星野源さんが2023年3月21日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で『LIVE the SPEEDSTAR』で久しぶりに弾き語りライブをした際の模様をトーク。『スーダラ節』を歌った理由などについて話していました。
(星野源)お腹痛いんですよ。なんで、ちょっと今日の放送中、いなくなる可能性があるんですけれども。よろしくお願いします。そしてあとね、花粉がまたちょっと来ちゃってますね。先週、かなり花粉が来てまして。ちょっとヤバいなということでですね。点鼻薬ですか。この数年、なかなか点鼻薬をしないで行けてたんですけど。で、今年は飲み薬をね、1月から飲み続けて。で、ライブとかもありましたから、いろいろ対策をちゃんとしようと思って。ああいうのって長めに、ちゃんと期間を取って飲んだ方がいいということだったんで薬を飲んだりしてたんですけども。先週、爆発しまして。
で、この間の土曜日、ライブがありましてね。その日はね、もう全然大丈夫だったんですよ。全然大丈夫だったんですけど、今日急に来たんですよ。だからもう今日……今日、しかもこのニッポン放送に入ったら、来たんですよ。今日、1日大丈夫だったの。1日大丈夫だったし。それで今日、ニッポン放送に入った瞬間に喉もちょっとかゆくなって。咳が出だし、くしゃみが出始め……だから、ニッポン放送アレルギーの可能性が、フハハハハハハハハッ! ちょっとあるかもしれないんですよね。かつ、お腹が痛いでしょう? だからちょっと今日は満身創痍というんですかね?
だから、ちょっと……たぶん大丈夫だとは思うんですけどね。だからまたちょっと今日、もしかしたら鼻がズビッとしたりとか、急にくしゃみが出たりするかもしれませんが。ちょっとお聞き苦しいかもしれませんが、何卒よろしくお願いします。温かいお耳で聞いていただければと思います。
で、すごい不思議なのが先週の土曜日、『LIVE the SPEEDSTAR』っていう、僕が所属しているレーベルがありまして。ビクターのSPEEDSTARというところなんですけど。そこの30周年の記念のイベントがありまして。そこでお声がけいただきまして。で、なんか久しぶりに弾き語りをやってみようかなと思って、弾き語りで出たんですよ。ギター1本で、だいたい持ち時間が40分ぐらいだったんすけど。4曲ぐらい1人でやって。その後、ゲストを迎えて。ギターにいつも、やってもらってるバンドメンバーの長岡亮介、亮ちゃんに来てもらって、2人でギター弾いて。コーラスもしてもらって、みたいな感じで8曲、やったんすけど。
すごい久しぶりに弾き語りして、めちゃくちゃ楽しくてですね。で、幕張メッセだったんですけど。なんかね、結構大きいというか、お客さんも1万人ぐらいいたのかしら? だいたいね、1万人ぐらい。スタンディングで、立って。そうですね。だいたい1万人ぐらいですね。で、その1万人ぐらい前で弾き語りするっていうのもなかなか珍しいというか、久しぶりですね。あ、全然やってるね(笑)。俺、東京ドームの5万人の前でやってるわ(笑)。そうだ、思いました。そうそうそう。
なんだけど、その8曲、最初から最後まで弾き語り、ギター1本で歌うみたいなのはすごい久しぶりだったんですよ。しかも1万人ぐらいの前で。すごい楽しかったし、なんかいろいろね、思い出しました。最近、ずっとバンドで、マイク1本で歌うみたいなことが多くて。ギターを弾いても、全10曲とか20曲の中で1、2曲だったりするんで。なんかね。なんて言えばいいんですかね? 「ああ、いろいろ俺、経験あるわ」みたいな。その、自分の体の中にちゃんと経験がたまってる感じがあって、すごい面白かったです。
で、なんでかっていうと、練習しようと思って。久しぶりに弾き語りだから、昔の曲もやろうかなと思って。僕、コード名とかで覚えてるっていうよりは、指の形で覚えてるんですよ。ギターを弾くのを。なんですけど、それがもう全く思い出せなくて(笑)。で、音源を聞きながら……コード名は書いて、一応バンドメンバーには渡したりはするんだけども。別にそれを覚えてないから。その指の形を思い出すまでに結構、時間がかかって。だから、自分で自分の演奏とかを耳コピするみたいな。
自分で自分の演奏とかを耳コピ
(星野源)それをでも、思い出したらもう「ああ、昔に戻った」みたいな感じがあってですね。で、お客さんの前に行くと、なんかスイッチがポコッと入ってですね。あれですね。弾き語りがすげえ楽しいのが、当たり前ですけどドラマーとかベーシストとか、リズム隊がいないので。曲を急にゆっくりにしたり、急に決めを変えたりとか、指のアルペジオのやり方を急に変えたりとか、できるんですよ。だから、ちょっと急にゆっくりしてみたりとか、インテンポだったのをとりあえずテンポをなくしてみたり。もうフリーにやってみたり。
そういうのがすごい、「ああ、やってた、やってた」みたいな。やりながら、自然とそれが出てきてですね、非常に楽しかったです。で、メール来てます。東京都の方。「SPEEDSTARロック祭り、行ってきました。久しぶりに音圧と爆音といろんな音楽を浴びて、祭りを堪能してきました。中でも源さんはギターと声だけのシンプルな構成でしたが、静かに熱く、幕張メッセに響き渡った歌声が胸にぐぐっと染み込んできて、すごく幸せな空間、時間でした。明日からも頑張って生きていこうと力をもらえました。源さん、ありがとう」。ありがとうございます。こちらこそ。
「18日は雨でしたね。源さんの花粉具合は全く感じませんでしたが、実際はいかがでしたか?」。そうなんですよ。だからすげえ心配してたんですけど、めちゃめちゃ調子よくて。たぶん、ここ数年で一番声が出てたぐらいの(笑)。なんなんですかね? あれ、すごい不思議だったな。で、雨だったからたぶんお客さん的にはちょっと、もしかしたら足元がね、悪かったから来にくかったかもしれないんですけど。歌い手としてはですね、湿気がある方が喉があまりかれにくいし。あとは花粉がね、なんていうんでしょうね? 水で流れてくれるんで、非常に歌いやすかったです。
\ 大盛況!LIVE the SPEEDSTAR⭐️/
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ライブレポート第11弾✍️
ファン垂涎のセットリストにまさかのスペシャル・ゲスト⁉貴重なアコースティック・ライブのレポを是非チェックしてください?
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— LIVE the SPEEDSTAR (@rockmatsuri) March 18, 2023
(星野源)なんかそういうところもね、「ああ、よかった」みたいな。すごい不安だったんで。結構、その前日ぐらいまで花粉がズビズビでちょっとつらかったんで、よかったです。続いてのメール。「18日に幕張メッセで開催されたSPEEDSTARロック祭り、行かせていただきました」。俺、思うんだけど。「ロック祭り」って、なんだろう? フハハハハハハハハッ! 俺、ロックじゃないんだよなー(笑)。「源さんが登場した時、嬉しすぎて思わず涙がこぼれてしまいました」。ああ、すいません。ありがとうございます。
「源さんが歌う『スーダラ節』が聞けると思っていなかったです」。ああ、そうなんですよ! 『スーダラ節』を久しぶりにやりました。「めちゃくちゃ嬉しかったです。源さんの『いろいろありますけど、生きていきましょう』という言葉で勇気がもらえました。また源さんと笑顔で会えるように、生きていきます」という。ありがとうございます。そうそう。『スーダラ節』ね。そうなんですよ。『スーダラ節』はもう本当に久しぶりにやりましたね。
ハナ肇とクレイジーキャッツというグループがいまして。元々はジャズバンドなんですけれども、コメディアンとして大活躍というか、大スターになり。その中で、ギタリストの植木等さんが歌を歌う曲というのが多くて。その中で『スーダラ節』という名曲があるんですけど。すごい明るい歌なんですけど。僕はその曲が中学生ぐらいの時からずっと好きで。で、なんかカバーしてみようと思ったらですね、悲しい旋律というか。コード進行とかがですね、そういう感じで切ないカバーになったんですよ。そしたら、歌詞の中のメッセージみたいなのがちょっと見えてきて、非常に人間の本質を歌ってるな、みたいな。
なんかそんな感じで「久しぶりに歌おう」って思って。なんでかっていうと、たぶんタモリさんと話したからだと思うんすよ。タモリさんのオールナイトニッポンでゲストに出させてもらって、いろいろ話して。で、僕はすごくいい思い出としてあるのは、『笑っていいとも!』のテレホンショッキングにゲストで僕、出てるんですよ。その出た時に、なんていうんですかね? その時はもう、「やったるぜ!」っていうか(笑)。なんて言うんですかね? イケイケっていうのもちょっと違うね。
とにかくなんか、「やるぞ、コラッ!」みたいな感じだったんで。「なんか一緒にやりたいな」なんて思って、ギターを持ってって。で、「あの、『スーダラ節』、一緒に歌いませんか?」みたいなことをスタッフさんに言って。で、なんでかっていうと、そのハナ肇とクレイジーキャッツとタモリさんの関係性っていうのがものすごくあって。で、その中でもうクレイジーキャッツの皆さん、もう亡くなってる人もその時、多かったんで。
テレビで聞ける日っていうのはなかなかなくて。でも、自分のルーツのひとつであるクレイジーキャッツの『スーダラ節』をもう本当にテレビのど真ん中というか。誰もが見てる時間帯の、誰もが見てる番組の、誰もが知ってるコーナーの中で、タモリさんと歌うっていうのがたぶんなかなかやらないことだし。僕の世代ではもう、当たり前に誰もやってなくて。で、それを「やるぜ!」と思って。で、スタッフさんに言ったらたしか、「タモリさんには言わないんで。その場で言ってください。そしたらたぶんタモリさん、やるかもしれません」みたいな。そんな感じで「わかりました。すげえドキドキする……それでも、やりたいんですよ」っていうのでやったらですね、タモリさんが一緒に歌ってくれたんですよ。
で、その時、全然話題になってなかったけど、俺の中では平成の芸能史の中での事件なんですよ(笑)。俺の中では。その、昭和から平成の芸能史の中で、なんかすごい俺の中でデカい出来事なんですけど。それを、たぶんタモリさんと久しぶりにじっくりお話して、思い出して。「ああ、やってみよう」と思ってやったんですね。そうなんです。
星野源×タモリ『スーダラ節』
笑っていいとも!
スーダラ節。
タモリさんのスキャット中の
お源の顔がかわゆすゆす。。#星野源 #AODO-GA pic.twitter.com/WL7ThaWSFu— あ お (@aoiroaoa) October 15, 2016
(星野源)で、そのタモリさんで言うとですね、先週のラジオの数日後に発表されましたが。『タモリ倶楽部』……もう終わっちゃうんですね。終わっちゃうんですけど、最終回の前の週、今度の金曜。24日の金曜の空耳アワーのスペシャルに出演します!
<書き起こしおわり>