朝井リョウさんが2026年9月13日放送のTBSラジオ『日曜天国』に出演。安住紳一郎さんと著書『イン・ザ・メガチャーチ』について話していました。
(安住紳一郎)朝井リョウさんのプロフィールですが、1989年、平成元年、岐阜県のご出身。現在37歳です。大学在学中20歳の時、『桐島、部活やめるってよ』で小説家デビュー。卒業後は一度、会社員となり2013年に『何者』で第148回直木賞をこの時、23歳で受賞しています。
(朝井リョウ)若い!
(安住紳一郎)その後も話題作を発表し続け、2025年『イン・ザ・メガチャーチ』で第23回本屋大賞を受賞しました。おめでとうございます。
(朝井リョウ)ありがとうございます。嬉しいです。
(安住紳一郎)直木賞と本屋大賞を両方取るっていうのは作家、小説家としては本当に嬉しいことですよね。
(朝井リョウ)嬉しいですね。こう、なんか右の翼、左の翼、どちらも頂いたという感じが……。
(安住紳一郎)おっしゃる通り。
(朝井リョウ)選考委員が全く異なるので。あの直木賞はもうプロの、実際に小説の第一線でいらっしゃる方々で。本屋大賞はやっぱり売り場にね、ずっといてくださってる書店員の方々なので。そのどちらからも賞という形でいただけたっていうのは本当に心強いです。
(安住紳一郎)今ね、『イン・ザ・メガチャーチ』っていう言葉もね、最初は何のことがわかんなかったですけども。みんなもう何回も口にしてるうちに言えるようになって。言えるようになったから、今度は言いたいっていうね、『イン・ザ・メガチャーチ』っていう(笑)。
(朝井リョウ)そんな私の知らない世界が繰り広げられてるんですけど(笑)。
(安住紳一郎)最初聞いた時は「うーん、何のことかな?」と思ったんですけど。もう何回も聞いてるとね。
(朝井リョウ)たしかに。「メガチャーチ」っていうものを取り扱った新書とかもこの数年で結構、たくさん出てきているので。メガチャーチって言葉自体がちょっと知れ渡ってますね。
(安住紳一郎)やっぱり言葉がキャッチーだったんでしょうね。
(朝井リョウ)私もやっぱり初めて知った時、「えっ、もうタイトルになるしかなくない?」っていうぐらいちょっとインパクトがあったので。はい。タイトルに持ってきてしまいました。
(安住紳一郎)メガチャーチ、巨大な教会ということで。いわゆるその信徒をたくさん集める、そのやりとりの中での資本主義やら、人の気持ちやらということを描いたということですもんね。
(朝井リョウ)ありがとうございます。
(中略)
(安住紳一郎)『イン・ザ・メガチャーチ』の話に戻りますけど。日経新聞の連載だったんですもんね。
(朝井リョウ)そうだったんです。
(安住紳一郎)また少し毛色の違う……。
(朝井リョウ)そうなんです。
(安住紳一郎)日経の連載だとやっぱり経済とかを見ている男性が多かったりするのかな?
(朝井リョウ)とか、やっぱり新聞の連載ってなるとやはり始まる前に新聞社の方々との打ち合わせで読者層というもののご説明があったりとか。で、それって他の媒体だとあんまりないんですよね。で、その読者層がたとえば、別の新聞でも連載したことあるんですけど。やっぱりちょっと私よりは上の方々で。特に夕刊に載る連載だったので。「夕方にお茶などを飲みながらゆっくり読むような方々が多いので、できればあまりびっくりさせないでほしいです」みたいな説明を……これは日経じゃなかったんですけど。いろんな媒体で説明を受けることがあって。私はその時、「わかりました、わかりました」っていう風に聞くんですが全部、無視します。無理です。
(安住紳一郎)フハハハハハハハハッ! そうですね。最終的には引き受けたらもう、書きたいものを書いた方がいいですよね。
(朝井リョウ)書いたもん勝ちです。
(安住紳一郎)そうですよね。
(中澤有美子)びっくりさせたいですよね。
(朝井リョウ)そうですよね。そうなんです。
事前に知らされた読者層情報は無視
(安住紳一郎)あと、ずっと連載を楽しみに読んでる人、当然たくさんいると思いますけど。途中でストーリーわかんなくなっちゃう人、いますよね。絶対ね。
(朝井リョウ)いると思います。
(安住紳一郎)いつも新聞の掲載小説を見てると途中でわかんなくなったら読み返す時は古新聞を持ってこなきゃいけない。単行本が出るまで待たなきゃいけないから……。
(朝井リョウ)たしかに。でも今はやっぱりウェブでね。有料会員の方はウェブで全部の回が読めたりとかするので。あと毎回、その文化部の記者の方が考えてくださる、その壮絶にまとめたあらすじというのも……ものすごい濃い味のあらすじが載りますので。それで追っていただいておりました。
(安住紳一郎)なかなか日経新聞からそういう小説が飛び出してくるっていうのはないことですもんね。
(朝井リョウ)そうですね。今回、なのでやっぱりちょっと読者層の方々にしては単語として、もしかしたらわからない言葉であったりとか。そもそもファンダム経済ってなんぞや、みたいな感じになってしまうかなと思ったので。割と1人の登場人物に読者と一緒にこの世界を理解していくみたいな役割を担ってもらいつつっていう形にすることでなんとか許していただきながら、最後まで連載してました。
(安住紳一郎)で、日経新聞の連載だから出版は日経新聞出版、日経BP社から。そこから本屋大賞が出るっていう。
(朝井リョウ)そう、これ初めてなんです。そうなんです。スタッフの方々は社長賞を受賞されたらしいです。
(安住紳一郎)ああ、そうですか。
(朝井リョウ)嬉しいですよね、そういうことになると。
(安住紳一郎)まあ、他の出版社はたぶんね、悔しい思いしてると思いますけど。
(朝井リョウ)ねえ。やっぱりそういう、今まで取ったことのない出版社が取るとまた活性化というか。はい。
(安住紳一郎)そうですね。それはたぶん喜んだと思いますよ。きっとね。
(朝井リョウ)活性化に繋がりますので嬉しいです。







日本経済新聞を読む読者に『イン・ザ・メガチャーチ』をぶち込んだ朝井リョウさん、チャレンジャー! でも本屋大賞を取って、スタッフの方も社長賞を取って、みんなニコニコ。素晴らしい!
