ヤーレンズと元祖いちごちゃんが2026年11月2日放送のABCラジオ『ヤーレンズのダダダ団!』の中でとある放送作家がSNSで「M-1で2回戦や3回戦で落ちる人って『自分たちは決勝に行ける!』と思って、出場しているのか?」と発言し、話題になったことについてトーク。そこからM-1グランプリとキングオブコントの違いなどについて話していました。
(出井隼之介)当面はキングオブコント優勝を目指してって感じ? なんか別にさ、優勝だけが正解じゃないじゃない? 次のステップに行くっていう人もいるだろうしさ。
(ハイパーペロちゃん)なんかこれ直近の話なんですけど。昨日、Twitterを見てたらすごい叩かれてる放送作家さんがいて。
(楢原真樹)ああ、見た見た見た。
(ハイパーペロちゃん)なんか「M-1グランプリ1回戦から3回戦まで出てる人はどういう気持ちでやってるんだ?」みたいな。
(出井隼之介)えっ、どういうこと? どういうこと?
(楢原真樹)「1回戦から3回戦で負けるような人は優勝する気があって出てるのか?」って。
(ハイパーペロちゃん)僕、思うんですけど。キングオブコントに出て……僕らも実は優勝、狙ってないんですよ。
(出井隼之介)ほう。はいはい。
(ハイパーペロちゃん)なんか、みんなそう思うんですけど。あの大会を楽しんでるだけじゃないですか。
(出井隼之介)なるほど。
(ハイパーペロちゃん)本当はもうみんな、優勝とか1、2回戦とかはどうでもよくて。芸人サイドはみんな、あの大会を楽しんでるだけじゃないですか。って思うんですよね。
(出井隼之介)だってずっと出れるもんね。ここがデカいよ。ずっと出れる。
(ハイパーペロちゃん)キングオブコントは。だから僕らも別に優勝は狙ってないというか。たぶん優勝できないと思ってるんで。
(出井隼之介)いや、なんか分かるわ、すごく。もし自分が吉本にいたら優勝した時のメリットって計り知れないと思うんだよね。劇場の出番もずっともらえるだろうし。単価も上がるだろうし。でもこちとらさ、別に優勝したとてさ、何を……もうキングオブコントに出ないっていうだけでさ。あとは自分たちで頑張んなきゃいけないだけじゃん?
(ハイパーペロちゃん)それこそそのお祭りも終わっちゃいますから。優勝することで。
(出井隼之介)そういう意味では参加して、盛り上げたいって感じだよね。
(ハイパーペロちゃん)そうですね。笑ってくれてるならそれが一番嬉しいというか。
(楢原真樹)キングオブコントはその側面が大きいから、見てるこっちも楽しいんだと思う。その、みんなが攻略してないっていうか。キングオブコントのネタは。だから敗者復活もそうだし、準決勝も全部見たんだけど。なんか「攻略してるな。勝ちに来てるな」っていうネタが全然ないっていう。M-1ってやっぱり若手を見たらそれが結構多いから。なんか「ああ……」ってなっちゃう。「あれ? 勝とうとしてるな……」っていうのがめちゃくちゃ見えるのよ。漫才。「うわー、赤本解いてきてるなー」って。
(ハイパーペロちゃん)ああー、なるほど。
M-1を攻略するためのネタをする若手が増えている
(楢原真樹)なんかそれが……だから笑いの取り方とかも。「ああ、なるほどな。これでやるよね」みたいな。面白いと思ってるのか、勝ちたいと思ってるのかがわかんないネタっていうか。キングオブコントってめっちゃそれ、あるじゃん。「これ、面白いと思ってるんだろうな」っていうのが。
(ハイパーペロちゃん)いや、そうですね。「その日、その年、一番面白かったものを本当に持ってきてるんだろうな」っていう。
(楢原真樹)自分たちがね。だからなんか「これで勝てたらいいな」っていうネタを。
(ハイパーペロちゃん)いや、本当にそうですね。
(楢原真樹)M-1は勝ちに来てるネタが特に若手に多くて。ほら、こんなにいい話してるんだけど全然、文字起こしされないからね?
(一同)フハハハハハハハハッ!
(楢原真樹)これ、いい話だよ?
(出井隼之介)されない、されない。
(楢原真樹)全然、誰も聞いてないから。
(出井隼之介)で、(M-1は)たぶん15年きっかりきっかりで終わるっていうのもあるし。それこそ歴代面白い人たちが決勝に一度も出れずに終わっていったっていうのを見ているから。囲碁将棋だの、Dr.ハインリッヒだの、金属バットだのってのが決勝に結局、届かなかったっていうのを歴史として見てるから。決勝に絶対出たい。そのためにやっぱり攻略をある程度しなきゃっていう意識はみんな芽生えて。やっぱりそれにちょっとね、体重がかかってる人は多い。
(楢原真樹)結構多いね。
(出井隼之介)キングオブコントはいつでも、決勝に行こうと思ったらさ。まあ頑張ればずっと行けるわけじゃん?
(植村侑史)たしかに。頑張れば行けるかもしれないですね。
(楢原真樹)やり続ければ。
(植村侑史)10何年ぶりに来る人とか、いますもんね。
(ハイパーペロちゃん)でもスタートが1回、準決勝行ったら2回戦からだったり。決勝に行ったら準々からだったりするから。やっぱり休んでも別に……。
(楢原真樹)そう、たしかに。キングオブコントはガチ勢が多いから。だから今年、エントリー数ちょっと減ったもんね? ガチ勢が多すぎて。
(ハイパーペロちゃん)減りましたね!
逆にエントリー数が減るキングオブコント
(楢原真樹)もう上の人がさ、さっきのシード権を持ってる人がいるから。1回戦の門がギュッてなっちゃっていて。「ああ、これを本当に取ろうと思ったらマジでやんなきゃいけない」っていう(笑)。
(出井隼之介)本当にマジで取ろうと思ったら1本できたら貯めた方がいいもんね。2本、揃ってから出た方がいい。絶対そうじゃん。
(ハイパーペロちゃん)本当にそのやり方もあると思う。
(楢原真樹)だから今年は良かったよね。そのコンプラを気にして丸いネタをやるぐらいだったら……っていうね。だったら今年、トップバッターで盛り上げた方がいいっていうね。
(ハイパーペロちゃん)いや、本当にそうですよ。こっちは楽しんじゃってるんで。
(楢原真樹)出れるだけでいいもんな、本当にな。
(ハイパーペロちゃん)いや、本当にそうなんすよ。僕らみたいなのが世間に構ってもらう手段ですからね。
(出井隼之介)素晴らしい捉え方だね。
M-1で2回戦や3回戦で落ちる人って「自分たちは決勝に行ける!」と思って、出場しているのか?
それを仕事にしていれば、自分がだいたいどの位置にいるのかは把握できそうだし。
決勝(や準決勝)に行けないと初めから分かっていて、なぜ参加するのか?
それとも。実力が拮抗していて、運で勝ち進めたりするものなのか。
疑問です。
— 放送作家 細田哲也 (@hosodatetsuya) November 1, 2026
このM-1グランプリとキングオブコントに出る側の意識の違いみたいなお話、とても興味深いですよね。ハックされつつあるM-1グランプリとそんなの関係なく芸人が楽しみに来ているキングオブコント。楽しむための視点を教えてもらったような気がします。