モーリー・ロバートソンさんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』のSNSから距離をおいてデトックスすることのメリットについて話していました。
(モーリー)もうおかげさまで先週末、イベントをやりましたね。
(プチ鹿島)そうなんです。正直で公正なイベントをやりましてですね。お客さん、たくさん来ていただきました。ありがとうございます。
(モーリー)そうですね。そしてみなさんに「ツイートをしないでください」って言ったら、おかげさまで誰も内容をツイートしておらず。それで思ったんですけども、これ入場料が高かったですよね? なのでいいお客さんが来たっていう(笑)。
(プチ鹿島)そうなんです。
(モーリー)次にやる時には10倍にしよう!(笑)。
(プチ鹿島)ツイートをしない新しさ、面白さっていうのに徐々にみなさんも気づいてきたんじゃないかな?っていうね。
(モーリー)そうですね。まあこの日、そこでTwitterをしないっていう前提で自分の本心をそこで一応暴露したんですけど。以来、ほとんど私はツイートをしておりません。
(プチ鹿島)フハハハハハッ!
(モーリー)そして自分の名前を検索するエゴサーチ、エゴサも完全にデトックス!
(プチ鹿島)ああ、そうですか!
気楽でしょうがない
(モーリー)まったくない。もう気楽でしょうがなくって。時間があまりにも余るので新幹線、大阪への行き帰り。ずーっとマケインがどうとか、米中貿易戦争とか勉強しまくってますよ。
(プチ鹿島)有益な時間になった。
(モーリー)いや、本当に。図書館に行って勉強しているぐらいいいですね、これは。
(プチ鹿島)現代人のダイエット、健康法ってもしかしたらもうTwitterをやらないとかそういうことじゃないですか?
(モーリー)あのね、ソーシャルメディア、そしてその前にマスメディアっていうのが結構娯楽化する傾向が何十年かかけてできたみたいで。結果、人間の脳の中にある非常に原始的で感情的な部分ばかりが刺激をされる。それで短絡的、感情的にものを考えて気持ちよくなっちゃうので、より深く奥にあるものを熟慮しなくなる。つまり、これは変な言い方。マスメディアっていうのはデモクラシーの柱のひとつとして大事ですよね? ところが熟慮をうながさないマスメディアっていうのは実はマスメディアの堕落に貢献してる。
(プチ鹿島)そうか。熟慮をうながさない。
(モーリー)だからデモクラシーをまるで侵食したマスコミがだんだんと腐敗させていくという逆行したリスクもあるということが最近指摘されているわけですよ。
(プチ鹿島)つまり目の前のちょっとした瞬間瞬間の刺激で消費されたら、もう負けだよ、みたいなそういうことですか?
(モーリー)でね、日本がだんだんと衰退してきた20年間あまりがあると思うんですけど、これ全体に「これがいけない」っていう簡単な話ではないんです。その「これがいけない」っていうのを探すこと自体が毒されているのよ。娯楽化しているわけ。本当にやらなくてはいけないのは奥にある構造的な問題。そしてそのために、ケネディの演説になりますけども。「日本があなたのために何をしてくれるのか?」じゃなくて、「あなたが日本のために何をやるのか?」っていうことを考える時が来ているわけよ!
(プチ鹿島)みなさん、見てください。ご機嫌ですよー!
(モーリー)イエーイ!
<書き起こしおわり>