました。チュニジア、そしてエジプトへと飛び火していったんですが、民主化要求。そしてそこでFacebookやTwitterなどのソーシャルメディアが働いた役割が非常に大きかった。

そういうネットで民主主義という波にアサンジさんのネームバリューや彼のヒロイックな地位というものは上がっていったんですね。ところがヒラリー・クリントン。当時、国務長官だったと思うんだけども、「こんな米軍の国家機密をいっぱい暴露するなんて、もうこれはテロリストだ!」と言い始めた。そうすると、アサンジさんのヒラリーに対する恐怖心というものが生まれてくるわけです。そして彼がスウェーデンで起こした性的強要事件で訴えられたんですけども。スウェーデンはその性的合意に関するハードルが高めに設定されているので、犯罪となるハードルは低い。

それで、スウェーデンに送られそうになったところを「これはアメリカが後ろで仕組んでいる!」とパフォーマンスめいたことを言って、挙句の果てにエクアドル大使館に逃げ込んだわけですよね。そこから、アサンジさんはこれで自分がロシア側に付いてアメリカ側を避難し続けたら、ロシアが亡命先になってくれる。あるいは、エクアドルのちょっと反米がかった政権が自分のことを庇護してくれるぐらいの計算をしていたと思われます。

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ジュリアン・アサンジの計算違い

ところが、そうはならなかった。それで焦ったアサンジはロシアに都合のいいプロパガンダ機関へとだんだん変貌していくわけです。そして、2016年の大統領選挙中にどうもロシアの軍情報部(GRU)から受け取ったDNC(民主党大会)のメールをまとめて暴露した。ところが、この段階でアサンジさんは1歩でもエクアドル大使館を出たら、アメリカに始末される。アメリカへと送還されて死刑になるんじゃないか?っていう恐怖心に突き動かされている。つまり、全く客観性がないんです。

そこでヒラリーを負かしたいがあまりに、当時トランプ支持者の間で選挙の投票直前に出回っていた陰謀論。「20代の民主党員のスタッフが強盗で殺された。その人が殺されたのは、実はその人がウィキリークスへの情報提供者だったから、ヒラリーがつぶしてもみ消したんだ」という陰謀論があったの。それをアサンジ氏もオランダのテレビ局に向かってほのめかす発言をしたんですよ。

ところが、GRUから受け取っているということはアサンジ本人が知っているわけだから、ウソをついているわけ。つまり、アサンジはこの段階で情報の透明性とかメディアがどうのということは全く考えておらず、自分の保身、ロシアとの取引で動いたと思われるんですね。そしてさらにもう一段階甘かったのが、彼は「じゃあ、ロシアの力で……」って。たとえばスノーデンが亡命するのもウィキリークスが手伝っているわけですよ。

じゃあ「将来、ロシアに亡命したらこれで俺は上がりだ」っていう風に思っていたんだけども、そうはいかないのがその後、(神経剤)ノビチョクで都合の悪い人は始末されているんですよ。もし本当にアサンジがいま現時点でロシア政府にとって都合の悪いものを持っていたら、その次にはなにが待っているんでしょうね?っていう話で。アサンジさん、計算違いがどんどんと転がっていきましたという、その側面からこの一連の動きを観測すると面白いですよ。以上です。

<書き起こしおわり>

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