安住紳一郎 タクシーの行燈 SOS表示を語る

安住紳一郎 タクシーの行燈 SOS表示を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんがTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』の中でタクシーについてトーク。タクシーの緊急事態の際に点灯される行燈のSOS表示について話していました。

(安住紳一郎)来週は天皇誕生日がありますので金、土、日。23、24、25と三連休ということですから。そしてクリスマスということもありますので、忘年会のようなものは昨日、一昨日の金曜日あたりがピークだったんじゃないか? と思いますけどもいかがでしょうか。

(中澤有美子)はい。そんな感じですね。周りは。

(安住紳一郎)そうですね。来週の三連休はご家族やらなにやらという個別のスケジュールですよね。きっと。そして、その次の週はもう土日で31日、2017年ですからね。タクシーがいまは空車が捕まらないというような景気のいい話は年に一度か二度なんですけども。一昨日の金曜日は東京都内では大変だったみたいですね。

(中澤有美子)そうですか。

(安住紳一郎)朝4時、5時ぐらいまで空車が捕まえられず……というような状況で。私も新宿で少し飲んでいましたけども、大変な目にあいましたね。「大変な目に」っていうか、まあちょっとびっくりしましたよね。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)本当にね、なんか賢い方は「今日はかなり人が出ているからかならず終電……終電も大変だからちょっと前の電車でかならず家に帰る!」っていう強い決意を持って飲み会などに参加するみたいですけども。だいたいのうっかりした凡人のみなさんは……

(中澤有美子)もう楽しくなっちゃって。

(安住紳一郎)楽しくなっちゃって。そして、「まあ今日はタクシーで帰ろうかな?」なんてことを思って外に出ると、シーン! としているんですよね。寒いし、車はほとんど走っていないみたいな。それでタクシーを捕まえようとしている人たちが車道に出て、みんな手を上げているみたいなことになりますよね。

(中澤有美子)そうなんですよね。

(安住紳一郎)そうすると、もうどうしようもないので「もう一軒、いく?」みたいなことになったりとかしたりして。そういうことです。あとは、タクシーの空車じゃないのを捕まえようとしている人を見ると、なんか悲しい気持ちになりますよね。

(中澤有美子)ああ、乗っているのに手を上げちゃって?

(安住紳一郎)はい。実車のタクシーを捕まえようとしている人を見ると、とっても悲しい気持ちになりますね(笑)。地方行くと違いますけど、東京中心のタクシーとかは空車の場合はだいたい天井の行燈がね、ついてますからね。あれで空車ってわかるんですけど、なかなか慣れていないとそこのシステムがわかんなかったりとか。あるいは、タクシーの提灯、行燈が電気がついていても、迎車の場合? 回送の場合? も、ついていたりするんですよね。

(中澤有美子)そうなんですよね。

(安住紳一郎)それで、ちょっとタクシーの運転手さんも「ここでお客さんを拾うんじゃない」っていう強い意思を持っているから。で、「迎車」をつけてずっとね、行きますからね。そういう押し問答があったりしますよね。「うーん……」と思いながら。難しいですよね。

(中澤有美子)ええ。

タクシーの緊急事態

(安住紳一郎)あと、タクシーの行燈が赤く光っている場合は緊急事態っていうのが最近よくね、テレビなどで伝えられていますもんね。ええ。

(中澤有美子)見たことないですけどね。

(安住紳一郎)あ、そうですか? 私はもう3回ぐらい見たことがありますよ。

(中澤有美子)本当に? へー!

(安住紳一郎)タクシーの運転手さんが強盗かなにかに乗られた場合はね、そのボタンを後部座席の犯人に知られることなくこっそり押すと、天井の行燈が見たこともない真っ赤に光るんですよね。それで、「空車」とか「迎車」とかついている外側に見えるフロントガラスの左下のあそこには「SOS」っていうのが出るんですよね。

(中澤有美子)本当ですか!? 都市伝説かと思っているところがありました。赤い行燈って。

(安住紳一郎)ほぼ都市伝説なんですけどね。私、なんで3回も見たことがあるかと言いますと、全て3回とも押し間違えなんですよね。

(中澤有美子)(笑)。ああ、そうですか?

(安住紳一郎)結構ね、なんか押し間違えちゃう人もいるらしくて。ちょっとね、オオカミ少年的な感じになるのはマズいなと私、個人的には思っているんですけども。なんかね、ちょっとボタンの位置が、これはあんまりボタンの位置は言っちゃいけないらしいんですけど、なんか間違って押してしまいがちな場所に……当然ね、押しにくいところにありましたら後ろの犯人が「おい! なにやってるんだ!」ってなりますからね。サッと押せる場所にあるらしいんですが、その分ちょっと押し間違えてしまうという……

(中澤有美子)そうなんですね。

(安住紳一郎)私がいちばん最近見た時は、普通に後ろにお客さんが乗っていて。で、「SOS」の電気がついて走っているんで、私も「うわっ!」って思いましたもんね。そしたら、やっぱりその後ろからそのタクシーを見かけた交番のお巡りさんが自転車に乗ってそのタクシーを……お巡りさんが2人いましたけど、2人とも自転車に乗ってそのタクシーをグワーッと追いかけているんですよね。それで、そのタクシーが信号に止まったタイミングで後ろの自転車に乗った警察官がそのタクシーの運転手さん側に回り込んで。そして、運転手さん側の窓ガラスを当然、コンコンコンと叩きます。で、もう1人のお巡りさんはたぶんお客さんが乗っている側の、反対側の方にグーッと自転車で1周して回り込んだりして。

(中澤有美子)警官が。はい。

(安住紳一郎)「素早い、素早い!」なんて思って。ただ、運転手さんはたぶん押し間違えているんで、もうなんか、「俺、なんも悪いことしてないよ!」みたいな感じの逆ギレ態勢に入っているっていう。ただ、たぶん自分が交通違反をして警察官に追いかけられているみたいな感じの……どうしても疑心暗鬼になっちゃいますよね。制服の警察官に追いかけられると。だいたいの人は「助けられている」とは簡単には思わないっていう。

(中澤有美子)そうですね(笑)。

(安住紳一郎)だいたいは「なんですか! 私、なにもしてませんよ!」なんて感じになって、それを見ていて悲しいなと思ってしまうんですけどね。

(中澤有美子)そこも悲しいですね(笑)。

(安住紳一郎)で、警察官の人はせっかくね、猛ダッシュして駆けつけてきたのに運転手さんが「なんですか!」みたいな。で、警察官の人は一応、もしかしたらなんか大変なことになっているかもしれないから、「そこをちょっと左に曲がって車を交通の支障のないところに停めなさい」みたいな感じになって。まあ、それをずっと見ている私も私なんだけどね。

(中澤有美子)ああ、そうですね(笑)。

(安住紳一郎)で、グーッと行って、そして運転手さんを外に出して「ほらほら、SOSがついているでしょ?」みたいな。で、もしかすると犯人・強盗犯かもしれない人からちょっと距離を取って事情を説明したんだけども、なんか……うん。なんかちょっと運転手さん、あれですよね。「なに!」みたいな感じになっていたからちょっと切ないなっていうのと、警察官に対しての日頃からの感謝がみんな足りてないなと思って、1人で「ふん、ふん、ふん……」と思って立ち去りました。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)よく見てますよね。私ね。本当、大好き。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)警察官の動き、だーいすき。

(中澤有美子)そうですね(笑)。そうでしたか。ありがたいですね。そうやってね。

(安住紳一郎)はい。そういうシステムもね、ありますよね。あと、普通のバスもSOSシステムがありますから。バスの正面のいちばん上に「SOS」って出ている場合がありますから、もし見かけましたら運転手さんが助けを呼んでますので。

(中澤有美子)あの行き先が書いてあるおでこのところ?

(安住紳一郎)はいはい。の、機種もありますね。都営バスはそうじゃないかな?

(中澤有美子)そうですか!

(安住紳一郎)「SOS」ってビカビカ出てますから。もし見かけましたら近くの警察官へお知らせください。

(中澤有美子)そうですね。

<書き起こしおわり>

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