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星野源と細野晴臣『HOCHONO HOUSE』を語る

星野源と細野晴臣『HOCHONO HOUSE』を語る 星野源のオールナイトニッポン
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(星野源)それではもうひとつ、質問を。沖縄県の方。「たい焼きは頭とお腹と尻尾、どこから食べますか?」。これ、いいですね。

(細野晴臣)いいね、こういう質問(笑)。気が楽になるね。

(星野源)そうですね。音楽は関係ないので。

(細野晴臣)どっちからかな? その日によって違うね。

(星野源)なるほど。その日のご気分で。

(細野晴臣)そう。たとえば美味しいものが出た時、最初に食べるのか後に食べるのかっていうのと似ているよね。星野くんはどっち?

(星野源)僕は割とお弁当とか料理含めて、バランスよく食べたいタイプです。たとえばおかずとご飯があるなら、美味しいもの、好きなものとそうでもないもの、ご飯が同時になるべくちょっとずつ食べていくという(笑)。なのでちょっと全部なくなっていくっていう。なので最初に食べるとか最後に残すとかっていうのはあんまりしないですね。

(細野晴臣)それはすごい。極意だね。そんなこと、できないわ(笑)。

(星野源)細野さんはどっちのタイプですか?

(細野晴臣)あのね、たぶん仲間がいるんだよね。いつも食べる時。その人の食べる順番を真似するんだよ(笑)。主体性のないことこの上ない(笑)。

(星野源)「主体性がない」(笑)。じゃあ、なんとなく横目で見ながら、このぐらいのスピードで……とか。

(細野晴臣)でもも、ねたい焼きは尻尾が好きだから最初に食べるかもしれない。あるいは最後に食べるかもしれない(笑)。

(星野源)アハハハハハッ! じゃあ、その時によるっていう。カリッとしている感じが好きなんですか?

(細野晴臣)そうなんです。大好きです。

(星野源)じゃあ、次。埼玉県の方。「細野さんは元気な女の子とおとなしい女の子はどちらが好きですか?」。これはいいですね(笑)。元気な子、活発なタイプ、たくさん話しかけてくるようなタイプか、大人しくてちょっと静かにしているタイプだったら?

(細野晴臣)得てして、元気な人はもし付き合っていくうちにだんだん「そうでもないんだな」ってわかってくるし……。

(星野源)フフフ、そうですね。ずっと一緒にいると、そのテンションがずーっとキープされるか?っていうと、そういうわけでもないですからね。

(細野晴臣)あるいは、暗くて元気ない人に見えたのが実はしたたかな人だったりね(笑)。

(星野源)アハハハハハッ! いろいろと心に抱えていて、実は一緒になってから変貌を遂げたりしますよね。

(細野晴臣)まあ、でもそんな付き合うわけじゃないから(笑)。

(星野源)そうですね(笑)。なんとなくの最初のファースト……。

(細野晴臣)最初に。やっぱりそれは話しかけてくれたり、元気な方が話しやすいですよ。なんでかっていうと、自分から話に行かないじゃない?

(星野源)そうですね。僕も同じです。あまりやっぱり……話してくれた方が楽というか。

(細野晴臣)そりゃそうだよね。おとなしい人は話しかけてこないから。

(星野源)だからおとなしくても……僕もそんなにしゃべらないから。そのままでいられるはいられるんですけど。

(細野晴臣)そりゃそうだね。僕も嫌いではないですね。そういえば、前にハグをやるって。「ハグは大事だ」って言っていたでしょう? やっていますか?

(星野源)ハグはやりたいですね。常に。

(細野晴臣)まだやっていない?(笑)。

(星野源)フフフ、「ハグしたいな」って常に思いながら生きています。うちの親がハグ好きなんで。正月に帰ったりする時にはかならずハグしますね。

(細野晴臣)外国人みたいだね。

(星野源)ハグ、しますか?

(細野晴臣)いやいや、たとえばね、まあ大体長年付き合ってる男の友達でもハグって……触ったことないじゃない?

(星野源)そうですね。

(細野晴臣)そういうのでもちょっと物怖じというか、怖気づいちゃったりね。触るのが。女性の場合は自分から行けないよ。

(星野源)ああ、そうですね。

(細野晴臣)でしょう? 最近の風潮では。

(星野源)女性にいきなりハグしに行くのはたしかにいまのご時世、ちょっと怖いですね。

(細野晴臣)で、見た目もあまり感心しないというか。「こいつ!」って思われるよね(笑)。

(星野源)そうかー。細野さんだったら大丈夫な気がするんですけど。

(細野晴臣)いやいや、僕はダメですよ。でもハグをされたら、そりゃあ嬉しいですよね。

(星野源)そうですよね。僕、でもライブの前にメンバーとハグしたりしますよ。

(細野晴臣)ああ、それはいいことだよ。うん。なんか、YMOの時はハグはしなかったんだよね(笑)。手を合わせたりはしていましたけども。

(星野源)へー! そうですか。それもいいですね。じゃあ、もう1曲、行かせていただいてもよろしいですか? ええと、これもちょっとTVブロスの時にお話ししちゃったことではあるんですけど。『ぼくはちょっと』という曲。

(細野晴臣)そうそう。その話が印象的でしたけど。

(星野源)その『僕は一寸・夏編』ということで、ちょっと歌詞が変わってるんですよね。その歌詞が変わっていることに、僕がその音源をいただいた時がまだその盤ができる前で。宣伝用の白盤も出来る前で。メールで、ディレクターの方が「すごいんで聞いてください」って送っていただいて。なんで曲順が反対だっていうことも、なんとなく「あれ? これもしかして反対なんじゃないの?」と思いながら、結構新鮮な気持ちで、それぞれ聞かせていただいたんですけど。歌詞カードもなかったので。「あれ? 歌詞変わってる?」っていうことで気づくことができて。

(細野晴臣)うんうん。

(星野源)で、『ぼくはちょっと』という曲も歌詞が変えられていて。その話もちょっとしちゃったんですけど、どうして変えられたんですか?

(細野晴臣)もうね、だから46年か7年前の自分の環境っていうのはいまと全然違うから。その当時の環境で作った歌詞なんだよね。

(星野源)狭山に住まれていたんですよね。

(細野晴臣)そうです。だから森があったりね。すごくまあ、いわゆるカントリーですよ。

(星野源)米軍ハウスというか。

(細野晴臣)ハウスの跡に住んでいて。特殊な生活を送っていて。だから曲もカントリーだったしね。だからいまと全然心情が違うから、歌えなかったの。やっぱりなんか、作詞家じゃないから、その時の気分とか感情で作るからね。そしたらいまの気分で作ろうかなと思って。

(星野源)当時もその家の中でバンドで録音されてた。本当に家の中で作られていたっていう。で、今回もご自身で1人で部屋の中で作られたということで。なんかその……なんかいまの細野さんが歌ってるなっていう。そのさっき言った未来にポンッて出たんですけど。出たっていうか、もうみんなのもう一歩先にボーン!って出た感じがかっこよくて。でも、その中でいま、生きてる細野さんというのがこの歌詞の中から感じられて。

(細野晴臣)それだったらね、嬉しいよ。よかったよ。

(星野源)それにすごく感動して。

(細野晴臣)怒られるかと思って。「昔と違うじゃないか!」とかね。「勝手に作るな!」って。

(星野源)でも昔と変わることを嫌がる人って多いじゃないですか。

(細野晴臣)ああ、そういう人もいるよね。

(星野源)リスナーとかの中でも。でも、それとは全く別というか。本当に音楽というもののあり方みたいなものを改めてハッとさせられると言うか。いまの細野さんが歌うことの意味とか。で、その歌詞の優しさみたいなものに……僕はお風呂で聞いていたんですけども。お風呂場で聞いていて、ちょっと泣くっていうね(笑)。

(細野晴臣)それがね、印象的で(笑)。

(星野源)フフフ、涙が出ちゃって。「なんて優しいんだろう」って思って。

(細野晴臣)それはありがたいっていうかなんていうか。

(星野源)いまの世の中って苦しいじゃないですか。本当に息苦しいので。

(細野晴臣)そうだよね。我慢しているよね。

(星野源)我慢しているし、イライラしているし。でも、その中で暮らしている細野さんの目線がすごく優しくて。

(細野晴臣)僕も同じようにね、苦しくしてるんですけどね。

(星野源)ですよね。だからその苦しい中でこの視点っていうのがなんかすごく愛があってすごく素敵だなって。

(細野晴臣)だったらよかった。

(星野源)ちょっと聞かせていただいてもよろしいでしょうか。それでは細野晴臣さんで『僕は一寸・夏編』。

細野晴臣『僕は一寸・夏編』

(星野源)お送りしたのは細野晴臣さんで『僕は一寸・夏編』でした。元々の『HOSONO HOUSE』バージョンの『ぼくはちょっと』はカントリーミュージックでしたけど、今回はワルツのソウルというか。

(細野晴臣)ちょっとソウルっぽく。

(星野源)で、僕は学校が飯能というところで。

(細野晴臣)そうなんだよね。この曲を作ったホソノハウスがあった頃、そこらへんにいたわけ?

(星野源)作った頃は僕はまだ生まれてないんですけど(笑)。なんですけど、僕が『HOSONO HOUSE』を知ったのが高校1年生の時で。

(細野晴臣)飯能で知ったの?

(星野源)はい。で、その頃に教えてもらって、毎日聞きながら。西武池袋線に乗って池袋から飯能まで。だからもう見ていた景色が本当に狭山の景色で。

(細野晴臣)じゃあ『ぼくはちょっと』のオリジナルはそういう風景だけども、見えたんだね。

(星野源)そうなんですよ。ちょっと時期は違うんですけど、すごく自分の心情とシンクロしていて。当時も『ぼくはちょっと』という曲にすごく救われる気持ちが。

(細野晴臣)いくつだったの?

(星野源)ええと、15です(笑)。当時もちょっと息苦しかったんで(笑)。なんかこの音楽の中にやすらぎじゃないですけど。ホッとする場所みたいな。あと、その中でたとえば『薔薇と野獣』のリズムのかっこよさとか。

(細野晴臣)あれも狭山っぽい景色なんですよ。

(星野源)かっこよくて大好きで。『恋は桃色』の歌詞の素敵さとか。

(細野晴臣)あれもね、狭山の景色で。

(星野源)ですよね(笑)。あ、ごめんなさい。いま唐突に「そういえば……」って。ちょっとお聞きしたいんですけど。僕、ご本人に聞くと思っていなかったんでいま、そういえばって思ったんですけども。「おまえの中で雨が降れば 僕は傘を閉じて濡れていけるかな」っていう歌詞があるじゃないですか。僕、本当にあの歌詞が大好きで。好きで好きで。で、そのいわゆるちゃんと恋をしてない時期、高校生の時期にその歌詞を聞いて「愛とはこういうことだ! すごい!」って思って。

(細野晴臣)作っている本人も若造だからかな?(笑)。

(星野源)いやいや、でも……20代前半だったんですもんね。あれは、どんな気持ちで書かれたんですか?っていうのもあれですけども(笑)。

(細野晴臣)気持ちは別に……いちばん気になるのは「かな」っていう。

(星野源)フフフ、語尾が気になるっていうのは前もおっしゃられていましたもんね。

(細野晴臣)そうなんです。その後ね、「かな」っていう歌詞を使って歌っている人が増えてきていて。

(星野源)それまではいなかったんですよね。日常語というとあれですけども。

(細野晴臣)なんかこう、自問自答みたいなね。ちょっと恥ずかしいんだよね(笑)。

(星野源)でも、音楽史を塗り替えたんだと思うんですけど。でも、みんな使うようになってちょっと恥ずかしくなっちゃったみたいなところも?

(細野晴臣)恥ずかしいね(笑)。だから今回もね、歌わなきゃいけなくて。「かな」はなんか変えられないかな?って思ったんだけど、変えられなかったね。

(星野源)結構大事な部分ですからね(笑)。

(細野晴臣)だからまあ、傘とか雨とかは好きだったんで、それにたとえたんでしょうね。

(星野源)ありがとうございます。嬉しいお話を。なんで、この『夏編』を聞いた時もいま、僕の大好きなブラックミュージックっていうものをいま、自分はやっていて。で、この世の中の中で……っていうので、またいろいろシンクロを勝手にしまして。すごく好きな曲になりました。

(細野晴臣)いやいや、もう頑張ってるよなっていつも思ってますから(笑)。

(星野源)ありがとうございます。それではいったんCMでございます。

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